2012年8月31日金曜日

田園都市の頼れるドクター

田園都市ドットコムが、田園都市周辺の開業医を紹介する「田園都市の頼れるドクター」がもうじき出版されます。今年の版で、ついに5年目、毎年でているので5冊目ということになります。

実は、この前にプロトタイプがあるので、もしかしたら6冊目ということになるかもしれませんが、うちのクリニックはすべての号に記事を載せていただいています。

田園都市ドットコムは、紹介する医者のキャラクターを紹介するクリニック検索のポータルサイトとして成長してきました。クリニックの場所や診療時間などだけを紹介するサイトはけっこうありますが、医者そのものを紹介するところは他にはありません。

患者さんがクリニックを探すとき、医者の雰囲気と言うのはよくわからない。人によって合う合わないというのはも必ずあるものです。少しでも医者のキャラが事前にわかれば、クリニック探しの情報としてはとも役に立つはずです。

この本は、載せたい医者が掲載料を払っているわけで、実質的には広告なわけです。ただし、しっかりと取材をしにきて、ライターの感性で原稿を作っています。自分も、間違いなどの校正をしますが、基本的にはおまかせしています。

特にうちのように、毎号だしているとライターの方には、書くネタがだんだん無くなって、さぞかし大変だと思います。そうそう、クリニックで毎年のように新機軸が出てくるわけではないので、ライターさんは原稿に悩むでしょうから同情します。

ただし、今回はうちのクリニックでは関節リウマチ診療に威力を発揮する超音波検査機器を昨年導入したので、多少はよかったんではないかと思います。

とにかく、駅の電飾看板とともに、この本がうちの現在唯一の宣伝媒体ともいえますので、多少なりとも効果をだしているのだろうと期待しています。

2012年8月30日木曜日

茄子とひき肉のカレー @ DAI in あざみ野

あざみ野は、東京にやや近いちょっと賑わった街。おしゃれな街なら他にもありますけどね、まぁ悪くない街ですよ。そんな街にある、トロピカルなお店がダイ(Dai)。

以前にもクリニックの宴会で使ったことがありますが、ちょっと南国テイストのおしゃれなお店で、若い人から多少年寄り(自分?)まで、何度か行きたくなるところ。

ここのメインの料理はカレー。いろいろな美味しいカレーが味わえますが、お店の人気メニューでカレー料理で一番人気なのが、茄子とひき肉のカレーです。

ちょっと甘みのあるこくのあるソースが絶妙。こくの秘密は、ソースに混ざっているチーズだと思います。人気があるのがうなずけます。


2012年8月29日水曜日

関節エコー検査ワークショップ

今日は田園都市リウマチフォーラムの会。だいたい1年に三回ほど講演会を行って、関節リウマチ診療についての勉強会を行っています。前回が6月、次回は10月の予定。

じゃあ、今夜は何かと言うと、まぁ言ってみれば増刊号。この会は、自分たちが臨床の現場の中から本当に勉強したいこと勉強するために、いろいろ企画している会なのです。

関節エコー検査は、関節リウマチの早期診断のための主義として数年前から注目を集めていますが、とにかく自分でやらないと理解できない手技。自分も昨年やっと機器を購入することができて、今年の初めから本格的に利用しています。

関節リウマチのエコー検査は、横浜私立大学が日本の中でも普及に力を入れているので、今回は無理にお願いしてワークショップを開かせていただきました。

まず教授による講演、そして3人の先生方に実技指導をお願いして、エコー機械の会社にお願いして用意した実機を使用してのワークショップとしいう構成です。

大きな学会などで、これに近い会はないわけではないのですが、人数も多いですしなかなか直接手にとって気楽に手馴れた先生に質問しながらエコーをやってみるというのはありません。

参加していただいた先生方には、おそらく大変満足していただいたのではないかと思います・・・って、ちょっと手前味噌ですかね。

2012年8月28日火曜日

ブログ投稿

ブログに新しく記事を書き込むときには、パソコンでブログを開いてログイン、そこから書き込んでいくのが基本ということになっています。

自分が使っているbloggerというサービスは、googleが提供している無料のブログ。もともとどこを使おうかと思っていた時に、一番カスタマイズできそうな点が気に入って選びました。つまり、自由度が高いということですね。

毎日何かを書くと決めてみると、パソコンがないとだめで、なおかつネットにつながっている必要があることがけっこうネック。もっとも、テキストとしてとりあえず文書を保存しておくというやり方もありますけれど。

ところが、メール投稿というサービスがあることがわかりました。これまでに、出先から何度か投稿した事があります。ただ、メールなので、あまり長い文章には向いていないので、とりあえず投稿して後で手直しする感じ。

これはこれで便利なことは間違いないのですが、最近もと楽ちんな方法があることにきがつきました。


それはスマートフォン用の無料の投稿専用のソフトウェアで、今日の話しもそこから書いています。スマートフォンは、言ってみればミニパソコンですから、このくらいのことは朝飯前なのです。

過去のタイトルリストからの参照・修正なども可能ですし、下書き保存も可能なので助かります。ただスマートフォンの文字入力は、どうしてもタッチエリアがせまいために時間がかかるのはしょうがない。

ずいぶんと、世の中は便利になりました。その分、ますます毎日書けと言われているようで、それはそれで大変ということでしょうか。

2012年8月27日月曜日

おじさんもAKB48について考えてみた

夏休み最後の日曜日が終わり、8月も残すところあと数日。今日から2学期が始まった学校もあるようです。しかし、まだまだ残暑は厳しくて、とても勉強に専念したくなる気温ではありませんね。

AKB48の前田敦子も今日卒業。テレビでは生放送で、最後のライブを中継していて、好むと好まざるとにかかわらず・・・まぁ、見てしまいました。

さすがに、いい年をしたおっさんですから、AKBファンとはいえませんが、それにしてもこの娘たちの最近の活躍ぶりはすごいもんだと認めざるを得ない。

狭い劇場から東京ドームの巨大ステージ、数人から数十人のパフォーマンスの流れ、次から次へとでてくる新曲と、覚えなければならないことは膨大です。それらをそつなくこなすためには、相当な量の練習を積んでいるわけでしょう。

もっとも、プロデューサの秋元康の凄さは、それらを上回るものがあります。どうやったら、人々が注目するか知りぬいた上での、いろいろな仕掛けは目を見張るものがあります。

ただ、最近の東京ドームでのメンバーの移動発表についてはやや疑問を感じたのです。少し前にメンバーの一人が、禁止されていた交際が発覚して博多へ「飛ばされた」わけですが、これもひとつの話題つくりとしては成功しました。

しかし、建前としてはペナルティの「左遷」です。ところが、今回の発表で、何人かが移動を命じられ、中にはジャカルタや上海まで行けといわれている。じゃぁ、最初の博多へのペナルティは一体何だったのかということ。

飛ばされたメンバーは、その後のAKBと行動を共にする機会が目立っていて、東京ドームも今夜の劇場でのライブにも参加していました。まぁ、それぞれの娘が一生懸命がんばっているわけで、おじさんからはどこに移動しようとどうでもいいことですけどね。

まぁ、要するに感じたことと言うのは、秋元さんの「ぶれ」みたいなところとでも言いましょうか。頭脳明晰な敏腕プロデューサのことですから、何か次の手を考えた上での布石なのかもしれませんね。

2012年8月26日日曜日

McCoy Tyner / Fly with the Wind


マッコイ・タイナーのキャリアは60年代から始まり、マイルスの元から独立したばかりのジョン・コルトレーンによって世に出ると共に、コルトレーンの急速な成長を支えた存在です。

基本的にはかなり手数の多いピアニストであり、バド・バウェル系でありながらコルトレーンからの影響は色濃く、 そのフレーズは他に類をみない斬新さがあります。

コルトレーンの強力なクァルテットを離れた後は、ブルーノート・レコードでソロ活動をはじめましたが、オリジナリティが発揮されはじめたのは70年代にマイルストーン・レコードに移ってから。

このアルバムは、マッコイとしてははじめてのストリングス・オーケストラとの競演。プロデューサーのオリーン・キープニュースの肝いりで、マッコイ・タイナーのアルバムとしては番外扱い。

通常のマッコイのアルバムとしては、あえて聴かなくても特に困らない異色の存在ではありますが、後にも先にものこれ一枚だけのまったくの別の作品としてものすごくインパクトがある。のびやかなストリングスに対して、たいへん切れのあるマッコイのピアノが対照的で絶妙のバランスです。

さらにこのサウンドを支えているのが、本当に一人で叩いているか信じられないくらい早業のビリー・コブハムのドラム。とにかくかっこいい。ヒューバート・ローズのフルートも、マッコイとビリーの音の洪水とゆるやかなストリングスの間で、適度なアクセントになっていて素晴らしい。

リアルタイムに1976年に初めて聴いたときは、とにかくぶっ飛びました。あまりのすごさに、結局マッコイにとってはこのサウンドは二度と作らなかったということでしょぅか。今から考えると、だからこそこのアルバムの価値が大きく膨らんだということでしょうか。

2012年8月25日土曜日

重たいドラマ

久しぶりに、テレビドラマをしっかり見てしまいました。

日本テレビは、今日は24時間テレビということで、嵐の二宮君主演の話。設定が胸髄損傷で、下半身の麻痺のために歩けなくなった青年となっていたため、整形外科医としては興味が湧きました。

内容はけっこう重たくて、ほとんど笑い声のないドラマでした。登場人物も、すべて何らかの心の重荷を背負っています。制作者は、見る者がそれぞれの視点で何かを考えて欲しいと思っているのでしょう。

脊髄損傷の患者さんの治療は、急性期から慢性期までずいぶんと関わってきました。一生手足が動かないという現実は、それ自体笑える要素は皆無です。我々医者ができることは、とにかく患者さんを前向きな気持ちにさせること。

最初に歩けないことを宣告するのは、医者も相当にストレスはあることです。もちろん患者さんは、医者以上に精神的なダメージを受けることは言うまでもありません。

そして、まず否定するところか戦いが始まります。続いて、何とかしろ医療サイドを攻撃してくる。それが無駄だとわかると、あきらめの気持ちになり、絶望するのです。

しかし、このステップ経て、やっとリハビリに本当に取り組むことができるのです。医者は、そのタイミングをしっかりと見逃さないようすることが大事。適切な時期に適切なリハビリ提示出来れば、想像していた以上の効果が期待できるものです。

今日のドラマでは、そのあたりの心の変化はうまく描かれていたように思いました。医療系のドラマはたいてい嘘っぽくてしらけてしまうのですが、今回はけっこう最後まで目が離せませんでした。

2012年8月24日金曜日

キリスト像修復により?

今日のネットニュースで、ある意味一番興味深かったのがこれ。

スペイン北東部の町の教会の壁に19世紀に描かれたキリストのフレスコ画が、地元の80代の女性により「修復」され、原画とは程遠い姿に変わり果てたとして、地元のメディアで大きく取り上げられている。

 自称画家のヒメネスさんは、国営テレビの取材に対して、教会から修復の許可を得ていたとし、作業中に誰にも止められなかったと主張している。しかし、あまりの絵の変わりように、ネットでは賛否両論が巻き起こっているというもの。

実際の絵の状態については、こちらのCNNのニュースを見れば一目瞭然。 絵を見る目のない自分には、元の絵にどれほどの価値があるかはよくわかりません。ただ、おそらくキリストに対する信仰心から実直にキリスト像を描いたものだろうと想像できます。

「修復」されたとされる絵は、ほとんどオリジナルの片鱗すらなく、どう贔屓目に見ても修復ではなく改変としか言いようがない。しかも、アートとして評価する価値観もあるかもしれませんが、こどもの書いた父の日のお絵かきみたいな感じで、とても芸術として評価できるようなものではない。

この改変された状態を支持して、原画を復元する計画を思いとどまるよう求めるオンライン嘆願書には5000人もの署名が集まったということにも驚きです。嘆願書サイトを立ち上げたユーザーは、修復された絵は「教会の天地創造説を巧みに批判し、新たな偶像の復活に疑問を投げかけるものだ」とコメントしているそうです。

しかし、これは絶対に誤りだと思います。もとが、ヒメネス女史のオリジナルの仕事であれば、つまり模写として世に出てきたのであればそういう考え方はあってもいい。しかし、修復という作業は、原画を忠実に復元することであって、作業する人の主観が入ることは許されません。

なんにしても、世界中にはいろいろと面白いニュースが転がっているものです。

2012年8月23日木曜日

電線

・・・に、雀が三羽とまってた、それを猟師が・・・というのは、懐かしい伊東四郎と小松政夫のギャグ。今回、とまっていたのは鳩が二羽。

まぁ、何がとまっていようとどうでもいいことではありますが、ふと見上げて電線を見ていて思ったことは・・・

とにかく住宅街では、視野に電線が入ってこない空というものがない。これはなんか悲しいことですね。電線は、電気・電話、そしてケーブルテレビの信号を送ってくる線が複雑に交差して、ものすごい量が張り巡らされている。

景観を考えて、これらのケーブルを地価埋設することも進められているといいますが、どこの国の話かしらという感じです。

何も安心して凧揚げをして遊ぶためとは言いません、単にこんな雲ひとつない青空をすっきりと見上げたいと思うだけです。

電線がなくなるためには・・・これも、今まで便利に使っていたもののいくつかを我慢しないといけないんでしょうね。つくづく人間と言うのはわがままな存在なんでしょう。

2012年8月22日水曜日

患者さんへの説明

整形外科の外来診療をしていると、患者さんの訴えとして多いものは圧倒的に腰の痛み、首の痛み、そして膝の痛みです。

腰は、若い人は重たいものをもってのぎっくり腰、中には椎間板ヘルニアというような深刻な状態も含まれます。首は圧倒的に肩こり。年をとってくると、変形性脊椎症と呼んでいる、加齢性の変化を基盤にした腰や首の痛みが多い。

膝は若い人ではスポーツからみの怪我、特に多いのが内側側副靭帯損傷と半月版損傷。年をとってくると、関節表面の軟骨が磨り減ってくる変形性膝関節症による痛みがほとんどをしめてしまいまます。

このあたりは、整形外科医としては、もう一日に何度も患者さんに説明して、30年近くたってくると何千回と繰り返してきたことかもしれません。

でも、ずーっと同じ説明をしてきたかというと、実はすこしずつ使う言葉はかわってきています。できるだけわかりやすい説明をしようと思って話をしますから、こっちのほうが簡単な言葉だと思うといつのまにかそちらを採用したりするわけです。

また、できるだけ多くの患者さんの診療をしようと思うと、説明の時間をみじかくしたい。少しずつ要らない言葉を削っていったりして、エッセンスを絞りこんで行くことも、説明がかわっていく大きな理由だったりします。

最近、加齢性の問題を説明するときによく使うのは、「形の変化、かける負担、支える筋力の3つのバランスがくずれている」とい説明です。

いくら老化現象で骨が変形しても症状がない人もいれば、変形のない若者が老人のような痛みをうったえることがあります。これは、どの程度の負担をかけているかということと、その負担を支えるための筋肉の力がどの程度あるかというバランスの問題。

この中で、仕事とかをすぐやめられるなら負担を減らすことができますが、なかなか簡単ではない。となると、現実に調整が可能なのは筋力ということになります。ですから、筋力強化を強くお勧めすることがおおくなるわけです。

どうです? わかりやすいですか? 自己満足的な話ではありますが、自分でも今まで使っていた説明の中で、最も説得力があって理解してもらいやすいのではないかと思っています。

そのうち、もっと良い説明を思いついたら変わるかもしれませんが、ここしばらくはこういう説明を続けて使っていることでしょう。

2012年8月21日火曜日

餃子の王将

それなりに有名な外食ブランドの一つに、餃子の王将があります。 実は、食べたいと思いつつも、ほとんど行った事がありません。

たぶん10年以上前に、東名高速道路の三島インターを降りたところで入ったことがあるくらい。今ほど有名ではなかったと思います。メニューはほぼ餃子のみだったように記憶していますが、どんな味だったかは覚えていませんでした。

最近ちょうど行く機会があって、「王将の餃子」をじっくり味わうことができました。まぁ、王道を行く普通の餃子と言えますが、味はしっかりしていて評判になるだけのことはあると思いました。

それにしても、びっくりしたのがメニュー展開。餃子だけでなく、中華定食屋という感じで、人気のある料理をいろいろ取り揃えていました。なるほど、この辺でファミリー層をうまく取り込んで成長してきたわけですね。

2012年8月20日月曜日

夏休み終了

毎年クリニックでは、夏季臨時休診というのを設けています。今年は先週の1週間を丸々休診としましたが、2005年に開業して以来ぶっつづけで1週間という休みは、年末も含めて初めてです。

実際、休んでみるとそれほど有意義に使えたかは疑問が残りますが、まぁ少なくともそれなりにリフレッシュできたことは間違いありません。今日の休み明け初日は、予想通りかなりの患者数でしたが、けっこうテンション切れずにがんばれました。

まぁ、人間ですから働くだけではなく休むことも時には大事と言うことでしょぅか。座右の銘というほど大げさなものではありませんが、「緊張と緩和」というのが好きな言葉。

何事も、緊張しっぱなしではどこかで息がつまってしまいます。必ず緩和が必要で、そこでテンションのバランスをうまくとっていくことが大切ということ。

これ、誰から教わったかと言うと・・・談志です。五代目の立川談志は、しっちゃかめっちゃかな言動や行動ばかりが際立っていましたが、実はけっこう冷静に計算しつくされたものだったように思います。

他にも、「平等とは同じ扱いをすることではなく、互いの差を認めること」というのもあります。これも、けっこう心にぐさっと響いた言葉でした。

まぁ、夏休みが終わったというだけで、何もそんなにあらたまっての話ではありませんが、これから年末に向けてまたがんばっていきたいと思います。

2012年8月19日日曜日

Anita O'day / Sings the Winners

クリニックは明日(8月20日月曜日)から通常診療を行います。



ジャズで、男性ボーカルというと正直フランク・シナトラとか、トニー・ベネットくらいしか思いつかず、それもなんか野太い声であまり好きになれなかったりします。

それに比べて、女性シンガーにはいい感じの人が多い。黒人では、ビリー・ホリディ、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ボーン、ダイナ・ワシントン・・・すぐに何人も思い出せます。白人でもたくさんいますが、中でもお気に入りはヘレン・メリル、ローズマリー・クルーニー、そしてアニタ・オデイといったところでしょぅか。

アニタ・オディは2006年に87才で亡くなったのですが、最初はジーン・クルーパーの楽団で注目され、オスカー・ピーターソンのコンボをバックに軽快に歌う1957年の"Sings the Most"、そしてオーケストラの伴奏での1958年のこのアルバム"Sings the Winners"で人気を不動の物にしました。

さらに1958年にのニューポート・ジャズ・フェスティバルに出演し、この模様をとらえた映画「真夏の夜のジャズ」で世界中に知られるようになったわけです。

ちょっとハスキーな声で、スキャットをうまく使った乗りの良いリズム感が彼女の魅力だと思いますが、そう言う意味でアドリブができる数少ないシンガーと言うことができます。

そのあたりの魅力が満載で、なおかつ誰もがよく知っている曲ばかりがつまっているのがこのアルバムです。

オーケストラは、マーティ・ペイチとラス・ガルシアが半分ずつ受け持っていて、どちらもけっこう開けっぴろげなのりのりの演奏を披露しています。

その後薬物中毒の関係で60年代半ばには姿を消してしまうのですが、70年代に入ってカムバックしてからは、積極的に日本のレコード会社も後押しして、その頃に初めてリアルタイムにアニタ・オディを聴くことになりました。

50才台になって、円熟の唱法でジャズ・ボーカルとはこれだと思わせてくれたのがアニタ・オディだったわけです。とにかく思い切りスイングするジャズ・ボーカルを聴きたければ、このアルバムは一押し。怖いもの知らずのアニタの若き歌声を是非!!

2012年8月18日土曜日

もったいないと断捨離

いざ丸々一週間休もうと思うと、随分と長いこと休むような気がします。ところが、実際休んで見ると、これがまたあっと言う間のことで、今日は早くも土曜日。

この一週間何をしたかと振り返ってみれば、いつもよりまとまって大きなゴミを捨てて、家の中が多少こざっぱりしたというのが一番の成果というところでしょうか。

先週の日曜日は外回りをせっせと片付けて、月曜日には粗大ゴミを処分。家の中の捨てるに捨てられずに場所を取っていた古本は、ブックオフにもっていくのも面倒なので、今日の資源ゴミに大挙し出してしまいました。

どうしても運べないような大きなものだけ、来週粗大ゴミでとりにきてもらいます。 実際、壊れてしまったものなどは、ゴミとして出すことあまりためらいはありません。ところが、まだ使えそうなものなどは「もったいない」という気持ちが沸くものです。

断捨離という言葉は、去年くらいからよく耳にするようになりました。これはやましたひでこさんの提唱する生活スタイルで、登録商標だそうです。無断で商用利用することはできません。

お茶碗によそったご飯は、最後の一粒まで食べなさい。お百姓さんに感謝しなさい。残したらバチが当たる、などと教わってきてんですが、今ではお腹が一杯になると、平気で残飯として捨ててしまいます。

物となるとなかなかそうはいかない。一見大事とか、いつか使うかもしれないとか思って捨てるに捨てられないものは、身の回りに山ほどあります。そういうしがらみから精神的にも解放されることが大事だというコンセプトです。

確かに、長い間出しもしない、見もしない、まして使いもしないものはこの先も同じで、生活の中では不必要なものと考えてほぼ差し支えない。

もったいないと思っても、そういうものが家を狭くして、また何か行動するときに手かせ足かせになることもないとは言えません。場合によってはそれをストレスに感じることだってあるかもしれないのです。

もともと手に入れたときには、必要だと思い欲しいと感じたからはずなのに、どうしたわけでしょう。生活が豊かになった反面、そういう無駄な部分も増えているわけですかね。

 断捨離ではただ捨てるだけではなく、今度また些細な物でも手に入れるときには、本当に自分に必要なのかよく考える習慣も身につけることが一番大事ということなんでしょう。