2018年2月13日火曜日

キーボードをけちるな


アナログは、文字を手書きしていた時代。タイプライターが登場して、文字入力はメカニカルに変わり、そこへ電子回路が組み込まれキーボードと呼ばれるデジタルの時代が始まったのは・・・かれこれ、40年近く起ちましたね。

今は、キーを打つことから、タッチの時代だという方が大勢いるとは思いますが、コンピュータ入力の方法が変わるほどに、最初から知っている人間にとっては、実は作業効率が悪くなっていくようです。

クリニックや病院で電子カルテが導入され始めたときは、かえってカルテを書くことが遅くなり嫌がる医者が多かったことは間違いありません。

自分は開業した時、ある程度慣れていた自信があったので、抵抗はありませんでしたし、むしろ完全ペーパーレスを目指しました。でも、現実には、すべての紙を無くすことは不可能で、今になっても実現はしていません。

電子カルテに書き込むのは、確かに手で書いていた時よりも記録する量は減ってしまいます。最低限必要なことは漏らしたくないとは思っても、患者さんと向き合う時間を減らさないようにするには時間が足りません。

そこで、誤字脱字については気にしないことにしています・・・が、わざわざ、それを指摘する患者さんもいますけど・・・後で、読み返したときに意味が理解できるなら良しとする方針です。

さて、去年電子カルテパソコンの総入れ替えを行い、その時にできるだけコンパクトで安価な無線キーボードを新たに使い始めました。

ところが、ところがです。これが、困ったことに、打ちにくいなんてものじゃない。コンパクトにまとめるために、それぞれのキーが近いのはまだいいとして、キーの配列が独特すぎた。

これは慣れの問題だろうと、使い続ければ何とかなると思ったのですが、決定的なのはDELキーの位置。ENTERキーの右上に遠いところ。BSだけ使えばいいだろうと思うかもしれませんが、キーの間隔が狭いので、BSやDELを使おうとすると普段ほとんど使わないキーを触ってしまいぐちゃぐちゃになるんで、半年我慢しても、イライラがおさまりません。

しかも、キーがときどき引っかかるのも問題。そのまま床に叩き付けたくなることが多くなってきました。こりゃ、もうダメとあきらめざるをえない。

そこで、いろいろ探した結果、値段はけっこうするんですが、MicrosoftのSurfaceキーボードを購入しました。フルサイズにしては、比較的コンパクト。Bluetoothで接続は安定していて、何といってもキーの配列が標準的です。

ENTERとBSキーが小さめというレヴューはありましたが、これはノートパソコンのキーボードと比べれば許容範囲の大きさです。

今までより、やや指を広げないといけないのですが、これこそ慣れの解決が期待できることですから気にしないで行きたいと思います。打鍵感は、言うまでもなく素晴らしい。しっかりとした感触があり、打ち損ねはほぼなさそうです。

文字入力はデスクトップでの使い方としては、情報入力の基本中の基本ですから、やはりけちってはいけないところなんでしょうね。