これはハイテンション・コメディ・スパイ映画です。監督はグレッグ・モットーラ。それほど評判になったわけではないのですが、「ワンダー・ウーマン」のガル・ガドットが、その一つ前に出演していた作品というだけで、まぁ、見ておいてもいいかなという作品。
アメリカのとある郊外の町に住むジェフ・ギャフニー(ギャフニー - ザック・ガリフィアナキス)とカレン・ギャフニー( アイラ・フィッシャー)夫妻は、結婚16年目にしていまだ熱々で、男の子二人がサマー・キャンプに出かけてしまいます。ジェフは宇宙開発に関わる最先端企業の人事部で、従業員の様々な悩みを聞いてあげるのが仕事でした。
そのタイミングで向かいの家を新しく購入したディム・ジョーンズ(ジョン・ハム)とナタリー・ジョーンズ(ガル・ガドット)の夫婦が引っ越してきます。ジョーンズ夫妻は御近所の挨拶としてギャフニー家を訪れ、記念にとティムが作ったという不思議な形のガラスの置物をおみやげに渡しました。
何事にも完璧なジョーンズ夫妻でしたが、町の親睦会の時にティムがこっそりジェフの部屋に入ろうとしていたのを見つけたカレンは、二人に疑問を持ち始め夫婦の行動を監視するようになるのです。ディムはジェフを食事に誘い酔わせて、会社のほとんどの従業員の事を深く知っているジェフからいろいろなことを聞き出すのです。カレンはナタリーを尾行して、怪しげな行動を取っていることを確認しました。
素晴らしい隣人だと言い張るジェフでしたが、カレンの勢いに負けて、二人はジョーンズ家に忍び込みました。すると、たくさんの通信装置やコンピュータを発見し、そこには会社のたくさんの人々のデータや、ロケットの設計図のようなものが映し出されていたのです。二人はジョーンズ夫妻がスパイであることを確信しました。
ジェフは社長にそのことを報告しようと、夫婦で出かけていきますが、二人の目の前で社長が銃撃され殺されます。二人にもマシンガンの銃弾が飛んでくるのですが、その時ジョーンズ夫妻が乗った車が猛然と突っ込んできて、二人に車にのるようにいいつつ、銃を取り出し暗殺者たちに向け発砲するのです。
高速カーチェイスによって、何とか相手を倒して、4人で食事を取ることになりますが、ジェフの山ほどある質問に対してジョーンズ夫妻はほとんど黙秘するだけですが、どうやら政府機関の潜入捜査官らしいことだけはわかりました。でも、やはり隣人として仲よくしようと言って家の前で別れるのですが、その直後ジョーンズ家が大爆発をするのです。
ジェフを演じたギャフニー - ザック・ガリフィアナキスはアメリカのコメディアンとして多くの映画に出演しています。ティムを演じたジョン・ハムも、多数の映画に出演している中堅どころの俳優です。ガル・ガドットは2009年の「ワイルド・スピードMAX」でデヴューし、2016年から演じたワンダー・ウーマンが当たり役となって、一躍名が知られるようになりました。
展開はものすごく早くて、だれるところはありません。ギャフニー夫妻のコントのようなやり取りが適度に挟まって、緩急がうまく効いているように思います。偽物の隣人だった二組の夫婦が、だんだん信頼関係を作っていくところは、本来は無理があるように思いますが、人の話をよく聞くことで信頼を築くジェフの仕事が説得力を持たせています。
アクションはそれほど大したことはありませんし、事件のプロットも単純で平凡です。ただ、隣人がスパイで、彼らの仕事に巻き込まれる一般人が主役という視点は珍しいので、一度は見ておいて損はしないと思います。
