2019年10月19日土曜日

Claudio Abbado WPO / Mahler Symphony #2 (1965)

クラウディオ・アバド指揮によるマーラーをコンプリートしようという時、基本的には正規盤で十分ですし、そもそも非正規盤にまで手を出すと(マイルス・デイビスの例にもあるように)底なし沼にはまったようになってしまいます。

それでも、実はAmazonで売られている、簡単に手に入る非正規盤がひとつあって、これがアバドのバイオグラフィ上も大変重要な位置にある演奏だけに無視して通ることができない。

それが、1965年のザルツブルグ音楽祭での第2番「復活」です。

1963年ミトロプーロス国際指揮者コンクールで30歳にして優勝したアバドは、バーンスタインの副指揮者になりマーラー作品との関わりを深めます。1965年にカラヤンよりザルツブルグに招待され、ウィーンフィルを初めて振ったこの演奏で大成功を収めました。

世界的に実力を認められ、認知度を一気に高めることになった記念碑的な演奏で、モノラル録音で、音質も必ずしも良いとは言えませんが、バーンスタインから学んだことを自分なりに消化してカラヤンを納得させようとする若いアバドの姿が記録されています。

後に1976年シカゴ交響楽団、1992年に再度ウィーンフィル、2003年ルツェルン祝祭管弦楽団との「復活」が正規に発売されていますが、ベストはシカゴでしょうか。ただし、映像もあるのでルツェルンが一番楽しめる。

このセットには、1967年ウィーン芸術週間での第6番の演奏も収録されていますが、こちらはウィーン交響楽団によるもの。正直言って、ちょっと楽団がしょぼい感じでオマケみたいなもの。

2019年10月18日金曜日

Claudio Abbado LFO / Mahler Symphony #1 (2009)

さて、巨人です。

きょ、にアクセントを持ってくるとジャイアンツ。じん、を持ち上げると「進撃の巨人」のような、でっかい人のことになる。この場合は、当然ながら後者。

アバドのルツェルンでのマーラー・チクルスは、2009年には第4番に続いて交響曲第1番も演奏しました。演奏する側からすると、演目がマーラーと決まると、かなりのストレスらしい。それを同一期間に2曲というのですからさぞかし大変だっただろうと。

マーラーの交響曲には副題がついていることが多い。例えば第8番は「千人の交響曲」と呼ばれますが、実際マーラーが指揮をした初演の時にオーケストラと合唱で千人を必要としたために興業側がつけたもの。

実際に、マーラーが正式に副題をつけたというのは無い。この第1番も「巨人」と呼ばれますが、いろいろ改訂している中で、一時「巨人」と呼んだらしいのですが、最終稿では削除されています。

何しろまだ青年指揮者の最初の交響曲ですから、いろいろと試行錯誤はあって当然で、そもそも最初は「交響詩」として発表し、騒音をまき散らす音楽として不評を買っています。

その後第2楽章は削除されていますが、「花の章(Blumine)」として今では独立して演奏されることがあります。また第1楽章の伸びやかな主題は「さすらう若人の歌」の第2曲をそっくり転用しています。このあたりは巨人というより、さわやかな牧場かどこかのカッコーの鳴き声がする朝の様子を想像するような感じ。

後半に行くにしたがって、多少は「ここが巨人かな?」みたいなところはあるんですが、最終第4楽章が爆発的に始まるあたりで最高潮に達します。もうアバドは大丈夫かと心配したくなるくらい腕を振り回します。最後は勝利?の喜び溢れる雰囲気で終了。

オーケストラの面々も、脚を踏み鳴らしてアバドを讃えるところが嬉しいじゃないですか。いゃ~、いつもながら、アバドのルツェルンでマーラーにはまってよかったというところでした。

ちなみにこのディスクには、これまたお気に入りのユジャ・ワンでプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番も入っています。これがまたいいんですね。小柄なユジャのどこからこのパワーがでてくるのかという、強靭な打鍵力は見所です。

2019年10月17日木曜日

Claudio Abbado LFO / Mahler Symphony #4 (2009)

アバドのルツェルン音楽祭の記録としては、2008年は「ロシア音楽の夜」というテーマで、マーラーはいったんお休み。エレーヌ・グリモーのピアノによるラフマニノフの協奏曲第2番の映像が残されています。

そして翌2009年、今回取り上げたマーラーは、「リュッケルトの詩による歌曲」と交響曲第4番でした。

独唱歌手として起用されたのは、マグダレーナ・コジェナー。今を代表するメゾソプラノ歌手の一人として、サイモン・ラトルの奥さんとしてもとても有名。

自分の映像コレクションの中では、ラトル、ベルリンフィルの「マタイ受難曲」で独唱歌手として登場します。普通にしていると美人なんですが、どうも歌うと表情がきつい印象。ここでも、顔つき手ぶりがやや大げさなんですが、歌唱は素晴らしい。

交響曲第4番は、1時間ちょっとでマーラーの曲の中ではこじんまりしたもの。日本でも、早い時期に紹介・演奏されていたようで人気がある。昔のレコード盤の特性、つまり最大収録時間が1枚で60分くらいというのも関係しているのかもしれません。

また、勇壮な始まりが多いマーラー物としては、鈴の音でサンタがやってくるような可愛らしいスタートがうけているかも。

比較的「わかりやすい」マーラーと言われていますが、第1~3楽章は起伏が少なくて、やや退屈。第4楽章は、歌手か加わり盛り上がりもあっていい感じです。

基本的にはソプラノ歌手の指定があるので、実はメゾソプラノのコジェナーにはちょっと高音域に無理があるのかもしれません。

でも、演奏中のアバドの楽しそうな雰囲気は顕著で、終わった後の観客の反応も単なる儀礼以上のものがあると思います。

2019年10月16日水曜日

Claudio Abbado LFO / Mahler Symphony #3 (2007)

演奏時間が長い曲というのは、今ではやたらとあって、そのほとんどは現代音楽です。何日もかかるとか、自分に言わせると作曲家のエゴであって、「音を楽しむ」というよりは苦痛でしかない。

まぁ、まっとうに聴けるものとしては、ワグナーの楽劇は長い。ただし、休憩あり。バッハのマタイ受難曲も3時間以上かかりますが、途中休憩があります。

休憩無しで一気に聴くものとしては、マーラーの第3番は一時は最長の交響曲としてギネスにも載っていたらしい。

第2番もだいたい90分かかるので十分に長いのですが、第3番は100分くらいかかる。もしも、モーツァルトの交響曲が100分あったら・・・たぶんだれまくるかもしれません。

マーラーの交響曲を繰り返し聴いていると、確かに最初は長くてなかなか集中力が続かなかったのですが、だんだん面白くなってきたというのは・・・山あり谷あり、海あり川あり、晴れ間がでたかと思うと嵐になるから。

そんなバラエティに富んだ、長編小説のようなたくさんの起伏があり、随所に耳に残るメロディが出てくる点が、たしかに面白いと思えるようになりました。

それを実演するには、演奏する側の持続する体力と集中力が必要ですし、聴く側にも同じことが求められる。

アバドのルツェルン音楽祭での2007年は、その交響曲第3番が映像になっていのす。

第3番では、冒頭からマーラーらしいホルンの超かっこいいメロディが登場し、低音と打楽器による「ずっ、どん」というリズムの刻みがかぶってくる。もう、一気にマーラー・ワールドが炸裂します。

30分かかる第1楽章がびしっと終わると、ちょっと可愛らしい第2楽章とおどけた感じの第3楽章であわせて30分。ここまで1時間座って出番を待っていたのが、メゾソプラノの歌手の方です。

ここではアンナ・ラーションが起用されています。この方は国際デヴューが1997年で、アバド指揮ベルリンフィルのマーラー第2番だったそうです(1996年の日本公演ではマリアンナ・タラーソワ)。以来、アバドとの共演が多い。

多くを歌うわけではないのに、強い印象を残す役どころ。第4楽章に入るとこどもの合唱も加わって楽し気な雰囲気に。そして最終楽章はゆったりとした中に次第に盛り上がり大円団を迎えます。

いやいや、長かった。でも楽しかった。演奏する皆さん、指揮をしたアバド、お疲れさまでした。そして、聴く自分も。

2019年10月15日火曜日

リリエンベルグ @ 新百合ヶ丘


台風が各地にもたらした被害は、令和の時代としては驚くべきもので、いまだに爪痕は深く残っています。

でも、台風はやっと秋の空気ももたらしたのか、昨日は1日中ひんやりとしました。

気がつくと10月も半分終わっています。秋と言えば食欲、味覚の秋というのは昔からの定番。

スイーツ好きな方にはたまらない季節。

その代表は栗。栗と言えばモンブラン。

モンブランというのは、山の形に似せて作るところからついた名前。正式には、Mont Blanc aux marrons、栗で作った白い山という意味のフランス語。

今回は、新百合ヶ丘の大人気店、リリエンベルグのモンブランです。甘みの少ないすっきり系のモンブランです。

ただし、実は基本的にスイーツと呼ばれるものは、あまり好きじゃない。紹介していて無責任と怒られそうですが、まぁそういうこともあります。

2019年10月14日月曜日

Claudio Abbado LFO / Mahler Symphony #6 (2006)

フィルハーモニーというのは、ギリシャ語由来で「音楽を愛好する」という意味が込められているらしい。

ベルリンフィルハーモニー管弦楽団・・・と、日本では一般に呼称しているけど、正式な名称は現在は、独立法人で自主運営される"Belin Philharmoniker"です。ベルリンにある、彼らの本拠地のコンサートホールを含む建物も同じ呼ばれ方をしています。

2002年までは、ベルリン市営としての顔も併せて持っていたため、市営として活動する際には"Belin Philharmonisches Orchester"と名乗っていました。

そもそもの始まりは1882年というから、創設から140年余り。初期にはブラームスやマーラーも指揮台に立ったというくらい、歴史的な重みがあり過ぎるくらいある楽団です。

1895年にアルトゥル・ニキシュが最初の常任指揮者 (楽団員は「シェフ」と呼んでいますが) に就任。1922年には二代目シェフにヴィルヘルム・フルトヴェングラーに就任し、反ナチスとして活動を続けました。そして1955年に「帝王」ヘルベルト・フォン・カラヤンが三代目として終身監督として就任。

カラヤンはおびただしい録音を残し、ベルリンフィルを世界一有名な楽団にしたと言っても過言ではありません。1960、1970年代は両者の関係は順調ででしたが、1981年に有名な「ザビネ・マイヤー事件」をきっかけに、カラヤンと楽団の亀裂は決定的になります。

ここでカラヤンが犯した不可侵領域は、楽団員の選抜を含む自主運営に対してでした。それまで女性楽団員がいなかったこと、カラヤンが強引にマイヤーを首席クラリネット奏者にしようとしたことで、楽団員は猛反発しました。結局、この事件以後、カラヤンは他楽団との仕事を増やし、終身契約であったにもかかわらず1989年4月にシェフを辞任しました。

そして、楽団員による投票により選ばれた新しい四代目シェフが、イタリア人のクラウディオ・アバドでした。しかし、カラヤンの色を払拭し、やっと軌道に乗ってきた2000年に胃がんにより体調を崩し2002年に退任。そして、五代目のイギリス人サイモン・ラトルに席を譲ります。

今年から六代目に就任したのが、ロシア人のキリル・ペトレンコで、すでに積極的な活動が始まっています・・・って、まぁ長々とした前置きなんですが、要するに世界一のオーケストラは指揮者を招くということが基本にあるということを再認識したかったということです。

一方で、ルツェルン祝祭管弦楽団は、基本的にスイス、ルツェルン市が1938年に第1回が開催された音楽祭のために編成される臨時のオーケストラです。初期に音楽祭に尽力したのはトスカニーニ、また戦後ベルリンを追われていたフルトヴェングラーの活躍の場でもありました。

2003年、体調が回復したアバドが芸術監督に迎えられると、アバドが組織していたマーラー室内管弦楽団のメンバー中心に、世界中から名だたる名手たちが集まって再編されました。

しばしば、スーパー・オーケストラという呼ばれ方をしますが、単なる凄腕が集まっただけではなく、若手からベテランまでの混成チームであってもアバドと一緒に音楽を作っていきたいという共通のモチベーションがあり、それがアバドを含めて全員の意識の中で明確化されていることが大きな特徴だろうと思います。

ネットで在籍メンバーをいろいろ探して見ると・・・

コリヤ・ブラッハー バイオリン 元ベルリンフィル首席
セバスティアン・ブロイニンガー バイオリン ゲバントハウス首席
ローラン=アルブレヒト・ブロイニンガー バイオリン 元ベルリンフィル
グレゴリー・アース バイオリン カメラータ・ザルツブルク
ラファエル・クリスト バイオリン マーラー室内管弦楽団コンマス
ハンス=ヨアヒム・ヴェストファル バイオリン 元ベルリンフィル
ルノー・カプソン バイオリン
ドメニコ・ピエリーニ バイオリン 北ドイツ放響コンマス
荻原尚子 バイオリン
ジャック・ズーン フルート
エマニュエル・パユ フルート ベルリンフィル首席
ルーカス・マシアス・ナバーロ オーボエ 元ロイヤル・コンセルトヘボウ管首席奏者
アルブレヒト・マイヤー オーボエ 元ベルリンフィル首席
カイ・フレームゲン オーボエ ヨーロッパ室内管首席
吉井瑞穂 オーボエ マーラー室内管弦楽団首席
ザビーネ・マイヤー クラリネット
ヴォルフガング・マイヤー クラリネット
アレッサンドロ・カルボナーレ クラリネット 聖チェチーリア国立音楽院管首席
ラインホルト・フリードリヒ トランペット フランクフルト放送交響楽団首席
アレッシオ・アレグリーニ ホルン 聖チェチーリア国立音楽院管首席
シュテファン・ドール ホルン ベルリンフィル首席
ヨルゲン・ファン・ライエン トロンボーン ロイヤル・コンセルトヘボウ管首席
ウォルフラム・クリスト ヴィオラ 元ベルリンフィル首席
ゲオルク・ファウスト チェロ ベルリンフィル首席
ナタリア・グートマン チェロ
ゴーティエ・カプソン チェロ
アロイス・ポッシュ コントラバス ウィーンフィル
イェンス・ペーター・マインツ チェロ ベルリン・ドイツ響首席
吉野直子 ハープ
ハーゲン四重奏団
アルバン・ベルク四重奏団

次んら次へとそうそうたる名前がずらずらと登場してきます。年によって、多少の入れ替わりはありますが、よくもまぁ、こんだけ集まったものです。マーラー室内管弦楽団と現役・元を問わずベルリンフィルを中心に、普通にソロイストとしてアルバムをたくさん出している人も含まれています。

そこで、マーラーの第6番です。2番、5番、7番に続いてルツェルンのアバドがマーラーを取り上げるのは4曲目。

全交響曲を聴いてみると、この第6番の出だしが一番好きかもしれない。コントラバスの低音の刻む音が、ずしずしと響いてくるあたりが掴みとしてはバッチリ。すぐさま弦楽器全体でテーマが弾かれますが、これがめちゃめちゃかっこいい。しだいに木管金管が絡んでいくところが素晴らしい。

いろいろな珍しい楽器か登場することで楽しいマーラーの交響曲ですが、この第6番では、一番話題になるのが大きな木槌(ハンマー)です。「運命の一撃」と呼ばれる強大な「ズドーン」という音が、一気に曲調を変えてしまいます。

例によって長い曲ですが、オケのメンバーを見て、アバドを見ていれば、まったく飽きることがありません。

2019年10月13日日曜日

書けない店名 @ 山梨県


急に富士山の近くの温泉に行きたいみたいな話で、中央高速にを走って富士山の近く・・・大きな日帰り温泉に行ったんですが、その時に入った蕎麦店の話。

当然、土地勘はありませんので、ナビとかスマホで検索。手打ちらしい店を見つけました。

建物の外観は欧風レストランかと見間違えそうな感じで、ちょっと? ですが、外に置いてあるメニュー立て看板を見ると、ラーメンもあるというので、また? となりました。

中は、やはり日本蕎麦の店とはだいぶ雰囲気が違う。これは、元々あったレストランが撤退した後を利用しているのかなという想像をします。

ちょっと鶴太郎風のモダンなオヤジが一人で切盛りしているみたいで、注文したのはスタンダードな天せいろ。ただし、蕎麦はいくつかから選べたので更科です。

更科は、ほぼ純白と言ってもいいくらいの白さで、一見冷や麦が間違ってでてきたのかと思いましたが、食べてみると確かに蕎麦。

その点を除くと、う~ん。決定的な問題はないんですが、汁は何か物足りない。天ぷらも何かなぁという感じ。

少なくとも、次の機会は無いということだけははっきりしました。

2019年10月12日土曜日

新・台風直撃


1か月前の台風15号は、千葉県を中心に大きな被害を出しましたが、まだ復旧しきれていないのに、さらに巨大な台風19号「ハギビス」が接近中です。

台風15号は上陸時960hPaで、ほぼ関東全域を飲み込む大きさでしたが、19号はなんと日本全体を包むような大きさ。

八丈島付近にあって935hPaというとんでもない強さで、今日の夕方以降に神奈川付近に上陸する見込みになっています。

昨日はホームセンターでは、防災用品を買い求める方が多かったようです。またコンビニも食料品・飲料水を中心に売り切れになっていました。

気象庁も厳重な警戒を呼び掛けています。不要不急の外出はせず・・・というより、不要不急じゃないこともできるだけ予定をずらす必要がありそうです。

クリニックの診療について

本日の診療は、患者様・スタッフの安全のこともあり、午前のみとさせていただきます。午後は休診いたします。

大変ご迷惑をおけしますが、何卒ご理解、ご了承いただきますようお願いいたします。

2019年10月11日金曜日

書けない店名 @ 川崎市

初めての店は、ネットでの評判を探したり、たまたま通りかかって良さそうと思って入ったりします。

それで、美味しい食事ができると、なんか得した気分になって、ここにも書きやすいわけですが… … …逆の場合は…

せっかくわざわざテリトリーを離れて遠くまで行っても、がっかりの場合は…

まぁ、失敗があるから成功の喜びも大きくなると割り切るしかない。

今回の店は、駐車場は一杯で、人気があるように思うので期待が膨らみました。入り口には、「家系」と書かれていて、濃厚醤油豚骨が売りの店。

先に食券を買う。座る。水は自分でセルフサービス。

ラーメンが出てくる。スープをすする。う~ん、辛い。辛いのは塩気。倍に薄めていいんじゃないかくらいの味。家系といっても、魚の出汁がきつめ。

麺は極太。いくら何でも硬すぎ。チャーシューも、とろけるほど煮込めとは言わないけれど、一度では噛み切れない。

食べ終わると、食器の下膳もセルフサービス。

ちょっと遠出してドライブしたということで、チャンチャン。

2019年10月10日木曜日

フォン・オッターの歌声でマーラーを聴く

まぁ、ほぼ交響曲作家として認知されているグスタフ・マーラーなんですが、それ以外の遺された仕事はほぼ歌集だけ。交響曲の中にも独唱、合唱を問わず声楽を含むものが大変多く、マーラーを聴いていくうえで避けて通れない。

声楽付き交響曲は、
第2番 ソプラノ、アルト、混成合唱
第3番 アルト、混成合唱
第4番 ソプラノ
第8番 ソプラノ×3、アルト×2、テノール、バリトン、バス、児童合唱、混成合唱

声楽曲は、
カンタータ「嘆きの歌」 ソプラノ、アルト、テノール、バリトン、混成合唱
交響曲「大地の歌」 アルト、テノール
若き日の歌 歌手指定なし、ピアノ伴奏またはオーケストラ
さすらう若人の歌 低域歌手、ピアノ伴奏またはオーケストラ
少年の魔法の角笛 歌手指定なし、ピアノ伴奏またはオーケストラ
リュッケルトの詩による5つの歌曲 歌手指定なし、ピアノ伴奏またはオーケストラ
亡き子を偲ぶ歌 歌手指定なし、ピアノ伴奏またはオーケストラ

歌集は声域が指定されておらず、またほとんどは順番の組み合わせは自由になっているものがほとんどで、いろいろなバリエーションが可能になっています。

そこで、どうせなら歌手はできるだけお気に入りで聴いてみたい。

自分の場合、声楽のスターはダントツでアンネ・ソフィー・フォン・オッター。やはり、声楽の苦手意識を最初に無くしてくれた大いなる「功績」があって、ガーディナー、アバドとの競演が多いので聴く機会が多い。

バロックから現代音楽、さらにポップスまで、守備範囲がものすごく広いフォン・オッターのキャリアの中から、マーラー作品を抜き出してみます。

自分名義のアルバムは、ガーディナー指揮、NDR交響楽団でゼレメンスキーの歌曲とのカップリングがあります。ここでは、「さすらう若人の歌」と「リュッケルト歌集」の全曲が収録されています。また「ボルフ / マーラー歌曲集」には「若き日の歌」から6曲と「子供の魔法の角笛」から4曲を歌っています。

ブーレーズ指揮、ウィーンフィルでは、「マーラー歌曲集」のアルバムに、「亡き子を偲ぶ歌」全曲が含まれます。そして、交響曲第3番の独唱にも起用されています。

アバド指揮、ベルリンフィルは、何と言ってもアバド唯一の交響曲第8番の独唱歌手の一人がフォン・オッターです。そして、トーマス・クヴァストホフとの共演で「原光」を含めた「子供の魔法の角笛」全13曲があります。また配信のみですが、ヨナス・カウフマンとの共演で「大地の歌」が視聴可能です。

主要作品は、ほぼ揃いました。フォン・オッターの歌声だけでマーラーを聴きこむというのも、マニアならでは楽しみ方かもしれません。

最近は、同じメゾソプラノとして日本人の藤村実穂子が世界的に活躍しており、マーラー作品でも積極的に仕事をしていて注目です。

2019年10月9日水曜日

マーラー全集

グスタフ・マーラーは、オーストリアで1860年に生まれ、1911年にわずか51才で亡くなっています。

今では最強の「交響曲作曲家」として絶大な人気を誇っていますが、初演時は自作に対する批判も多く、評価が定まったのは1970年代以降のこと。

何しろ活動期間が長いとは言えず、残された曲の数も大変少ない。完成された楽曲は、交響曲といくつかの歌集だけです。

つまり、
交響曲は第1番~第9番、
交響曲「大地の歌」、
合唱曲(カンタータ)「嘆きの歌」、
歌集「若き日の歌(14曲)」、
歌集「さすらう若人の歌(4曲)」、
歌集「少年の魔法の角笛(12曲)」、
歌集「リュッケルトの詩による歌集(5曲)」、
歌集「亡き子を偲ぶ歌(5曲)」
ですべて。

これに演奏可能な断片的なものとして、
交響曲第10番第1楽章、
花の章(交響曲第1番第2楽章、後に削除)、
交響的前奏曲(偽作の可能性あり)、
ピアノ四重奏曲(1楽章のみ)
があるくらい。

えっ? これだけ? と思わず言いたくなるほど少ない。それだけ、作曲については交響曲にエネルギーを注ぎつくしたということなのか、交響曲の濃厚な作りは全音楽史を通じて他の追従を許しません。

バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなどの過去の大作曲の全集のCDはいろいろありますが、いずれも膨大な枚数を要し、一生かかっても全部を本気で聴くことは無理じゃないかと思ってしまいます。

ところがマーラー全集は、生誕150年記念として、ドイツグラモフォンから出たものでCD18枚、EMI(現ワーナー)のものがCD16枚。山ほどある交響曲全集はどれも、いくつかの歌集を含むものが多く、いずれもCD10~14枚程度。コレクターとしてはコンプリートしやすい作曲家と言えます。

これらの全集は、曲によって演奏者は異なりますが、どちらも数千円で手に入りますので、とりあえずという時には大変魅力的。

DGはカラヤン、メータ、ハイティンク、バーンスタイン、アバド、ショルティなどが集結。EMIはバルビローリ、フルトヴェングラー、ジウリーニ、クレンペラー、ラトルなどなど。もう、そうそうたる面子が揃っていますので、どれをとっても聴くべき価値は十分ありそうです。


2019年10月8日火曜日

アバドのマーラー録音をコンプリートする

いやぁ、長大で大袈裟でよくわからんと思っていたマーラーの交響曲が、アバドのルツェルンのBDを繰り返し見ているうちにだんだん楽しくなってきました。

細かい専門的なことは知りませんけど、楽しくなってくるということは、いわゆる「音楽がわかる」ということなんでしょうか。

ルツェルンでのアバドの一番いいのは、とにかくこの音楽を演奏することが本当に楽しいという様子が全力で伝わってくるところ。これはビデオならではのもので、アバドやオケの面々の表情や、マーラー独特のオケの動き、マニアックな楽器の登場など見所満載て゜す。

楽しくなるとさらに掘り下げたくなるというのが人情で、まずはアバドの他のマーラーのCDを探してみました。どうも海賊盤もいくつか出回っているようですが、これらは簡単に手に入るわけではないので除外します。

正規録音としては1976年シカゴ交響楽団との第2番「復活」がスタートですが、アバドの職歴と共にオーケストラが変わっていき、最終的に3回のチクルスがあるにもかかわらず、同一楽団での全集完成は一つもありません。

シカゴ交響楽団
第1番(1981)、
第2番(1976)、
第5番(1980)、
第6番(1980)、
第7番(1984)、
リュッケルトの詩による5つの歌曲(1981)

ウィーン・フィルハーモニー
第2番(1992)、
第3番(1980)、
第4番(1977)、
第9番(1987)、
第10番(1985)

ベルリン・フィルハーモニー
第1番(1989)、
第3番(1999)、
第4番(2005)、
第5番(1993)、
第6番(2004)、
第7番(2001)、
第8番(1994)、
第9番(1999)、
少年の魔法の角笛(1999)、
亡き子を偲ぶ歌+私はこの世に捨てられて(1992)
以下配信のみ
第10番+大地の歌(2011)

ルツェルン祝祭管弦楽団
第2番(2003)
以下DVD、BDのみ
第1番(2009)、
第3番(2007)、
第4番+リュケットの詩による5つの歌曲(2009)、
第5番(2004)、
第6番(2006)、
第7番(2005)、
第9番(2010)
以下配信のみ
第10番(2011)

シカゴ響とウィーンフィルでは第8番が抜け、第2番がダブリになっています。ベルリンフィルでは、第2番が足りない。そしてルツェルンでも第8番が不足しています。

正規発売されているものとしては、グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団との第4番、第9番がビデオになっています。

そして、実はベルリンフィルで不足している第2番については、ネットを探すと1996年の日本公演でのNHKで放送されたライブ映像があるんです。これで補完すればベルリンフィルで全集が完成できます。

ちなみに、ベルリンフィル就任ライブの第1番の映像も見つかります。また、ルツェルンは2016年にシャイリー指揮で第8番が演奏されたので(BDあり)、これを加えればオーケストラとしてはチクルス完成。

アバドの生前に唯一「全集」として発売されたのはDGからのもので、ベルリンフィルが中心で、シカゴ響、ウィーンフィルを部分的に取り混ぜたもの。ところが、世評としてはベルリンフィルのものは、ちょっとイマイチ。

アバド集大成のシンフォニー・ボックスには、ルツェルンの第2番を含めてベルリンフィルだけの「全集」が含まれています。

シカゴ響は、全体的に若さが溢れ明晰さもあるサウンドで評判が良い。韓国ユニバーサルがメモリアルとしてシカゴ響をメインにした全集を発売しましたが、現在はほぼ入手不能です。

「全集」からはずされたシカゴ響との演奏は、アバとのシカゴ響ボックス(DG)に含まれているので、これらを全部取り混ぜて、ほぼすべてが揃うことになります。

2019年10月7日月曜日

金田正一逝く

前人未踏の400勝投手、金田正一さんが亡くなりました。

金やんが、現役だったのは1969年まで。自分が野球少年だった時の、長嶋・王に次ぐ名の知られた存在。

「巨人の星」にも実名登場していましたし、壊れた肘の話などでプロ野球選手の過酷さを子供ながらに印象付けました。

自分より若い世代だと、ロッテの監督のイメージが強いかと思います。最近の若者には、ご意見番的なお年寄りの一人として認知されているんじゃないでしょうか。

200勝すら夢のような今とは時代がまったく違う、年間20勝以上が当たり前だった頃ですが、それでも400という数字は格違いです。年間を通して、甲子園球児のような活躍をしないと無理。

誰がどう言おうと、昭和を代表する人の一人であったことは間違いありません。

合掌

2019年10月6日日曜日

ソース焼きそば


B級グルメの定番中の定番の一つがソース焼きそば。

ソース系だと、お好み焼きは広島、たこ焼きは大阪とか相場がありますが、焼きそばは全国どこにでもある感じ。

バーベキューとかをすれば、〆はお好み焼きでもたこ焼きでもなくソース焼きそばしかない。

以前、新宿に通勤していた時には、新宿駅構内の立ち食い蕎麦屋によく行きました。たいていはかき揚げそばですが、けっこうな頻度で注文していたのがソース焼きそば。

濃厚なソースがしっかりと絡んでいて絶品でした。たいてい豚肉が入っていますが、大き目の切れ端が見つかると、何か妙にラッキーという感じがしたものです。

スーパーで買って来るのは、たいていは安いという理由でマルちゃんの三食入りのもの。ソースは粉ですけど、かえって水っぽくならないので嫌いじゃない。

トッピングは青のり、紅生姜はいいとして、からしマヨネーズもいきたいところなんですが、カロリーが気になるのでがまんします。