2021年12月13日月曜日

クワイエット・プレース 破られた沈黙 (2021)

声を出したら即死・・・

宣伝のキャッチ・コピーも有名になり、大ヒットした映画の続編です。今回も監督・脚本はジョン・クラシンスキー。クラシンスキーはアボット家の父親、リーを演じますが、前作で家族を救うために犠牲になったので、今作では冒頭の「第1日」の回顧シーンのみに登場。エミリー・ブラント演じる母親のイヴリン、長女リーガン、長男マーカスは一緒。

本編は前作の2日後、イヴリン、リーガン、マーカス、そして生まれたばかりの赤ん坊は家を捨て歩き出します。鉄道の操車場で仕掛けてあった鈴の音が鳴り、彼らは走りだしますが、マーカスは動物用の罠に足を挟まれて悲鳴をあげてしまいます。エイリアンがすぐさまやってきますが、リーガンが補聴器のハウリング音を携帯アンプで大きくしてひるませ、イヴリンが撃ち殺しました。

罠を仕掛けていたのは同じ町の知人だったエメット(キリアン・マーフィー)で、イヴリンたちを安全な場所に匿いました。マーカスがラジオから音楽が流れていることに気がつき、海岸から近い島からの放送であることを知ります。リーガンはハウリング音を流してもらえると考え、イブリンに黙って出発します。

イブリンに頼まれたエメットは、しかたがなくリーガンを追います。エイリアンに襲われそうになったリーガンを助けたエメットは、一緒に海外を目指すのでした。イヴリンはマーカスのケガの治療薬を探しに街へでかけますが、戻ると隠れ家にエイリアンが侵入していたました。

リーガンとエメットは何とか島に渡り、生存者たちと出会い、エイリアンが泳げないのでここは安全だと聞かされます。しかし、一隻の船が漂着し乗っていたエイリアンが島に上陸してしまうのでした。

子役の成長というのは、続編ではけっこう頭の痛い問題です。今回は特にマーカスがけっこう大きくなっている。まぁ、そこんとこはしょうがないので、あまり考えないことにします。家族の中だけの話だった前作よりも、人との関りが増えて台詞はかなり多くなりました。とは言っても、ほとんどが囁くような声ですけど。

リーガン役のミリセント・シモンズは、実際に聴覚障害があり、全体の撮影進行にも手話が多用されたようです。一作目でも、優れた演技者として評価されましたが、今作はある意味主役として、エミリー・ブラントやキリアン・マーフィーを押しのけて存在感を十分に出しています。

一般的には続編の方がつまらなくなることが多いのですが、今作では「親が子を守る」から「こどもが成長して自ら戦う」にテーマがシフトしたことで、二番煎じ感は薄まりました。前作ではできるだけ「なぜ?」に対する説明を省いた作りで、恐怖を増幅させていたのですが、今回はエイリアンに対する答えの一部が含まれました。それでも合点がいかないところは残しつつ、まだまだ続きがあるぞという感じの終わり方です。

しかし、さらに続くとなると、もうエイリアンとの戦争しかない。そこには「静寂の場所」は無くなってしまうので、もうこのアイデアでは深追いしない方が懸命のような気がします・・・が、何か続きをやるようなアナウンスがされているので、ちょっと心配。