2019年6月15日土曜日

おばけット 5 クープを忘れた


もう20本くらい、いろいろとあーだこーだとバゲット作ってみたのに、基本的な工程を忘れるという凡ミスをしてしまいました。

一見すると、焼き色は悪くないのですが、明らかなのはクープはほぼ・・・というより、まったく開いていません。

オーブンに入れる直前の様子はというと・・・


写真をのんびり撮っている暇があったら、ちゃんとクープを入れろという話。

今回は、この前失敗した富澤商店のフランスパン専用天板を、もう一度使ってみようということで、、そっちに気が回り過ぎていました。

この天板は熱伝導が良いので、普通の黒天板ごと予熱した上にそのまま置くことができる。そして、丸く型取りしてあるので加水多めでも生地が平たく潰れにくいというのも利点の一つ。

ただし、天板のたくさんの穴通りの形が底面にぶつぶつとついてしまうのが興醒めですし、一つの溝の幅が狭いので、太めのバゲットが作れない。

そこで、1本を余裕をもって溝におさまる(太さは4cm程度)ように成形して、天板にオーブンペーパーを敷いて2次発酵を行いました。準強力粉200g、加水70%ですから、2分割してもこれよりは小さくはできません。

予熱終了のブザーが鳴って、2次発酵した生地がのったままの専用天板を黒天板に乗せたまではいいのですが、なんとクープを切っていないじゃないですか。気がついたのは焼きだして30秒くらいたってからで、あわててオーブンを開いて無理やりクープを追加。

たった30秒そこらですが、表面がすでにパリっとなり始めていて、クープナイフが素直に入りません。無理やりに筋を入れたのはいいけど、やはり焼いてみるとほとんど開かないという惨憺たる状況です。

クープが開かないということは、全体が膨張できない。つまり気泡も膨らめないということで、最下級ランクの失敗作になりました。

ちなみに専用天板の方は、オーブンペーパーを敷いてあるので、底面のぶつぶつ感はありませんが、真っすぐ機械的な仕上がりで違和感ばりばりです。やはり、焼けさえすれば良いと考える人以外には、とても許容はできない代物ということでしょうか。