2017年12月14日木曜日

2017年 総決算


今年も、あと残すところ2週間ちょっと。あっという間に、時間が過ぎていくのは、年を取れば取るほど強く感じます。

このブログも、気が付くと4000タイトルを超えていて、よくもまぁ、続けているもんだと我ながらあきれてしまいます。始めた当初の無料の宣伝という要素は、いまや微塵もなく、医学的な話題はむしろ避けていると言ってもいい。

完全に日々の日記状態で、ほとんど内容的にもどうでもいいことばかり。もうやめようかと思うこともありますが、何となく新しく興味を持つものが見つかると、その勉強ノートとしての機能として続いています。

今年は、まずヘンデルから始まりましたが、実はちょっと挫折しています。途中から、何度目かのオペラ鑑賞に移行してしまいました。オペラは、有名どころはいくつかDVDで見ることは見たんですが、やはりのめり込んでいくほどになれませんでした。

9月に出雲大社・厳島神社に出かけたわけですが、宗教的、思想的にはほぼ関心が無いので、日本の古代の国の成り立ち、神社に祀られている神の由緒など、もう少し知ってから出かければよかったという後悔から、むしろ、こっちへの興味が俄然沸いてきました。

知的探求心というものなんでしょうか、古事記などの記述がどうして出来上がったのか、謎がたくさんありますので、少しでも自分なりに納得できる答えを探してみたくなります。

ところが、もうこの手の話は、謎が謎を呼び、しかも証明は不可能ですから、底なし沼状態で、知れば知るほどわけがわからない。この辺りについては、もうしばらく勉強のネタは尽きそうもありません。

やっと古事記を読み通しただけですから、日本書紀でいうとやっと半分。ある程度、歴史としての確定的な時代・・・というと平安時代の手前くらいまでは追いかけてみたいところです。

趣味的な話はそのくらいにしておいて、クリニックはどうかというと・・・まぁ、基本的には順調なんですが、経営的には何とか赤字にはならないというところ。会計士の方にも、健全経営と言われているんですが、何しろ10年を超える機器をかかえていますから、毎日そろそろ壊れるんじゃないかとびくびくしています。

電子カルテのシステムだけは、壊れてからどうかするというわけにはいきません。ですから、今年最大の出費は、7月の電子カルテの総入れ替えでした。通常大手のメーカーのものだと、新規で数百万円以上はかかるところですが、うちは元々安さで勝負の電子カルテです。

新しいPC5台に入れ替えて、ソフトウェアの入れ直し、旧機からのデータ引継ぎ操作で何とか100万円(かなり安い!!)でまとめてもらいました。おかげで、OSが、とっくにMicrosoftのサポートが終了していたWindows XPから最新のWindows 10に変更され随分と快適になりました。

サーバーも一新して、使い勝手は向上しましたし、バックアップもより安定。この機にカルテのいろいろなマスター更新も、夜間自動リモートになりましたので、メンテナンスも楽になりました。

春に思いがけずダウンしたのは、レントゲンのサーバーでした。これも開業時に、できるだけ安い物を探して使用していたのですが、さすがにハードがもうダメになり、実はそのメーカーも無くなっていました。しかたがないので、レントゲンの読み取りシステムのコニカ・ミノルタの物を急遽導入。

これも交渉の結果、何とか100万以下で済ませられました。けっこう、それなりの交渉は必要でしたけど、どうも医療機器の値段というのはあってないようなものみたいなところがあって、定価を聞くと目の玉が飛び出ます。

もうひとつ問題がありました。クリニックのレントゲン撮影装置は、通常の撮影とあれば便利な透視ができるものなんですが、例えば透視は見ながら骨折のずれを治したりするのに使います。この透視のための装置が壊れました。

透視は年に数回しか使わないので、壊れたことにはまったく気が付きません。いつ壊れたのかわかりませんが、11月の定期点検で発覚しました。これには驚いた。早速修理の見積もりを出してもらって、さらに驚きました。

撮影装置はだいたい実質600万円くらいでした(これも定価は数千万)が、おまけみたいな透視で修理代が400万円越えでした。いや、もう、これは、悩むことなく却下です。下手すれば通常の撮影装置を買い直せるくらいの値段ですから、めったに使わないもののために400万では投資を回収できません。

いざという時の手段が無くなるわけですが、年に数回なので、何とかがまんします。実際、同じような事例はけっこうあるみたいで、メーカーの人も、たいてい修理しないことが多いといってました。

さて、今年は今までになく診療後の疲労を感じることが増えたように思います。年を取ったということなんですが、体力的な衰えは隠しようもなく、今のペースで仕事を続けるのはしんどいところです。

来年は、休診を増やすか、非常勤医師を依頼するかして、自分の休みを増やしたくなるのかもしれません・・・なんちゃってね。