2026年5月12日火曜日
更科 @ すすき野
久しぶりに近くの蕎麦店に行きました。
すすき野の更科は横浜市青葉区と川崎市麻生区の境界ぎりぎりにある、普通のお蕎麦屋さんです。あちこち美味しい店を探した時期もありましたが、結論として、現時点では一番美味しいお店であると思っています。
まず、店名通り、細くて白い更科の麺が、実に喉越しが良い。自家製麵ではないと思うのですが、「石挽き」とか「手打ち」を売りにしている蕎麦に劣ることはまったくない、
そして、つゆの美味しさが格別です。辛すぎず甘すぎず、醤油が付く過ぎない、出汁がよく効いたつゆは、冷たくても温かくてもまったく完璧に蕎麦と絡みます。
今回食べたのは「舞茸天のざる蕎麦」です。
大きめの舞茸の塊が4つあります。よくスーパーで売っている舞茸のパックだと2パック分くらいはありそうな量で、これだけでも大満足です。
今の場所に住むようになった時にすでにあった店なので、もう30年以上通っていますが、さすがに作り手は代替わりしていますが、しっかりと味を継承していて素晴らしいことだと思います。
2026年5月11日月曜日
十社宮 @ 青葉区美しが丘西
今年も初詣に行きましたので、前にも十社宮の話題は出したことがある。今回は。ちょっと深堀してみたいと思います。
十社宮(じっしゃぐう)は、青葉区美しが丘西2丁目にある小さな神社で、年始と例祭の時は自治会が中心になって世話人が出動していますが、常駐する宮司さんがいない無人の社です。
いつからあるのかはわかっていませんが、「新編武蔵風土記稿」には名が出てくるので、少なくとも江戸時代の初期と考えられています。江戸時代には石川村と呼ばれていたこの地域の氏神として十社権現社と呼ばれていました。
薬師堂と共に別当満願院(現・満願寺、あざみ野4丁目)が管理していたのですが、明治になって神仏分離令によって十社権現社は現在の場所に移転したものとされています。境内には末社として八雲神社が併設されています。
十社宮の御祭神は大勢います。列挙してみます。
国常立尊(くにのとこたちのみこと)
国狭槌尊(くにのさずちのみこと)
豊斟渟尊(とよくむぬのみこと)
泥土煮尊(ういじにのみこと)
沙土煮尊(すいじにのみこと)
大戸道尊(おおとのじのみこと)
大戸辺尊(おおとのべのみこと)
本多和気尊(ほむだわけのみこと)
天児屋根尊(あめのこやねのみこと)
大日孁尊(おおひるめのみこと)
つまり十柱の神を祀っていることが呼称の由来となっています。ここで、ちょっとあれ? っと思った方はけっこう神社のことをよく知っている方です。
一番末席にいる大日孁尊(おおひるめのみこと)は、日本神話の最高神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)の別名・尊称です。すべての神社の頂点に君臨する伊勢神宮は天照大御神を崇めていて、基本的に神社は何は無くても天照大御神は外せない。
実はトップに位置する国常立尊は、天地開闢の最初に現れた神様の中の神様なんです。その次に現れたのが国狭槌尊と豊斟渟尊です。ちなみに国狭槌尊は日本書紀には登場しますが、古事記には見当たらないという不思議な存在。
続いて泥土煮尊と沙土煮尊の夫婦神が現れ、一代飛ばして大戸道尊と大戸辺尊となり、さらに一代飛ばすと 伊邪那岐(いざなぎ)と伊邪那美(いざなみ)が登場します。伊邪那岐と伊邪那美から天照、月読、須佐之男が生まれていよいよ古代史は盛り上がっていきます。
天児屋根尊が抜けたんですが、天児屋根尊(または天児屋命)は、天岩戸神話の際に、岩戸に閉じこもった天照に出てくるように祝詞を奏上した神様で、天照の孫の瓊瓊杵尊(ニニギ)の天孫降臨に際にお供をしました。
いずれも天照より格上、または年上ということで、天照が末席に甘んじるという興味深い順列になっているというわけです。
小さな氏神様ですが、天照大御神のさらに上をいく強力な神様たちが集まっているので、頼もしさはそんじょそこらの神社には負けるはずがありません。
2026年5月10日日曜日
山王社 @ 麻生区王禅寺
神社のランク付けというのは「社格」と呼ばれ、古来、様々な分類が作られてきていて、今では昔ながらの呼び方も混在していてたいへんわかりにくい。
まぁ、「鰯の頭も信心」というくらいですから、信仰の対象としては箱の大小は関係ないと言ってしまえばそれまで。ただ、大きい方がご利益がありそうな感じがしてしまうものです。
明治時代になって定められた社格では、一番頂点にあるのが神宮(いわゆる伊勢神宮の正規の呼び名)で、その下に官弊・国弊の大社・中社・小社が続き、これらは「神様」を祀るもの。さらにその下に武将などを祀った別格官弊社というのがあります。
戦後にGHQの意向により社格は廃止されたため、いろいろと混乱することになるのですが、今では宗教法人である神社本庁が包括する神社の中で、(伊勢)神宮とそれ以外の別表神社に大きく分けられています。しかし、もともとある程度の規模の大きな神社しか含まれていない上に、神社本庁に属さない、あるいは離脱する神社も少なくないので、さらに事を複雑化しています。
だいたい共通の認識としては、伊勢神宮だけが別格扱いなのは間違いなく、その下に天上の神々や天皇を祀る「××神宮」、地上の神々を祀る「××大社」、皇族や功績をあげた人を祀る「××宮」があり、後はその他大勢の「××神社」となります。そして、さらのその下に「××社」という氏神様としてごく限られた地域信仰の対象になっているごく小さな神社が位置します。
ここから本題。横浜市青葉区からほんの少しだけ外れた、川崎市麻生区に山王社という常駐する宮司などがいない小さな社があります。すぐ近くの王禅寺の鬼門(邪気が出入りする方角で、北東をさします)からの災いを封じるために建立されたと言われています。王禅寺は10世紀頃のものなので、山王社が出来たのはそれ以降、少なくとも1830年の「新編武蔵風土記稿」には記載があります。日枝神社と呼ばれていたこともあるらしい。
現在の姿では、細いわりには交通量の多い道路から急な勾配の階段があって、注意していないと気がつかずに通り過ぎてしまいます。階段はちゃんと数えなかったのですが、百段近くありそうで、けっこうきつい。前のめりに上らないとかなり危険な階段です(よく探すと緩やかな坂道が併設されています)。
境内は10m四方ほどしかなく、社も3m四方のちいさなものが立っているだけ。祭神は大山咋神(比叡山の地主神)です。小さいですが地域の氏神として、人々が集まって無病息災・五穀豊穣を祈る場所としては十分に信仰を集めていたのかもしれないと思うと感慨深いです。
2026年5月9日土曜日
カブ煮
ずんぐりとした大根みたいな見た目ですが、どちらもアブラナ科で親戚関係にあるカブは、鈴奈(すずな)と呼ばれて春の七草にも入っているので、比較的メジャーな野菜の一つです。
一番家庭で作られているカブの料理というと、やっぱり煮物だと思います。
大根と違って、火の通りが速いので、短時間で美味しく食べることができます。
今回は大きめのカブだったので、皮をむいて一口大になる8等分に切りました。
まずはお湯だけで、強火で数分間。少しカブに透明な感じが出始めたら、出汁の素と醤油で味付け。カブの味をしっかり感じられるように、薄めの味付けがおすすめです。
一緒に煮るのは油揚げが人気。必ずついてくる葉の部分も美味しいので捨てたらもったいない。
全部をさらに数分間煮たら、葉は取り出して火を止めてしばらく置いておきます。カブは火にかけすぎると、簡単に煮崩れてしまうので注意しましょう。
あとはは皿に盛って、葉を乗せれば出来上がりです。
2026年5月8日金曜日
瓜
さて、ここで問題です。
写真は、3つのウリ科の野菜を育てるための苗です。
それぞれ何でしょうか?
だいたいウリ科というと、蔓性で巻きひげで絡み合っていくものですが、ふだん食用にしているものがたくさんあります。
胡瓜 キュウリ
南瓜 カボチャ
甜瓜 メロン
瓢箪 ヒョウタン
冬瓜 トウガン
夕顔 ユウガオ
西葫芦 ズッキーニ
・・・などなど。もちろん他にもたくさんありますが、聞いたことがあるのはこのくらいでしょぅか。
それでは正解発表です。
左の葉が細かくギザギザしているのはキュウリ。真ん中のやや白っぽい葉に葉脈がくっくり見えるのはヘチマ。そして、右側の葉が5つに切れ込んで別れているのがゴーヤです。
今からでも間に合いますので、ベランダとかで育てみてはいかがでしょうか。
2026年5月7日木曜日
007 / ダイ・アナザー・デイ (2002)
監督は大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」で助監督を務めたリー・タマホリで、主題歌はマドンナが歌い、作品中にも少し出演しています。イギリスとアメリカが協力し、北朝鮮を敵国とするのは久々の国家間の争いの設定です。ただし、表立っては悪者には出来ないのか、あくまでも北朝鮮軍部の中に壮大な野望を持った独立した存在がいることになっています。イアン・フレミングの原作ではなく、オリジナル脚本となっています。
北朝鮮の非武装地帯の基地を根城にして、武器の密輸を行っていたムーン大佐を抹殺するためにジェームス・ボンドが送り込まれました。しかし、側近のザオが顔写真を照会し、何者かの情報によって身元が露見してしまいます。それでも、ムーン大佐を滝壺に落下させますが、父親のムーン将軍に捕らえられ、14か月に渡って尋問・拷問を受けることになってしまいました。しかし中国と韓国の外交交渉の場にテロを仕掛けたザオが捕らえられると、捕虜交換によってやっと解放されるのです。
島には人を別人に生まれ変わらせられるDND変換術を行っている病院があり、武装した警備員が配置されていました。病院に侵入したボンドは、アメリカ国家安全保障局(NSA)の女スパイ、ジンクスに遭遇し、まだ別人になりきれていないザオを発見するものの逃げられてしまいます。ザオとの格闘で掴んだ彼の弾丸のネックレスを調べると、中にはアイスランドのダイアモンド王、グスタフ・グレーブスの刻印の入ったダイヤが入っていましたが、その品質は南アフリカ産とまったく同じでした。
秘密裏に連絡を受けたボンドは、旧地下鉄構内にあるMI6分室でMと再会します。両者が情報を交換すると、アイスランドでダイアモンド鉱山を発見し短期間で巨万の富を築いたというグレーブスの履歴が怪しいことがわかってきます。Mはボンドが再び007を名乗ることを黙認するのです。
ボンドはグレーブスの計画を暴くため、アイスランドで行われる彼の世紀の発明、イカロスの発表会に潜り込みます。イカロスは宇宙空間で太陽光を集めて地上に照射することができる装置でした。いつでも必要なだけ光と熱を供給できるので食糧危機のない繁栄を期待できるという触れ込みでしたが、実は強力な熱線をピンポイントで放射することで強力な武器として使えるものでした。
ボンドはグレーブスの立ち居振る舞いから、グレーブスがDND変換された死んだ思っていたムーン大佐であることを見抜き、銃を突きつけます。そこへMの指令によってグレーブス社に潜入して秘書を務めていたミランダが現れ、逆にボンドに銃口を向けるのでした。一方、別行動をしていたジンクスも捕らえられ監禁されてしまうのでした。
ボンドガールは、ジンクス役には初めての黒人女性としてハル・ベリー、敵側の二重スパイだったミランダにはロサムンド・パイクが選ばれました。こう言っては怒られそうですが、ボンドガールで出演後も活躍した人は意外に少ないのですが、この二人はその後も大活躍で多くの映画に出演しています。ジュディ・デンチのM、サマンサ・ボンドのマネーペニーは続投。Q役は、前作で後釜として紹介された新たなQが登場しますが、初めてなのであまり印象は残りません。
40周年記念企画として、過去の作品の印象的なシーンが次から次へとオマージュされて登場するのも大きな楽しみ。ジンクス登場シーンは、まさに第1作「ドクター・ノオ」のウルスラ・アンドレスの初登場シーンそのまま。第2作「ロシアより愛をこめて」からは、葉巻の合言葉や毒針付きの靴。第3作「ゴールド・フィンガー」からは迫りくるレーザー光線など。Mと再会する地下鉄は「007は二度死ぬ」だし、パラシュートのユニオン・ジャック、ホバークラフトによる追いかけっこなどなど、あれ、これどこかで見たというシーンが次から次へと出てきます。
また、ロジャー・ムーア版ボンドまでは、冒頭のシークエンスはボンドの流儀を知るための短い活劇で、本編とは直接関係しなかったのですが、ティモシー・ダルトンからは、本編へのイントロダクションとしての役割が持たせられていました。しかも、この作品では冒頭シークエンスに続く、テーマ曲パートでなまめかしい動きの女性だけでなく、拷問され続けるボンドのシーンも何度も挟まり長い時間が経過していることを示すのも初めての試みだろうと思います。
まぁ、いろいろ試行錯誤されて出来上がったジェームス・ボンド像でしたが、ある意味それもここまでで、次回作ではシリーズがリブートされハードボイルド化したボンドが登場することになります。
2026年5月6日水曜日
007 / ワールド・イズ・ノット・イナフ (1999)
Mとは学生時代から親交があるキング卿は、石油産業で莫大な権益を得ていて、さらにアゼルバイジャンで新たな石油のパイプラインを建設中です。しかし、娘のエレクトラが元KGBのテロリスト、レナードに誘拐され、キング卿はMに救出を依頼してきます。Mはレナードを捕獲するチャンスだとして、キング卿に身代金要求を断るように進言しますが、エレクトラは、何とか自力で脱出したのでした。
しばらくして、MI6の機密文書が奪われ、キング卿が巨額の資金を提供しますが、ボンドの活躍によって機密文書も資金も回収されました。MI6本部で、キング卿に資金が返還されましたが、実は特殊爆弾で、キング卿は爆死してしまいます。エレクトラを一度見捨てたことを引け目に感じているMは、ボンドにレナードからエレクトラを警護するように命じるのです。
父の仕事を引き継いでパイプライン建設を目指しているエレクトラは、最初はMI6に対して不信感を抱いていましたが、武装集団に襲われたところをボンドに助けられ信用するようになります。エレクトラは元KGB、今はカジノ経営などで一儲けしているズコフスキーの元を訪れ、簡単に賭けで負けて大金を失いますが、「人生にはスリルが必要」とうそぶく様子にボンドは疑いを向けます。
エレクトラの警備主任が怪しい行動をしていたので、ボンドは彼を倒してなりすまし、迎えに来た飛行機に搭乗します。行き先は、旧ソビエト連邦の核弾頭の廃棄作業が行われているカザフスタンで、旧ミサイル基地内ではレナードとその一味が核弾頭を奪取しようとしていました。ボンドはレナードに銃を突きつけたものの、形勢逆転で「人生にはスリルが必要」と言い残して逃げられてしまいます。ボンドは、核弾頭解体の専門家、女性科学者のクリスマスと伴に何とか爆発する基地から脱出しました。
エレクトラはM自身に守ってもらいたいと懇願したため、Mは石油備蓄基地に向かいます。ボンドはエレクトラが一味に加担していると推測しますが、Mは信じません。その時、石油備蓄基地に向かってくるパイプラインの中のメンテナンス用のピグが暴走し、そこには核弾頭が仕掛けてあることがわかります。ボンドとクリスマスは核弾頭解除のため、別のピグに乗って先行するピグを追いかけるのでした。
しかし、弾頭内のプルトニウムは少量で、時限爆弾によってパイプラインが損傷するだけの破壊力だったのです。爆発によりボンドは死んだと思ったエレクトラは本性を現し、Mを拘束するとレナードが待つイスタンブールに向かうのでした。彼らは黒海からエーゲ海に抜けるためのイスタンブールを縦断するボスポラス海峡を核汚染によって通行不能にして、石油の多くがエレクトラのパイプラインを使うしかならなくなるという計画だったのです。そして、それが自分を見捨てたキング卿やMI6に対する復讐でもあったのでした。
ボンドガールはエレクトラにソフィー・マルソー、クリスマスにデニス・リチャーズです。ソフィー・マルソーは「ラ・ブーム」で日本でも人気者になりましたが、その後はあまりぱっとしません。ボンド・ガールが悪者というのは今までにもありましたが、その最後はおそらく初めてのケースになっています。エンディングのラブ・シーンを務めたのはデニス・リチャーズですが、それまでは男勝りの強気な科学者という役柄でお色気は封印しています。
Mの心情が深く関わってくるという設定も初めてで、出番がかなり多め。ズコフスキーは「ゴールデン・アイ」にも登場した、ちょっと憎めないキャラの悪党で、同じ俳優が演じています。今回のキャスティングで一番話題になったのは、これまでシリーズすべてでQを演じてきたデスモンド・リュウェリンの引退でしょう。作品中で、代わりの人物を紹介していますが、この映画が公開された直後に、交通事故で85歳で亡くなりました。
父親に対する復讐、人質を捨て石にした自責の念、今まで以上に非情になり切らなければならないスパイといった、シリーズの中にこれまでなかった心的な要素が複雑に絡み合うことで、ストーリーは深みが増しています。いつも余裕しゃくしゃくのボンドが、焦りの色を見せると言うのは珍しい。
冷戦時代のような国と国の駆け引きではありませんが、諜報部員が出ていって活躍する土台は、十分に納得できる内容になりました。もちろん恒例のアクション・シーンも秀逸で、特に水上のモーターボートによるカーチェイス(ボートチェイス?)は圧巻ですし、スピード感のあるスキーのシーンも見応えがあります。さらには潜水艦まで登場するというサービス振りもあって、最後まで楽しく見れる内容になっています。
2026年5月5日火曜日
こどもの日
世の中はゴールデン・ウィークということで、それも終盤になってきました。
さらに追加で休んじゃって週末までのんぴりという豪傑もいるかもしれませんが、自分の場合は休みはカレンダー通りで、赤いところは休み、それ以外は仕事です。
別に文句は無いんですけど、どこかに出かけるにしても混雑しているでしょうから、うちで大人しくしているのが一番。
それでも今日は「こどもの日」で、国民の祝日です。
子供の日ではありません。「こども」の日です。子供と漢字で書くのは、時代劇で耳にする「者ども、出あえ!!」の「ども」と同じ意味で、子の複数形ということなので、「こども達」ということ。
戦後すぐにできた「国民の祝日に関する法律」では、5月5日を「こどもの日」と定めてあり、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ものとしています。
こどもの健やかな成長を祈念するだけでなく、母親にも感謝する日というのは知らなかった。
ここんとこは父親にも感謝してもらいたいものじゃないですか。今どきはイクメンもたくさんいるんですから、考えてもらいたいかもしれません。
2026年5月4日月曜日
トゥモロー・ネバー・ダイ (1997)
ロシア国境で開かれていた武器商人たちによる大かがりな取引を調査していたジェームス・ボンドは、現場の映像を本部に送っていました。映像を確認した海軍提督の決断により、巡行ミサイルが発射されますが、ボンドは間一髪で核魚雷を搭載した攻撃機で脱出に成功しました。しかし、テロリストのグプタはアメリカ製のGPS暗号解析器を持って逃亡します。
それからしばらくして、南シナ海の公海上を航行していたイギリス海軍フリゲート艦が、中国軍機から領海侵犯の警告を受けます。そこへ密かに近づいたステルス艦が特殊魚雷を発射し、フリゲート艦を沈没させ、搭載していた核ミサイルが盗まれました。海上に投げ出された生存者は、ステルス艦からの中国製機関樹により射殺されました。実はグプタがGPS信号を操作してフリゲート艦に誤った位置情報を送り、中国から攻撃されたように偽装していたのです。
グプタを操っていたのは、世界的なメディア王であるエリオット・カーヴァーでした。カーヴァーはニュースを配信するだけでなく、世界中が目を見張るような情報を作り出そうともしていたのです。カーヴァーが発行している新聞に発表前にもかかわらず事件が報道されため、公海上の艦船が攻撃されたと信じるイギリス国防省は、中国に対して艦隊の派遣を容認します。しかし、事件の直前に謎のGPS信号が発せられていたことを察知したMI6のMは、48時間の猶予をえてボンドに調査を命じるのです。
カーヴァーのパーティに潜入したボンドは、過去に関係を持ったことがあるカーヴァーの妻、パリスに近づきますが、二人の会話を怪しむカーヴァーの命令で捕らえられます。ボンドはパーティ会場を停電にしてカーヴァーの自慢の演説を台無しにして脱出します。研究所に忍び込んだボンドはGPS暗号解析器を奪還し、中国の公安から派遣されたウェイ・リンと鉢合わせするもののカーヴァーの野望の証拠をつかみます。
カーヴァーはイギリス艦隊を出動させたところで、盗んだミサイルで北京を破壊、世界的な戦争を勃発させ独占的にメディアを操作することで巨万の富をえようとしていたのでした。ボンドは、ステルス艦の基地はベトナムと考え、CIAの協力のもとベトナムのカーヴァーの拠点となるビルに向かい、ウェイ・リンと合流するのでした。
前作よりも高評価であったことから、ブロスナンのジェームス・ボンドが受け入れられたということ。もともとボンドのキャラクターは、一仕事の後で、あるいは最中でもちょっとした洒落たセリフを言う「キザ」なところが面白いわけで、ロジャー・ムーアは露骨に遊び過ぎてジャグになってましたし、ティモトー・ダルトンは余裕が無さ過ぎたかもしれません。
ソビエト連邦が崩壊し、東西冷戦の構図が無くなってしまうと、国のために働くスパイの存在意義が薄くなってしまいます。そこで、この作品でもイギリスとロシアは仲良しで、新たに中国が仮想敵国になりそうな雰囲気を出していますが、実際の敵は大物犯罪者です。中国が絡むことをスパイ活動の根拠としていますが、ややメディア王が情報を作り出して世界の覇権を得ようとするという動機はやや弱いと言わざるを得ない。
ボンド・ガールは中国公安のミシェル・ヨーと、ボンドと過去に関係があったことがばれて殺されてしまうパリスのテリー・ハッチャーの二人。パリスは多少お色気シーンがありますが、メインのウェイ・リンは、役柄からしてもボンド顔負けのお得意のアクションを見せて、なかなかかっこいい見せ場を提供してくれます。
お馴染みのM、Q、マネーペニー、CIAのウェイドらは前作から引き続き同じ俳優が登場。ジュディ・デンチのMは前作では数字市場主義みたいな感じでしたが、今作ではあまり毒気は感じられませんでした。悪役陣はカーヴァーにジョナサン・プライス、グプタにリッキー・ジェイ、一番の用心棒スタンパーにゲッツ・オットーとなっています。
2026年5月3日日曜日
007 / ゴールデンアイ (1995)
キャストも大幅に変更されています。主役のジェームス・ボンドには、ティモシー・ダルトンに代わって5代目としてピアース・ブロスナンが抜擢されました。ずっとMを演じたロバート・ブラウンも退き、この作品から女性のジュディ・デンチが、古臭い勘などは信じない情報分析によって導き出される数字を信じる上司として登場します。
秘書のマネーペニーも前2作と変わっていますし、とりあえずレギュラーで変わらないのはQのデスモンド・リュウェリン翁だけです。また、長らくお馴染みだったオープニングでのガンバレル・シークエンス(銃口の先にボンドが入り込んでくるやつです)がなくなりました。監督は、5作連続で担当したジョン・グレンからマーティン・キャンベルに代わりました。オープニング・テーマは007らしい曲で、ティナ・ターナーが歌っています。内容はイアン・フレミングの原作はネタ切れで、映画オリジナルのストーリーです。
ジェームス・ボンドは、モナコでゼニア・オナトップと名乗る美女に目をつけていました。彼女は、元ソ連戦闘機パイロットで犯罪組織ヤヌスのメンバーであることが判明し追跡するものの、オナトップとロシア軍のウルモフ将軍によって、NATOの最新鋭の対電磁波戦闘ヘリコプターを奪われてしまうのです。
これらの様子を衛星などの映像で見ていたボンドは、Mからヤヌスのアジトがあると考えられたサンクトペテルブルクで事態の収束にあたるよう命じられました。何とか再びオナトップと接触し、ヤヌスのアジトに到着したボンドは、登場したヤヌスのボスを見て驚きます。9年前に一緒にソ連の兵器工場爆破作戦を実行した際、まだ所長にすぎなかったウルモフに射殺されたはずの006、アレックだったのです。
捕らえられたボンドは、先に捕まっていたナターリアと用済みになったヘリコプターと伴に爆破されそうになりますが、間一髪脱出。しかし、今度はロシア側に捕まり、防衛大臣の尋問を受けます。そこへウルモフが現れ、大臣らをボンドの銃で射殺しナターリアを連れ去ります。ボンドは戦車で追跡し、ヤヌスが拠点にしている軍用列車を発見。戦車を衝突させ、列車を止めるとボンドは乗り込んでいくのでした。
悪役アレックを演じるのはショーン・ビーン。ボンドガールはナターリアに「バーティカル・リミット」のイザベラ・スコルプコ、お色気ムンムンですがサイコな殺戮者オナトップには「X-メン」シリーズでおなじみのファムケ・ヤンセンが起用されています。ナターリアも単なるカワイ子ちゃんではなく、ボンドに負けずに行動力ある女性として描かれています。
話のきっかけはまだ冷戦時代末期ですが、本編は冷戦が終結しソビエト連邦が崩壊した後という時代の空気を強く反映し設定です。ロシアも一部で絡んでくるものの、メインの敵は金銭目的の犯罪組織。ただ、そこにかつての信頼していた同僚が絡んでくることで、ストーリーに厚みが出ていると言えそうです。
また「合言葉なんて古臭い」というセリフがあるわけで、ここでは世間一般に浸透し始めたパソコン関連の用語が頻出し、インターネット、ハッキング、パスコードといった単語が登場するハシリの映画かもしれません。
ティモシー・ダルトンのボンドが、真面目一辺倒で義理人情に厚い人物だったのに比べると、ブロスナンは外見もかっこいいのですが、数字至上主義の新Mに対抗して、臨機応変にユーモアを少しだけ交えて現代風のボンド像を見せてくれます。
2026年5月2日土曜日
Pink Floyd / Aom Heart Mother (1970)
昭和40年代というのは、自分にとってはいろいろな知識を吸収して、ある意味人格を形成するのに最も大きな役割を果たした時期だと思います。
日本は、敗戦から立ち直り高度経済成長のピークを迎えていて、アメリカを中心として世界中からたくさんのカルチャーが流入してきていました。
英語を学び始めた時期だったので、これは役に立つと思ったのですが、実際はくだけた生きた英語ですから、学校で習うガチガチの英語とはまったく違うので勉強にはなりませんでした。
テレビをつけると、外国映画の2時間枠が、民放チャンネルのどれかでほぼ毎晩9時から用意されていたので、これもずいぶんと映画好きになる基盤になったようです。
またアメリカのテレビドラマもいくつも放送されいました。ただし、すべて日本語吹き替えだったので、これも映画の勉強にはなりませんでした。
そて、音楽は・・・前にもどこかで書いたんですが、最も自分に影響を与えたのは、小学校の同級生のCK君。かれはクラリネットを習っていて音楽に詳しく、家に遊びに行くと大きなステレオ装置がありました。自分の家には30cm四方くらいのモノラルのレコード・プレイヤーしか無くて、当然いつも圧倒されていました。
そして、教えてもらったのは、当然クラシック音楽だけでなく、たくさんのポップスがありました。ビートルズ、カーペンターズ、サイモン&ガーファンクルなどなど・・・これらは、今でもよく聞く音楽として、最近は大人買いで全部を揃えたりしたりしました。
その中で、当時としては異色だったのは・・・何と、ピンク・フロイド。今でも伝説のプログレッシブ・ロック・バンドとして、高い評価を受けています。CK君は、発売されたばかりのアルバムを絶賛して、自分にも強く勧めてくれたんですが、それが「原子心母」です。
そもそも「Atom Heart Mother」という原題を「原子心母」としたのは名和訳だと思います。日本語として意味が不可解なんですが、何か混沌とした凄いものが渦巻いているような印象を与えました。
すでにピンク・フロイドを知っている多くの人には、今更何をかいわんやくらい有名なアルバムです。ロックのサウンドにブラス、ストリングスのオーケストラと合唱団が加わるという、まさにサイケデリックとクラシック音楽が融合した、現代音楽風の前衛的なサウンドが23分間に渡って圧倒的に迫ってきます。
ピンク・フロイドにとっても、最初に商業的成功をもたらしたアルバムですが、自分にとっても衝撃的でした。そもそもアルバム・ジャケットで「何じゃこりゃ?」となる。草原に乳牛の写真があるだけ。わけがわからないけど、ものすごく強い印象を与えました。
そして、レコードに針を落とすと、冒頭すぐにバイクがエンジンをかける爆音が響き、なんと右から左に走り抜けていくんです。今では、誰も驚かないと思いますが、ふだんモノラルでしか音楽を聞けない環境だった自分には、CK君宅のステレオ装置でまさに立体音響の体験は驚天動地でした。
最近でもYouTubeでは、大勢の演奏者によって完全再現する動画がいくつか見ることができます。今でも、多くの音楽家や愛好者に影響を与え続けている音楽であることの証明だろうと思います。
2026年5月1日金曜日
ハイドランジア
ハイドランジア(hydrangea)と言うと、何のことやらとなってしまうのですが、アジサイの英語名です。
アジサイは5月を代表する花の一つだと思いますが、これが咲き出すと梅雨が近いなと思います。ジトジトした時期の一服の清涼剤というところでしょうか。
日本では古来からガクアジサイという品種があり、「味狭藍」、「安治佐為」、「阿豆佐為」、「集真藍」、「狭藍」などの当て字が使われてきました。
現在は一般的に漢字だと「紫陽花」と書きますが、もともとはライラックにつけられた名称が誤って広まったと考えられているらしい。
アジサイの花の色は、土の酸性度によることがわかっています。酸性の土だと青、アルカリ性の土だと赤になる。このあたりは、リトマス試験紙の色と逆なのが面白い。
これは土が酸性だと土中のアルミニウムイオンが吸収されやすく、アジサイが持っているアントシアニンと結合して青色を発色するんだそうで、このあたりをうまくコントロールすると、色違いに咲かせることができるわけです。
一般に花と呼んでいる大きく開いたところは、実は装飾花と呼ばれ花弁ではありません。本当の花は、中央の点みたいな小さいところ。まわりを目立たせて、虫などをおびき寄せようと言う作戦だそうです。
2026年4月30日木曜日
サラバンド
検索サイトのGoogleの画像検索は、本当に便利。
トップページで、右上の「画像」をクリックして、後は写っている物が何かを知りたい画像をドラック&ドロップするだけです。
すると、見た目で一致する画像を探して表示してくれます。最近はAIによる解説までついている。
で、間違いなく、この花はサラバンド(sarabande)です。
サラバンドというと、バロック音楽の組曲でよく耳にする3拍子の舞曲で、J.S.バッハを聞いているとしょっちゅう出てくるので、単語としてはけっこう耳馴染みがあります。
バラ科バラ属なので、ほとんどバラと言ってもいいのですが、70年近く前にフランスで作られた園芸品種です。
樹高が1m程度におさまるので、垣根などに利用するため育てやすいと言われて、よく見ていると住宅街ではよく見かけます。
しかも、春から秋までと開花期が長いので、鮮紅色の花をずっと楽しめるのも嬉しいポイントです。
2026年4月29日水曜日
アグロステンマ
近所の公園に、見たことが有るような無いような、ちょっと「春の北海道」あたりを連想するような花が咲いていました。
細い茎がまっすぐ伸びて、その先で花弁が5つに割れたピンクの花が咲いています。
一本だとひょろ長くてあまり面白くないかもしれませんが、たくさん群生させるとけっこう見応えがあります。
「これ、何?」と思った時に、便利なのがネット検索。
検索したい写真をドラッグ&ドロップするだけで、似たような写真の中から一番近いものを見つけてくれます。
その答えは・・・アグロステンマ、だそうです。あとはWikipediaで調べます。
ナデシコ科の植物で、和名はムギセンノウ(麦撫子、麦仙翁)という1年草。もともとはヨーロッパの雑草で、種子に毒があり麦畑では混入してしまうと有害植物として忌み嫌われているようです。
日本では北海道を中心に、園芸種として広まったので全国各地で見つけることができるらしい。「春の北海道」というのもあながち間違っていないようです。
1年草ですから、もともと誰かが種を撒かないと生えてこない。ここは麦畑ではないので、「わ~、綺麗」だけですみますが、花が枯れて種ができると毒があるので注意は必要。
まぁ、わざわざ食べてみようという人はいないとは思いますが・・・













