2018年7月29日日曜日

台風 Scene I Wind & II Rain

Scene I Wind : f/32 1/2sec ISO-Low 170mm

せっかくの土日に台風接近で、がっかりした方も多いと思います。自分としては、写真個人レッスンで出された宿題・・・この2週間余り、マニュアル撮影をしなさいという難題に挑んできたのですが、その答えを台風に見つけた気がしています。

そもそも、絞り優先モードで、シャッター速度やISO感度はカメラ任せでほとんど意識してこなかったことが、万年初心者を抜け出れない要因の一つと指摘されたわけですが、3つの要素を絶えず意識するのは本当に難しい。

そこで、普段はお散歩カメラの域を脱しないのに、この2週間は写真撮影の人気スポットにできる限り足を運んで、あーでもない、こーでもないと写真を撮りまくってきました。

その結果は・・・マニュアルで撮影しても、ちょっと変わったかもしれませんが、やはり奇跡の一枚に頼っているのは同じ。しかも、どこかで見たような定型的な写真で、これでは個性が無い。ただ、シャッター速度を変えることで表現できるものが変わってくるとはわかったつもりです。

昨日は、台風が接近して、急に雨風が強くなり、あまり遠くにも行けないので、近場で台風を表現することを考えてみました。

まずは、上の「Scene I 風」です。

強風にあおられて、大きく揺れる稲をスローシャッターで捕らえました。1/2秒まで長くしたので、光の量を減らすためf値は最大の32、ISO感度も64のさらに下です。

そして、次は「Scene II 雨」です。

Scene II Rain : f/5.6 1/1600sec ISO-3200 400mm

今度は土砂降りを表すために、コンクリートの床面に落ちてはじける雨滴の様子を、ごく短いシャッター速度で止めてみることにしました。

動いている物の瞬間を切り取るためには、シャッターを開く時間は短いほどよいわけです。1/3200secも試してみましたが、短すぎてすべてがとまってしまい躍動感が失われ過ぎてしまいました。

1/1600secだと、落ちてくる雨滴、たくさんの落下水滴による王冠、そして周囲に砕け散った微小な水滴が混在した感じが雨の強さをよく現しているように思います。今度は光がかなり少ないので、絞りは開放、ISO感度も3200まで上げて撮影しました。

撮りたくなる被写体が無いと始まらないというところはあるので、有名な撮影スポットに行くことは大事なモチベーションです。ただし、結局撮れるのは誰かがすでに撮影したような写真ばかりだということに気がつきました。

それはそれで、腕を磨くのにはいいけれど、写真の面白さはすごく身近にあるものでも表現できるようです・・・ってことがアサヒカメラの8月号(特集は脱・風景写真のススメ)に書いてありました。

そんなわけで、マニュアル撮影の宿題の答えは、この2枚の写真ということで、如何でしょうか、先生!!