2020年2月4日火曜日

消えたマスク

1月なかばから、しだいに話題を独占するようになったのが「新型コロナウィルスによる肺炎」問題。

中国の武漢という街から始まったとされ、ちょうど中国の大型連休である「春節」と重なり、中国国内だけでなく世界各地に中国人が大移動することで拡散の危険が増しました。

日本でも、すでにウィルスが検出された肺炎患者が発生し、場合によっては2次感染だけでなく、3次感染すら疑われる状況です。

WHOが緊急事態宣言をしたことで、各国でも強制的な対策が取りやすくなりましたが、慎重になっていたWHOの対応がやや遅かったことは否めない。

テレビをはじめとしてで様々なメディアでニュースが流れ、本当の事も疑わしい事も、さらには完全にデマと言えるような事も含めて、情報が垂れ流されている状況です。

何しろ相手はウイルスという肉眼では見えない物を相手にしているので、怖がっていたらきりがない。社会生活を営む以上、ある程度の開き直りは必要かもしれません。

さしあたって、身近なところで一番困ったのがマスク。マスクがまったく手に入らなくなりました。

クリニックでは、元々この時期インフルエンザの流行時期でもあり、自分を含めてスタッフが集まってきた患者さんから感染するリスクは少なからずあるものです。予防接種だけでなく、マスク・手洗い・うがいなどは基本中の基本。

いつもはアスクルでマスクを注文して、シーズン中に使う分くらいは在庫しています。ところが、今回のウイルス騒動がいつまで続くかわからない状況では、在庫がもつかどうか怪しくなってきました。

ところが、アスクルは軒並み売り切れ状態で、まったくといっていいほど買うことができなくなりました。Amazonなどでも、普通に売られているものは消えてしまい、ここぞとばかりに異常な高額のものだけしか残っていません。

さすがに中国自体も本気で封じ込めにかかっているように思いますので、流行は今がピークなんだろうと思います。国内の検疫体制も強化されていますし、安心していいわけではあれませんが、必要以上に恐れていてもしょうがない。

たいていのマスクではウイルスは通過しますし、そもそも周囲の隙間からいくらでも吸い込めるので、元々マスクについては罹患予防効果は薄い。積極的に自分が感染源にならないようにする意味合いの方が大きいものなので、あわてず騒がず市場に戻ってくるのを待つのが良策と言えそうです。