8月13日にアメリカ人のレス・ポール氏が亡くなりました。
レス・ポールはロックン・ロールが流行する前に一世を風靡したギタリストで、世界で初めて多重録音による録音を行った人として知られています。
が、ロック好き、特にバンドをやったことがある人なら、それよりもギターの神様として有名でした。なんで神様かというと、レス・ポールは自分でエレクトリック・ギターを作ったからです。これをGibson社に持ち込み、製品化されました。
ロックンロールのスターやビートルズでさえ、セミアコースティックを使用していたわけですが、60年代終わりにヤードバースの最後のギタリスト、ジミー・ペイジがレスポール・モデルをひっさげてレッドメツェッペリンを結成、グループの人気と共にレスーポール・モデルは爆発的な売れ行きを示しました。
レスポール無くしては、ツェッペリンの成功は無かったかもしれませんし、また逆にジミー・ペイジが使用しなければ、今日これほどまでに使われることはなかったかもしれません。
Gibson社のレスポールとFender社のストラットキャスターはエレクトリック・ギターの両横綱とし、今でも不動の地位を占めています。
ヤードバーズの初代ギタリスト、エリック・クラプトンはほとんどストラットキャスター。2代目のジェフ・ベックは時により両方を使い分けています。ジミー・ペイジはレスポール一筋。
三大ロック・ギタリストと呼ばれる彼らの活躍があって、今のロック・ミュージックの浸透があるわけですが、その源流に位置するのがレス・ポール氏でした。
94歳での大往生です。合掌。