2018年9月29日土曜日

鍵頼み

f/3.8  1/4000sec  ISO-800  35mm

例えば、パリのポンデザール橋のフェンスには2008年ごろから、恋人同士が欄干に南京錠をかけて、鍵は下を流れるセーヌ川に投げ込む「儀式」が流行しました。

しかし、ほとんど隙間が無いくらいにまで取り付けられた無数の南京錠の重さは50tを超えるまでになり、橋の崩壊の危険がでてきたために2015年に撤去されたというニュースは記憶に新しい。

こういうのは世界中にあるようで、日本でも何カ所か観光の目玉として利用されていたりします。公に行われている場所では、鍵をかける場所が決められて専用のモニュメントが用意されていたりします。

恋人同士が別れる確率はよくわかりません。どこから恋人と呼ぶかの定義がはっきりしないし、いちいち別れたのを確認する方法もありません。大学1、2年で付き合いだしたカップルはほぼ100%別れるとも言われていますが、真意のほどは不明です。

鍵をとりつけたカップルが、別れた場合は鍵をはずしに戻ってきてくれればいいんですが、戻ってきても鍵は川の中ですからどうしようもない。

恋愛という精神的なものを、鍵という目に見える形で現したいというのはわかりやすい行為なので、まぁ公共に迷惑がかからないならそれなりにいいかなと思います。ただし、「鍵をかける」ことが、お互いを縛りすぎることにならないといいんですけどね。