2018年12月29日土曜日

2018年総決算

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うちのクリニックは平成17年12月5日に開院したので、今月14年目に突入しました。10年目以後は、あまりそのあたりの感慨はなく、とにかく毎日毎日を精一杯こなしていく感じです。

当然、間違いなく、年齢を重ねて肉体的・精神的に自分が劣化していることは間違いなく、今から新しくクリニックを開業するとしたら、そうとう辛いだろうなと思います。

さて、クリニックの中身的にはあまり変化はないわけですが、まずはスタッフについて。

クリニックで働いてくれる看護師さんを探すのは大変なんですが、今年は一人増やすことができました。もちろんパートですけど、少しでも余裕があると、何か急な時の人的なゆとりが確保できます。

受付は一人辞めて、一人新規で、プラスマイナス・ゼロです。辞めたのは、元気があるムード・メーカーみたいな人だったのですが、自分の夢(ピアニスト!!)を叶えるチャンスが来たということなのでしょうがない。

話はそれますが、安部政権の下で「働き方改革」とかが進んでいますが、その中の一つに「最低賃金引上げ」というのがあります。

うちの場合は皆パートさんですが、パートの方は、扶養の範囲とか、所得税無しの範囲とかで働く量を希望してきます。その範囲を見直してくれないと、最低賃金が上がっても、働ける時間が減るだけ、経営も人件費の支出が増えるだけです。

それに、何を根拠にしているのか知りませんが、各都道府県ごとに決められている神奈川の最低賃金は、東京に続いて全国2位で、一番安いところより200円以上も時給が高い。これって、あんまりじゃないですかね。それに毎年の上がり方が、春闘で話題になる通常のベアよりも多いと思うんですけど・・・・

さて、今年はクリニックの機器で壊れたものは一つありました。10年を超えると、何が急に壊れても不思議はありません。だいたい、そういうことは突然起こるものなので、いつでもすぐに対応できるだけの体力・・・つまり資金の確保が重要です。

今年壊れたのは、レントゲンの透視装置。レントゲン撮影装置の付加的な機能で、骨折のずれを直す時にときどき利用していたのでが、修理に400万円かかるといわれ断念しました(たいていの施設が壊れたら修理をあきらめるらしい)。面倒ですけど、必要な場合は細かく普通のレントゲン写真を何回か撮ることで対応することにします。

大きな出費がなかったからというわけではありませんが、今年は関節の状態を簡単に確認できるエコーの機械を新調しました。リウマチ診療を中心に、簡単にいろいろと確認できるので便利なんですが、前から使っていたのは古い中古でした。

今回は新品で、より簡便に使えるものです。ただし、エコーの機械というのは、来た患者さんに対して実施する回数はそれほど多いわけではありませんので、はっきり言って投資額を回収できるのは10年以上先の話。ですから、患者さんサービスの向上と、使う自分の自己満足的な部分が多いものです。

個人的には、ついに大学から離れることにしたことが最大の出来事でしょうか。まぁ、定年退職みたいなものです。東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センターに、開業後も非常勤講師として所属させてもらって、多少なりとも自分のモチベーションの一つにしていました。でも、辞めても、OBとしてのプライドみたいなものはありますし、人としての繋がりは残ります。

これで、自分のクリニック以外の仕事は、あとは横浜新緑総合病院でのリウマチ外来と横浜市社会福祉協議会のケアプラザの協力医ということになります。こういう仕事は、クリニックのためにもなっているわけですが、やはり体力的にきつくなってきたことは否めない。少しずつペンディングすることも視野に入れて、考えていきたいと思っています。