2026年5月3日日曜日

007 / ゴールデンアイ (1995)

007シリーズとしては、第17作目。この作品で、今までのシリーズの印象を大きく変えました。まず、制作陣からアルバート・R・プロッコリが高齢のため濡れました。ブロッコリは、ハリー・ザルツマンとイーオン・プロダクションを立ち上げ、シリーズ第1作から制作に携わっていましたが、1975年にザルツマンと決裂しています。

キャストも大幅に変更されています。主役のジェームス・ボンドには、ティモシー・ダルトンに代わって5代目としてピアース・ブロスナンが抜擢されました。ずっとMを演じたロバート・ブラウンも退き、この作品から女性のジュディ・デンチが、古臭い勘などは信じない情報分析によって導き出される数字を信じる上司として登場します。

秘書のマネーペニーも前2作と変わっていますし、とりあえずレギュラーで変わらないのはQのデスモンド・リュウェリン翁だけです。また、長らくお馴染みだったオープニングでのガンバレル・シークエンス(銃口の先にボンドが入り込んでくるやつです)がなくなりました。監督は、5作連続で担当したジョン・グレンからマーティン・キャンベルに代わりました。オープニング・テーマは007らしい曲で、ティナ・ターナーが歌っています。内容はイアン・フレミングの原作はネタ切れで、映画オリジナルのストーリーです。

ジェームス・ボンドは、モナコでゼニア・オナトップと名乗る美女に目をつけていました。彼女は、元ソ連戦闘機パイロットで犯罪組織ヤヌスのメンバーであることが判明し追跡するものの、オナトップとロシア軍のウルモフ将軍によって、NATOの最新鋭の対電磁波戦闘ヘリコプターを奪われてしまうのです。

ソビエト連邦が崩壊し、廃棄されたはずの北極海近くの軍事基地ではロシアが「ゴルデンアイ」と呼ばれる宇宙から強力な電磁波を放出して都市を壊滅させることができる兵器の研究が進んでいました。奪ったヘリコプターで研究所に現れたウルモフとオナトップは、所員を皆殺しにしてゴールデンアイの基盤を奪取し、2基あるうちの1基を研究所に向けて発射し一帯のすべてを破壊しますが、コンピュータ技師のナターリア・シミョノヴァだけが生き残ります。

これらの様子を衛星などの映像で見ていたボンドは、Mからヤヌスのアジトがあると考えられたサンクトペテルブルクで事態の収束にあたるよう命じられました。何とか再びオナトップと接触し、ヤヌスのアジトに到着したボンドは、登場したヤヌスのボスを見て驚きます。9年前に一緒にソ連の兵器工場爆破作戦を実行した際、まだ所長にすぎなかったウルモフに射殺されたはずの006、アレックだったのです。

捕らえられたボンドは、先に捕まっていたナターリアと用済みになったヘリコプターと伴に爆破されそうになりますが、間一髪脱出。しかし、今度はロシア側に捕まり、防衛大臣の尋問を受けます。そこへウルモフが現れ、大臣らをボンドの銃で射殺しナターリアを連れ去ります。ボンドは戦車で追跡し、ヤヌスが拠点にしている軍用列車を発見。戦車を衝突させ、列車を止めるとボンドは乗り込んでいくのでした。

悪役アレックを演じるのはショーン・ビーン。ボンドガールはナターリアに「バーティカル・リミット」のイザベラ・スコルプコ、お色気ムンムンですがサイコな殺戮者オナトップには「X-メン」シリーズでおなじみのファムケ・ヤンセンが起用されています。ナターリアも単なるカワイ子ちゃんではなく、ボンドに負けずに行動力ある女性として描かれています。

話のきっかけはまだ冷戦時代末期ですが、本編は冷戦が終結しソビエト連邦が崩壊した後という時代の空気を強く反映し設定です。ロシアも一部で絡んでくるものの、メインの敵は金銭目的の犯罪組織。ただ、そこにかつての信頼していた同僚が絡んでくることで、ストーリーに厚みが出ていると言えそうです。

また「合言葉なんて古臭い」というセリフがあるわけで、ここでは世間一般に浸透し始めたパソコン関連の用語が頻出し、インターネット、ハッキング、パスコードといった単語が登場するハシリの映画かもしれません。

ティモシー・ダルトンのボンドが、真面目一辺倒で義理人情に厚い人物だったのに比べると、ブロスナンは外見もかっこいいのですが、数字至上主義の新Mに対抗して、臨機応変にユーモアを少しだけ交えて現代風のボンド像を見せてくれます。

2026年5月2日土曜日

Pink Floyd / Aom Heart Mother (1970)


昭和40年代というのは、自分にとってはいろいろな知識を吸収して、ある意味人格を形成するのに最も大きな役割を果たした時期だと思います。

日本は、敗戦から立ち直り高度経済成長のピークを迎えていて、アメリカを中心として世界中からたくさんのカルチャーが流入してきていました。

例えば、ピーナッツ。食べる方じゃなくて、スヌーピーのピーナッツです。新書サイズの50ページほどの本で、左側にチャーリー・ブラウンとスヌーピーの仲間たちの4コマ漫画があり、セリフは英語です。そして右側にその日本語訳と、英会話のポイントがちょっとのっています。

英語を学び始めた時期だったので、これは役に立つと思ったのですが、実際はくだけた生きた英語ですから、学校で習うガチガチの英語とはまったく違うので勉強にはなりませんでした。

テレビをつけると、外国映画の2時間枠が、民放チャンネルのどれかでほぼ毎晩9時から用意されていたので、これもずいぶんと映画好きになる基盤になったようです。

またアメリカのテレビドラマもいくつも放送されいました。ただし、すべて日本語吹き替えだったので、これも映画の勉強にはなりませんでした。

そて、音楽は・・・前にもどこかで書いたんですが、最も自分に影響を与えたのは、小学校の同級生のCK君。かれはクラリネットを習っていて音楽に詳しく、家に遊びに行くと大きなステレオ装置がありました。自分の家には30cm四方くらいのモノラルのレコード・プレイヤーしか無くて、当然いつも圧倒されていました。

そして、教えてもらったのは、当然クラシック音楽だけでなく、たくさんのポップスがありました。ビートルズ、カーペンターズ、サイモン&ガーファンクルなどなど・・・これらは、今でもよく聞く音楽として、最近は大人買いで全部を揃えたりしたりしました。

その中で、当時としては異色だったのは・・・何と、ピンク・フロイド。今でも伝説のプログレッシブ・ロック・バンドとして、高い評価を受けています。CK君は、発売されたばかりのアルバムを絶賛して、自分にも強く勧めてくれたんですが、それが「原子心母」です。

そもそも「Atom Heart Mother」という原題を「原子心母」としたのは名和訳だと思います。日本語として意味が不可解なんですが、何か混沌とした凄いものが渦巻いているような印象を与えました。

すでにピンク・フロイドを知っている多くの人には、今更何をかいわんやくらい有名なアルバムです。ロックのサウンドにブラス、ストリングスのオーケストラと合唱団が加わるという、まさにサイケデリックとクラシック音楽が融合した、現代音楽風の前衛的なサウンドが23分間に渡って圧倒的に迫ってきます。

ピンク・フロイドにとっても、最初に商業的成功をもたらしたアルバムですが、自分にとっても衝撃的でした。そもそもアルバム・ジャケットで「何じゃこりゃ?」となる。草原に乳牛の写真があるだけ。わけがわからないけど、ものすごく強い印象を与えました。

そして、レコードに針を落とすと、冒頭すぐにバイクがエンジンをかける爆音が響き、なんと右から左に走り抜けていくんです。今では、誰も驚かないと思いますが、ふだんモノラルでしか音楽を聞けない環境だった自分には、CK君宅のステレオ装置でまさに立体音響の体験は驚天動地でした。

最近でもYouTubeでは、大勢の演奏者によって完全再現する動画がいくつか見ることができます。今でも、多くの音楽家や愛好者に影響を与え続けている音楽であることの証明だろうと思います。

2026年5月1日金曜日

ハイドランジア


ハイドランジア(hydrangea)と言うと、何のことやらとなってしまうのですが、アジサイの英語名です。

アジサイは5月を代表する花の一つだと思いますが、これが咲き出すと梅雨が近いなと思います。ジトジトした時期の一服の清涼剤というところでしょうか。

日本では古来からガクアジサイという品種があり、「味狭藍」、「安治佐為」、「阿豆佐為」、「集真藍」、「狭藍」などの当て字が使われてきました。

現在は一般的に漢字だと「紫陽花」と書きますが、もともとはライラックにつけられた名称が誤って広まったと考えられているらしい。

アジサイの花の色は、土の酸性度によることがわかっています。酸性の土だと青、アルカリ性の土だと赤になる。このあたりは、リトマス試験紙の色と逆なのが面白い。

これは土が酸性だと土中のアルミニウムイオンが吸収されやすく、アジサイが持っているアントシアニンと結合して青色を発色するんだそうで、このあたりをうまくコントロールすると、色違いに咲かせることができるわけです。

一般に花と呼んでいる大きく開いたところは、実は装飾花と呼ばれ花弁ではありません。本当の花は、中央の点みたいな小さいところ。まわりを目立たせて、虫などをおびき寄せようと言う作戦だそうです。

2026年4月30日木曜日

サラバンド


検索サイトのGoogleの画像検索は、本当に便利。

トップページで、右上の「画像」をクリックして、後は写っている物が何かを知りたい画像をドラック&ドロップするだけです。

すると、見た目で一致する画像を探して表示してくれます。最近はAIによる解説までついている。

で、間違いなく、この花はサラバンド(sarabande)です。

サラバンドというと、バロック音楽の組曲でよく耳にする3拍子の舞曲で、J.S.バッハを聞いているとしょっちゅう出てくるので、単語としてはけっこう耳馴染みがあります。

バラ科バラ属なので、ほとんどバラと言ってもいいのですが、70年近く前にフランスで作られた園芸品種です。

ココリコ(cocorico)とムーランルージュ( moulin rouge)の交配からできたものだそうですが、バラ栽培に興味がないと、あまりピンときません。

樹高が1m程度におさまるので、垣根などに利用するため育てやすいと言われて、よく見ていると住宅街ではよく見かけます。

しかも、春から秋までと開花期が長いので、鮮紅色の花をずっと楽しめるのも嬉しいポイントです。

2026年4月29日水曜日

アグロステンマ


近所の公園に、見たことが有るような無いような、ちょっと「春の北海道」あたりを連想するような花が咲いていました。

細い茎がまっすぐ伸びて、その先で花弁が5つに割れたピンクの花が咲いています。

一本だとひょろ長くてあまり面白くないかもしれませんが、たくさん群生させるとけっこう見応えがあります。

「これ、何?」と思った時に、便利なのがネット検索。

検索したい写真をドラッグ&ドロップするだけで、似たような写真の中から一番近いものを見つけてくれます。

その答えは・・・アグロステンマ、だそうです。あとはWikipediaで調べます。

ナデシコ科の植物で、和名はムギセンノウ(麦撫子、麦仙翁)という1年草。もともとはヨーロッパの雑草で、種子に毒があり麦畑では混入してしまうと有害植物として忌み嫌われているようです。

日本では北海道を中心に、園芸種として広まったので全国各地で見つけることができるらしい。「春の北海道」というのもあながち間違っていないようです。

1年草ですから、もともと誰かが種を撒かないと生えてこない。ここは麦畑ではないので、「わ~、綺麗」だけですみますが、花が枯れて種ができると毒があるので注意は必要。

まぁ、わざわざ食べてみようという人はいないとは思いますが・・・

2026年4月28日火曜日

007 / 消されたライセンス (1989)

四代目ジェームス・ボンド役のティモシー・ダルトンが活躍する「007シリーズ」第16作目。内容的には大変面白く、脚本もうまくできていると思いますが、ここではスパイという肩書はまったく関係なく、ボンド対犯罪組織のクライム・アクション映画になっています。

今まで度々登場していますが、いろいろな俳優が演じてきたジェームス・ボンドの盟友であるCIAのフェリックス・ライターが話の起点になっています。監督は引き続きジュン・グレンで、テーマ曲はグラディス・ナイトが歌う、往年のテーマ曲を思い出すような仕上がりです。

ジェームス・ボンドとフェリックス・ライターは、ライターの結婚式に向かう途中で、中南米の巨大麻薬組織のボスであるサンチェスがアメリカ国内に現れたと麻薬取締局から一報が入ります。長年追いかけてきましたが、多くの政治家、警察を買収していてなかなか捕まえられなかったので、ライターとボンドはすぐにヘリコプターに乗り換え、ボンドの活躍で何とかサンチェス逮捕に成功します。

しかし、ここでも買収された捜査官の裏切りでサンチェスは逃亡に成功し、復讐のためライターに瀕死の重傷を負わせ、新婦は殺されてしまうのです。ボンドはライターの無念をはらす決意をし、サンチェスの組織のNo.2であるクレストの研究所に忍び込んでアヘンを発見し、裏切った捜査官を殺すのです。

権限を逸脱した行為にMは、本来の任務に戻るように強く叱責しますが、ボンドはライターへの義理を果たすべく、「殺しのライセンス」を返上してその場から消えるのでした。ボンドはクレストの船に潜入し、水上飛行機との間で麻薬と金銭の交換を阻止します。ライターの残したサンチェスに関するデータから、元サンチェスの飛行機のパイロットで麻薬取締局への協力者であるパメラに会いに行きますが、そこへサンチェスの部下が現れ格闘になります。パメラは元陸軍所属で、こういう場面でも物おじしないので、二人は何とか逃げることができました。

パメラの飛行機で、サンチェスの母国に飛んだボンドは、サンチェスの経営する銀行に大金を預け口座を開設し、カジノで大勝負をして見せました。その様子を監視カメラで見ていたサンチェスはボンドを事務所には招き入れますが、ボンドは仕事を探していると自分を売り込むのです。ホテルに戻ると、ボンドを心配したマネーペニーの頼みでQがいろいろな仕掛けのある小道具を揃えて待っていました。

サンチェスは複数の中国系組織を招いて販路を拡大する相談をしていましたが、ボンドが狙撃しようとすると、忍者姿の二人組に襲われ彼らの隠れ家に連れていかれます。中国系組織の一つが、実は長い時間をかけて潜入していた香港の麻薬取締官でボンドの行動が邪魔だったのです。しかし、サンチェスの息がかかった軍隊の攻撃を受け、ボンド以外は全滅してしまいます。

束縛された状態のボンドを見たサンチェスは、かえってボンドを信用し自分の邸宅に招きます。ボンドは組織内に裏切り者がいて、サンチェスを殺そうとしていると吹き込み、クレストに疑いが向くように仕掛けます。中国系組織を信用させるため、郊外の麻薬精製工場に案内することになり、ボンドも同行することになるのでした。

前作に続き義理人情に厚いジェームス・ボンド像が描かれ、今回は英国諜報部員としてではなく、個人的な恨みをはらすために私腹を肥やす犯罪組織を追い詰めるという内容。Qが今まで以上に活躍するのも面白い所です。Mとマネーペニーは、ワン・シーンだけの登場です。

ボンドガールはパメラ役にキャリー・ローウェル、サンチェスの愛人でしだいにボンドに惹かれていくルぺにタリサ・ソトの二人が登場します。ダルトンの007では、ボンドカールには従来のお色気調は求められていなようで、まぁ普通と言えば普通の女性たちです。ただ、パメラに関しては、ボンドのバディとしてかなり危険なことも実動部隊として関わってくるのは珍しい。

全体的に残酷なシーンが多めで、スパイ物とは呼べない内容だったので、「007シリーズ」の中ではあまり人気がありません。ダルトンは3作目にも意欲をみせていたようですが、製作サイドはもっと多くの数をこなしてほしかったらしく、ボンドカラーに染まり過ぎるのを嫌って、前作と本作の2作だけでボンド役から降板します。

・・・にしても、香港からで忍者はないよなぁ。

2026年4月27日月曜日

007 / リビング・デイライツ (1987)

数年前に集中的に「007 ジェームス・ボンド」シリーズの映画を見ましたが、その時、自分にとってはショーン・コネリーとロジャー・ムーアだけで十分とか言った覚えがあります。もっとも、ムーアは最後の方ではロートルぶりが顕著になり、ギャグが多すぎてちょっとあきれていました。

1985年にムーアがボンドを引退し、製作陣は新たなボンド役者を探し始めるのですが、そこで白羽の矢がたったのがディモシー・ダルトンでした。この25周年記念の第15作目で4代目に就任するわけですが、映画が作られたときに40歳くらいなので、だいぶ若返って溌溂とした感じがします。内容的にも、おふざけ部分がだいぶ少なくなって、ボンドにかっこよさが戻り、もっとも原作に近いキャラクターと評価されました。

イアン・フレミングの原作は主だった長編はほとんど使っていたので、短編の「ベルリン脱出」をもとに脚本が練られました。監督は、4作品続けて起用されたジョン・グレン。テーマ曲は、当時人気だったa-haが担当したことも話題になりました。ボンド・カールにはイングランド出身のマリアム・ダボが選ばれましたが、この作品以外ではとくに目立った活躍はしていません。

ジェームス・ボンドの今度の仕事は、チェコスロバキアでソビエト連邦の要人、コスコフの西側への亡命に際して、暗殺者からコスコフを守ることでした。コンサート会場から脱出したコスコフを狙う狙撃手を発見したボンドは、スコープで相手を見て驚きます。なんと、先ほどまでオーケストラでチェロを弾いていた女性、カーラ・ミロヴィだったのです。ボンドはカーラがスナイパーとしては素人と感じ、とっさにカーラが手にしていたライフルの銃身を撃って狙撃を失敗させます。

無事にオーストリアに脱出したコスコフがもたらした情報は、KGBのゴーゴル将軍に代わって実権を握ったプーシキン将軍が、西側のスパイを全員暗殺して復讐の連鎖から世界大戦を引き起こそうとしているというものでした。コスコフは、プーシキンを倒さないと大変なことになると言うのです。ボンドはプーシキン暗殺を命令されますが、何か裏があると感じるのです。しかし、何者かによってコスコフは連れ去られてしまうのでした。

ボンドはカーラに接近して、カーラがコスコフの恋人で、狙われている芝居のために空砲を詰めたライフルで狙撃者のふりをしていたことをつかみます。同時にKGBもコスコフを追いかけているようで、カーラはKGBにマークされていました。ボンドはコスコフの友人としてカーラを迎えに来たと説明して、KGBをまいてウィーンに向かいます。

仲間からの情報で、コスコフは世界的に武器商人のウィテカーと手を組んでいることを知らされます。プーシキンはウィテカーから武器を購入することになっていましたが、話を怪しみ購入を中止しようとしていました。ボンドはプーシキンが滞在するホテルに侵入し、コスコフは公金横領でモスクワから逃亡していることを教えられます。ボンドは人目の付く所でプーシキンを射殺する芝居を打つことにして、コスコフを安心させ、ウィテカーの本当の目的を明らかにすることにします。

しかし、コスコフとの電話が通じてたカーラが協力したことで、ボンドは捕らえられアフガニスタンのソビエトの空軍基地に移されてしまうのでした。

確かにボンド像が、今までになく人情味があって、ほとんどギャグは口にしない。スパイの実像にやや近づいているのかもしれません。ただ、007と言えばスタイル抜群のボンドガールも、ストーリーに花を添える大事な要素。今回のカーラは、ただただコスコフの捨て駒であり、線の細い一般人女性なので、だいぶ物足りなさを感じてしまいます。そのくせ、最後には急に行動的になったりして違和感もある。

お馴染みのM(ロバート・ブラウン)、グレイ国防長官(ジョフリー・キーン)、Q(デスモンド・リュウェリン)は、今作でもちょっとだけ顔をだしています。マネーペニーは今までのロイス・マクスウェルからすごく若返ってキャロライン・ブリスが演じています。

コメディ系だったり、アクション系だったり、あるいは現実的だったり、いろいろなスパイ映画がありますが、「007シリーズ」はそれらの要素をすべて盛り込んだ元祖的なシリーズですから、今作はそこそこ楽しめます。悪役が小者過ぎるのも、現実的な設定なのかもしれません。

2026年4月26日日曜日

劔神社


「劔」は「剣」の旧漢字で、読み方は「つるぎ」です。

何とも勇ましい名前の神社。

それもそのはず、御祭神は日本古代史の中でも一二を争う猛者、素盞嗚尊(すさのおのみこと)です。八岐大蛇を倒した時に使われた剣が、名前の由来らしい。

もっとも、鎌倉時代に、奥州の炭焼き夫が炭を届ける途中で、鎌倉街道で大蛇に襲われ際に持っていた直刀で戦ったという伝承から来ているという話も有ったりします。

場所は荏田町。おそらく江戸時代に創建され、昔は荏田村の総鎮守として盛ったそうですが、あまり太くない道沿いにあって、今ではひっそりと佇むと言う感じで常駐の神主さんはいません。

2017年に鳥居から登る会談に26基の灯篭が設置されたので、暗くなるとなかなかいい雰囲気です。

2026年4月25日土曜日

きたきたのこのこの山里


たのこの山 ・・・って何だ? と思うのは一瞬で、パッケージを見るとも「あ~、なるほど」とわかります。

明治のチョコスナックの東西横綱である、「きのこの山」と「たけのこの里」を合体したわけですね。

以前にも、どっち派かで争うようなキャンペーンをしていましたが、もうどっちでもないというわけです。

合体するなら「きたのけこののこの山里」となりそうですが、微妙に違う。お~い、「け」が無いよぉ~

ただ、中から出てきたのは、きのこでもたけのこでもどっちでもない形状で、しかも大きくない袋とは言え、6個だけという少なさ。

ちょっとコストに合っていないように思いますが、明治さん。

まぁ、話題性ということで一度くらい買えば十分かもしれません。

2026年4月24日金曜日

豆乳プリン


豆乳のプリン作りは簡単です(味は別として)。

材料は、生卵、豆乳、砂糖、バニラエッセンス、以上です。

一般的なカップに入って売っているものが、1個あたり100g程度。とりあえず4個分で行きましょう。

生卵3個。豆乳は400ml。そして砂糖はお好みですが、カロリー控えめにしたいので大さじ2くらい(30g)が標準だと思いますが、ここはグッとこらえて小さじ1(5g)でがまん。足りないときはあとでシロップで何とかなります。

まず生卵を溶きます。大事なことは泡立てないこと。多少、白身の塊が残ってもOKです(後で濾すから)。

そこへ、砂糖とバニラエッセンスを5滴ほど入れ、そして豆乳を投入!!

ゆっくりよく混ぜ合わせたら、茶こしで濾しながら容器に入れていきます。

さて加熱の行程に移るんですが、電子レンジで簡単にやるという方法もありますが、沸騰させてはいけないので、一番確実なのは蒸す方法。

蒸し器がなければ、普通の鍋で容器の高さ半分くらい水を入れると言うやり方もあります。ただし、下から熱が移りやすいので低温で注意が必要です。

蒸し器のお湯が沸騰したら、プリン液を入れた容器を並べて弱火~中火で20分ほど蒸すと出来上がり。時間は容器の形状にもよるので、楊枝を真ん中に刺してみて液が染み出てこなければOKです。

粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やせば完成です。

お好みで、メープルシロップとか蜂蜜とか黒蜜、あるいはカラメルなどをかけて食べれば、思わずぽっぺが落ちることになります。

ちなみにカロリーは、通常の大きさで考えると80~100kcal程度。ちょっと少ない。タンパク質はたくさんとれます。

2026年4月23日木曜日

躑躅満開


パソコンが普及して、難しい漢字もいとも簡単に変換してくれるようになったので、「ツツジ」があっという間に「躑躅」になってしまいます。

だけど、手書きしろと言われたら、無理無理無理無理!!

そもそも、いきなりこれ見たら読むのさえ自信がありません。

便利と脳の退化は見事に一致しています。

それでも、仕事柄、診断書とかで手書き文書を作る作業はまったく無くなったわけではないので、自分の専門分野についてはあまり困らない。

でも、ひとたび別の文章を書こうとすると、あれ? あの漢字はどう書くんだっけとなることは珍しくありません。

特にカタカナで書く植物などは、もうなぞなぞの世界で、普通に読むことも書くことも難しい。

甘蕉・・・・バナナ
風信子・・・ヒヤシンス
蕃茄・・・トマト
鬱金香・・・チューリップ
朱欒・・・サボテン 

などなど、これらは知らなければアウトです。ヒヤシンス以外はパソコンの漢字変換でも出てきませんでした。「コスモス」は歌のタイトルにもなったりしたので、「秋桜」という漢字は比較的知られています。

2026年4月22日水曜日

菜の花


♪ 菜の花畑に入日薄れ 見渡す山の端 霞深し・・・

高野辰之・作詞、岡野貞一・作曲の百年以上前から歌われている唱歌「朧月夜」です。

これは代表的な春の歌の一つ。

スーパーで並ぶ菜花は、自生しているものを苦みを減らして品種改良されたもの。

春霞という言葉がわざわざあるほどで、気温差によって生じる現象です。ただ、どうもこういうところにも気候温暖化の影響なのか、あまり目にする機会が減ったように思います。


昨夜は三日月でしたが、残念ながら朧でも何でもなくクリアーな夜空でした。

2026年4月21日火曜日

やかんの麦茶


♪夏が来れば思い出す・・・

最近はもう、冬が終われば春をすっ飛ばして夏!! みたいな気候なんで、昨日も25゚を越える温かさでした。

昔は・・・こう言うとなおさら年寄りじみてしまうのですけど、麦茶は夏限定で、やかんで煮出して、冷蔵庫で冷やしておくというのが定番。まだ、エアコンなんて、無い時代でしたから、家に帰ると鞄をほっぽり出して、冷蔵庫の麦茶をゴクゴクと飲むというのが日常でした。

今はペットボトルが主流になって、各社からいろいろ登場していますが、商品名の通りコカ・コーラの会社から出ている「やかんの麦茶」が一番好き。最も味と色が濃いと思います。一応、爽健美茶のシリーズの一つという扱いになっています。

今、「クレヨンしんちゃん」とのコラボをしていて、ラベルに野原家の顔がプリントされています。最初は気がつかなかったのですが、微妙にイラストが違う。

・・・で、何となく集めてみましたが、まだまだ別のデザインがありそうなんで、しばらく2本買い(飲むのと集めるの)が続きそうです。

2026年4月20日月曜日

ニキータ (1990)

リュック・ベッソンは、現代フランスを代表するエンターテイメント映画の監督奥の作品も制作しています。最初に注目されたのは1984年の「サブウェイ」で、続く1988年の「グラン・ブルー」も高い評価を受けました。それらの次の作品が「ニキータ」で、いずれも現在でもカルト的な人気を誇っています。

チンピラが店に押し入りますが、駈けつけた警官によって射殺されます。唯一生きたまま逮捕されたのは、20歳前のニキータ(アンヌ・パリロー)と名乗る女子で、重度の薬物中毒で粗暴で言葉使いもひどいものでした。裁判で、彼女は終身刑を言い渡されますが、刑務所ではありませんでした。

ニキータが連れてこられたのは、政府機関の秘密組織で、説明に現れたボブ(チェッキー・カリョ)は、黄身はすでに死んだことになっているので、我々の言うとおりにするか、本当に死ぬかを選べと言います。しかたがなく承諾したニキータは、スパイとして様々にテクニックに関する訓練を受けることになります。

格闘にしても射撃にしても十分に素質があるニキータでしたが、反抗的な態度を続けボブを困らせます。ある日、ボブはニキータを食事に誘い、久しぶりに外界に出れるニキータはとても喜びますが、レストランでボブから拳銃を渡され後ろで食事をしている男を殺して、トイレの窓から逃げてこいと言われるのです。

殺すことは成功しますが、脱出ルートの窓はふさがっていて、殺した男の手下からやっとのことで逃げ出すことができました。戻ってボブを責めますが、ボブはこれでいよいよ訓練は終了だと言うのです。

ニキータには、「ジョセフィーヌ」というコード・ネームが与えられ、マリーと言う名の看護師として町での生活を始めます。ニキータはマルコ(ジャン=ユーグ・アングラード)という青年と知り合い、同棲を始めます。その生活の中にも、ときどきボブから仕事の連絡が入り、ニキータは暗殺の仕事をこなすのですが、しだいにこの仕事を続ける気持ちが揺らいでいきます。そこへ、ソビエト大使館に潜入して極秘情報を奪取するという大きな仕事が持ち込まれてくるのでした。

女として素養を教える教官役で、大女優ジャンヌ・モローが少しだけ登場したり、ベッソン作品の常連ジャン・レノも顔を出しています。主役のアンヌ・バリノーは、当時ベッソン監督と結婚していました。

フランス映画というと、独特の陰のある人物が主役で小難しい雰囲気があるという印象がありますが、この映画では昔のフィルム・ノワール的な人物が登場しますが、20世紀末のモダンな感覚が見事に融合していて高い評価をえました。

最初は暴れまくって暴言を吐きまくるニキータが、少しづつ毒気が抜けていくところが面白いのですが、どこかで怒りを抑えられない性分は変わらない。しかし、マルコとの間に愛情が芽生えたことで、人としての弱さが垣間見えるようになっていくところが見所になっています。

この映画の大ヒットにより、その後アメリカでリメイク作が作られたり、連続テレビドラマになったりして、継続的に話題になっています。