最近の流行を追いかけなくなってずいぶん経つので、自分が知ったのはつい最近。こういう唯一無二の個性を持ったバンドは貴重ですから、一発で気に入りました。
もともとは東京大学の音楽サークル仲間によって2018年に結成された、「シティポップス」ではなく「シティソウル」を目指す6人組。特徴は男女のツインボーカルというところ。
何で知ったかと言うと、実はバンドのキーボード、角野隼人(すみのはやと)を知ったのが先。しかも、それは権威のあるショパン・コンクールの本選に残った、クラシック・ピアノの超期待の新星だということからなんです。
ショパンのピアノ協奏曲を演奏したCDも出していますし、Cateenという名前でYouTuberとしても、クラシックだけでなく個性的な演奏を披露しています。一方で、バンドにも参加しているというのが驚くべきバイタリティです。
時にロック、時にジャズ、時にポップスという無国籍的なバンドですが、なかなか気が利いた男女のボーカルとCateenのピアノが、最高にのりのりになれる時間を提供してくれます。
ボーカルは浪岡真太郎(東大農学部卒)と大島真帆(青山大学経済卒)。ギターは矢野慎太郎(東大法学部卒)、ベースは大原拓真(東大文学部卒)、キーボードは角野隼人(東大理工学部大学院卒)、そしてドラムは平井辰典(東大工学部卒)という、メンバーはいずれも超高学歴エリート集団です。
メジャー・デヴューは2023年3月の「Balcony」で、そのアルバムを引っ提げてのツアーを収録したのが今回紹介する映像です。2024年11月には2ndアルバムの「Landry」も登場しています。
このツアーは5大都市を巡り、チケットは即日完売になったらしい。6月19日のZepp DiverCity Tokyoのライブを収めています。この会場は最大で立ち見も含めて2500人くらい入るようですが、新進気鋭の若手の登竜門的な位置づけではないでしょうか。
車の中の音楽としてもばっちりなので、今後の活躍が楽しみです。