2020年4月22日水曜日

感染防護服


感染から身を守る防護服の話。

現在普通に使われている防護服は、頭から足までを包み込む不織布で作られたもので、基本的に使い捨て。

感染症の処置に一度使えば、基本的に汚染された状態と判断し、別の人の処置には使えません。

今問題になっている新型コロナウイルスに対する使い方で、例えばドライブスルー方式の検査を行う場合、膨大な防護服が必要になります。使い捨てをせずに、連続で複数の人の検査を行えば、感染を広げる事態を招くかもしれない。

以前、新型インフルエンザの脅威が広がった時に、自分も緊急時対策の訓練に参加して防護服を着たことがあります。

普通の衣服と違って、着にくいのは当然ですが、マスク、フェイスガード、手袋などを装着する正しい手順がけっこう面倒くさい。慣れればたいしたことは無いとは思いますが、それでも切るのに10分近くはかかります。脱ぐ時も同様に手順が決まっていて、着る時ほどではありませんが、時間がかかります。

一人の対象者の検体を採取する作業をする場合、一件について着る・作業・脱ぐで20~30分はかかるんじゃないでしょうか。通常の保健所・保健センターでは、医師・看護師が数人しかいないので、連続的に作業しても、一日にできる検査数は最大でもせいぜい100人くらいだと思います。

検査数を増やす必要性は高まっていると思いますが、効率的に、かつ安全に行うための人的・物的、そして空間的な資源の問題は、簡単にはいかないのかなと想像します。