2019年1月14日月曜日

ラプラスの魔女 (2018)


人気作家、東野圭吾の書下ろしを映画化。どちらかというと暴力描写が得意な三池崇史が監督、主役に嵐の櫻井翔、若手躍進中の広瀬すず、福士蒼汰、ベテランの豊川悦司を配した最新作。

う~ん、いやはや、なんだかなぁという感じなんです。

まず主役の一人、桜井君なんですが、捜査に協力しているどこかの大学教授ということなんですが、突然この人が出てきても、教授としての力量は描かれず、教授としてはあまりに若い桜井君ではキャラクターとしての説得力が無さ過ぎる。

広瀬すずは、さすがに若手の中でも注目されるだけの女優さん。演技に関しては、素晴らしいと思うのですが、いかんせん国家権力によって監視されている立場にしてはあまりに行動が自由過ぎ。

クライマックスは、桜井・広瀬はほったらかしで、どちらかというとトヨエツと福士君の歪んだ親子関係の対決となっている。狂気のトヨエツはさすがですし、それに対する福士君もなかなか頑張っているので、真の主役はこの二人かなという感じです。

広瀬・福士の二人が持っている特殊な力は、予知能力ではなく予測能力であるというところは説明としては理解できます。ただし、この能力をうまく話しの中で生かし切れているわけではなく、単なる超能力者という扱い方でしかないように思いました。

というわれで、あまり多くを語れる映画ではありませんでした。