2009年8月31日月曜日

政権交代

今回の選挙は、自分を含めて期日前投票を行った人が有権者の13.4%で、だいたい1400万人。夕方6時の時点での投票率はおよそ50%となっていて、併せて63%となりました。最終的には現行のやり方では69.28%で過去最高となったということです。

比較的高い投票率と言われていて、有権者の関心が高かったことを示しています。自民への不満・民主への不安と言われていましたが、少なくとも自民党に対する日本全体からの不満のうっ積はが相当な物で、それが投票行動に反映したことは間違いありません。

もっとも、世界の中で見れば、まだまだ投票率の低さは目に余る物があります。最近、大統領選挙を行ったアフガニスタンは自爆テロに遭うかも知れないという命がけで投票にいくような環境でした。

もちろん、それが正常であるわけはありませんが、自由民主党の一党支配が長期間続いた日本では、選挙に対する国民の期待が次第に薄れてしまったのは事実だろうと思います。

選挙結果については、今さらここに書くまでもありません。開票が始まって1時間もたたないうちに、民主党の過半数越えがほぼ確定というもの凄い勢いでした。

小選挙区では野田聖子、山崎拓、片山さつき、町村信孝、太田誠一、笹川尭、中川昭一、海部俊樹、堀内光雄、丹羽雄哉、佐藤ゆかり、伊吹文明、武部勤、与謝野馨、小池百合子、太田昭宏、北側一雄、冬柴鉄三・・・などの現職大臣や与党幹部の各氏は落選。

民主党308議席、自由民主党119議席、公明党21議席、社民党7議席、共産党9議席。

特に自分が注目したのは、公明党。小選挙区では0ということ。連立していても与党としての存在価値を感じることができなかったということでしょうか。事実上の不必要な政党と認識されたようなものです。

第2の公明党を目指した幸福実現党は代表からすべて落選。

個人として小選挙区でNOを突きつけられた候補者が、比例で復活するという今の制度そのものにも疑問を感じますけどね。

下馬評通りと言えばそれまでですが、民主党の責任は本当に大きい。本来は2大政党でそれぞれ200前後の議席を持って拮抗しているような状態が望ましいのでしょう。

今回の結果は、国民のとにかく民主に一度やらせてみよう、という気持ちが反映しているわけですが、庶民はもう待ったなしの状態になっているわけで、そうそう長く待つことはできません。

しばらくは、いろいろなことでがまんが必要と頭ではわかっていても、現実がなかなか許してくれません。そんなことは、当然わかっていることでしょうが、ある意味大変な時期に政権を取ったかもしれません。

とにかくお手並み拝見。日本がこれからどうなっていくのか。与党でも、野党でも政治家の方々の手腕にかかっています。

2009年8月30日日曜日

清き一票を・・・

××、××をよろしくお願いします!! 皆様の清き一票を××に、××に是非お願いします!!

選挙カーから半身を乗り出し(道交法違反?)大声で連呼するスタッフの姿。必死に振る手には白い手袋。右から左から、選挙カーが行き交い、もううるさいったらありゃしない。

いざ、選挙となると2週間の間街はそんな具合というのは過去の話なんでしょうか。今回の衆議院選挙では、ほとんど選挙運動を目にすることも耳にすることもありませんでした。

もっとも、朝から夜まで、ほとんどクリニックに閉じこもっている生活をしている開業医ですから、当然のことかもしれません。

でも、うちのクリニックは閑静な住宅街にあるわけじゃありません。横浜市都筑区の中心のセンター南駅前です。確かに人が集まりやすい駅出口とは逆かもしれませんが、だからといってそんなに離れているわけではない。

二本の幹線道路に挟まれ、普通だったら前後左右からサラウンドで選挙のいろいろな騒音・・・いや、失礼、宣伝が聞こえてもよさそうです。でも、まったくというほど、何も聞こえませんでしたね。

もしかして、条例化なんかでこの当たりでは音が出せなかったんでしょうか。まぁ、それだけ自分が仕事に集中していた(?)のかもしれませんが。

実際のところ、だいぶ以前とは選挙運動のスタイルも変わってきているのは確かでしょう。自分の場合も投票の参考にしたのは、これまでニュースなどとともにインターネット。政党や候補者のHPを見て回って、少しでも人となりを見いだそうとしました。

ちなみに、自分の選挙区に立候補している現与党の候補者は半年くらい前までは、党首と一緒の写真のポスターを街に貼ってました。数ヶ月前にそれをやめて、選対委員長とのツーショットに変更。いよいよ選挙となって、それもやめて自分だけのポスターになってましたよ。

とりあえず、候補者に信用されていない党首ということだけは、はっきりわかりましたけど・・・

Claudio Arrau / Final Sessions

クラウディオ・アラウは、南米の出身ですが、リスト直系の正統なドイツ古典音楽継承者として一時代を築いたピアニスト。

しかし、若い頃はホロビッツ、ルービンシュタインらの巨匠然とした演奏の陰に隠れ、あまり評価は高くなかったと言います。しかし、年を重ねるにつれ、特に80歳を超えてからは圧倒的な演奏の説得力が高く評価され、ピアノ音楽界に忘れ得ぬ存在となったわけです。

1991年に88歳で亡くなったので、もちろん自分の場合は存命中に聴くことはなかったのですが、クラシックをまじめに聴き始めた間もない頃に、最初に購入したのがアラウのCDでした。

ピアノ・メーカーのスタインウェイが制作した名ピアニストごとのベスト盤でしたが、低音から高音まで耳に迫ってくる音の響きの素晴らしさを感じました。

もちろん、グレン・グールドも独自の世界観という意味では好きなピアニストですが、自分の中では正統的な演奏のスタンダードとしてはアラウの存在が確立されたと言っても過言ではありません。ですから、ベートーヴェンのソナタ全集でもまずアラウで聴きたかったというわけです。

早弾きのバカテクを見せびらかすわけでもなく、一つ一つの音符を大切にたどっていく折り目正しい演奏が、かえってじーんっと心にしみ込んでくるんですね。

このアルバムは、そんなアラウの最後の数年間のスタジオ・ワークをまとめたBOXセットです。まさに円熟の極み、しかもデジタル録音によるクリアな音質で聴くことができるという、これ以上何を期待しようかというものです。

バッハのパルティータ(1,2,3,5)、ベートーヴェンのソナタ(1,2,16,22,24,25)、シューベルトのソナタ(18)など、そしてドビュッシーのベルがマスクなど得意のレパートリーがCD7枚に凝縮しているのです。

自分はピアノはほとんど弾けませんし、聴く一方ではありますが、ちょっとでもクラシック・ピアノに関わろうという方は最初に是非聴いて貰いたい演奏の一つと言っても良いのではないかと思っています。

2009年8月29日土曜日

2009夏

今年の夏は例年と違って・・・、いや、この何年かは毎年違うように思います。

地球温暖化の影響とかがよく取りざたされていますが、昔よりいろいろ研究が進んで、最新の機器が導入されているにもかかわらず、天気予報の精度が上がったという印象がありません。

でも、それだけでも無いのでしょう。人間が、まるで地球の支配者として君臨してから、欲望を満たすために地球環境を変えてきたことのつけが、いよいよ回ってきているような感じです。

地球のあちこちが膿んで腫れ上がり、ついに爆発し始めたと思うのは考えすぎでしょうか。地球環境の変化は、おそらく化石燃料の採取により加速され、使用により増大しています。さらに、そこに核エネルギーをもてあまして悪化の一途をたどっている。

どんなにECOを叫んでみても、これらのエネルギーの恩恵をまったく捨て去ることは不可能でしょう。まだ、宇宙空間に人類を移民させるだけの技術はありません。となると、人類はこの地球上で自己解決しなければならないわけです。

おそらく、個人ができることを少しずつなどという悠長なことを言っている時間はありません。未来につけを回すのではなく、今できることは最大限大胆に実行していかないと、人類そのものの歴史に終止符を打つことになりかねない状況かもしれないのです。

さて、今年の夏が夏らしくないと書こうとしたら、随分と大げさな前置きになってしまいました。今年の夏を忘れないためのいくつかの覚え書きをしておきましょう。

誰もが天文学者と化した、皆既日食から夏はスタートした感じがします。結局、天気がいまいちでちゃんと見ることができた方はごくわずか。馬鹿売れした日食メガネ・・・どうなるんでしょう。

最大のトピックスは政治。衆議院議員選挙が最大の話題であることに異論を唱える方はいないでしょう。結果は・・・明日のお楽しみ。日本にとって、戦後の枠組みがついに変わるかもしれません。

経済は個人のレベルでは、まだまだ景気回復とはとても言い難い。政府は景気は回復してきたと言うのですが、それはあくまで大企業の話であって庶民感覚とはほど遠い。実際に、失業率は上がり続けている。

そして、新型インフルエンザの流行拡大は通常の医学の常識を越えてしまいました。まだまだ、医療機関側の準備としては、全国規模の患者発生に対応できる状況にはないと思います。とにかくあわてず騒がす、冷静に行動するしかありません。

そして、時には政治も裏にまわるほど大きな話題になったのが芸能人の薬物事件。最もダーティなイメージから遠い女優が、覚醒剤使用の常習者であったことは、ファンならずもショッキングでした。またもう一人男性タレントの場合は、死者が出ている点で世間の驚きは大きかったわけです。

スポーツでは、石川遼全英に続いて全米に出場し、はじめて海外で予選突破。水泳の水着問題。ベルリンの世界陸上。そして、オリンピックの東京誘致問題などでしょうか。

さて、個人的には、虫歯爆発により、医者として初めて診療中止。さらにお盆休みは歯科治療に専念というのが最大のニュース。なんとも情けない。

とにかく、もうすぐ9月。一夏のいろいろを整理して、新たな季節に向けてさらにがんばるしかありません。

2009年8月28日金曜日

学会発表

明日からとなりの木村泌尿器皮膚科は夏期休暇に入ります。なんと真冬のオーストラリアへ遊びに・・・いえいえ、国際学会参加のために行くのだそうです。

医者なら学会に行くのは当たり前と思われるかも知れませんが、開業して日々の診療で精一杯なのに、学会活動を続けるというのは凄いことなんです。

専門医の資格継続のために、時々学会に行って聞いてくるだけの自分とは違います。最後に発表したのは大学の時で、もう6年くらい完全聴衆と化しています。

学会で発表しようと思うと、たいてい半年前くらいまでに内容をまとめておかないといけません。昔は症例数が少なくても、統計的な有意差が無くても、あまりうるさいことは言われることはなく発表できました。

今は、EBMという言葉が医学界を席巻しているのです。EBMとは根拠のある医療という意味で、統計学的な整合性のあるものだけを認めていくという物です。

確かに理屈としては正しいのですが、統計学はいくらでも計算マジックが可能なもので、数字に踊らされているものも多いと思います。

自分が専門にしているリウマチという病気にしても、誰一人まったく同じ経過をたどるひとなんていません。まぁ、そんなことを言っても、そういうデータをしっかり勉強した上で、一人一人の患者さんに応用していくことが医者として大切なんですけどね。

2009年8月27日木曜日

期日前投票

今日は午後から今度の選挙の期日前投票をしに、横浜市青葉区役所に行ってきました。日曜日の投票日は、例によって「仕事」をしている関係で投票所に足を運ぶことができません。

今までは毎回投票しているわけではなく、必ずしもまじめな有権者とはいえませんでした。しかし、今回はちっぽけな一票ですが、自分の意思をしっかりと出すことが絶対に必要だと思っていましたので、棄権はしたくありませんでした。

今回は横浜市長選挙、横浜市議会議員補欠選挙、衆議院小選挙区選挙、衆議院比例代表選挙、最高裁判所裁判官国民審査とあり、いくつも投票用紙を入れてきました。

市長選挙は市長の辞職が突然で、候補者についてはほとんどわからずじまい。いくら経費削減効果とはいえ、やはり突然の辞職はいいことはないように思いますね。

毎度おなじみの最高裁判所裁判官についても、まったく何を判断すればいいのか皆目見当がつきません。こういう制度の是非についての議論という物もあってもいいんじゃないでしょうか。

当日投票所に行かないで投票するのを不在者投票と呼ぶと思っていましたら、違うんですね。期日前投票と呼ぶということで、あらためて世間知らずなところがばれてしまいました(総理大臣に医者は非常識と言われてもしょうがない?)。

「期日前投票制度」とは、投票日に仕事や旅行などの一定の予定のある方が、投票日の前にあらかじめ投票日と同じように投票できる制度のことを言うんだそうですね。直接本人が投票箱に用紙を入れて、その時点で投票は確定しています。

本来の投票場所以外の市区町村選挙管理委員会や病院・老人ホーム等で投票を行う場合を、「不在者投票制度」と呼ぶわけです。こちらは、投票日に開封されるまでは投票は確定していないということで、微妙に違いがあるんですね。

期日前投票は2003年から始まった制度だそうで、確かに選挙を棄権してしまう割合を減らすことに効果がありそうです。しかし、投票率が上がると言うことは、いわゆる浮動票が増えると言うことです。いろいろな団体などの支持基盤を持つ自由民主党にとっては、実は不利に働きやすい制度と言えるかもしれません。

たまプラーザ 鮨ぎん


一昨日の話で恐縮ですが、荏田西で整形外科を開業している先生とたまプラーザの鮨ぎんという店に行きました。

チェーン店で、あざみ野や数カ所に姉妹店があるようですが、けっこうまともな店構え。値段もそこそこ・・・たと思います。

場所はたまプラでは有名な台湾料理の龍王門のはす向かい。

一番のご馳走は岩牡蠣。お盆を過ぎたら生牡蠣は食べない方がいいという話もあるようですが、そんなことは言っていられません。

身の部分で10cm近くあろうかという大きめのものです。さすがに旨い。海のミルクと呼ばれるのもうなずける。プリっ、トロっ、じわ~、ごっくん!! 最高です。

握りは、あえてイカ・タコ・カッパという好物をいれてもらったものです。

ですから、自分は寿司屋では安上がりなんです。イカ・タコ・カッパがあればOK。高い物でも、アジ・サンマくらいで十分満足。

ですから・・・誰か・・・おごってぇ~!!

2009年8月26日水曜日

夏休みの宿題 Part 2

夏休みの宿題というのは・・・もちろん出されたこどもが自分でやるもんです。が、しかし、親というのは悲しい生き物で、こどもに質問され知らないとは言えませんから、必死に宿題を手伝うことがあるわけです。

もちろん、中学、高校とこどもが大きくなれば、もはや手の出しようがありませんがね。小学生くらいだと、勉強もまぁあまり考えなくても教えることができます。

毎日の天気も、最近はインターネットで、ささっと調べてあげればOK。問題は自由研究。これはさすがに簡単にはいきません。なんでもいいというのが、かえって難しい。これをやってこい、と言われれば考えることもないんですけどね。

あまり、すごい研究をやっちゃうと、こどもらしくなく怪しい。かといって、あまりにくだらないものは手伝う側の自尊心が許さない。何する? これする? と、いろいろ言ってみるものの、こどもが気に入らないと話が始まらない。

あるときは、キャンプ場で小枝を拾ってきて、これをちょこちょこ接着剤で固めて、ニスを塗ってできあがり。ナチュラルなフォトスタンドの完成です。

やはり、キャンプで岩魚・山女釣りをして、さばいて風乾。炭火で焼いて食べるまでの写真を並べてレポートを作らせたりもしました。

シーラカンスの研究をしたいというので、本を買ってきてみたものの、これが面白くてこっちがはまって読みふけったこともあります。

まぁ、大人の余裕で楽しんでいるところもあるわけですが、何にしても完成するのが夏休みも終わりに近づいた8月もあと数日という頃であるのは一緒。とにかく、切羽詰まらないと行動を開始しないのはこどもも親も同じですね。

2009年8月25日火曜日

夏休みの宿題

8月もはおしせまってまいりました。もう1週間をきりましたよ。生徒・学生の皆さん、夏休みの宿題は大丈夫ですか。

自分も、せっせと最後の数日にたまった絵日記を書いたり、工作に励んだりしたものです。特に何を作って提出したという思い出もほとんど無いのですが、ただ一つ。これだけはというのが昆虫採集。

今でも渋谷駅から宮益坂をあがった青山通り沿いに、志賀昆虫というその道では知らぬ者のいない老舗があります。40数年くらい前の自分の少年の頃からあるわけですから、いったいどんだけの歴史があることか。

まあ、そこに行くと昆虫採集をするための道具はピンからキリまで揃うわけで、ある小学生だった夏に一式を揃えてがんばりました。

虫を捕まえるために出かけたのは、都電(路面電車)の青山車庫。青山車庫が廃止になったのは1968年なので、たぶん小学校中学年ころだったんでしょう。

都電の車庫というのは、昼間には電車が出払っていますから、こどもが遊びたい時間帯には広大な空き地と化していたのです。今ではかんがえられないのですが、入り放題、遊び放題。虫取り網を振り回して遊ぶには、十分すぎる広さでした。

蝶々、アゲハ、バッタ、カブトムシ。クワガタムシ、トンボなど、たいていの虫が採れました。標本箱にきれいに並べて宿題の自由研究として提出しました。

ただ、くやしいのはトンボの王様、オニヤンマだけはいませんでした。もっとも、今では都内で昆虫採集できるところなんてあるんでしょうか。

2009年8月24日月曜日

Black Coffee

コーヒーというのは・・・・まぁ、そんな偉そうに言うほどのことではないのですが。牛乳が入っていて、砂糖も一杯。要するにコーヒー牛乳がコーヒーだと思っていませんでしたか。

いや、まぁ、自分だけかも知れませんけどね。ですから、ミルク無し・砂糖無しなんてのはあり得ないわけで、高校生の時とか喫茶店に入って、いっぱしにコーヒーを注文してもミルク・砂糖はたっぷり入れていたわけです。

今は・・・ブラックでしか飲みません。缶コーヒーしか無いときは、やむを得ずミルク・砂糖入りを飲むことはありますけど、豆からだろうと、インスタントだろうと、コーヒーをいれて飲むときは絶対ブラック。

いつからかというと、大学に入った時から。

入学してすぐの泊まりがけオリエンテーションで、いろいろな先生がいろいろな話をしていくわけです。ほとんどは右から左で、覚えちゃいません。ただ、当時の付属病院長の話だけは、忘れもしません。

病院長はもうすでに亡くなられた五島雄一郎先生という方。循環器内科の大家で、飲食物の中に塩や砂糖がどのくらい入っていて、どんだけ健康に悪いかという話を聞かされました。この先生はモーツァルトの病気とか、妙にメディア的にも楽しい話が得意でした。

当時、まだまだ純朴な青年だった自分は「せっかくいい話を聞いたのだから、ひとつくらい実践してみよう」と思ったわけです。以来、コーヒーと紅茶には、余計な物は入れなくなりました。

そうしてみると、コーヒーでも紅茶でも、いかに元の味を消していたかわかりました。つまり、飲み物の香りを楽しむことの美味しさに気が付いたわけです。

2週間続く定期試験の間はインスタントコーヒーが手放せません。机の横にイトーヨーカドー・ブランドの200gをおいて、毎日何杯も飲んでいたので、1本では足りませんでした。

いまだに胃だけは丈夫なのか、コーヒーを飲み過ぎて痛くなったことはありませんし、眠れなくなったこともありません。

今でも、毎日朝は2杯、余裕があると3杯は飲んで仕事に向かうのです。

ちなみに故五島先生は、学食でそばを食べるのが好きだったようで、いつも汁をしっかり飲み干しているんで有名だったのでした・・・(んっ??)

2009年8月23日日曜日

空を飛ぶボルト

世界陸上、やってますねぇ。日本勢はあまり話題になりませんが、とにかく何と言っても大会の主役はボルト。

今さら、紹介するまでもないわけですが、今回100m、200mで世界新記録。昔、100mを10秒を切ると言うだけで驚きでしたが、今回の記録は9.58秒。

ところが、もっと驚くのは、その100mを走りきるのに要した歩数は40.92歩という話。100mを歩数で割ってみましょう。なんと一歩のストライドが2.44mです。2.44mですよ、しつこいようですが2.44m。

特に後半になるとストライドは広がって、最終的には2.85mですって。たったの一歩で3m近く進んでしまうというのは驚異ですよね。1階から2階まで一歩でいってしまうみたもんです。

一般人は、歩く時は50cm程度、一生懸命走っても、せいぜい1.5mくらいなもんです。とにかく、まだまだ記録が伸びそうですよね。どこまで人間が早く走れるのか、興味深いですね。

ちなみに最高速度は44.46km/hr!! もう走ると言うよりは、空を飛ぶ感じですね。

レッドリスト

ケニアでライオンが絶滅する!!

と言う、衝撃的な話。人間にあまりなじみのない動物が絶滅危惧種として話題になることはよくありますが、ライオンと言えば百獣の王と呼ばれ、動物園でも一番人気の動物のひとつであるわけです。

そんな大変身近な動物であるライオンが絶滅するというのは、随分とショッキングな話です。70年代には数万頭いたのが今では数千頭。毎年100頭ずつ減少しており、20年後には絶滅する危険があるというのです。

理由は、気候変動・生息地の破壊・病気・人間の手で殺されていることなどがあげられていますが、やはりその主なものは人為的なものと言われています。人間の繁栄は、その代価として多くの物を払っているわけです。

絶滅危惧種のリストはレッドリストと呼ばれ、国際自然保護連合によって調査・作成されています。ただ、Web siteは見づらいですね。最初から目当ての動物が決まっていないと情報が得にくい。

そこで、NGOのWWF(World Wildlife Fund)のHPがわかりやすい。WWFのレッドリストのページを見ていると、ライオンに限らず、本当に驚くほどたくさんの生物に危機が迫っているんですね。

国内でもトキは有名ですが、ワシ・タカ・ハヤブサなどの空を駆け抜ける力強いイメージのある鳥もかなりあげられています。

ライオンやトラにしても、いずれも他の動物を補食して生きていく食物連鎖の上位にいる動物です。人間が直接ハントしている部分もあるのでしょうが、それより餌となっている小動物の減少が問題なんでしょうね。

自分は人間ですから、人類の繁栄の恩恵をたくさんもらっているわけで、どちらかというと加害者側の立場にあります。あらためてこういうリストを見てみると、いろいろと考え込んでしまうのでした。

2009年8月22日土曜日

あすなろ淡水魚館 またもや病気

一ヶ月前に「尾腐れ病」と思われる病気でラスボラが一匹、☆になったのですが、その後注意深く観察していて特に他の魚には異変はありませんでした。

ところが、またもや急に問題は降ってわくものです。昨日まで、何ともなかったのに、ラスボラの一匹が変な泳ぎ方をしている。頭を上げて尾を下げて、垂直に近い形で水面まで行ったかと思うと、そのまますーっと沈降。そのうちひっくり返ったかと思うと、またもや頭から急上昇。

どう見ても尋常ではありません。そこで、ネットでいろいろ調べてみると・・・今度は、どうも「転覆病(てんぷくびょう)」ということがわかりました。外傷や感染によって浮き袋が炎症を起こすのが問題のようですが、治療法はないということ。

とにかく、隔離。一般的な治療薬をいれたペットボトルに移しました。とにかく後はご本人の生命力にゆだねるしかありませんが、残念ながら数時間後に2匹目の☆となってしまいました。

熱帯魚の病気では、一番多いのが白点病(白点虫による感染症)ということですが、うちでは「尾腐れ病」とか「転覆病」とか、なんだかわからない病気ばかり。

海水魚水槽も準備が進んでいますが、どうも魚を入れる勇気が出てきません。生き物を飼うということは、やはり簡単なことではありませんね。

2009年8月21日金曜日

PRIDE

患者さんはいろいろだと思う。

医者に対して妙にへりくだって、自分たちを「お医者様」と呼んでくれる。そうかと思うと、「医者なんだからさっさと治せよ」といわんばかりの態度をとる。

長時間お待たせしても「忙しくて大変ですね」とこちらを労ってくれる。逆に「他に用があるのに、どんだけ待たせるんだ」と怒る。

どっちらにしても患者さんであることに間違いなく、何か体の不調があって困っているから病院にくるのは同じ。少しでも早くに、その不安を取り除くのが我々医者の仕事。

中には典型的な症状で診断が簡単なものもある。治療が容易で、すぐにでも治すことができることもある。そう言う場合は、こちらも悩まないし、帰るときにはどんな患者さんでも笑顔で帰ってもらえる。

でも、中にはなんでこんな症状が出るんだろう、と悩むとがある。どうやったら治せるのかわからないことがある。治し方がわかっていても、手が出せないことだってある。

自分の知識や経験が未熟というのが理由かもしれない。まだ、研究が進んでいないためかもしれない。自分のようなクリニックという単位の能力の限界であるかもしれない。

そんな時、自分の知っていることの限界、自分のできることの限界、自分のクリニックの限界などを知っていることが大切だ。

それを理解していないところには、必ずミスが発生する。多くのミスは、直接は患者さんに不利益をもたらさないかもしれない。しかし、いくつかは患者さんに迷惑をかけるだろうし、さらにいくつかは重大な不利益を生じさせる。

だからといって、極端に行為を制限してしまうことは萎縮につながり、患者さんのためにはならない。たえず、今できることの最大限のことを患者さんに提供することが医者の勤めだ。

医者も一人の人間だし、家族を抱えていれば養っていかなければならない。すべてのことを患者さんのためだけに費やすことはできない。家族を守るという気持ちは、医者じゃない人と変わる物ではない。

そういうジレンマの中で、時には家族に犠牲を強いているかもしれない。あるいは患者さんの不安を除ききれずにいるかもしれない。

大きな責任を持つ仕事であり、きつい仕事であることは間違いない。世間一般からすれば高収入であることも間違いない。だからこそ、高いプライドを持って仕事をしたい。

いろいろな患者さんがいても、みんな笑顔でクリニックから帰ってくれれば、医者のプライドを保つモチベーションになってくれる。そういう気持ちを忘れないように、毎日の仕事をしていきたいと思っている。

2009年8月20日木曜日

自然文様


これ何だ?

すぐにわかった人は・・・少年のような純粋な心を持ち続けている人。・・・って、大袈裟ですが。

答えは、アブラゼミの羽。だから、何? っていうほどのことは無いのですが。ただ、自然の造形美というのは、すごいもんですよね。

美しいという感覚は個人差があるものですが、不思議と一定の規則性をもった模様はたいてい美しく思う物です。アブラゼミというと、なんかどこにでもいてありがたみのない昆虫です。色も地味ですしね。

でも、こうやって超アップにしてみると、悪くないでしょう。何でも、しっかりと観察する力は悪いはずはない。

それにしても、今年の夏はなんか今一ですよね。天気が定まらず、どっちかにしろぉ~!!と言いたい感じ。例年に比べ、蝉時雨もほとんど耳にすることもありません。お盆が過ぎて、やっと夏らしい日が続くようになりましたが、それでも夜は涼しくなってきましたし、はや虫の声も聞こえ始めています。

蟬も活躍の場がなく寂しいのかもしれませんね。

2009年8月19日水曜日

Let's 医師会 8月

8月はお盆休みを取る医療機関が多いので、理事会はお休み。また、毎週やっている会議についても先週・今週とお休みでした。

ということで、あまり書くことが無いのです。そんな時は、医師会に入ろうと思っている新規開業を目指す先生に向けてのメッセージ。

自分も4年前には、そんな新規開業を目指す一人だったわけですから、あまり強いことは言えませんし、言いたくはありません。

何のことかというと、新規開業医というものは、先に開業していた先生からすればライバルであり、自分の生活を直接脅かす存在だと言うことなのです。ですから、新しい参入者はいないにこしたことはない。本当なら、来ないようにできるならそうしたいというのが本音でしょう。

自分は、開業の時には「競合医療機関はライバルではなく、それぞれの専門性を出すことで協力医療機関」と考えましょうと書きました。

実際は、そんな甘いもんじゃありません。医療崩壊の荒波のまっただ中にどっぷりと身を任せるご時世ですから、それぞれの医療機関は必死です。うちのような小さいクリニックなど、いつ大波に巻き込まれて消えても不思議はない。

特に都筑区は、住民の年齢が若いことが自慢の地区で、実際うちの患者さんの平均年齢は40歳代という、きわめて経営的に厳しい地域です(そんなことは開業前に調べておけ!!と言われそうです)。

特に昨年地下鉄新線開通で、各駅にクリニックビルが乱立し、新規医師会加入者の怒濤の増加があって、既存の医療機関はますます危機感を強めています。

住民の方からすれば、選択肢が増えてよさそうな話かもしれませんが、自由競争が禁じられている医療サービスにおいては、医療機関の適正でない増加は結局クリニックの萎縮につながりかねない部分もあり、諸手を挙げて歓迎というわけにはいきません。

すでに何度も書いていることですが、整形外科では1日の平均患者数は100人くらいが経営的に目安ですが、うちはやっと60人。4年近くかかって、やっとここまで来ました。

経営重視の医療を行えば(そういうやり方が間違いなくあります)、もっと患者数は増えるかもしれませんが、自分のやり方ではこれで目一杯。

ですから、いまだに月に5~6日の当直バイトをやめることができません。昼休みと言っても、のんびり昼寝ができるような曜日は皆無です。

われながら、よく働くなぁと思いますが、常道動物みたいなもので、止まる死んでしまうような恐怖を潜在的に抱えていることは間違いありません。

ですから、ですから新たに開業を考えている先生がいましたら、何かを決める前に医師会に相談してみてください。地域に精通したコンサルタントは、われわれ先輩開業医なのです。やみくもに新参者を排除しようとするものではありません。地域の実情を率直に説明する用意がいつでもあるのです。

2009年8月18日火曜日

リウマチ勉強会 in 横浜

昨夜は遅くまでの勉強会で、簡単な報告だけにして申し訳ありませんでした。と、いうわけで、もう一度どうな会かをせつめいしちゃいます(おいおい、同じネタで2日かい!!)。

今、日本で関節リウマチ診療を牽引する人物を5人あげよ、と言われれば、必ずその中に入ってくる人物の一人が昨日の主役、埼玉医科大学教授の竹内勤先生です。

今度、慶応義塾大学の教授として埼玉から都内に転身してきました。それを記念してというわけではないでしょうが、竹内先生に日頃リウマチを専門でやっている数名の医者にだけ特別レクチャーをしていただいたという次第。

考えてみると、いつもずいぶんと贅沢な勉強会をやってもらっているわけです。リウマチという一つの病気にもかかわらず、大学によって微妙に考え方が違ったりしますので、いろいろな組織の先生の話を聞くことは大変有意義です。それだけ、日進月歩が激しくて、一定のコンセンサスが定まりにくいということなんでしょうか。

今回は、今年の世界でのリウマチの治療目標の話を聞き、びっくりしました。今までは、早期のリウマチと言えば発症から2年以内、この早期のうちに病気を押さえ込むことが重要であるというのが基本的な考え方でした。

ところが、最新のトレドはは違うのだそうです。早期というのは半年以内。半年以内に、「治った」と同じ状態の寛解までもっていくことが目標だというのです。

これはすごいことです。生物学的製剤の登場が可能にした話ですが、治療学の進歩の早さは、あまりにめまぐるしくて、本当について行くのがやっと。

これからは、ますます単なる整形外科医が扱う病気では無くなると言うことになります。ただし、ここで問題だと思うのは、6ヶ月以内に診断をして治療成果を出すというのは、かなり時間的に厳しい話ですね。というのは、治療学に比べて診断学の遅れが確実にあるからです。

世界で使われている診断のための基準は、アメリカの学会が1987年に作った物です。もう、20年以上前の物で、これだけ進歩の激しい病気にもかかわらずです。いまだに、これでは泣くしかありません。

自分の場合は、日本の学会が作った早期基準を利用することが多いのですが、これとて完璧ではなく、最後には医者の主観が入らざるを得ないというのが現状です。検査項目でも、絶対というものはありません。半年以内に寛解に持って行くためには、ますます早期に診断を確定することが必要になります。

MRI検査を導入するという考え方がありますが、MRI検査はどこにでもある検査ではありません。また、特異的な所見があるわけではないし、またMRIで手の細かい信頼できる画像を得ることは、かなり困難であると考えます。

とにかく、このあたりの整備無くしては早期寛解を達成することは不可能なので、こちらの整備についても是非早急にお願いしたいと考えています。

さて、写真は真ん中に竹内先生を挟んでの記念撮影。右側は、たまプラーザで開業している広田先生です。リウマチに関しては、青葉区は聖マリアンナ医科大学関連のひろた内科、都筑区は東京女子医科大学関連のあすなろ整形外科と言われるように、これからも一緒に勉強していきたいと思っているわけです。

2009年8月17日月曜日

リウマチの勉強

横浜です
飲み食い無しで10時過ぎまで
疲れました
でも面白かった

2009年8月16日日曜日

Les Paul

8月13日にアメリカ人のレス・ポール氏が亡くなりました。

レス・ポールはロックン・ロールが流行する前に一世を風靡したギタリストで、世界で初めて多重録音による録音を行った人として知られています。

が、ロック好き、特にバンドをやったことがある人なら、それよりもギターの神様として有名でした。なんで神様かというと、レス・ポールは自分でエレクトリック・ギターを作ったからです。これをGibson社に持ち込み、製品化されました。

ロックンロールのスターやビートルズでさえ、セミアコースティックを使用していたわけですが、60年代終わりにヤードバースの最後のギタリスト、ジミー・ペイジがレスポール・モデルをひっさげてレッドメツェッペリンを結成、グループの人気と共にレスーポール・モデルは爆発的な売れ行きを示しました。

レスポール無くしては、ツェッペリンの成功は無かったかもしれませんし、また逆にジミー・ペイジが使用しなければ、今日これほどまでに使われることはなかったかもしれません。

Gibson社のレスポールとFender社のストラットキャスターはエレクトリック・ギターの両横綱とし、今でも不動の地位を占めています。

ヤードバーズの初代ギタリスト、エリック・クラプトンはほとんどストラットキャスター。2代目のジェフ・ベックは時により両方を使い分けています。ジミー・ペイジはレスポール一筋。

三大ロック・ギタリストと呼ばれる彼らの活躍があって、今のロック・ミュージックの浸透があるわけですが、その源流に位置するのがレス・ポール氏でした。

94歳での大往生です。合掌。

2009年8月15日土曜日

休日の有効活用

昨日から早くもUターンラッシュが始まった今年のお盆休みですが、だいたい世間一般明日の日曜日まで休んで、月曜日からはまた仕事に精を出すというのが多いようです。

あざみ野棒屋先生は、月末にオーストラリアに遊びに・・・いや失礼、学会に行かれるので、お盆休み返上で診療をされました。でも、来年は休むそうですよ。やっぱり、患者さんは多くなく、わざわざクリニックを開けているメリットは少ないようです。

さて。自分はというと、木曜日から休診にしてかみさんの実家に静養に行くことにしていました。そのために、久しくこわれていたカーナビを新調して、ちょっと遠出もしてみようかなとか思っていました。

かみさんの実家は、朝からごろごろしていても文句もいわれず、ご飯の心配もすることなく、出てきたご馳走を食べて飲みたいだけ飲んでいられるという天国のようなところ・・・

なんですが、実は月曜日に爆発した虫歯のために一人で留守番になってしまいました。幸い経過がよいということで、早くも根管治療。昨日はちょっと痛みがありましたが、まぁ何とか無事にすごしています。

おかげで、随分と片付けができました。今日もクリニックに行って、開院以来かたづけられなかったゴミをせっせと整理。全部でゴミ袋6袋分を出してきました。

いやー、なんかすがすがしいですね。おっと、負け惜しみじゃありませんよ。普段したくてもできないことがありますから、こういう時にいろいろとね、

頑張ってね、

まぁ明日まで休みだから、

とにかくいいじゃないですか!!

戦争責任

今日は、第二次世界大戦で日本が敗戦を宣言した終戦記念日。

ですが、自分も戦後生まれ、高度経済成長期のこども時代を送ったわけで、実体験としての戦争は知らないわけです。なかなか戦争の意味を考える機会も少なく、世界から日本人の戦争責任の感じ方の希薄性を非難されても言い訳ができません。

いまだに解決していない戦争の問題が多く残されていることは間違いなく、それらを先送りして国の回復を優先してきたことが、このような希薄性を生んだ要因にあるのかと思います。

ただ、あえて言うなら、その責任はいつまで持ち続けるのか?という気持ちがあります。次の戦争が起こるまでなのでしょうか。

現代社会の基本的な枠組みは、第二次世界大戦の結果から構築されていることは自明であり、この構図が続く限り、日本は「敗戦国」であり、戦争責任を負い続けるのかもしれません。

東西冷戦が終結して世界の力関係が変化してきていますが、日本は大元をしっかりと考え行動しないと、いつまでたっても「第二次世界大戦戦争責任国」から逃れられないかもしれません。

この手の話は軽々しく書き綴るというには、ヘヴィでブログには向いている話題ではありません。でも、ちょうど週明けからは衆議院選挙戦が始まる時期であり、候補者の方々がこのあたりのことをどう考えているかというのも、気にしなければならないと思います。

2009年8月14日金曜日

ガードレール

6月に昭和大学横浜市北部病院の看護師3名が犠牲になった交通事故。あれから、はや2ヶ月がたちましたか、遺族の方々にとってはいまだ心休まることはないでしょうね。

事故を起こした少年は送検されたものの、危険運転致死罪の適応はされないことになり、これもまた遺族の方々にはとうてい納得できないことでしょう。

しかし、実際のところどこから危険運転なのかという定義がはっきりしていないわけで、重大な結果を残したから危険運転というのもどこか違うような気がします。

法定速度で運転していても、複数の死傷者を出す可能性があるわけです。逆に、市街地を時速100キロとかで走り抜けても、何の事故も起こさないことだってあるかもしれません。

もちろん、今回の事故は伝え聞く事実からは、簡単にすませられる物ではないと思います。亡くなられた方々も、直接知っていたわけではありませんが、まったくの他人という気がしません。

とにかく、どうなっても遺族の方々・・・ましてなくなられた当事者の方々が納得できる裁定などはありません。ひたすら悲しみを作るだけで、誰一人として幸福なことはないわけですから、二度とこのような事故が起こらないように願うばかりです。

事故現場は2週間前くらいに工事が行われて、妙に白さの目立つ真新しいガードレールが設置されました。現場はもちろんのことですが、他にもガードレールの無い交差点は山ほどあります。できるだけ早く、それらに対しても対策が取られることを期待しています。

TOMATO

トマト・・・じゃないよ、トメートォだよ、なんて知ったかぶって説明したりするのも何ですが、これはミニトマト、それともプチトマチ?

ミニは英語でプチはフランス語ですかね。それもどっちゃでもええやん、てなところですけども。

生のトマトはあまり好きではないんです。まぁ、レストランとかで出てきてしまうと、「これも値段のうち」とばかりにがめつく我慢して食べますが、自分で選べる時にはわざわざ手を出さない。

火が通った物ならなんでもないんですけどね。トマトジュースなんてのは、この世の飲み物とは思えない。なんで普通のオレンジ・ジュースとかにできないわけ。思わず心の中では、ぶつぶつ考えてしまうのです。

でもイタリア料理みたいなものを作ろうと思うと、避けては通れない。イタリアン・サラダでは、トマトがないとかなり寂しいものになりますよね。

まぁ、そんなこともありますが、夏野菜として忘れてはならない一品であることは間違いありません。

2009年8月13日木曜日

お盆休み突入

こどもが小さいうちは、いつ休むかは親の都合で決めることができました。病院勤めをしていた時は、たいてい7月から9月の3ヶ月の中の1週間を、他の先生と重ならないように取れましたのです。

ですから、わざわざ混んでいる時期をはずすことができました。ですから、7月の早めの時期と8月の2回くらいはキャンプにいったりしたものです。

そのうち、子どもが中学・高校と成長してくると、部活の用事が入ってきて、一番混んでいるお盆の頃にしか、家族イベントができないようになりました。

やはり、こういう時期は移動するのは大変。できることなら、家でひっそりとしているのが楽ちんですよね。それでも、出かける時はまだいい。問題は帰り。渋滞にかかって、暑いは眠いはで疲れ果てるわけで、翌日からの勤労意欲が湧いてくるわけがない。

開業したら、患者さんの動きを考えながら、一番迷惑をかけない時期を選びたいと思うのですが、これがまた難しい。どうせお盆の頃は街には人が少ないだろうと思うわけで、患者さんも少ないので、結局この時期に休みを取るしかないように思うのです。

そんなわけで・・・・まぁ、ようするに8/13(木)~8/16(日)はクリニックは休んでます。

皆さん、くれぐれもこの間にキックリ腰になったり、骨折などのけがをしないように気をつけてくださいね。

2009年8月12日水曜日

日航機墜落事故

1985年8月12日午後6時12分、お盆の帰省客を乗せた日本航空123便は大阪に向けて羽田空港を飛び立ちました。そして、相模湾上空に出た午後6時24分に、後部の圧力隔壁が金属疲労により破損したのです。

そのため垂直尾翼が破壊・脱落、操縦系統の油圧システムが全てコントロール不能となり迷走した結果、午後6時56分に群馬県の御巣鷹の尾根に墜落しました。

この事故では、自分の親族・知人などが巻き込まれたわけではなく、完全に第三者ではありましたが、医学部6年生で学生時代の最後の夏休みを強烈に印象づけることになりました。

9月の夏休み明けには、国家試験に向けての模擬試験が控えていたのですが、このニュースの関連番組を見続け、夏休み中はほとんど勉強らしい勉強をしなかったのです。おかげで試験は平均点40点くらいで、最悪の結果でした。

それまで、時々飛行機事故のニュースはありましたが、一度の事故で520名というこれほどまでに大量の死者が出た事故は後にも先にもありません。また歌手の坂本九さんなどの著名人が搭乗していたということ。その反面、奇跡的な生存者の救出が生放送されたりもしました。

ダッチロールという言葉、垂直尾翼が無くなったことによる異常な飛行姿勢のことをさす言葉ですが、当時は呪文のように繰り返されました。でも、その後は一度たりとも聞かない言葉です。

ブラックボックスに残された搭乗員の方々の必死の操作なども、のちに山ほど出たドキュメントで読みました。機長の最後の言葉「パワー!!」は、忘れられません。

他にも、搭乗していた方々が死を覚悟して、いろいろな走り書きを残していたことなど、自分だったらどんな思いでその場に居合わせることができましょうか。

原因についても、いろいろな事が取りざたされまた、その後の凄惨な遺体収容の状況の話など、とにかくひとつひとつが記憶に生々しい。

毎年、このニュースに接すると、あの夏を思い出さずにはいられないのでした。心の中で手を合わせて、亡くなられた方々の鎮魂を祈るばかりです。

台風一家

だと、思っていませんでした?

そんなのおまえだけだよ、と言われそうですが。小学生くらいの頃は、けっこう字の間違いや意味の取り違えなんて当たり前のようにありましたよね。

日常茶飯事・・・・だって、日常茶番と思っていました。順風満帆・・・・はじゅんぷうまんぽと読んでいました。だいたい、総理大臣になるくらいの方でも、もっとひどい間違いを平気でするんですからね。

台風が過ぎると、「台風いっか、夏の青空が戻ってきました」なんて、ニュースでよく耳にしたわけですが、じゃぁ、おとうさん台風、おかあさん台風のあとにこどもの台風がいるのかしらなんてね。

そんなに続けてこられたら、たまったもんじゃありませんよね。

今回の台風は、関東地方に近づいたところで、だいぶ小ぶりになっていて、横浜では雨風はたいしたことがありませんでした。そのせいか、台風一過となっても、それほど天気はすっきりしなかったですね。なんとなく、このまま夏も後半に入ったような感じがします。まぁ、いっか・・・

2009年8月11日火曜日

緊急地震速報

今朝、地震がありましたね。台風が気になっていたところで、5時ちょうどくらいに目が覚めてテレビをつけたあとでした。

携帯電話では気象庁の緊急地震速報を受信できるわけで、自分も設定していました。テレビで画面に緊急地震速報というテロップが出たので、?っと思っていたら、今回の地震では、ほぼ同時にいかにも危険を知らせるブザー音とともに午前5:07:23に受信できました。

地震は静岡の御前崎と西伊豆の間で、けっこう近いわけですが、発生そのものが午前5:07:20頃だったようですから、緊急速報を受信したのは発生とほぼ同時。横浜で揺れを感じたのは、たぶんその数秒後ですから、何かをする時間はほとんど無かったですね。

何もないよりはましですが、まだまだ開発段階の技術なのかもしれませんね。今後に期待したいと思います。

そういえば、台風は・・・だいぶ小さくなっているようですね。さきに大雨に降られたところであったら、地震でさらに被害が出たかも知れませんね。

それにしても、うちの子、千葉で合宿中ですが、今日は大丈夫かなぁ。

2009年8月10日月曜日

本当に申し訳ありませんでした

今日は通常通りの診療の予定でしたが、よんどころない事情で5時でクリニックを閉めさせていただきました。

その後、来院された方がいらっしゃいましたら、大変ご迷惑をおかけしたことと思います。大変申し訳なく思い、お詫びを申し上げます。

実は、開業前からほったらかしにしていた虫歯が山ほどあるのですが、昨日食事をしていて激痛が走り、昨夜は痛みであまり睡眠がとれなかったのです。

今朝は何とかバファリンを数錠服用して、午前中は乗り切ったのですが、午後からは薬も効かなくなりました。たえず、冷水を口に含んでなんとか我慢する状態で、患者さんにまともに説明することができなくなりました。

4時くらいからは、もうほとんど痛みで話をすることができない状態で、もうとても診療にならないとあきらめたのです。患者さんがいれば話をするのが仕事ですから、話ができない医者はそこにいても仕事になりません。

かなりの連続的な激痛だったのですが、歯肉は腫れていないのでこれは歯髄炎だろうと歯科医でなくても想像できました。となると、虫歯の露出した歯髄に食事中にストレスをかけ、感染したはずです。狭い歯髄の中が腫れて圧が上昇してきていることが激痛の原因だろうと。

それから知り合いの歯科クリニックへおもむきました。レントゲンでは、かなりの虫歯の進行があり、歯髄炎ですけど、かなり重症で歯髄壊死ですね。とにかく穴をしっかり空けて洗浄しないとだめという話でした。

歯科での歯肉への局所麻酔の注射って痛いんですよね。覚悟していたんですが、もともとの痛みが強すぎて、麻酔の注射がまったく痛くないのにびっくり。その後の処置も、ほとんど痛みを感じることはなく、やっと生きた心地になれました。

開業医は、自分の健康をしっかり管理しないといけないということは、わかっていてもなかなか実践できないものです。でも今度のことは、開院以来初めての急な休診で、大いに反省させられました。今後はこういうことが無いように、十分体調には気を使いたいと思います。

2009年8月9日日曜日

Toshiko Akiyoshi & Lew Tabackin Big Band Mosaic Select

HMVのポイントアップの手にのって、ついついCDを買いすぎてしまい、まだ聴いていないものがたまってきました。これはまずい。お気に入りを繰り返し聴いてばかりいないで、他の物をせっせと聴かねば。

というわけでジャズです。クラシックばかり聴いているわけではないわけで、ジャズは自分の音楽の好みの中ではかなりの部分をしめているのです。

それで、アメリカのMosaicというレーベルがあるわけですが、古くなった音源を借りてまとめてお買い得価格で再発するという、なかなかマニアには嬉しい会社。

ただし、数量に限りがあるわけで、けっこうすぐに完売となってしまい、ちょっと古い物はまず手には入らない。

最近出たカタログがこれ。秋吉敏子&ルー・タバキン・ビッグバンドのCD3枚セット

秋吉敏子は、もちろん日本人のピアニスト。50年代に渡辺貞夫ら日本を代表するジャズ音楽家と横浜でセッションを重ねて頭角を現した。そして単身渡米して、巨人チャーリー・ミンガスにかわいがられて本場アメリカでも表舞台に立つようになりました。

そして70年代初頭に、夫のルー・タバキンと共にビッグ・バンドを結成。デヴュー作「孤軍」は日米でもらセンセーショナルな話題となり、その後もジャパニーズ・テイストをところどころに入れながらも、目一杯ジャジーなビッグバンドとして、30年間トップの地位を譲りません。

このCDセットには「孤軍」「ロング・イエロー・ロード」「マーチ・オブ・タッドポール」「花魁譚」「インサイツ」という初期の5枚のレコードがつまっているとくれば、超お買い得なわけです。

特に好きなのはInsightsで、日本的な曲調のsumi-e(墨絵)からminamataへの爆発的なスイング感は、もう絶品です。minamataの冒頭に少女の伝承唄風のものがはいっていますが、これを歌っているのはマンデイ満ちる。実は秋吉敏子の愛娘なんですね。

日本的なテーマをしばしば用いていても、アメリカ人にも、いや世界の人々に十分伝わるジャズの楽しさの完成度の高さは、もう秋吉敏子ならでは。ジャズの歴史に唯一残る日本人と言っても過言ではありません。

2009年8月8日土曜日

カーナビ

うちの車にカーナビというものがついたのは、もうかれこれ7年くらい前だったでしょうか。買うときにはいろいろ悩みましたが、結局オートバックスで一番安い機種にしたので、考える必要も無かったんですけどね。

パイオニアの楽ナビでDVD地図が使えるものでしたが、1年ほど前におしゃかに成ってしまいました。ドライブそのものの劣化によるもので、まったくディスクを読み込めなくなってしまいました。

それ以来、車の中では音楽をきくこともままならず、結局ひたすらラジオを聞くという、いたって健康的な(?)生活を送っていたわけです。

往診を頼まれると、パソコンでGoogleマップを印刷して持って行くわけです。それでも、行動半径が狭いのでそれほど困ることはあまりなく、最近は携帯音楽プレイヤーをFMトランスミッターで飛ばすという、かなり原始的な方法で音楽も聴いていました。

でも、一度慣れてしまった便利な生活は忘れがたく、いろいろ次の候補を探していたのです。でも、車にちゃんと積載するものはやはり高くて、現状の使用頻度からはちょっとコストを回収するまではいきそうにない。

そこで目を付けたのは、比較的安価なポータブルタイプ。Sanyoのゴリラ・シリーズが断然シェアを持っていて根強い人気があるのですが、いろいろな条件を考えると何か足りない。

そんなわけで、ずっーといろいろ眺めていてついに見つけたのが、やっぱりsonyなんです。基本的にsony信者なもんで、ついつい。腐ってもsonyというわけで、デザインやメニューなどの使い勝手は断然良い。

NAV-U3Vという機種。ワンセグテレビ付き、音楽はメモリースティックドライブから読み込みが可能で、最大で16GBまで使えるというのが嬉しい。

地図は4GBの内蔵フラッシュメモリーに入っていて、通常の詳細市街図まで見ることができます。本体内蔵のGPSは、多少の緩慢さは感じるものの十分に実用的な動きをしてくれます。

ワンセグはさすがに本体のロッドアンテナでは、ほとんど駄目。これだけは別売りのフィルムアンテナを用意しました。

これで本体にFMトランスミッターがあれば文句なしですが、まぁこのあたりはよしとしましょう。ポータブルを考えて徒歩モードというのも、何か役に立ちそうな気がします。これで往診がさらに楽になります。

2009年8月7日金曜日

Good Old Days

それにしても、芸能人の薬物使用で、1日ニュースはこれだけで終わってましたね。もうひとつの事件の方が犯罪性としては上のように思いますが、まったくかき消されてしまったわけです。

自分の場合のアイドルは、今回の主役よりも前の前くらいですから、びっくりはしてもそれほどショックではありません。たぶん30代半ばから40代前半くらいの方には、そうとうな衝撃だろうと思います。

芸能人はある意味、人に楽しい夢を与えるのが仕事でしょうから、そのあたりの精神的な葛藤というものもいろいろあるんでしょうね。

自分のように、まぁやりたいことをやって、言いたいことを言っている物とは違います。ただ、家族に対する責任、医者として患者さんに対する責任などを全うしようと思っているだけです。

一方、ファンの方をはじめ国民的には衝撃的だったのは大原麗子さんが亡くなったというニュース。

実は、昨日「今日はブログに何を書こうかなぁ」と思っているときに、テレビの速報が流れ、一瞬目を疑いました。ブログでそのことを書こうかと思ったのですが、どういうことかもわからないので昨日は止めました。

大原麗子さんは自分より10歳ちょっと年上ですから、直接ファンだったというほどではありません。しかし、やはり誰でもサントリーのCMでの、ちょっと男性に甘えたようなかわいらしい笑顔にはひかれたことだと思います。

自分の亡くなった父親にとっても、八千草薫から始まるアイドル歴のおそらく最後が大原麗子さんだったのではないかと思います。

病気のために芸能界からいつのまにか遠のき、そしてひっそりと消えていったわけで、ファンならずもどういう人生だったのかと偲ばれます。ご冥福を祈るばかりです。

とにかく、こういう自分が直接活躍していたことを知っている方々が亡くなられたというニュースを聞くに付け、ますます自分が昭和という時代に育ったことを思い知らされるのです。

古き良き時代・・・Good Old Days だけを懐かしがっているばかりではいけませんが、寂しさを感じずにはいられない、というのが正直な気持ちですね。

2009年8月6日木曜日

おっさん化

今日は午後は横浜新緑総合病院というところで外来。これは月に1回やっているんですが、もうかれこれ7年くらいになりますか。

もともとは女子医リウマチセンターの時に、大学の手術待ちが長いため手術を外の病院でするために始めさせてもらった外来なんです。

今は、入院が必要な患者さんが出たときのわがままのきく病院をキープしておく目的で続けています。

さらに始まりは、と言うと、平成4年4月から平成9年3月まで大学から出向していたんです。最初の年は週に1回の非常勤、翌年から常勤で整形外科一人医長でした。その後からはもう一人大学から出してもらって、2人体制でめいっぱいの数年間でした。

そんなですから、もう毎日ぎりぎりで、余裕なんてありませんよ。まだ医者になって10年目から15年目くらいのころですもんね。一番何でもやりたがりの頃ですが、一方医長という責任を負うにはけっこう若いですから、何をするにも怖さと隣り合わせ。

まぁ、特別な問題も起こさず大学に戻りましたが、この期間は医者として成長するのに大きな意味があったと思います。

ところで、さすがに医者も20年を過ぎると、年齢も40歳代に突入し、はっきり言って「おっさん」になってくるわけです。これは職業に関係なく、「おっさん」には羞恥心はあまりない。

寒いだじゃれを言いまくって、下ネタであきれられ、出っ張った腹を手で叩いて、そして脂ぎった顔を手でぬぐう。

若いときはいい人だと思ってもらいたいし、誰にでも嫌われたくはないわけです。おっさんは、もうそんなことはどうでもいい。我が道を行くみたいなもんで、成るようになれとか思ってしまう。

まぁ、そこまではいきませんが、たぶん昔を知っている人も何人かいますから、あいつ随分おっさんになったと思われているんでしょうね。

2009年8月5日水曜日

年を重ねるということ

昨夜は大吉でしっかり燃料を注入してしっかり寝たせいか、本日やっとエンジンがかかりました。

最近の「どっちなんだよ~」というような天気のせいもあるかと思いますが、やはり年なんでしょうかね。疲れが長引くんですよね。

だいたい、人間は本来50~60年の寿命の生き物なんですよね。人生50年なんて言っていたのは戦前の話ですが、あながち戦争のせいだけではない。

今の日本じゃ、80歳なんてのは当たり前。でもね、別にニュータイプに進化しているわけじゃありませんから。医療・住宅・食事環境がよくなったからですよ、まじで。

ですから50歳を過ぎると、もうあちこちにボロが出て、もうごまかしがきかないのはしょうがありません。

10代後半に肉体的にはピークに達するわけで、それからは坂を転がる如くに落ちていくわけです。それが「老化」というもんです。

20代は、最初の貯金がいっぱいあるから何でもできちゃう。もう、世界は自分のためにあるみたいな感じでもOKです。

30代になると、実はちょっと身体能力は落ちてきているけれど、まぁ表に出ることはない。大人としての成熟を実感して、社会の中で最も頼りになる労働力としても期待されます。

40代になるとちょっと違います。「あれ、何か変だなぁ」と思うことがちらほら。実は、もう貯金はほとんどないわけで、いつの間にか本を離して読んでいたり、肩が痛くて腕が上がらなかったりするわけです。でも、「まだ自分は若い」という勘違いがなんとか通用するんですよね。社会的にも、まだまだ隠居生活なんて許されません。

50代になると、もう勘違いもしていられません。確実に年を取ったことを認めざるをえない。人生の半分は間違いなく過ぎているわけで、疲れはなかなかとれないし、体力の衰えを隠すことはできないわけです。

60代はどうなんでしょう。まだ自分は未知の世界ですから、想像するしかないんですけど、もうじたばたしないで、ある程度達観するんでしょうかね。70代にはどうなることか・・・

2009年8月4日火曜日

地元 大吉

今夜は・・・毎度おなじみ大吉。

昔ね、今となっては伝説となっているドラマの「時間ですよ」で、船越英二のお父さんが江戸家猫八などの近所の仲間と一緒に飲み屋に行くんですよね。

家の近くの飲み屋で、篠ひろ子みたいな女将がお酌をしてくれるんですよね。千鳥足で帰ってくると、森光子のおかみさんに怒られちゃうわけです。

そういう、近所の飲み屋が大吉なんですよね。今日はバイト君が新人でした。千葉でサーフィンしているそうですよ。ゴマをかけ過ぎて、どきどきしてました。

とにかく月初めはレセプトといって、診療報酬の請求書、つまりこれで収入がきまるというものを作るわけです。いろいろ病名抜けなどの間違いがないか点検をするんですが、さすがに気を使うんで疲れます。

そこへ前回の土日値宇直で、久しぶりに胃洗浄などの処置をしたりと、忙しくない割にはなんか疲れました。あ~、年ですねぇ。最近、当直疲れがなかなかとれなくなりました。

そんなわけで、もう今夜は大吉でしょう。と、いうだけの話なんですけどね。

2009年8月3日月曜日

ほんと実のある勉強会

今夜は診療終了後にまじめな勉強会。

わざわざ、まじめなと言うのもなんですが、講演会形式の勉強会はひたすら話を聞いている部分が多くて、寝てしまえばそれまで。質問する気力がなければ、一方通行になってしまいます。

今日は、場所はうちのクリニック。青葉区のひろた内科の廣田先生、緑区のあゆみクリニックの上里先生、そして都筑区は自分というわけで、共通点は・・・関節リウマチを専門にしているということ。

ふだん疑問に思っていることを、患者さんを紹介しながらディスカッションしまくりです。初めての試みだったのですが、これは大変勉強になります。

個人のクリニックで、自分だけの価値観で診療をしていると、いつの間にか片寄った治療をしているかもしれません。

他の医者がどう思っているかを確認して、いろいろアイディアを出し合うというのは本当にためになります。こういう会をやってみると、医者として意見を交換することに飢えていることにあらためて気がつきます。

ノンアルコールで2時間というのも珍しい。何度かやっているうちに、時には食事中心になるかもしれませんが、とりあえず大満足の会でした。

クリニックのお盆休み

しつこいようですが、繰り返しますけど、うちのクリニックは8月13日(木)~15日(土)までを夏期臨時休診にしています。16日(日)を合わせると4連休になります。くれぐれも、くれぐれもお間違いないようにお願いします。

この時期の区内で診療しているクリニックなどの情報は医師会ホームページを参照してください。だいたい、どこのクリニックも考えることは同じで、大多数のところは8/13-8/16を休診にしているようです。

勤務医をしていた頃には、同じ科の中で調整してだいたい7月から8月の間に1週間くらい休むというのが多かったように思います。病院自体がお盆休みを取るということはありません。

患者さんは休みだと思っている方が多く、かえって「やってますよ」と説明する方が多かった。開業してみると、医者は自分しかいないわけですから、かわりがいるわけではないので休診にするしかありません。

まぁ、自分だけでやっているなら休まなくてもいいか、と思う部分も無いわけではありませんが、スタッフの方々にもお盆の時期にはやりたいことがあるわけですから、そうもいきません。

この時期に病院に行きたいような事態が発生した場合には、大変ご迷惑をおかけすることになるので心苦しいところもあるのです。病院は休まないのに、開業医は休んで楽しているというような言葉が聞こえてきそうですが、、そういう諸事情をお察しください。

ちなみにセンター南医療ヴィレッジは、泌尿器・皮膚科は臨時休診は無しで通常通り。小児科と眼科と内科は週の始めから1週間丸々休みです。開院したての耳鼻科はどうするのかな、聞くのを忘れていました。

追記 いなば耳鼻咽喉科は8/15(土)だけ臨時休診するそうです。

2009年8月2日日曜日

日清 ガツンと

最近、コンビニのカップ麺の棚ではばをきかせているのがこれ。何と言っても元祖カップ麺の日清食品の自信作でしょうから、いやがおうにも期待は高まるわけです。

生ガーリック系醤油豚骨、太麺×濃厚スープにたっぷり野菜がからみあう! とくれば、食べないわけにはいかない。

太麺というわりに熱湯3分というのも嬉しい。基本的に麺は堅めが好みで、時間がかかるのは何となくいやなんですよね。

さて、味はいかがかというと・・・ふぅ~ん、濃厚豚骨ですか。この辺はインスタントの限界かもしれませんね。たしかに旨いんですが、何かが足りない感じですね。まぁ、こんなもんでしょう。

ところで、日清は今年カップヌードルを紙製カップに変えましたが、これも紙カップ。それとスープやかやくも最初からはいっていて、プラごみがまったくでない。

これは、味とは関係ありませんが、今時の製品としては大変意義があることです。分別になってから、いかにプラごみが多いか気がつきましたから、こういうところはしっかり消費者は評価すべきだと思います。

いなば耳鼻咽喉科

さてさて、わがセンター南医療ヴィレッジ(センター南駅前ベルヴィル茅ヶ崎ビル3階・4階医療モール)の最後の空き部屋に真打ち登場です。

昨日の8月1日にいなば耳鼻咽喉科が、開院前の内覧会を行いました。さっそく、様子を見に行ってきました。

ぶっちゃけた話を書くと、まずびっくりさせられたのは耳鼻科としては広い(約55坪だったと思います)のですが、内装の壁の少なさ。そういえば、工事期間も随分と短かったように思います。

この辺にはあまり資金を使っていない様子。そのかわり、かなり待合室にしても診察室にしても広い印象を持ちます。今後の展開によっては、仕切りをし直したりしての余力を残しているように思います。

カルテはもちろん電子カルテで、予約システムを導入して携帯電話を利用しての待ち時間案内もしてくれるようです。

聴力検査や頭部専用のレントゲンがありますが、面白いのはこれらがユニットバスのようにボックス化している点。必要とされることが限定されているので、大変コンパクトにまとまっています。

うちのような整形外科ではレントゲンは全身どこでも撮ることがありますし、患者さんの状態によってはいろいろな姿勢で撮影しなければなりません。うちの場合はレントゲン室は10畳近くとってありますし、更衣室部分も含めるとかなり大がかり。

スタッフは9名で、常時4人位が勤務するそうですからうちよりもスタートの時点で多いんですね。

うちのスタッフにも大好評だったのは、クリニックのロゴ。いろいろなところに使用されているのは耳の形をした枠の中にウサギのシルエット。耳が2本立っているところが「びっくりマークの効果もある(あざみ野棒屋先生談)」わけです。

面白いのは、これは男の子バージョンで、トイレマークにはリボンをつけた女の子バージョンも使用している。診察室の入り口には耳鼻科らしい額帯鏡をつけたバージョンもあります。このあたりはなかなか気が利いている。

そして、肝心の院長先生ですが、稲葉先生という方。たぶん名前と科からロゴがうさぎになったんでしょうか。卒業年度は自分とほぼ同じで、その点気が楽です。とにかく物腰の柔らかな先生です。これはお世辞ではありません。さぞかし患者さんに対して評判が期待できると思います。

医師会に入られることも表明していますので、身近な連携の仲間としていろいろと活躍してくれることと思います。これからもセンター南医療ヴィレッジに乞うご期待!!

2009年8月1日土曜日

夏本番 !?

昨夜は涼しくて、久しぶりにエアコンを使わず眠れました。やっぱり、そっちの方が目覚めはよろしいようで。

でも、今日から8月のはず。日本人の四季の感覚が、どんどん狂っていくのではないかと心配してしまいます。

こどもたちは夏休み。8月になって本格的に休みという感じがしますが、実際は8月になるとあっという間に過ぎ去って、気が付くと宿題の山に呆然とするわけです。

これだけは、みんな同じだったと思います。こうやって、毎日ブログを書いていると、とりあえず日記だけはじたばたしないですみますが。

ところで、クリニックを開院して、今年が4回目の8月。過去3年で見えてきたのは、8月は患者さんが少ないということです。

よく、「二八(にっぱち)」という表現をして2月と8月は景気が低迷すると言われています。これは医療でも同じ。

よほどのことでないと、暑さ真っ盛りの頃に外を出歩きたい人はいないわけで、ちょっとのことなら我慢したくなるのも無理はない。特にいわゆる「お盆」の時期になると、住民が帰省していなくなる地域ですからなおさらです。

そこで、うちのクリニックもそこに合わせて数日休診を取らせていただいています。

でも、病院で働いていた時はちょっと違いました。整形外科は病気と外傷を扱う科ですが、確かに夏は病気は減るのですが、外傷がとにかく増える。

夏になると交通事故が急増し、特にバイクがらみのけが人がどんどん運ばれてくるのです。それ以外にも、海や山のレジャーに行って捻挫したり骨折したりと後を絶ちませんでした。

まぁ、医者になってからは、仕事が減っても増えても8月はあまり嬉しい月ではないということは間違いないようです。