クリニックの夏季臨時休診のお知らせ
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2020年3月31日火曜日

新型コロナウイルスと緊急事態宣言


昨日、新型コロナウイルス肺炎による志村けんさん逝去のニュースは、単に著名人が亡くなったということ以上に大きな衝撃でした。危機感が薄いと言われる日本人に、大きな警笛を与えたことは間違いない。

私たちは、韓国、イタリア、そしてアメリカのように、急激に感染者が増加し国民生活があっという間に急変した例を知っていたはずです。爆発的な患者増加が起こると、医療の限界を突破する危険に晒されます。

それでも、どこか呑気に構えていた日本人。無症状で感染を広げると言われる若者だけでなく、朝からパチンコ店の開店を待って行列する人々の中にはそれなりの大人もたくさん混ざっています。

東京都を中心とした感染の拡大のペースは、確実に上昇しています。首相官邸からの3月前半の2週間の外出自粛が終了した時点で、明らかに気が緩んだことは確実に関与していると思います。

昨日、日本医師会が会見を開き、都市封鎖を含む緊急事態宣言を出した方が良いと述べました。実際、自分も医療界の端くれにいると、他国の状況を見ていると日本で同じ状況になってからでは手遅れであることは強く実感します。

抱き合う習慣がないなどの生活様式の違いが日本での感染拡大に歯止めをかけているというのは確かにありますし、政治が経済活動を守る義務もあることは否定しません。しかし、長引けば長引くほど問題は大きくなり、経済的損失も拡大します。

昨夜、東京都の小池知事の記者会見があり、宣言を出すのかと思いましたが大きな変化がある話は出ませんでした。官邸の会見でも、菅官房長官は国としてもまだ宣言を出す段階ではないと話しています。

宣言を出すことによる、様々な責任を考えると簡単には出せないだろうことは容易に想像できますが、爆発してからでは遅すぎる。爆発する前に宣言を出さないと、すべてが後手に回る可能性が高いことを強く憂慮します。

日本の場合は、緊急事態宣言に法的な拘束力は無いと言われていますが、もしも宣言が出されると「自由・人権の侵害」と声を上げる人々がいることと思いますが、国という枠内で暮らす以上は国の安定という基盤があってのこと。国全体の危機のもとでは、一定の自由の制限はやむを得ないと考えます。

志村けんさんが遺した最後の声なきメッセージが、日本国民全体を同じ方向に向かせるなら、ある意味最も偉大な功績と言えるかもしれません。