2024年5月31日金曜日

月の満ち欠け (2022)

基本的に恋愛映画は苦手で、特に見ようなんて、これっぱかりも思っちゃいない・・・のですが、ひょんなことからたまたま見始めてしまったら、これが実によくできた映画なんです。純粋な恋愛ものではなく、成就できない純愛を巡って、夫婦の愛、親子の愛、そして家族を失った男の苦しみなどが複雑に絡み合うのですが、ちゃんと1本の糸によってしっかりと結びついた、ある意味ファンタジーと言えるストーリー。

原作は佐藤正午で2017年に直木賞を受賞した小説で、多くのヒット作を手掛けた橋本裕志が脚本、廣木隆一が監督を務めました。複雑なストーリーで、時間軸の移動も頻繁な難解なはずの映画を実にうまくまとめ上げています。

青森県八戸の漁港の市場で働く小山内堅(大泉洋)は、かつて東京で働き妻の梢(柴咲コウ)と娘の瑠璃(菊池日菜子)と幸せに暮らしていましたが、交通事故で梢と瑠璃を同時に失った悲しみで故郷に戻ったのでした。

ある日、堅のもとに写真家の三角哲彦(目黒連)が訪ねてきます。三角は、梢と瑠璃は自分に会いに来る途中で事故にあったといい、20年ほど前に思いを寄せていた正木瑠璃(有村架純)という女性のことを語りだしました。

まだ学生だった三角は、年上の正木瑠璃と偶然に知り合いました。しかし、正木瑠璃は既婚者で、何か深い悲しみに包まれていましたが、三角は恋をしてしまうのです。しかし、突然の事故により正木瑠璃は亡くなってしまいました。三角は堅に、小山内瑠璃は正木瑠璃の生まれ変わりなのではないかと言うのです。

堅が二人の墓参りに行くと、最後まで瑠璃の親友だった逢坂ゆい(伊藤紗莉)が来ていました。ゆいは今は結婚して母になっていました。そして娘の名前はるり(小山紗愛)だと告げます。人は月の満ち欠けのように、死んでもまた生まれ変わる。そして、生まれるとき、こどもは親を選んで生まれてくる。小山内瑠璃から、自分は生まれ変わる前の記憶が残っていて、どうしても三角と逢いたいという話を聞いていたと話すのです。

あらためて東京で、堅はゆいと7歳の娘のるりと会うのです。ゆいは、堅のかつての部下だった正木竜之介(田中圭)は正木瑠璃の夫で、家を出た瑠璃を追い詰めて事故死させた張本人であること、そして小山内瑠璃が生まれ変わりであると確信して追い詰めたことが、再び事故を引き起こした原因だと説明します。そして、初対面のはずのるりは、堅がずっと心に秘めていた瑠璃との思い出を指摘してくるのです。

そして、最後に、生まれ変わりは私だけではないと堅に伝えると、るりは三角と最後に約束していた場所にこれから逢いに行くというのでした。

ふだんボヤキまくって、人を笑わせる大泉洋が、ここでは渾身の泣きの演技を見せます。心から妻を愛してやまない男が、突然妻と娘を失い、幸福な毎日がいっきに崩れ去る。故郷に戻って平穏な生活をしているようですが、失った心を埋められず、新しい希望を見出すことができずにいるのです。

この主人公の心を理解するために、結婚から父になり、親子の日常の様子が過不足なく描かれていて、否が応にも感情移入せざるをえない。見ていても、るりの一つ一つの言葉に涙をこらえるのに苦労します。

三角と正木瑠璃の関係は、あくまでも三角の視点によって描かれるので、ずっと正木瑠璃は悲しみをたたえる謎の女性です。有村架純としては、比較的年上のおちついた女性を演じています。後半に夫との関係が語られて、はじてめ三角と結ばれたいと強く思う気持ちが理解できると、複雑だったストーリーが一気につながったような感じがしました。

撮影は八戸、東京のホテルなどのロケが中心ですが、映画の肝となる1980年頃の高田馬場駅前はオープンセット。高さで数mまでは本当に作られたものですが、それより上はCGで作られていて、当時の様子を知っている自分としては懐かしく嬉しくなってしまいました。

輪廻転生という、それだけだとホラー映画の素材になりそうなテーマですが、もう一度あの人に会いたいという切ない気持ちを表現するための道具の一つとして用いて、人間ドラマとしてまとめ上げた良作と言いたい映画でした。

2024年5月30日木曜日

セブンのおにぎり 39


またまた始まった「韓国グルメ・フェア」で、おにぎりコーナーにもそれらしい物が並んでいました。

まずは「韓国風 青唐辛子明太子」ですが、韓国風海苔を使用しているのがポイント。韓国風といなっているのは、おそらくこれ日本の海苔にごま油を塗って塩を振ったんじゃないかと思えるところ。

確かに、普通の韓国海苔だと手がべたべたになるし、隙間もけっこうある。日本の海苔の方が巻くのには向いていそうです。中身は明太子なんですが、青唐辛子だからといって、明らかな違いはよくわからない。まぁ、全体的に何か風味が違うかなぁ、という感じです。

もう一つ、やはり韓国風海苔を使用したものが「豚肉旨み炒め チェユクポックム」です。タイトルからしてだいたい想像つくのですが、それ以上でもそれ以下でもない、普通に美味しい味付け。

どちらも、具材の量はそれほど多いとは言えませんが、まぁ、期待を裏切らないところで安心して手に取れます。いつもの定番以外にしようという時には、選択肢の入れても問題ありません。

2024年5月29日水曜日

パンチェッタが出来た


美味しいカルボナーラを食べたくなって、自作パンチェッタを作ってみたという話の完結編。

300gの豚バラ肉を塩漬けにして、冷蔵庫で寝かせたというもの。

最初の数日は液が染み出てくるので、くるんだキッチンペーパーは毎日交換していました。4日くらいすると汁は出なくなったので、何にもくるまず、そのまんま冷蔵庫に放置。

1週間で、表面の透明感が出てきて、生ハム風な色合いになっていましたが、ここで終わりではもったいないと、さらに1週間寝かせ続けました。

というわけで、2週間たったものが上の写真。透明感のある紅色になっています。プロはさらに熟成させるのですが、一般人としてはこれ以上置いておくと雑菌などの繁殖も起こりそうで怖いので、ここで出来上がりとします。

使い方は、短冊状に切ってカルボナーラに使ってもいいし、何かの煮込みでもかまいません。熟成・凝縮した肉の旨味と浸みこんだ塩味が抜群の「調味料」になります。

基本的には生肉を非無菌状態で放置していた物なので、絶対に加熱して使うことを忘れてはいけません。生ハムと同じようにそのまま食べるのはご法度です。

2024年5月28日火曜日

ゴジラ -1.0 (2023)

ゴジラがスクリーンに登場して70周年を記念する作品で、日本は言うに及ばず海外でも高い評価がされた作品。アカデミー賞では邦画としては画期的と言える視覚効果賞を受賞しました。

太平洋戦争末期、敷島浩一(神木隆之介)はゼロ戦で特攻の命を受けましたが、機体故障と噓をつき小笠原諸島の大戸島基地に着陸しました。その夜、基地は15mほどある巨大生物、呉爾羅(ゴジラ)に襲われ、隊長の橘(青木崇高)以外は全滅します。橘はゴジラにゼロ戦の機銃を向けなかった敷島をなじるのでした。

冬になって、敷島は復員して東京に戻ると両親は空襲で亡くなっていました。そして、誰かから託された赤ん坊の明子を連れた大石典子(浜辺美波)と、成り行きで共同生活を始めるのです。

しだいに疑似家族となっていく3人。敷島は危険な機雷除去の仕事に就き、除去船「新生丸」の艇長秋津(佐々木蔵之介)、兵器開発の経験がある野田(吉岡秀隆)、乗組員の水島(山田裕貴)らと知り合います。少しずつ生活が安定し、典子も銀座で事務員の仕事を始めました。

その頃、小笠原海域で正体不明の巨大生物による船舶の破壊が相次ぎ、その巨大生物は本土に向かっていることが想定されました。新生丸は、巨大生物の足止めをしろという指令を受けるのです。

巨大生物は、1947年にアメリカが行ったビキニ環礁での水爆実験の影響で50m以上に巨大化したゴジラだったのです。ゴジラは、新生丸の前で巡洋艦を破壊します。敷島は、自分の無力さ、そして今まで死から逃げていたことを苦悩するのです。

東京湾から銀座に上陸したゴジラは、街を破壊し典子もその犠牲となってしまう。アメリカの協力も無く、日本には軍隊はすでにない。ゴジラを駆除するには民間の力を結集するしかなく、野田の発案によりわだつみ作戦が始動します。

敷島は唯一残っていた戦闘機「震電」に搭乗し、ゴジラを作戦海域に誘導するのですが、内部からの爆発しかゴジラを倒せないと考え、野田らには言わずに震電の頭部に強力な爆薬を搭載させ特攻する意思を固めていたのです。

監督・脚本は山崎貴。「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズをはじめ、多くの作品で世界に肩を並べるVFXを展開してきたその凄腕はもここでも遺憾なく発揮されています。ただし、山崎監督の素晴らしいのは、CG主流となって作り物の世界で終わってしまいやすい映画の中に、人間ドラマとしての魅力を注ぎ込んだところにあります。

1954年が舞台となったゴジラ映画第1作よりも以前、戦争末期から戦後すぐの時代に設定したことが「-1.0」の意味ですが、死ぬことが目的となった大戦末期に「生き残ってしまった人々」の苦悩がストーリーの骨格にあることは注目すべき点です。彼らにとって「戦争」は終わっていないわけで、新しい時代に「生き残る」ことを目的として自らの戦争を終わらせたいという心情が描かれているのです。

つまり、この映画でのゴジラは主役ではなく、一人一人の戦争を終わらせ苦悩から解放し未来に立ち向かうための道具の一つに過ぎないと言っても過言ではありません。その点では、今までのどの「ゴジラ」映画とも一線を画するものであり、怪獣物と呼ぶよりは人間ドラマとして実に巧妙に仕上がっています。

特攻から逃げ精神的弱さを持つ主人公、敷島を演じる神木隆之介の演技が素晴らしい。演出でも、いちいち説明しなくても、いろいろな小道具を利用して状況が理解できて、観ている者が自然に感情移入できるようになっています。敷島とは違う状況で、戦争の傷を乗り越えようとする浜辺美波の演技も存在感があります。

忘れてはならないのは、隣のおばちゃん役の安藤サクラ。はじめは復員してきた敷島を「生きておめおめと帰って来て」と罵りますが、しだいに敷島と典子の応援団にかわっていく様子はなかなかのものです。「るろうに剣心」で神木と共演した青木崇高も、敷島の本気を知って協力するのは嬉しいところ。

とにかく、怪獣が登場する映画でこれだけ感動できるものは初めてといってもよく、ゴジラ・シリーズとしては異色作かもしれませんが、絶対に死ぬまでに見ておくべき映画の一つとして強く推薦します。

2024年5月27日月曜日

耳をすませば (2022)

原作は、1989年に発表された柊あおいによる漫画作品。1995年に脚本・宮崎駿、監督・近藤喜文でジブリ作品としてアニメ化されたのが有名です。アニメが広く知れ渡っているので、ジブリ物の実写映画化については、一般からは辛口コメントが多く、なかなか評価されにくいところが気の毒です。

読書好きの月島雫(清野菜名)は天沢聖司(松坂桃李)と知り合い、互いに惹かれあっていきます。雫は小説を書くことに挑戦し、聖司は雫の処女作の最初の読者となるのです。高校卒業とともに、聖司はチェロ奏者として勉強するためイタリアに行くことになりました。

10年後、雫は作家になることを夢見て、出版社の編集部に就職しつつ作品の応募を重ねますがなかなか認めてもらえません。しだいに見えていた光が見えなくなり、聞こえていた音が聞こえなくなるような思いに、ついに直接聖司に会うためイタリアに行くことにするのです。

久しぶりに再開した二人は、楽しいひと時を過ごすのですが、、楽団の女ともだちがやってきて「聖司とあなたは世界が違う。聖司に必要なのは私なのよ」と言われ、失意の中、帰国するのでした。

あらたな思いで立ち直ろうとする雫でしたが、ある夜、窓の外を眺めると・・・

原作やアニメにはないオリジナルの10年後を描くことが中心となっていて、アニメとかぶらない設定に苦心した様子がうかがい知れます。これらは監督・脚本を担当した平川雄一朗のアイデアだろうと想像しますが、映画的には悪くはないと思いました。

コロナ禍の最中の撮影ですから、イタリア風の場所は和歌山県。主なロケ地は神戸が使われています。アニメでは名曲「Country Road」が象徴的に使用されましたが、実写版では赤い鳥の「翼をください」がテーマ曲になっています。

自分はアニメとのギャップは気になりませんでした。とはいえ、そもそも聖司は10年間彼女をほったらかしにして、いくら超遠距離恋愛とはいえ非現実的な設定。実写版だけに、リアリティに欠けた無理がある。じっと我慢し続ける彼女の方もどうよ、という感じでした。

2024年5月26日日曜日

PHEVから楽 17 悲報と吉報


トヨタのプリウスについて、実に残念という話とたいへん良いお知らせが重なりました。

まずは、残念なBAD NEWSから。

何と、早くも最新の60系プリウスのタクシーが現れました。

もともと豊田章男会長は「もう、プリウスはタクシーでいいんじゃないか」と言ったのに対して、開発陣が反発して現行の大胆な変革によって「愛車」としてのプリウスを復活させたというのは有名な話。

ですから、現行プリウスのタクシーが登場しても当たり前と思われるかもしれませんが、それは「30系」と呼ばれる3代目、あるいは「40系」の4代目という、以前のモデルについてのことです。少なくとも愛車としてのプリウスがタクシーになるというのは、オーナー的にはモヤモヤするというのは正直な気持ち。

実際、巷に走っているタクシーは30系ばかりで、40系すら見たことがありません。しかも、どのモデルにしても、少なくとも後部座席に客を乗せるような車じゃない。企業タクシーの場合は、ジャパン・タクシーという見た目よりもゆったりと座れる空間を優先したタクシー専用モデルがほとんどになってきています。

この60系タクシーは個人タクシーなので何を使おうが勝手ですけど、はっきり言って個人タクシーならクラウンのロイヤル・サルーンが普通で、まさに後ろに乗って満足感が高いことが求められます。少なくとも、何台か止まっている場合ならわざわざプリウスに乗りたくなんかありません。

ナンバープレートをよく見たら、センター南駅を縄張りにしている30系プリウスと同じ番号であることに気がつきました(つい最近も見ました)。この運転手さん、よほどプリウスにこだわりがあるのか、どうやら60系に変えたようです。あなたねぇ、自分が客として後ろに乗ってみたことあるんですかと問いたい気分です。

そんなボヤキはこのくらいにして、嬉しいGOOD NEWSの話。

プリウスは、後部ドアの革新的な電磁式開閉スイッチ問題で、すでに発売された13万台すべてに対して4月17日にリコールが発表されました。スイッチ部の防水対策が不十分で、場合によっては内部に水が入り込みショートする可能性があるというもの。

このため、すでに納車された車両については、スイッチのヒューズを外して無効化する暫定処置が行われ、後部は(予備的な)機械式スイッチによる開閉のみとなりました。ところが、この機械式スイッチが尋常じゃない硬さなので、大きな不満となりました。

リコールの時点では、防水対応の方法も決まっていなくて、当然対策部品も用意されていませんでしたから、プリウスの工場生産は完全休止、新規受注も停止という状態になっていました。

でも、ついに対策部品の準備ができたようで、トヨタから6月14日から部品交換を順次始める、6月17日から生産も再開すると発表されました。よかった、よかった。めでたし、めでたし。

となると、例のタクシーですが、リコール前に納車されていたはずですから、タクシー仕様に改造するのに1か月間くらいはかかっているということなんでしょうか。おとなしく、最初からジャパンタクシーにしておけば良いものを・・・

2024年5月25日土曜日

ピーマン肉詰め改


ピーマンの肉詰めは、家庭料理としては定番の一つだと思うのですが、今回はただの肉詰めではなく、ちょっとヘルシー志向に改変したもの。

まず、ピーマン肉詰めを作った時、加熱するとピーマンとミンチの間に隙間ができてしまって困ってませんか。

ピーマンが取れてしまって、まぁ、一緒に食べれば同じとか納得したりしてませんか。

その解決策は簡単。ピーマンを先に加熱しておくんです。隙間ができるのは、加熱した時にピーマンから水分がでてしまうことが原因。なので、先に電子レンジとかでチンしておいてから、内側に小麦粉を振りかけるとOKです。

さて、本題の肉詰め改です。

実はこれ、豆腐です。木綿豆腐を使っています。できるだけ水を絞り出しておきます。それだけでは柔らかすぎるので、ひき肉状の大豆ミートを豆腐の1/4くらいまぜてあります。

つなぎに片栗粉を使っています。味付けは塩・コショウ・しょうが。

本当の肉よりはかなり柔らかいのはしょうがないのですが、味は上々です。いろいろな罪悪感はかなり軽減しますので、そこんとこは満足感が高いといえます。

2024年5月24日金曜日

ファミマのおにぎり


ファミリー・マートのおにぎりは手を出さないつもりだったのに、ついつい、手に取ってしまった。

ファミマと云えばファミチキ。ファミチキと云えばファミマ。

ファミマの代名詞とも言える・・・異論はあるかもしれませんが、そのファミチキを挟んだおにぎりが登場しました。

味は・・・そう、まさにファミチキ。タルタルソースみたいなペッパーマヨネーズが入っています。

それ以上でも、それ以下でもありません。

ファミチキが好きな人なら、素直に受け入れられるでしょう。そうでない人は、無視して通り過ぎればいいだけです。


2024年5月23日木曜日

セブンのおにぎり 38


今回は、健康によさげ・・・というシリーズから。

米で健康的というと、最初に思いつくのが玄米。一般の米は籾殻を除去し、さらに精白した状態ですが、玄米は精白はしていないもの。ビタミンや線維質がたくさん残っています。

体にいいのはわかりますが、玄米だけを炊くとボソボソ感が強く、正直それほど美味しいとは言い難い。

それをおにぎりにしたのが「もちもち食感 玄米おむすび」です。「食物繊維3.9g含む」というのと「寝かせ玄米使用」というのがセールス・ポイント。

「寝かせ玄米」は結わえるの登録商標で、圧力鍋で炊いた玄米を数日寝かせて作るもので格段と食べやすくなるんだとか・・・少し混ざっている黒いのは黒米。味は塩と白だしのようです。

確かに玄米のイメージからすれば食べやすいのですが、やはり好みと慣れが必要かと思います。具材は入っていないので、味そのものはシンプルな薄味で、玄米感を邪魔しないようにしている感じです。

「肌のうるおいを維持する」機能性表示食品とさける「旨辛ビビンバ」は、植物性乳酸菌をたくさん含むというの。

ニンジン、豆もやし、小松菜、牛肉、ごまなどを混ぜ込んだコチュジャン風味の混ぜご飯ということなんですが、うるおうかどうかはともかく、普通に美味しいというところ。ただ165円はちょっと・・・まぁ、今のご時世ではしょうがないか。

2024年5月22日水曜日

パンチェッタを作ってる途中


パンチェッタ(イタリアの豚バラ肉の塩漬け)を作ってみることにしました。

調味料の量などは前回の記事を見ていただくとして、塩漬け後は冷蔵庫で保管。最初の3日間はキッチンペーパーにくるんで、出で来る汁を吸い取っていました。

水気が無くなってきたので4日目からは、表面の残っていた塩やスパイスを洗い流してから、そのまんま冷蔵庫に放置です。乾燥させて、肉の旨味をギュっと凝縮させるというわけ。

8日目の状態がこれ。

全体にやや小ぶりになり、固くなってきました。色も最初の赤みがややくすんでそれらしくなってきました。

基本的にはもう使えそうですが、もう少し固くしまった感じにしたいので、もうしばらく放置を続けたいと思います。

とは言っても、雑菌が繁殖したりするリスクが増えていくので、最大2週間が目安というところでしょうか。

2024年5月21日火曜日

辛ラーメン


もう、今更ですが、辛ラーメンです。

もうずいぶん前に登場して、それなりに話題にもなったんですが、実は一度も食べたことがなかった。

特に理由はないのですが、そもそもインスタントの袋麵をほとんど食べることがなくなった・・・というのもあるし、カップ麺もほぼほぼカップヌードルしか食べない。

それを何を思ったか、急に食べてみようと思ったのです。単なる気まぐれというところ。

煮込む方が旨いと書いてあるので、まじめに4分間煮込みました。

出来上がりは、見た目もいかにも辛そうです。最初の一口・・・お~、確かに辛い。タイトルに偽りなしです。

味は醤油系なんでしょうか。出汁のメインがよくわからん。もともと韓国のラーメンですから牛骨ベースなのかもしれませんが、あまりはっきりしない。普通に美味しいです。

麺はインスタントにしては太目のちょっとちぢれた麺という感じで、こちらも食感としては悪くはない。鍋とかの〆にも使えそうです。

辛いラーメン好きなら、まったく問題なくリピートできます。

2024年5月20日月曜日

コーナン駐車場工事中です


クリニックの入っているビルの道を挟んだ向かい側には、ホームセンター・コーナンがありますが、そこの駐車場は来店者だけでなく、普通の有料駐車場としても利用できます。

先週から入口と出口の発券機と会計機の入れ替え工事が行われています。

一応、月末までの予定となっていて、その間は発券ができません・・・・ということは・・・止め放題の無料開放ということです。

夜間だけの作業ですが、1週間で半分くらいは終わったように見えます。

新500円硬貨はもう4年もたつのにずっと使えなかったので、これからは使えると助かる。

それと、7月から登場予定の新紙幣にも当然対応してくれる・・・んでしょうね。じゃないと、今、交換する理由がありませんもんね。

ただし、紙幣対応をやめてキャッシュレス専用自販機というのも出てくるらしく、どうなるのか不安と楽しみでドキドキします。

2024年5月19日日曜日

PHEVから楽 16 あおり運転対策


近年、問題となっているのが「あおり運転」ですが、これは一般には先行車に対して、「早くいけ」とか「邪魔だからどけ」という意図から車間距離を詰める行為のこと。時には蛇行運転などで、より強力にプレッシャーをかけるという場合もあります。

これが原因となった死亡事故が発生したことで、一躍注目されるようになりましたが、「あおり運転」は今に始まったことではなく、少なくとも自分が運転するようになった40年くらい前からありました。

主として高速道路で追い越し車線を走行していると、猛スピードで追い付いてきてパッシングされるという経験は誰しもあるものです(圧倒的に外車が多かった)。あおられるのは、後続車の車の性能やドライバーの性格によるところが大きいのですが、時にはあおられる側の周囲の車の流れを乱す運転に原因があることもありうる。

しかし、あおりの度を越して、幅寄せしてきたり、先行車の場合に減速したり停車するといった妨害、時には降りてきて直接的な暴力を行使する「いやがらせ運転」のケースも目立つようになると、ある程度は車を運転するときの対策を考慮せざるをえなくなっています。

まず普及してきたのがドライブ・レコーダー。衝突事故などの検証に役立つということで進行方向の映像を録画するのが一般的でしたが、「あおり運転」が注目されるようになり後方録画機能が必須になってきました。さらに車内を含めて、全方位録画が可能な機種も登場しています。

プリウスは、メーカーオプションのデジタル・インナー・ミラー(\89,100)を装着すれば、これが前後録画可能なドライブ・レコーダーとして機能します。自分の場合、ALPINEのものを後付けしたので、若干高くつきましたが純正よりも大きく画質も良いので満足度は高いと思います。

プリウスの安全装備の中にも、便利な機能がいろいろあります。側方、特に死角にいる車両を検知するブラインド・スポット・モニターはかなり前からありましたが、周囲の交通状況を知る手段として有用です。

ステアリング・スイッチの中に、レーダー・クルーズ中の車間距離設定ボタンがあるので、先行車に接近し過ぎないことも、意図しないあおりを自分がしないことにつながり安全性を高めています。

あおられる危険性をより明示的に知らせてくれるのが、後方車両接近告知機能です。一定距離以下に近づいた後方車両があると、ディスプレイに表示したり音で知らせて注意を促すだけでなく、極端に近づいた場合にはドライブ・レコーダーでの上書きされないイベント記録、時にはヘルプ・ネットに接続し警察への連絡も可能になっています。

これらがあるから安心というわけではなく、運転者が日頃からあおられない運転を心がける、そして自らあおる運転をしないことが大事なのは言うまでもありません。

2024年5月18日土曜日

トップガン マーヴェリック (2022)

大ヒットした前作から、何と36年ぶりに続編が製作されました。前作で24歳だった主演のトム・クルーズも60歳となり、前作のインパクトをどのように継承していくのか、大変に興味深いところです。実際、トム・クルーズは第1作のイメージを崩したくないため、すぐに始まった続編の計画についてはストップをかけていたことが報じられていました。

今作では監督はジョセフ・コシンスキーで、「オブリビオン」でトムとタッグを組んだことがあります。今回も音楽には当代きっての人気者が名を連ねていますが、前作より音楽に頼る割合は減少しているようです。

マーヴェリックはトップガンの教官となりましたが、現場主義を貫くやっかいな存在であったため、昇進することもなく今ではテストパイロットをする身になっていました。しかし、無謀な飛行で機体を失い飛行禁止になるところでしたが、今では海軍大将となっていたアイスマンの強い要望によりトップガンの教官に復職することになりました。

これは敵国の条約違反のウラン濃縮プラントを稼働前に破壊するため、高度な飛行技術をトップガン生に伝授するためでした。今のトップガンの中には、かつてマーヴェリックの親友だったグースの息子、ルースター(マイルズ・テラー)がいました。ルースターは、父親の死の責任はマーヴェリックにあると考えていたのです。

ルースターとの確執もあり、不可能に近い作戦の練度をなかなか上げられないマーヴェリックは教官を解任されてしまいます。しかし、マーヴェリックは独断で飛行機を飛ばし、実行不可能と思われた作戦計画のシミュレーション飛行を成功させます。

再び全員の信頼を得たマーヴェリックは自ら編隊長としてルースターらと飛び立ち、プラント破壊に成功しますが、帰路で敵編隊に追い付かれ二人とも撃墜されてしまうのです。脱出した二人は、敵の格納庫にあったF14 トム・キャットに乗り込み、敵の最新鋭機と渡り合いますが、武器を使い果たし絶体絶命になるのでした。

もちろん、メデタシメデタシなので心配はいらないのですが、前作のグースのエピソードをうまくいかしたのは、36年の期間があったからこそというところ。年を重ねたことが自然と描写されて、映画としての厚みを増しました。ただし、懐かしのF14登場はやややりすぎ感は否めません。

今回はマーヴェリックの昔なじみのガール・フレンドとしては、ペニー(ジェニファー・コネリー)という女性が登場して、アクセントになっています。前作のチャーリーとはその後どうなったのか気になるところですが、ケリー・マクギリスは回想シーンのみの出演です。なお、前作ではそれなりに画面に映ったグースの母親はまだ人気が出る前のメグ・ライアンで、こちらも今作では回想シーンのみとなっています。

さすがにプロペラ機と違って、空中戦はド派手。とは言え、時代が時代だけに、今作は実機が飛びまくるというよりは、CGを多用したVFXがメインで使われています。そういう意味では、前作の方がその凄さは本物ですから、軍配は前作に上がるのはしょうがない。

当初は2019年の公開予定でしたが、2020年に延期されたためコロナ禍と重なってしまい、最終的に2022年の公開までずれ込んでしまいました。それでも、興行成績としては大成功をおさめ、批評家からの高い評価を受けた作品となっています。

2024年5月17日金曜日

トップガン (1986)

もう、言わずとも知れた、トム・クルーズを一気にスターダムに押し上げた大ヒット映画。当時の最新鋭ジェット戦闘機が飛び交い、淡い恋と若者の野心と挫折、そしてライバルとの戦いの後に成功を収めるという、定石通りのヒット要素が完璧に詰め込まれた映画です。

監督はトニー・スコット。音楽は、多くの人気歌手の曲を用いて、サウンドトラック盤も大ヒットしました。特にテーマ曲にもなったケニー・ロギンスの「Danger Zone」は名曲です。脳外科の先生方のお気に入りだったようで、その頃脳外科用の手術室ではよく映画のサントラがかかっていました。

マーヴェリック(トム・クルーズ)はF-14 トム・キャットのパイロットで、直感的に飛行機を操る技量は天才的でした。そして、相棒のレーダー要員のグース(アンソニー・エドワーズ)と共に、エリート・パイロットが集まる海軍戦闘機兵器学校、通称トップ・ガンに行くことになります。

最大のライバルは自信家のアイスマン(ヴァル・キルマー)で、彼らの教官は史上最高のパイロットと称されるヴァイパー中佐(トム・スケリット)です。歓迎パーティでマーヴェリックはチャーリー(ケリー・マクギリス)に一目惚れしますが、軽くいなされてしまいます。

翌朝の講義に登場した講師は、なんとチャーリーでした。チャーリーは民間人ですが、ミグ戦闘機の専門家でした。そして教官ジェスターを相手にして実践訓練が始まりますが、ルールを無視するマーヴェリックの飛行に対して、ヴァイパーは厳しく叱責するのでした。

チャーリーとの仲が進展する中、アイスマンと成績争いをするマーヴェリックは、編隊飛行でも独断専行し問題児でした。ある日の訓練で、アイスマンのジェット後気流に巻き込まれたマーヴェリックは操縦不能に陥り、緊急脱出の際にグースが死亡するのです。

自身を無くし、すべてを放棄しそうなマーヴェリックでしたが、ヴァイパーらの励ましで何とかトップ・ガン卒業式に出席します。そんな彼らに、インド洋上での緊急出動の命令が下ります。アイスマンらが先に出動しますが、待機にまわったマーヴェリックにも援護の出動が命令されるのでした。

何しろアメリカ海軍の全面協力のもと行われた実機による空中戦などのシーンは見もの。爆破は模型を使っていますが、トム・クルーズは実際に戦闘機に乗っての撮影だったそうです。しかし、撮影中にスタントパイロットが一人亡くなったというのも、撮影が危険であったことを物語ります。

ある程度、軍隊がらみの青春ものとしてはステレオタイプであったせいか、公開時に目立った賞は受賞していませんが、トム・クルーズ人気と共に不動の名作として評価されるようになりました。

2024年5月16日木曜日

セブンのおにぎり 37


ちょっと久しぶりのセブンイレブンの新作。

とは言っても、再発売かもしれない。少なくとも、似たようなものはすでに紹介したことがある。

まず、「かにめし おむすび 椎茸・たけのこ入り」ですが、まぁ、カニの味がわかるほどカニが使われているとは思えないわけで・・・実際その通りでした。

米の部分はほぼ上品な炊き込みご飯。カニの味はしないし、風味も感じません。真ん中に具材が入っていて、数mm大のたけのこと椎茸を煮たものがメインで、わずかにほぐしたカニらしきものが混ざっています。

おにぎりとして美味しくないわけではありませんが、「かにめし」と命名するのはあまりにも寂しいところ。まぁ、160円ですから文句を言っちゃいけませんというところ。

「あさりご飯」は、以前にあった「深川飯」の簡易版というところ。あさりの身がそのまま何個か入った炊き込みご飯で、こっちの方がタイトルを想像できる味付です。

セブンイレブンのおにぎりは、どれもそれなりに美味しいのですが、高級食材を使ったような名称がついたものは、あまり期待しないで食べるにこしたことはありません。

2024年5月15日水曜日

パンチェッタを作ってみる


パンチェッタ (Pancetta)は、イタリア語で豚肉のバラ肉のこと。一般には、豚バラを塩漬けにしたものの呼び名として使われ、そのままサラダなどにいれてもいいのですが、実は調味料としても重要な役割を担います。

しばしば、ベーコンと混同されていますが、ベーコンは塩漬けした豚バラを燻製にしてゆっくりと過熱して作ります。パンチェッタは、基本的に加熱はしないので、別物です。

例えばカルボナーラ・ソースを作るとき、ベーコン、生クリーム、卵黄という組み合わせを思い出しますが、イタリア料理としてはバンチェッタを使うのが正しい。生クリームについては、使うものと、使わないレシピがあったりするので、お好みでというところ。

とりあえず、美味しいスバゲッティ・カルボナーラを食べたいと思ったので、パンチェッタから作ってみることにしました。

用意したのは、豚バラ肉 300gです。これに対して、必要な物は塩30g(今回は岩塩)だけなんですが、それでは香りが引き立たないので、スパイスとして黒コショウ少々、ローズマリー少々、セージ少々、タイム少々を用意します。

まず、豚肉をナイフで刺しまくる。穴ぼこだらけにして、塩が浸透しやすくします。そしたら、用意した塩とスパイスを全体にまんべんなくすり込みます。後は、キッチンペーパーにくるんで冷蔵庫で寝かせれば、1週間ほどで完成・・・するはずです。

やることは簡単ですが、うまく完成するかどうか、つづきは出来上がったらご報告します。

2024年5月14日火曜日

華麗なるヒコーキ野郎 (1975)

タイトルからして「素晴らしきヒコーキ野郎」と混同していたんですが、まったくの別物で、こちらは監督ジョージ・ロイ・ヒル、主演ロバート・レッドフォードの正統派良き時代の物語。

それもそのはず。この監督と主演のコンビは、名作の誉れ高い「明日に向かって撃て(1969)」、「スティング(1973)」についで3作目。撮影のロバート・サーティースも名カメラマンでヒル組ともいえる存在です。

舞台は1920年代のアメリカ、ネブラスカ。第一次世界大戦でパイロットだったウォルド・ペッパー(ロバート・レッドフォード)は、大空にかける思いを捨てきれず遊覧飛行を商売にしている身でした。

ウォルドにとって最高のパイロットはドイツの撃墜王、エルンスト・ケスラー(ボー・ブルンデン)で、彼は戦争中に一度遭遇した時、先頭不能になった自分に発砲せず敬礼をして去っていった話をことあるごとに話していました。ある日、ウォルドの縄張りに同業のアクセル・オルソン(ボー・スヴェンソン)がやってきて、ペッパーに嫌がらせをしたため、ウォルドはオルソンの飛行機の車輪を外して仕返しをするのでした。

映画館で知り合ったメアリー・ベス(スーザン・サランドン)と食事をしてケスラーと戦ったことを話していると、そこに松葉杖をついたオルソンがやってきます。オルソンは、その戦いをにはウォルドがいなかったことを知っていました。

結局、ウォルドはオルソンと協力して曲芸飛行をすることになり、興行師ディルホーファーに雇われ、次第に過激なスタントを求められたことで、メアリーを翼に乗せることにしました。しかし、恐怖で動けなくなったメアリーは墜落死してしまう。

オルソンはパイロットを辞め、映画業界に入り成功します。パイロットを諦められないウォルドは、飛行免許を剝奪されてしまい、オルソンの世話でスタントマンになるのです。ちょうどハリウッドではケスラーを題材にした映画が製作されていて、オルソンとウォルドは顧問として参加していたケスラー本人と会うことができました。

お互いに飛行機乗りとして捨てることができない夢とプライドを理解しあった二人は、一騎打ちのシーンの撮影に臨み、脚本を無視して本当にドッグファイトを始めるのでした。本物の銃は装備されていないので、接近しての体当たりを繰り返し、ついにケスラーは操縦不能になってしまいます。ウォルドは近づいて並んだところで、お互いに敬礼をして両者とも雲の中に消えていくのでした。

70年代のアメリカ映画らしい、まだ多くの夢を見ていた男たちのドラマ。レッドフォードも脂がのっていた時期ですから、実にさわやかな後味の余韻を残す秀作。主人公のウォルドは、この後「紅の豚」のポルコ・ロッソになった・・・わけはないんですけど、キャラクターとしては通じるところがあるように思います。

空中戦なども、今のCGてんこ盛りの物と違い実機を使っての撮影ですから、迫力がある。ただ、かつての名作に比べると、やや共演者が弱い。スーザン・サランドンも途中でスクリーンから消えてしまい、最後まで絡ませると面白かったかもしれません。ウォルドの妹役で、「スーパーマン」で名が知られるようになったマーゴット・キダーがちょっと顔を出しています。

2024年5月13日月曜日

素晴らしきヒコーキ野郎 (1965)

古い・・・と言ってよいイギリス映画。原題は「Thoes Magnificent Men in  Their Flying Machines or How I Flew from London to Paris in 25 Hours 11 Minutes (自らの飛行機に乗ったあの偉大な男たち またはどうやってロンドンからパリまで25時間11分で飛行した)」と長い。

「史上最大の作戦(1962)」や「バルジ大作戦(1965)」のような戦争大作で有名なケン・アナキン監督が、自ら脚本も書いたオール・スター・キャストのコメディ大作です。

あらすじはいたって単純。時は1910年。飛行機の黎明期で、マニアが各自いろいろな形の飛行機を好き勝手に飛ばしていました。高度はせいぜい数10メートルで、速度も数10km/hですから、飛行距離もたいしたことはない。墜落しても、めったなことでは死人は出ないというのんびりした感じ。

新聞社を経営するローズリー卿(ロバート・モーレイ)は、娘のパトリシア(サラ・マイルズ)の恋人、近衛兵で飛行機乗りのリチャード・メイズ(ジェームズ・フォックス)の提案を受けてロンドンからドーバー海峡を渡ってパリまでの飛行機レースを開催することにします。

世界中から賞金目当てに我こそはというチャレンジャーが、それぞれの趣向を凝らした飛行機と共に集まってきます。オービル・ニュートン(スチュアート・ホイットマン)は、ずけずけとした態度のアメリカ人。イタリアのポンティチェリ伯爵(アルベルト・ソルディ)は、愛妻家でたくさんのこどもの父親。

フランス人のピエール・デュボア(ジャン・ピエール・カッセル)は、女性にはすぐに手を出して甘い言葉で誘惑ばかりしている。ドイツ軍人のホルスタイン大佐(ゲルト・フレーベ)は、何事もマニュアル通りにきっちりと行動しないと気がすまない。

そして、我が日本からもヤマモトという威勢の良い若者が参加しています。なんと、ヤマモトを演じているのは海外映画初出演となった石原裕次郎です。初登場シーンの場面は設定は日本らしく、ほんの少し肉声が聞けますが、あとは全部英語に吹き替えられていました。

そして、この映画の悪役はパーシー卿(テリー・トーマス)で、ライバルを潰すべく毒を盛ったり、飛行機に仕掛けをしたりとやりたい放題。おかけでヤマモトは離陸と同時に墜落して、早々にスクリーンから退場してしまいます。

夜間飛行は危険なので、出場者は海峡沿いの街で一泊するのですが、パーシー卿は船に飛行機を載せて夜のうちに海峡を渡ってしまうというインチキを平然としてしまう。しかし、結局は蒸気機関車の上に着陸してしまい、飛行機が壊れてリタイアしてしまいました。

パリまでたどり着いたのはオービル、メイズ、ポンティチェリ、そしてデュボアの4人。ゴール直前でポンティチェリの機体が火を吹いてオービルが助けているうちにメイズが一等でコールします。しかし、メイズはオービルの行為を称え勝負は引き分けだというのでした。

主役はオービル、メイズ、そして両者から思いを寄せられるパトリシアということ。ではありますが、登場人物が多く、それぞれにさかれる時間がけっこうあるので、全体的には間延びした展開で、だいぶ退屈な映画になっているといえそうです。石原裕次郎が出ていなければ、あまり興味をそそられるところはありません。

実は、これ小学生の時に劇場で見ています。内容はほとんど印象には残っていないのですが、裕次郎が出ていたということだけ記憶していました。多分、父親もそれだけの理由で、自分を映画館に連れ出したのだろうと思います。

俳優たちのアップはスクリーン・プロセスでの撮影ですが、遠景ではクラシックな飛行機のスタント飛行も随所にあり、それなりの見応えにはなっていますので、興味がある方は一度は見ても損はしません。

2024年5月12日日曜日

金属鉛筆


鉛筆は文房具の中では基本中の基本。

昔はトンボ鉛筆の緑色の物がスタンダードで、三菱鉛筆の「uni」なら高級、「Hi-uni」ならセレブという感じでした。「鉛筆」と呼んで芯には鉛が使われている・・・と考えがちですが、実際は炭素の結晶(黒鉛)で、金属は含まれていません。

そのうち、シャープペンシル(通称シャーペン)が登場し、鉛筆を「削る」という作業はしなくてもよくなりましたが、鉛筆自体は消えることなく、今でも定番の筆記用具として生き残っています。シャーペンは芯が折れやすく、必ずしもすべての場面で便利とは言い難い。

鉛筆の最大の利点は、消しゴムできれいに消せること。鉛筆は使うほど摩耗して、芯の先端が丸くなりますが、それがかえって微妙な書き味をだせるところが、アナログ的で人の手に馴染むような印象です。ぐるぐると鉛筆削りで削ると早いのですが、ナイフやカッターで削ると「物を作る、整備する」ようなある種の楽しみも感じます。

さて、最新の文具のトレンドの一つに、ずぅ~~~っと書き続けられる鉛筆があります。普通の鉛筆1本では、数十kmの線を書けると言われています。当然何度も削りなおして使うわけで、一回削って一定の太さでかけるのはせいぜい数mというところでしょう。

大手文具メーカー、サンスターが2022年に発売した「メタシル」が有名で、鉛筆の芯そのものである黒鉛を含んだ特殊合金がペン先に使われていて、摩耗が極度な少ないため続けて16kmも書き続けられるというのが売り文句です。ある程度摩耗したら、ペン先だけ交換する仕組みです。

16kmって、どんだけのものか想像しにくい。一般に長編小説と呼ばれるものは十万~数十万字が使われていて、ギネス認定された日本で一番長い完結した小説とされる山岡荘八の「徳川家康」は原稿用紙で約17000枚といわれています。

本などに使われる大きさの文字だと、1文字はせいぜい1cm以内にほとんどが収まりそうなので、百文字で1m、十万文字で1km、16kmということは160万文字、400字詰原稿用紙で4000枚分になる。ということで、メタシルの芯の減らなささは驚異的ということがわかります。

ところが、残念な点は、文字の色が薄いこと。鉛筆の濃さはHとかBで表示されていますが、標準的なHBと比べて、メタシルは2H程度と言われています。書く紙質によって差が出るようですが、けっこう薄いのは、時には致命的。

そこで、Amazonで探すと、メタシル以外にもけっこうたくさんのブランドが見つかります。レヴューなどを参照して、一番濃く書けそうなハイハイ(Hi-High) エターナルペンシルというものを購入してみました。軸が木になっている一番高級感があるもので約800円。安いプラスチック製なら300~500円程度なので、比較的気楽に試せる値段です。

で、書いてみた。書き味はまさに鉛筆。金属で書いているという感触はありません。問題の濃さは、実用レベルだと思います。ただし、普通のHBの鉛筆で書いたものと比べると明らかに薄いことはわかります。

用途や紙を考慮すれば、ダメということはないのですが、もう少し摩耗が早くて構わないので実質HB以上の濃さで書けるものも発売してもらいたいところでしょうか。

2024年5月11日土曜日

PHEVから楽 15 CHGモード


PHEV(プラグイン・ハイブリッド車)は、HEV(ハイブリッド車)よりも多く、そしてBEV(電気自動車)よりは少ない電池を搭載しています。従って、BEVのように電気だけでの航続距離は数百kmとはいきませんが、数十kmはガソリンを使用せずに走ることができます。

ですから、週に1、2回の充電を厭わなければ、日常使いについてはガソリンをまったく使用しない。でも、電欠になってもガソリンでエンジンを動かすことができるので、その安心感は最大のメリットになります。

電気ばかりで走れば、従来から車の性能として重視してきた「燃費」という概念は意味が無くなってしまいます。なにしろガソリンを使わないのですから、燃費は計算不能ということです。

プリウスをはじめ、トヨタのほとんどのPHEVでは走行中のエネルギーの使い方を、3つのモードから選択できるようになっています。デフォルトはEVモードで、充電量が十分あるうちは、できるだけ電気だけで走ることになります。比較的モーターが苦手とする高速域でも、基本的にはエンジンが始動することはありません。

スイッチ一つを操作することで、これがHEVモードに切り替えります。これは、普通のハイブリッドな走行をするモードで、従来通り、低速ではモーターで走り、速くなったり強めにアクセルを踏むとすぐにエンジンがかかるというもの。ただし、電池容量に余裕があるので、通常のHEVに比べるとEV走行の比率が多めの印象です。

HEVモードでは、ガソリンを消費するので燃費が計算できる。プリウスではWLTCモードで26.0km/Lという数字が公表されています。実際に走ってみると、自分の生活圏は坂道が多いので、さすがにこの数字を達成するのは難しく、だいたい20km/L前後というところでしょうか。

それでも、HEVとしては先代までのプリウスに劣るとはいえ、標準的な燃費でガソリン車よりははるかに燃料消費は少なくて済みます。同じ走るなら、少しでもCO2排出量が少ないにこしたことはありせん。

そして、この切替スイッチを長押しすると、3つ目のモードに切り替わります。それがCHGモードで、CHGはチャージの意味。基本的にはエンジンを回し続けて、ひたすら走りながら電池を充電するというモードです。簡単に言えば、昔ながらのガソリン車として走るという状態で、アイドリング時もエンジンは動いています。

つまり、プリウスと同じ形・同じ重さのガソリン車ということになり、この場合燃費はどうなるのでしょうか。同じクラスの自動車と比べて、電池の分だけ車体重量がかなり重くなりますので、燃費はだいたい6~8km/L程度になってしまいます。

これは、より大型のランドクルーザーなんかと同じくらいの数字。さすがに、この数字で走り続けることはあまりに無駄というもので、低下した電池容量を回復させたい場合以外では使用する意味がありません。

実際には、電池容量が80%以上ある場合には、CHGモードには入れないようになっているみたいで、長押ししてもキャンセルされます。しかし、モードが使える場合は、けっこう短時間で充電量が増えていき、急速充電ほどではありませんが、家庭で行う200V・15A充電よりは早いという印象です。

とはいえ、どうしてもEV走行したいという場面以外では、わざわざガソリンを大量に消費するメリットはありません。そもそも、そういう場面は通常の運用ではほぼ想像できない。つまり災害とかの緊急時に、積極的に外部へ電気を供給したい場合の対策といえそうです。

2024年5月10日金曜日

もうじき母の日


もうじき母の日です。

5月の第2日曜日ということに・・・そもそも森永製菓が始めたらしいのですが、日程を決めたのはアメリカを真似したから。

南北戦争が終わった20世紀初頭に、戦争により夫にかわって一家を支えた母親に感謝することから始まったらしい。

まぁ、母の日の由来はどうであれ、母に感謝することは表に出しても出さなくても、ごくごく当たり前のところ。

それに比べて・・・・やっぱり、父の日の存在感は薄いよなぁ。

ジェンダー平等が言われるご時世ですが、父の日ももう少し積極的に扱われてもいいんじゃないかと・・・毎年思うのはひがみですかね。

とりあえず、プレゼントを贈りたい方、今ならまだ日曜日に間に合います。

2024年5月9日木曜日

自宅居酒屋 #84 味噌漬けキャベツ


居酒屋って、とにかく注文から品を出すまで待たせないというのが大事なポイント。そして、飲食店なら当然、美味しい物じゃないとあかん。作り手の側からすれば、客の回転を考えれば、短い時間で作れるにこしたことはない。

これは、しばらく寝かせたいのでちょっと時間がかかりますが、作り置きしておけるので、暇な時間に仕込んでおくのがおすすめ。

まず、味のベースを作ります。ビニール袋に、味噌大さじ2、みりん大さじ1、醤油小さじ1、七味少々、いりごま少々入れて、よく混ざておきます。

珍しく量を書きましたが、そんなに正確でなくてもいいと思います。自分の好みで好きにしちゃってください。

キャベツ1/4玉ほどをザクザクに刻みます。厚みのある芯はある程度取り除いた方が良いかもしれません。

キャベツを先ほどのビニール袋に入れたら、全体に馴染む程度に軽く揉んだら、あとは数時間寝かせておくと出来上がり。

水が出ますので、食べるときは捨てましょう。味が濃いと思ったら、さっと水で洗い流せばたいてい大丈夫です。

やることは簡単なので、一度お試しください。

2024年5月8日水曜日

自宅居酒屋 #83 山椒きゅうり


簡単・早い・旨いがモットーとはいえ、いやいや、これ、きゅうりを切っただけと思われてしまうかもしれませんが、ちゃんと3分で味付けしています。

きゅうりは薄めにスライス・・・早く味がつくように。

切ったきょうりはビニール袋に入れる・・・洗い物を増やさない。

そこへ、あごだしを少々(または白だしでも可)・・・味に深み。

そこへ、醤油を少々・・・塩気は大事。

そして、最後に好きなだけ山椒粉を振りかけて、口を絞って1分間ほどシャカシャカすれば出来上がりです。

何と簡単。何と旨い。これだけでビールいけます。


2024年5月7日火曜日

葉桜


ゴールデン・ウィークも終了し、桜の木も満開から1か月ほど経ちましたが、完全な葉桜になっていて、ピンクから緑のトンネルに様変わりしていました。

ちなみに満開の時はこんな感じ。


だいぶ雰囲気が変わるものです。

毎年、桜の花が満開になるのを楽しみにするわけですが、満開ということは散り始めるということ。終わりの始まりと考えると、ちょっと浮かれてばかりはいられないという気がします。

開花宣言のあと、三分咲きとか五分咲きとかを経て満開になりますが、花が散り始めと同じように、三分葉桜、五分葉桜・・・となり、完全に花が無くなるとただの「葉桜」と呼ばれます。

あとは葉っぱを塩漬けにして食用にするしかありません。

2024年5月6日月曜日

中島みゆき / 歌旅 - コンサート・ツアー2007 (2007)

70年代から現在に至るまでコンスタントに活躍している歌手の中で、唯一無二の独特の世界観を持ち続けているのが中島みゆきだと思います。

フォークソング畑出身というイメージですが、フォークでもなくニューミュージックでもない。洋楽に染まるわけでもなく、むしろ日本人に自然に備わった感性に訴えかけるところは演歌・歌謡曲に近いものがあるのかもしれません。

ほとんどが自身が作詞・作曲しているわけですが、特に詩の内容を深く聞き取りたくなる珍しい歌手です。言葉の一つ一つに「中島節」とも言える、おそらく誰にも書けない独特さがあって、文学としても成立しているように思います。

1975年、当時アマチュアのシンガー・ソング・ライターの登竜門となっていたヤマハ主催の「ポピュラー・ソング・コンテスト(通称ポプコン)」で入賞し、「アザミ嬢のララバイ」でデヴュー。同年秋のポプコンで「時代」でグランプリを受賞しました。

1976年のファースト・アルバム「私の声が聞こえますか」が発売されて以来、オリジナル・アルバムは2023年の「世界が違って見える日」まで44枚にのぼり、衰えを見せない創作意欲には頭が下がる。そのすべてのアルバムをそろえるだけの価値がある歌手なんですが、あまりに多いのでそんなに簡単なことではありません。

とりあえず、20世紀の中島みゆきをまとめて聞けばよいという方には、ベスト盤の「大吟醸(1996)」と「大銀幕(1998)」の2枚のアルバムがおすすめです。初期のヒット曲と話題になったアルバム収録曲によって最低限は抑えられます。

いやいや、シングル発売曲は全部聞きたいというのなら、「Singles」があります。1987年発売の「I」はCD3枚組(40曲)、1994年発売の「II」はCD2枚組(20曲)で、ほぼ重複はありません。CD1枚(14曲)の2002年発売の「Singles 2000」を加えれば20世紀は網羅できます。

21世紀の作品は、2014年の「十二単 Singles 4」(12曲)にまとめられています。その後の作品と、一部の重複はありますが2016年の「前途」(12曲)を加えれば、必要最小限のキャリアがそろうことになります。ただし、繰り返しになりますが、中島みゆきの本当の魅力はアルバム全体であり、ベスト盤はその一部でしかありません。

最小限で良いというなら2020年発売の「ここにいるよ」というCD2枚組、全26曲というのもありますが、聞きたい曲がたくさん抜けてしまう。ただし、この初回限定盤には、「Nobody is Right」のライブ映像が付いてくるのも捨てがたい。

単なるステージ歌手の他に独自の音楽劇を演じる「夜会」シリーズも、中島みゆきの世界観を知るためには重要ですが、これはビジュアルが大事。いくつかはDVDも出ていますが、現在ではブレミア価格になっていて手に入れにくい。

そこでヴィジュアルとしては、3つのコンサート映像が入手しやすい。「中島みゆき"縁会"2012〜3」は比較的ヒット曲中心のライブ、「中島みゆきConcert"一会"2015〜2016」は本人がヒット曲よりも一番伝えたい曲を中心としています。そこで、もう少し古くはなりますが「歌旅 -中島みゆきコンサートツアー2007-」を強くおすすめします。

「歌旅」は、ヒット曲と知られざる名曲のバランスが良く、ライブの楽しさがとても伝わってきます。ただし、このDVDに漏れた数曲が、10年たって「Live Request 歌旅・縁会・一会」の限定盤にDVDとして付属しています。是非、あわせて見て欲しいと思います。

2024年5月5日日曜日

松任谷由実 / 日本の恋と、ユーミンと。 (2012)

松任谷由実は「ニュー・ミュージック」と呼ばれる音楽ジャンルの元祖であり、日本の「歌謡曲」を終わらせ今の「JPOP」の基礎を作った人・・・というのは大袈裟かもしれませんが、あながち間違っていないと思います。

それだけ大きな影響力を持ち、大衆からも絶大な支持を得ているわけですが、(前にも書いたと思いますが)自分としてはあまり好きじゃない。あの声質が生理的にきつい。とは言っても、確かにキャッチャーなメロディが刺さりやすく、誰もが受け入れやすいメロディ・メーカーであると思います。

1972年に荒井由実としてデヴューした頃は、演歌にせよ歌謡曲にせよ、あるいはフォークであっても、コード進行はC、F、G、E、D、Am、Dm、Emなどの比較的単純明快なコードで足りていました。ギターを手にしたばかりの小僧でも、比較的ジャカジャカと合わせやすかった。

ところが、荒井由実の登場で、ギター小僧は初めて「メジャー・セブンス」という本来なら不協和音となるコードに出くわして驚くことになりました。これがニュー・ミュージックの正体だと思っているんですけど、微妙に不協和音を使うことでものすごくムーディになるんです。

音楽好きにはなんか今までと違う雰囲気の音楽だなと注目されていましたが、一般にも知られた最初の曲は、おそらく1975年のTVドラマ主題歌になった「あの日にかえりたい」で、日本の歌でボサノバ調というのが新しかった、これをきっかけに新進女性歌手のトップに躍り出たように思います。

1976年に結婚により松任谷姓に変わり、やや曲作りに重点を置いたこともあってユーミン・ブームは落ち着きます。しかし1979年以降、様々なエンターテインメントを組み込んだ大規模なコンサートを行うようになり、折しもバブル景気と相まって再び人気に火が付いたのは皆さんご承知の通り。

現在までにオリジナル・アルバムは39枚。好きな人はどれにも思い出が詰まっていることでしょうけど、自分のように積極的なファンではないとベスト盤で十分。でも、ベスト盤も最新の「ユーミン万歳! (2022)」までたくさんあるので、なかなかどれをチョイスするか悩むところ。

そこで、2012年発売の「日本の恋と、ユーミンと。」をおすすめしたい。デヴュー40周年記念として、CD3枚組で全46曲が収録され、驚くことに積極的なファンではない自分でもどれもが聞き覚えがあり、最近までの知られた曲がほぼ網羅されているといえます。

また、デヴュー45周年記念として2018年に「ユーミンからの、恋のうた。」が発売されました。こちらは、「日本の恋と、ユーミンと。」に漏れた曲の中から、自身が選曲した45曲がCD3枚に納められています。さすがに自分は初めて聞く曲も多いのですが、これら2つのセットを揃えれば、まぁ何とか困ることはないでしょう。

2024年5月4日土曜日

竹内まりや / Expressions (2008)

「マリア」ではなく「まりや」というのが言いにくかった・・・というのはどうでもいいところですが、70年代後半に登場し、すでに全盛となっていた松任谷由実らの「ニュー・ミュージック」と呼ばれる明るくなったフォークより、さらにポップス調が増した楽曲が多かったのが竹内まりや。

1978年デヴューで、「戻っておいで・私の時間」、「ドリーム・オブ・ユー」、「セプテンバー」、「不思議なピーチパイ」と立て続けに大ヒットを飛ばします。その後もコンスタントに誰にも響く佳曲を作り続け、マイペースながら現在も現役で活躍しています。

ごく初期のベスト盤は1982年の「VIVA MARIYA」ですが、その後の落ち着いた良質の(JPOPとは一線を画す)日本のポップスの名曲を含むのが1994年の「Impressions」です。まぁ、そこそこのファンはCD1枚のこれがおすすめ。

ただしヒット曲以外のものも含めて、それなりに聞きこみたいというのであれば、一番のおすすめは、デヴュー30周年記念として発売された2008年の「Expressions」でしょう。

企画の意図として、ファン投票を参考に自身が選曲した42曲をCD3枚に収め、他人が作った曲を歌うシンガー、自ら作って歌うシンガー・ソング・ライター、そして他人に楽曲を提供するソング・ライターという竹内まりやの3つの面を網羅しようというもの。

薬師丸ひろ子への「元気を出して」、河合奈保子への「けんかをやめて」などはよく知られていますが、竹内まりやとしては珍しいマイナー調で大ヒットした「駅」が中森明菜に提供した曲のセルフ・カバーというのはあまり知られていないかもしれません。

1982年に山下達郎と結婚。けっこう世の中を驚かせたニュースでしたが、以後山下を主アレンジャーとして、マイペース路線になっていきます。ただし、もともと山下と方向性が似ていたのもありますが、「竹内調」を堅持しているところはすごいところ。

このアルバムのキャッチコピーは「人生のところどころに彼女がいました」というもので、まさに言いえて妙という感じ。一曲によって人生が変わったという人は多くはないと思いますが、確かに一つ一つを聞いていると「ああ、あの頃あの時によく聞いたな」と思えて幸せな気分になります。

2024年5月3日金曜日

五輪真弓 / マイ・フェイバリット・ソングス (1985)

五輪真弓というと、21世紀になって目立った活動が伝わってこないのですが、現在73歳、1972年のデヴューから半世紀を超え現役のシンガーです。

自分にとって音楽をよく聞くようになった最初期の歌手の一人で、あらためてずっと聞き続けたい曲がたくさんあります。

ただ、五輪真弓の名前が誰にでも浸透するようになったのは、レコード大賞受賞曲である1980年の「恋人よ」からです。何故大ヒットしたのかというと、いわゆる「歌謡曲」に振り切ったからでしょう。ただ、残念ながら、この曲は自分が五輪真弓を聞かなくなる分岐点となりました。

もともとデヴュー当時は「和製キャロル・キング」と呼ばれ、フォークでもないポップス系に近いピアノを中心とした弾き語りのイメージだったので、主として洋楽が好きだった高校生の自分にフィットしたのです。ですから、自分の五輪真弓は「恋人よ」で終了したのです。

リマスターした再発売のCDもありますが、「恋人よ」までのアルバム9枚を全部聞くのはちょっとしんどい。ベストアルバムはたくさん登場しているのですが、活動歴としては「恋人よ」以後の方が以前より数倍長いので、どれをチョイスしても知らない曲が山ほど収録されていて手に入れたくなる魅力がありません。

いろいろAmazonを検索して、これならばと見つけたのが1985年発売のこのCD4枚組。全60曲というボリュームで、大多数がかつて所有していた9枚のレコードからのセレクトになっています。

デヴュー曲の「少女」から、基本的に時代順に収録されていますので、五輪真弓の変遷がわかりやすい。1枚目は、初期のぼくとつとした弾き語り中心。2枚目になると、フランスで人気となり次第にそれ風の編曲が増えてくる。3枚目は、いよいよシャンソン風に「歌謡曲化」して、4枚目はほぼ馴染みのない曲が並びます。

「恋人よ」以降にファンになった人には、こんな「精錬されていない」五輪真弓はいらないと思われそうですが、原点を楽しむには最適のベスト盤だと思います。

2024年5月2日木曜日

悲報!! 手打ちそば おおつか @ センター南


実に残念なことに、港北ニュータウンで最も美味しい手打ちそばの店、「おおつか」が先月閉店しました。

年に数回お邪魔してきましたが、いつも美味しい蕎麦や天ぷらに大満足させていただき、本当にありがとうございました。


突然の閉店で、馴染の多くのお客さんは驚き、惜しむ声が多く上がったことと思います。

店主が張り出した「閉店いたしました」の張り紙には、閉店を惜しむ声が書かれていました。飾らない店主らしい、無骨な文字がかえって寂しさを強調しているように思います。

2024年5月1日水曜日

医師の働き方改革


おっと、気がついたら世の中はゴールデン・ウィークに突入していた。

何でも、休める人は最大で10連休だそうで、まったく無縁の自分としてはそんなに働かないで遊んでいるなんて・・・と言いつつも、半分羨ましく思っていたりもします。たぶん、一生、そんな生活は無理かもしれない。

というわけで、クリニックはカレンダー通り。赤いところは休診ですが、黒いところは普通で、本日、4月30日、そして5月1日、2日は診療をします。

もっとも、クリニックで全部休みにするところなんてほとんどありません。毎年、医師会からGW期間中の休みを各クリニックから聞いて、集計した案内が送られてくるのですが、ほとんど意味がありません。お盆の頃とか年末・年始みたいに、クリニックによって休診日がばらつく時期は意味があるんですけどね。

4月から運送業界で働き方改革が始まり、いろいろと話題になりました。実は医療業界でも同様で、医師の勤務時間に厳しい制約が課せられることになりました。もちろん、クリニックはたいてい医師が自分で働けるだけ働けばいいのであまり関係はありませんが、最も影響を受けるのは勤務医の方々。

自分が研修医の時は、朝8時前に出勤し担当の患者さんの状態などを把握して、9時から外来だったり病棟の業務、または手術に入ります。午後は外来・手術が無ければ、研究・勉強・学会準備など。夕方になると検査結果などが集まってくるので、再び病棟でカルテ整理。

早ければ夜7時くらいにだいたい帰れる・・・のは珍しくて、これらの合間を縫って救急車がガンガンやってきます。まだ救急救命という独立した科は黎明期だったので、救急はほぼ各科の医師が呼び出されていました。

そして当直。一番多かった時で、月に15回。下っ端が自分と同期の二人しかいなかったので、交互に泊まっていました。研修医の給料は、1年目基本給5万円+住宅手当2万5千円、2年目だと基本給が7万5千円。当直は何回やっても月に5千円。当直明けは、夜中に緊急手術した時でも普通のいつもの業務に入ります。タイムカードはなくて、勤務時間なんて有って無いようなものでした。

だから、今の若い医者は甘やかされているなどと言うつもりはまったくありません。どう考えたって異常な生活ですから。確かに短期間でたくさんの経験をさせてもらったと思いますが、おかけでバブルの一端すら味わったことがないまま崩壊していましたっけ。

とにかく、若い医師の方々が人並みの生活する中で、しっかりと成長していくためには新しい考え方の仕組みが必要だと思います。高度経済成長期の末尾を引きづった自分たちは、おそらく思いつかないのかもしれません。ところが、残念ながらほとんどの「教授」と呼ばれる方々は自分と同じような世代ですから心配です。

2000年からの小泉改革で、医療界にも労働基準本を守ろうという機運が最初に導入されました。その後に医者になった方々は、今は40代の中堅を担っているわけで、彼らが改革の中心になることが望ましいと思っています。