2020年3月25日水曜日

五輪延期決定


昨日、国際オリンピック委員会は臨時理事会にて、新型コロナウイルスのパンデミックの影響により東京オリンピック・パラリンピックの1年程度の延期を承認しました。

ついに現実のものとなった東京2020の消滅。東京2021になるのか、それとももっと遅くなるのか、まだわかりませんが、日本人としては残念ですが、冷静に受け止めるしかないと思います。

いずれにしても、いろいろな思惑が錯綜した結果だとは思いますが、少しでも早くに決定されることが傷を小さくできることは間違いなく、この決定は現時点ではおそらくベストな時期なのではないかと思います。

世界のこの状況では、夏に集まれないアスリートが多数いることは確実で、集まっても十分な準備ができていない選手ばかり。そもそも、夏までに完全に東京が安全と宣言できると考えるのは、あまりにも楽観的です。

しかし、延期といっても、いろいろと報道されているように、会場や選手の宿泊場所の確保は不透明。また、例えば日本ではやく半数の競技で出場選手が決定していますが、1年後、あるいはそれ以上先でも彼らを代表選手とできるのかどうか。

また、開催までの予算は当然膨張していくでしょうが、それを誰がどのように捻出するのか。ここしばらくは、世界中でかつてないほどの猛烈な経済的損失が予想されますから、とにかく簡単な話ではありません。

どう選択しても、茨の道。アスリートだけではなく、彼らの活躍を共感することが大きな目的であるオリンピックは、開催国である日本だけでなく出場を予定していた全世界の人々にも影響が及びます。

とにかく新型コロナウイルスは、人類の歴史に刻まれることは間違いないくらいの大事件として記録され、人々の記憶にもしっかりと残るものになりました。