2018年4月28日土曜日

デジタル


そもそもデジタルって何? という話なんですが、特に調べ物もせずに自分の記憶(知識?)だけを頼りに整理してみると・・・

電気信号をある回路を通すか、通さないかという事。話はとてもシンプル。それを可能にするのが半導体というもので、真空管なんてものが最も古い仕組みで、その後、ダイオード、トランジスタが登場してコンパクトになった。

さらにそれらがパッケージ化されたのがオペアンプ。もっと密に詰め込まれたものが集積回路、つまりICというもの。この辺りまでが0970年代の話で、当時からすれば現在のユニットはICの数万個分くらいが入っているんじゃないかと想像してしまいます。

さて、電気信号ですから、結局一つの電気の授受で示せる情報は、「全か無か」ということで数字で表すと0か1かということ。つまり二進法でしか表示はできません。

この一つの情報量がバイトです。1byteは0か1。ここにもうひとつ回路を加えると、0の次は0か1、1の次も0か1です。つまり00、01、10、11という4つの情報を伝えることできるようになります。

回路が増えると倍々ゲームのように伝える情報が増えていくわけです。例えば画像の場合、白黒なら真っ白から真っ黒までを256階調に分けているので、2×2×2×2×2×2×2×2、2の8乗分の情報を各階調に対照させれば、どの色を使うかを指示できることになります。

カラーになると通常のパソコンの表示にはRGBという色空間が使用されていますが、赤(R)、緑(G)、青(B)のそれぞれが256階調に分かれていて256×256×256の情報を伝えることができないと表示できない。

デジタルという言葉は、物事がはっきりしていることのように使われていて、確かにそうなんですけど、そのはっきりしている(0か1か)ということを使って、少しでも曖昧な表現(つまりアナログ)をしようとすること。

自分がやっている仕事だと、学問的に整理整頓する医学はデジタル的な発想で、それを個々に異なる人に実際適用していくのがアナログ的な医術じゃないかと思ったりしています。