今では当たり前になったアーティストのプロモーション・ビデオ。歴史的な第1作となったのは、ボブ・ディランの1965年の「Subterranean Homesick Blues」だと言われていますが、特定の人だけが鑑賞できるビデオ・ドキュメンタリーの一部でした。
70年代半ばには家庭用ビデオ再生機器が普及しはじめ、1975年のQueenの「Bohemian Rhapsody」のビデオの成功で、急速に業界に広まり始めます。1981年に開局したアメリカのケーブル・テレビ局のMTVは、アーティストの動画を24時間流すことで音楽を視覚的に伝える重要性を定着させました。マイケル・ジャクソンは、ただ演奏し歌うだけでなく、映画並みのストーリー性を盛り込むことに成功したと言えます。
ディランも「Infidels」からシングル・カットされた「Sweetheart Like You」で、ついにMTVを意識したミュージック・ビデオ制作を行いました。ちなみにミック・テイラーは都合がつかず、ビデオでギター演奏を披露したのはバンド・デヴューを控えたカーラ・オルソンです。デヴュー・アルバムには、ディランから自身は未発表の楽曲が贈られました。
キリスト教福音派から次第に距離を取るようになったボブ・ディランは、再び宗教から離れた曲作りに戻り、ごく普通のファンからすれば「おかえり、ボブ」と歓迎したことは間違いありません。1984年はパンク・バンドのThe Plugzをバックに従えてセッションを繰り返し、3月には同メンバーでテレビ・ショーに出演し、荒々しくアグレッシブな演奏を披露しました。
5月になると久しぶりのヨーロッパ・アリーナ・ツアーに向けてリハーサルを開始しますが、バックバンドはがらりと入れ替えて、ギターにミック・テイラー、キーボードにイアン・マクレガン、ベースにグレッグ・サットン、そしてドラムにはコリン・アレンという手堅い布陣を編成します。
このツアーはカルロス・サンタナとのジョイント・ツアーで、5月末のイタリアから始まり、西ドイツ、オランダ、ベルギー、スウェーデン、デンマーク、フランス、スペイン、イギリス、そして7月8日のアイルランドまで全27公演という大規模なものになりました。ツアー中は、しばしばサンタナがディランのステージにも登場しています。また、日によってはジョーン・バエズ、ヴァン・モリソン、エリック・クラプトン、ボノらがゲスト出演する豪華なステージは大好評でした。
1984年11月に発売された武道館公演以来のライブ・アルバムは、ツアーの終盤、イギリスとアイルランドのステージからセレクトされ、「Infidels」からの新曲と過去のヒット曲を重厚なハード・ロック・バンド演奏とディランの弾き語りのパートで構成されています。ただし、サンタナの演奏はほんの少しで、その他のゲストの演奏は含まれていません。
5月になると久しぶりのヨーロッパ・アリーナ・ツアーに向けてリハーサルを開始しますが、バックバンドはがらりと入れ替えて、ギターにミック・テイラー、キーボードにイアン・マクレガン、ベースにグレッグ・サットン、そしてドラムにはコリン・アレンという手堅い布陣を編成します。
このツアーはカルロス・サンタナとのジョイント・ツアーで、5月末のイタリアから始まり、西ドイツ、オランダ、ベルギー、スウェーデン、デンマーク、フランス、スペイン、イギリス、そして7月8日のアイルランドまで全27公演という大規模なものになりました。ツアー中は、しばしばサンタナがディランのステージにも登場しています。また、日によってはジョーン・バエズ、ヴァン・モリソン、エリック・クラプトン、ボノらがゲスト出演する豪華なステージは大好評でした。
1984年11月に発売された武道館公演以来のライブ・アルバムは、ツアーの終盤、イギリスとアイルランドのステージからセレクトされ、「Infidels」からの新曲と過去のヒット曲を重厚なハード・ロック・バンド演奏とディランの弾き語りのパートで構成されています。ただし、サンタナの演奏はほんの少しで、その他のゲストの演奏は含まれていません。
この時期のディランの激しさがしっかりと記録され、「It Ain't Me, Babe」での観客との一体感は素晴らしい。また、アコースティックで演奏される名曲「Tangled up in Blue」は、内容が大きく改変されました。原曲では、基本的に男性視点で、男女の出会いから失われていく愛を思い出していく内容でしたが、ライブ版では男女両者の視点を交互に入れ替えて、冷めたリアルな孤独を歌い上げ高く評価されています。
しばしば自作曲のメロディや歌詞を大きく変えてしまうことは、ディランにとって珍しくはありませんが、この曲の場合はその中でも優れたものと言われています。ただし、全10曲でこじんまりとまとまっているため、ライブとしての熱気が伝わりにくくアルバムとして発売する意味合いが弱いところが残念です。
ゲストが参加していない公演でもいいので、ライブの最初から最後までの一連の流れがわかるようなものが発売されれば、アルバムとしての評価は上がると思います。ただし、すでに海賊盤があったりするので、結局公式のもたつきが海賊盤をのさばせる最大の原因といわざるをえないということです。
Highway 61 Revisited
Maggie's Farm
I and I
License to Kill
It Ain't Me, Babe
Tangled Up in Blue
Masters of War
Ballad of a Thin Man
Girl from the North Country
Tombstone Blues*
Bob Dylan (vo, g, harmonica, key)
Colin Allen (ds), Ian McLagan (key), Gregg Sutton (b)
Mick Taylor (g), *Carlos Santana (g)
July 7, 1984 Wembley Stadium
July 5, 1984 St James' Park, Newcastle
July 8, 1984 Slane Castle, Ireland
☆☆☆☆☆☆・・・・
July 8, 1984 Slane Castle, Ireland
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