年末年始診療 12月29日~1月5日は休診します
年内は12月28日(土)まで、年始は1月6日(月)から通常診療を行います
2016年4月30日土曜日
2016年4月29日金曜日
昭和天皇誕生日
おそらく40歳代以上の日本人にとって、一番馴染みがある天皇陛下と言えば、昭和天皇、裕仁様でしょう。
1901年4月29日生まれで、今年は生誕115周年ということになります。自分は戦後生まれの「戦争を知らないこどもたち」なので、天皇陛下は「日本国民の象徴」という存在だと教わりました。
国民の象徴というのは、何となく漠然としていてわかりにくい。国民の平均が天皇なのか、天皇のすることを国民が真似るのか・・・
終戦前後の知られざる裏側みたいなのが、少しずつ表に出るようになって、多少は理解できるようになってきました。
日本人の唯一の指導者たる天皇への精神的依存を利用して、戦後の混乱を一つにまとめるためにGHQが天皇制の存続を認めました。しかし、戦前の絶対的な権力の集中を避けるために、政治的な権力の一切を剥ぎ取ったのが「国民の象徴」につながると理解しています。
天皇陛下が、直接国民に何かをしてくれるわけではありませんが、戦後の裕仁天皇も、そして今生天皇である明仁様も、日本国民としてというより、人としてどうあるべきか体現するように生活をされているのだと思います。
いろいろな古くからのしきたりに縛られ、多くの制約がある暮らしはさぞかし大変でしょうし、それをまた我々一般人が真似をすることは到底無理というものです。
しかし、天皇というシステムがあることで、精神的な国としてのまとまり、何らかの支柱として機能が働いていることは間違いなく、やはり日本人としてなくてはならないものなんでしょうね。
今日は、昭和天皇の誕生日で、「飛び石連休」の初日。今では昭和の日の名前を変えましたし、5月4日が「みどりの日」として休日になって飛び石ではなくなりました。
自分の仕事柄、休日がたくさん入ると前後へのしわ寄せが大きくなるので、あまり嬉しくない・・・と以前から思っていましたが、最近は休日は休日としてしっかり体を休ませることも大事だと思います。まぁ、年取ったということでしょうけど・・・
1901年4月29日生まれで、今年は生誕115周年ということになります。自分は戦後生まれの「戦争を知らないこどもたち」なので、天皇陛下は「日本国民の象徴」という存在だと教わりました。
国民の象徴というのは、何となく漠然としていてわかりにくい。国民の平均が天皇なのか、天皇のすることを国民が真似るのか・・・
終戦前後の知られざる裏側みたいなのが、少しずつ表に出るようになって、多少は理解できるようになってきました。
日本人の唯一の指導者たる天皇への精神的依存を利用して、戦後の混乱を一つにまとめるためにGHQが天皇制の存続を認めました。しかし、戦前の絶対的な権力の集中を避けるために、政治的な権力の一切を剥ぎ取ったのが「国民の象徴」につながると理解しています。
天皇陛下が、直接国民に何かをしてくれるわけではありませんが、戦後の裕仁天皇も、そして今生天皇である明仁様も、日本国民としてというより、人としてどうあるべきか体現するように生活をされているのだと思います。
いろいろな古くからのしきたりに縛られ、多くの制約がある暮らしはさぞかし大変でしょうし、それをまた我々一般人が真似をすることは到底無理というものです。
しかし、天皇というシステムがあることで、精神的な国としてのまとまり、何らかの支柱として機能が働いていることは間違いなく、やはり日本人としてなくてはならないものなんでしょうね。
今日は、昭和天皇の誕生日で、「飛び石連休」の初日。今では昭和の日の名前を変えましたし、5月4日が「みどりの日」として休日になって飛び石ではなくなりました。
自分の仕事柄、休日がたくさん入ると前後へのしわ寄せが大きくなるので、あまり嬉しくない・・・と以前から思っていましたが、最近は休日は休日としてしっかり体を休ませることも大事だと思います。まぁ、年取ったということでしょうけど・・・
2016年4月28日木曜日
HERO (2015)
言わずと知れた、木村拓哉主演の人気ドラマの劇場映画、第2弾です。
最初のテレビ・ドラマは2001年、ドラマのSP(2006年)を伏線として劇場版第1弾(2007年)があり、2014年にドラマとして復活、相変わらずの人気見せつけました。
ドラマの第2シリーズでは、最初のシリーズの話の基本にあった久利生検事と雨宮事務官との関係が無くなり、雨宮に代わって麻木事務官が登場しました。
ぶっちゃけ、松たか子ファンとしては雨宮が出ないHEROは、クリープを入れないコーヒー(古っ!!)みたいなもので、正直、違和感がずっとあったんです。
昨年の第2弾映画では、事務官から検事になれた雨宮が再登場し、二人の掛け合いが復活しました。ですから、もうこれは松たか子の雨宮検事を見るだけで価値がある・・・というか、それしか価値が無いという言い方もできるかもしれません。
つまり、内容的にはあまりすごいところはありません。本来、わざわざ映画にするほどの内容とは言えない。つまりSPドラマでも十分というところで、ストーリーの展開そのものは雑な印象を受けます。
今シーズンのTBSのドラマ、「99.9」は嵐の松潤主演ですが、おそらくHEROをかなり意識したドラマのように思います。こちらの深山弁護士も型破り、我が道を行く的な行動は久利生検事を思い起こす人が多いでしょう。
いっそのこと、久利生検事vs深山弁護士の法廷ドラマをテレビ局の垣根を超えて作ったら面白いと思いますけど・・・まぁ、無理でしょうね。
☆☆☆
2016年4月27日水曜日
Curtis Fuller / Blues-ette
JAZZは好きですが、他の音楽でもそうなんですが、新たなものをさがそうという意欲はあまりないので、いまだに古いものを時々聴いているだけ。
何度か書いていることで、Miles Davisが一番のお気に入りで、MIlesだけ全部持っていれば、ほぼ有名どころは芋づる式についてくるわけで、たいていのことは間に合ってしまいます。
とは言っても、Milesとの共演がなかったアーティストも山ほどいますから、それ以外でも多少聴きたくなるのは無いわけではありません。
例えばこれ。
Curtis Fullerはトロンボーン奏者。JAZZにトロンボーンが入ると、金管なのにサウンドが柔らかくなる。音がスライドするからでしょうか。
ベニー・ゴルソン、アート・ファーマーなどと、アンサンブルを重視したジャズテットというバンドでも活躍して、居心地のよい響きのサウンドにはまります。
フラーのソロ・アルバムというと、ほぼ一択。それが"Blues-ette"で、1959年のステレオ録音。演奏はジャズてっとの延長線上で、ゴルソンのキンキンしないテナーとのアンサンブルが見事で、各楽器の定位がはっきりしていて一つ一つの楽器がよく分離しています。
また、ピアノが名手トミー・フラナガンというところも忘れてはいけないポイント。コロコロと転がるトーンが、ブラスの合間をバランスよく埋めている。
1993年に、同じメンバーで"Part2"というアルバムを作っていて、一部の曲は再演しています。こちらは、二匹目の泥鰌的なものですから、話題性はありましたが名盤扱いはされていません。ただ、サウンドの方向性は一緒で、気持ちよさは相変わらずです。
一度聴きだすと、やめずにしばらくやっていてくれ、っと言いたくなる。クールなんだけど、ノリのいいサウンドは癖になります。
何度か書いていることで、Miles Davisが一番のお気に入りで、MIlesだけ全部持っていれば、ほぼ有名どころは芋づる式についてくるわけで、たいていのことは間に合ってしまいます。
とは言っても、Milesとの共演がなかったアーティストも山ほどいますから、それ以外でも多少聴きたくなるのは無いわけではありません。
例えばこれ。
Curtis Fullerはトロンボーン奏者。JAZZにトロンボーンが入ると、金管なのにサウンドが柔らかくなる。音がスライドするからでしょうか。
ベニー・ゴルソン、アート・ファーマーなどと、アンサンブルを重視したジャズテットというバンドでも活躍して、居心地のよい響きのサウンドにはまります。
フラーのソロ・アルバムというと、ほぼ一択。それが"Blues-ette"で、1959年のステレオ録音。演奏はジャズてっとの延長線上で、ゴルソンのキンキンしないテナーとのアンサンブルが見事で、各楽器の定位がはっきりしていて一つ一つの楽器がよく分離しています。
また、ピアノが名手トミー・フラナガンというところも忘れてはいけないポイント。コロコロと転がるトーンが、ブラスの合間をバランスよく埋めている。
1993年に、同じメンバーで"Part2"というアルバムを作っていて、一部の曲は再演しています。こちらは、二匹目の泥鰌的なものですから、話題性はありましたが名盤扱いはされていません。ただ、サウンドの方向性は一緒で、気持ちよさは相変わらずです。
一度聴きだすと、やめずにしばらくやっていてくれ、っと言いたくなる。クールなんだけど、ノリのいいサウンドは癖になります。
2016年4月26日火曜日
障子
なんか昔は、日本人は紙でできた狭い家に住んでいると外国から蔑視されていたという・・・その原因は、襖(ふすま)と障子(しょうじ)ですよね。
確かに紙でできているわけで、その点においては誤りはない認識ですけど、家全体が紙だったらとんでもないことになる。
襖にしても障子にしても、日本の和紙を用いた文化としては、それなりに重要なわけです。とは言っても、最近の洋風化した生活では、あまり見かけなくなってきました。
実際、うちのどこにも襖も障子もありません・・・というか、そもそも畳も無い。
どうも、そういうところにも年を取ってきた片鱗が出るというのか、妙に日本家屋的な部分に懐古的というか、憧れるみたいな気持ちが出てきます。
何ででしょうか。温かみがあるというか、今時で言う「オーガニック」な雰囲気かもしれませんし、まぁとにかく気持ちが落ち着くようなところかも。
とある店で、笹の模様のおしゃれな障子をみつけました。
いかにも和風×和風の相乗効果で、なかなかいい味をでしています・・・が、実はこれ、よく見ると笹は本物。
障子の向こう側に本物の笹があるんです。それが、障子に透けて見えている。おしゃれというか、粋というか、いやぁ~よくできています。感心しました。
2016年4月25日月曜日
庭の手入れに注意
あっという間に4月も終わりが近づいています。この前まで、雑草がチョロチョロ、地面がたくさん見えていた猫の額ほどの庭が、ぼやぼやしていたらどんどん草だらけになっていました。
いわゆる「新緑」が「萌える」シーズンということですが、 皆さん昨日は日曜日で草むしりなどの作業をした方が、大勢いるんではないでしょうか。
ずっと、かがんだり、中腰での作業は腰に負担がかかります。若い時は何ともなかったことが、中年以降になると意外にしんどいもの。
この季節、庭いじりをして、翌日あるいは翌々日から腰痛悪化という患者さんは多い感じがします。若さに自信をもっていいのは、あるいは「自分はまだ若い」つもりで行動していいのは40歳まで。40歳を超えると、気持ちが若いのはいいのですが体は違います。
そう言うと寂しいところもありますが、肉体は永遠ではありません。まぁ、草花で言えば一年草みたいなもので、ワン・サイクルでお終い。
でも、うちの庭にも今年もまた金魚草が生えてきて花をつけました。難しい言葉を使うと「種の保存」が、生き物の究極の存在理由です。冬の後には、また春が来る。
まぁ、そんなわけで、あんまり話の脈絡がまとまりがないのですが、腰を痛めないように気を付けて雑草取りをしましょうね、という話でした。
2016年4月24日日曜日
カルト映画の巨匠
日本では「アングラ」という言葉が使われていましたが、社会の一般常識に反発する反体制活動のこと。表だって行動すると検挙されるような活動なので、地下に潜っているということで"under-ground"から来ています。
70年代の学生運動が象徴的なのかもしれませんが、その中で映画・音楽・小説などの文化面だけは、「カウンター・カルチャー」とも呼ばれ、若者を中心に熱狂的な支持をされるようになります。
アメリカでは、ベトナム戦争による影響で、反体制的な文化が花開いて、特に映画の世界では「アメリカ・ニュー・シネマ」と呼ばれるジャンルが確立しています。日本ではATGのような独立プロが、一連の作品を通じて、既成の概念に捕らわれることのない斬新な映画を発表しました。
最近では「サブカルチャー」という言葉で呼ばれるのは、アングラだったもののに熱狂的なファンが発生して、反体制的なとんがった部分は消え去り、どちらかというと趣味的な範囲に収まっている場合が多いのかもしれません。「オタク」は、そういうサブカルチャーを喜ぶファンの側に対する呼称でしょう。
「カルト」というのは、もともと宗教的な崇拝・礼拝という意味です。しかし、一般的には特定の人物だけを崇拝して、その人物が決めた正義を信奉する反社会性の強い、ある種の宗教集団に対して用いられます。
そこから、興業的には失敗したにもかかわらず、一部の熱狂的なファンが存在し続ける映画を「カルト映画」と呼ぶわけで、一般常識の中だけで見ていると、何が言いたいのかわからないようなものが多く含まれてきます。
しかし、カルト映画と呼ばれる作品の中には、社会の変化とともに広く一般にも認知されるようになって、「時代を先取り」した名作映画として、アングラなものからメジャー作品へと評価が昇格したものもたくさんある。
長い前置きですが、要するに書きたいことは、スタンリー・キューブリックという映画監督は、誤解を恐れず一言で言うとカルト映画の巨匠だということです。
キューブリックの映画監督としての経歴は、前半と後半に大きく分けられ、前半は映画技術を学んでいく習作が並び、後半は名作と評価されキューブリックを巨匠と呼ぶに相応しい作品群で埋められます。
名作とされる作品群も、興業的には必ずしも成功しているとは言えず、発表当時は賛否両論が多数あったものばかり。しかも、コメディ、SF、ホラー、歴史、戦争という具合に、同じジャンルの作品はありません。
恵まれない習作時代には、できるだけ自分でできることは自分でするしかなかったために、映画に支配されていたわけですが、後半は自ら映画全体を支配するようになり、どんな内容でもキューブリックのカラーが確立されている。
特に内容をわかりやすくする説明調の場面を、極力排除していき、観客側の感性を刺激する。そのために、細部にこだわり、ひとつの場面でも隅から隅まで監督自らの意思を貫く姿勢が、熱狂的な支持者を生み出した大きな要因です。
社会的に受け入れられるようになったものは、もはやカルト映画では無いという考え方もあるかもしれませんが、窮屈に考えるなら、本当のカルトは世間一般には語られることは無く、一部で噂程度に話されるようなものでしょう。
キューブリック作品は、発表当時には大きな賞はほとんどもらえていませんが、死後、現在までにこれだけ議論され続ける映画監督は稀有な例と言えます。まさに、そこがカルト映画の巨匠たる所以ではないでしょうか。
2016年4月23日土曜日
孔雀の羽
孔雀は雉の仲間の鳥。
特に、雄が扇状に藍色の羽を広げた姿が美しい。こどもの頃に、動物園で本物を見た記憶があるような気がしますが、あらたまってまじまじとクジャクを見たことはありません。
ただ、美しい羽が昔自宅にあったように思います。どうして、何のためにあったのかは、まったくわかりません。
藍色を中心に、金色も混ざったみごとな羽は飾りらしい。雌に対するアピールで広げるためだけのものですが、自然界が 作った奇跡の紋様と一つと言えます。
もともとはインドから中国にかけて生息する鳥だったので、仏教の中でも大事にされ、日本にも伝わっているのでしょうか。
孔雀の羽をあしらった伝統工芸品はいろいろありますし、美術的にもいろいろな作品の中に登場します。造形や色彩をうまく再現できると、高貴な雰囲気が出て、それだけで物の価値が高くなるような気がします。
2016年4月22日金曜日
手打ちそば おおつか @ センター南 その4
もう、お馴染みですが、クリニックの近所にある蕎麦の名店「おおつか」の紹介は4回目です。
職人気質のご主人ですから、メニューはもともと多くはありません。メインとなるのは、鴨せいろ、天ぷらせいろ、そして今回紹介する穴子せいろの三つです。
もちろん温かい汁蕎麦もありますが、 何しろとにかく手打ちの蕎麦が美味しいので、できるだけせいろで食べたいものです。
さて、今回は穴子です。予想通り、穴子の天ぷらが中心・・・なんですが、一番後ろにあって、野菜の天ぷらが前に並んでいるのでわかりづらい。
長い穴子ですから、お皿の端からは端まである。前に来ると、他が隠れて彩的にいまいちになると考えたのでしょうが、メインの穴子が隠れてしまったのはやや残念。
もちろん、味はまったく問題なく、穴子はちょっと甘みを感じるなかなかの天ぷらでした。一緒にある野菜天ぷらは、牛蒡、ヤングコーン、椎茸、筍、大葉、南瓜、茄子です。
筍は旬の素材で、地場産の朝採りものをすぐに茹でているものだそうです。採れたてであく抜きをする必要が無いので、えぐみの無く美味しい素材です。
それにしても、蕎麦は本当に美味しい。ちょっと濃い目の汁なので、箸ですくった下の方に、少しだけつけて口の中に入れるのがいい。蕎麦の味をしっかりと味わうことができます。
とにかく、蕎麦好き、蕎麦通なら、これを食べずに語ることなかれ・・・的な!! お店なのです。
2016年4月21日木曜日
懲りない三菱自動車
三菱自動車は、売れ筋の軽自動車であるeKワゴンや日産自動車に供給しているデイズで、燃費を実際よりも良く見せるため不正な操作を行っていたことが発覚しました。
日産が、あまりに変だという指摘をしてわかったものだそうですが、国土交通省が行う燃費測定試験に虚偽のデータを提出して10%程度の燃費向上を操作していたらしいです。
つい最近では、フォルクスワーゲンの組織的な排ガス規制逃れがあって、自動車業界を揺るがす問題になったばかりですが、三菱自動車はこれまでにも再三問題を起こしている。
1970年代からの三菱自動車のリコール隠し問題は深刻で、企業のシステムとして「やばい」ものは国への報告はせず、2000年に内部告発で発覚するも、すべては公表しませんでした。
その後、死亡事故の発生があってもユーザーの整備不良を主張していましたが、2004年にさらなるコール隠しが発覚し、これらに関する裁判のほとんどで三菱側が敗訴して決着しています。
その後、2010年にも長期にわたる不具合に対する大規模なリコールが行われたりして、三菱自動車の業界での地位は地に落ちた感がありました。
・・・にもかかわらず、またもや今回のことです。「たまたま」とか、「偶然」とかという話ではありりません。地に落ちた信頼を、地中深く埋めてしまうようなことですから、会社そのものの存続に関わってくる可能性もあるかもしれません。
こういう問題が明らかになるたびに、自動車全体に関わる安全性に疑問が投げかけられるわけですから、トヨタ、ホンダなどの両雄を始め、業界全体で襟を正す必要があると思います。
2016年4月20日水曜日
がんばれ、くまモン!!
まだ正式に呼称は決まっていないようですが、九州地方中央部、阿蘇山近辺を震源とする大きな地震が4月14日から多発しています。
被災された方々には、心からお見舞い申し上げます。何度も大きな揺れが続くため、まだまだ安心することができない状況が続いていることと思います。
自分は生まれたのは、実は熊本です。母が熊本出身、祖父は熊本大学で教職についていました。自分がうまれて半年くらいで、父が東京に出てきたので、まったく熊本についてはわかりません。しかし、少なからず所縁のある土地での災害ですから、他人事とは思えません。
当然、復興・再生などを考える段階ではないと思いますが、必ず元の姿に戻ることができるものと信じて乗り切っていただきたいものです。
くまモンは、熊本県の「ゆるキャラ」ですが、全国的に人気が高く、知名度は抜群です。今回の災害でも、熊本を代表する情報発信の主役になりうる存在だと思います。
一部には、ふざけている場合ではないという意見もあるようですが、くまモンの癒し効果というものもあるでしょうし、是非元気な姿を見せて頑張ってもらいたいものだと思います。
2016年4月19日火曜日
KUBRICK / 非情の罠 (1955)
元のタイトルは"KIller's Kiss"ですから、直訳すれば「殺し屋のキッス」とでもなるんでしょうか。いきなりで何ですけど、原題も邦題にしても、ちょっとずれてる感じがしますが、何にしてもキューブリック本人が"公認"する処女作です。
1953年に公開された、真の劇場用長編映画の処女作は「恐怖と欲望」で、実質的な利益はほとんど生みませんでした。キューブリックは、学生並みの作品としこの作品を封印してしまいました。
1954年に、何とか資金を調達したキューブリックの「非情の罠」の撮影に入ります。ここでも、まだ駆け出しの若い映画監督は、必要に迫られて一人でいろいろな仕事をこなしました。
しかし、そのためにいろいろな問題も引き起こしています。ニューヨークの街中での撮影を許可をとらずにゲリラ的に敢行したり、録音を失敗して台詞だけでなく効果音もアフレコするはめになったりしました。
主演女優からは、最後に考えていたラブ・シーンを拒絶され、さらにアフレコも拒否され別人の声で仕上げなければならなくなります。
当時、アメリカではフィルム・ノワールと呼ばれる映画のスタイルがはやり始めていました。これは、一癖も二癖もある屈折した主人公による重苦しい雰囲気が漂う犯罪ドラマのこと。本作や次回作は、まさにフィルム・ノワールと呼ぶのにふさわしいかもしれません。
往年の勢いが無くなったボクサーが、窓越しに隣のアパートに住んでいる女性に恋をします。この女性は、家族との過去の重荷を背負っているダンスホールのホステスで、ホールのオーナーは彼女に恋をしていて、執拗に迫ってくる。
二人はそれぞれの環境から一緒に逃げ出すことにしたのですが、オーナーは主人公を殺すように手下に命令しますが、手下は別人を殺してしまい、彼女も誘拐して監禁します。
出だしの、もともと知り合いではない男女が、窓越しに行動が次第にシンクロしていくあたりは面白い。次第に二人が深い関係になっていくことを、うまく構成しています。
女性の身の上話の間、バレリーナだった姉の踊っているシーンが延々と続くのはかなりテンションが下がります。基本的に、女性の「負い目」はストーリーには直接関係ないので、もう少し簡単でよさそうです。
それにしても、全体の時間がわずか三日間というのは、展開がいきなりすぎてついていけない感じがします。また、悪人のオーナーが、ギャングの親分ならともかく、ちょっと小物すぎ。いきなり手下を使って人を殺すくらいの人物なのに、女性に対する口説き方はみみっちい。
主人公も衰えたとはいえ現役のボクサーにしては、簡単に殴られて倒されたり、どうも腑に落ちない。ラストの追っかけっこでも、手下が飛び降りたときに足を痛めて脱落。とにかく突っ込みどころはたくさんあります。
ちよっと気になったのは、試合に負けた主人公を気遣うのが、田舎の伯父さん。毎月手紙もくれるようだし、わざわざ電話もしてくる。これはキューブリック本人に、資金援助をしてくるの親類に敬意を表しているのかもと思ってしまいます。
まだまだ巨匠としての風格のある映画作りができるようになるまでには、20代の監督には無理がありそうです。やはり、部分的に将来につながる「らしさ」を探して楽しむのがいいかもしれません。
2016年4月18日月曜日
KUBRICK / 恐怖と欲望 (1953)
1928年、マンハッタン生まれのスタンリー・キューブリックは、人種の坩堝と呼ばれるニューヨークで、少年時代を過ごしました。ここで、アーティスティックな感性を研ぎ澄ましていったことは容易に想像できます。
1945年に時の大統領であったフランクリン・ルーズベルトが、第二次世界大戦の終結目前に死去し、キューブリックは写真雑誌LOOKにルーズベルトの死に関する写真を認められ、わずか17歳にして見習いカメラマンとして採用されました。
1948年、二十歳にして「ボクサーの一日」の組写真の企画をまかされたキューブリックは、あきらかにこれをもとに映画化への興味を持ち始めます。
1951年、それは「拳闘試合の日」と題された16分間の白黒映画として日の目を見ることになります。制作、監督、脚本、撮影、録音の五役をキューブリックが行ったのは、もちろん経済的事情が大きかったのだろうと思います。
しかし、後に映画にまつわるすべてを厳格にコントロールすることで有名だった、キューブリックの映画作りの本質がここにあるのかもしれません。何とかRKOに映画を売ることができたキューブリックは、LOOKを退社し正式に映画作家としてスタートしたわけです。
続いてRKOから任されて「空飛ぶ牧師」という8分の短編、翌年にはアメリカ労働連合大西洋湾岸地区支部からの依頼で「海の旅人たち国際組合」の宣伝映画の製作します。
いずれも、自らの企画ではないだけに、内容的には見るべきポイントはありません。キューブリックがプロとして、映画製作の一連の過程を学ぶ練習台にはなったのかもしれません。
これらと同時に撮影が始まっていたのが、「恐怖と欲望」とタイトルされた長編映画でした。キューブリックは、経済的な理由により、フィルムの一コマも無駄にしないように、事前に全体の構成を計算しつくしていました。それでも、予想以上に出費は膨れ上がり、親類からの援助のみならず、前述のような雇われ仕事を淡々とこなすことになります。
映画の内容は、架空の国同士の戦争の中で、敵地内に墜落した飛行機から自陣に生還しようとする4人の兵士の話です。そこに、恐怖と欲望があり、その葛藤の中でそれぞれにいろいろな形の結果を作り出すというもの。文明人であるはずの者たちが、戦争と言う状況下ではそれを忘れ、一度変わってしまうと元には戻れない。
確かに、ネットなどでも言われているように、説明調の台詞が多く、観終わっても特に「傑作」と思わせるほどの内容とはいい難い。しかし、台詞を使わず俳優たちの目や手の動きだけをアップにしていくシーンは、キューブリックらしさみたいなところがあって興味深い。
キューブリックは、批評家たちの比較的悪くない評価に関わらず、この作品を「映画学校の生徒レベル」と自ら判断して、可能な限りのフィルムを買い戻し封印してしまいました。ですから、1999年にキューブリックが亡くなった時点では、この作品を一般人が観ることは不可能と考えられていたのです。
それがどういう経緯で2011年に公開され、そして翌年にDVDが発売されたのかはわかりません。少なくとも、キューブリック・ファンとしては、内容的にはあまり得るものはなくても、キューブリックの原点を確認し、後の「完成」作品をより楽しむための一過程としての意義は認めざるを得ません。
2016年4月17日日曜日
6人の映画作家
映画というものが、2時間程度の時間の中で、芸術としての意味を成すには、ただストーリーだけをわからせるだけではだめ。
たった一つのシーンにも、観たものがその意味を考えてイマジネーションを膨らませるだけの何かを詰め込むことで、何倍もの効果を産み出すことができるものが「良い映画」と評価する基準になるんだろうと思います。
観終わった後にも、この映画は何を言いたかったのか考えさせられる、あるいは何かを誰かと話してみたくなるような・・・作品の見えていないところを味わうことができる、それが映画の余韻なんだろうと思います。
そういうものを作れる人が映像作家であり、真に巨匠と呼ぶことができる人たちで、彼らの作品はすべて網羅するだけの価値があるというものです。
自分の価値観では、チャーリー・チャップリン、アルフレッド・ヒッチコック、ルキノ・ヴィスコンティ、黒澤明、そしてスタンリー・キューブリックという5人の監督は、まさに巨匠と呼ぶに相応しい映画作家です。
演じる側から転じて、後に監督として独自の映像世界を構築したクリント・イーストウッドを加えて、6人についてはすべての作品を鑑賞すべきものと思っています。
もちろん、他にも名高い映像作家として認められている方々は大勢いるのですが、あまり真剣に見る機会が今までに多くなかったので、これ以上に手を広げることは今からではなかなか難しい。そもそも、この手の話は好き嫌いだけのことですしね。
このブログでは、以前にチャップリン、黒澤についてはまとめた記憶があります。チャップリンは何しろ古いですから、どうやっても画質は期待できません。それでも、角川がまとめたDVD-BOXが丁寧な仕事で安心。中古でも、あまり値が下がっていませんでした。
黒澤は作品が多いので、これを東宝中心にDVDまたはBrurayで揃えると、かなり高額で大変なことになります。幸いアメリカの廉価版メーカーがたくさん出しているので、こちらを中心に選択すると有名どころはおさえることができます。
ヒッチコックも作品が多いのですが、ろユニバーサルの映像ソフトとしては定番の売れ筋で、何度も何度もBOXが登場しています。戦前のものは、実はアメリカのもので格安のセットがあるんです。しかも、よーく見ないとわからないのですが、何と日本語字幕が選択できる。
キューブリックとイーストウッドは、ワーナーのドル箱。セットもいろいろあって、選びやすい。キューブリックは全13作品、すべてDVDはありますので、中古でよければすべて揃えても1万円かからないでいけます。
キューブリックの幻のデヴュー作は、本人が封印してしまったため、観ることは不可能といわれていましたが、実はこれも数年前にソフト化されています。また、習作ていどの最初期の3本の短編が知られていますが、これもYouTubeで観ることができる。いゃ~、いい時代になったものです。
ヴィスコンティは基本イタリア語で、少なくとも日本語字幕は必須。そうなると、全14作品のうち大部分は紀伊国屋書店が発売していて、中古でもあまり価格は下がっていません。中には、高額なプレミアがついているものもあります。
ヴィスコンティの短編映画は3本あるんでが、いずれも複数の監督とのオムニバス形式で、作品としてはけっこう評価されていたりするのではずせません。一頃までは、まったく観る手段がありませんでしたが、これらも今ではDVDになっている。
音楽と違って、映画はBGMのように何かをしながら見るというわけにはいきません。一から再スタートして、これらのすべて見直すとなると、おそらく数年以上はかかりそうな感じです。
とりあえず、キューブリックとヴィスコンティをこの1年でもう一度観ようかと思っていますが、その都度ブログで取り上げたいですね。
2016年4月16日土曜日
盆栽始めてみた
盆栽というと、磯野浪平さんがやっていたりするイメージがあって、年寄りの趣味・・・そういう固定観念がありました。
クリニックに春らしいものを飾ろうかと、気楽に考えたのが運の尽き。桜のミニ盆栽をamazonでポチっとしたのはいいのですが、花が終わったからといって捨てるものでもない。
ちゃんと手入れしていれば、来年も咲かせることができるという、ごく当たり前のことに気がついた。そこで、いわゆるハウツー本を読んでみたら・・・
初心者は、一つで始めると変化が無くてつまらないので、できれば四季に応じて楽しめるように3~4つからスタートしましょう・・・なんて、いやもう、うまいこと書いてあるんです。
確かに桜も花が終わると、秋まで葉があるだけ。そのあと春までは枝があるだけ。うーん、見た目の変化があまり無いので、せっせと水をあげるにしても面白さは花時に比べるとかなりダウンです。
そこで・・・盆栽と言えば、定番は松かと。
やはりamazonで買ってみました。何しろ盆栽は、値段は上を見たらきりがない。ちゃんと手入れができるかわからないので、安くて小さいミニ盆栽で探しました。
考えたら、松は常緑針葉樹。一年中、あま変化がありません。それなら、変化がでるものもいっちゃえ、というわけでモミジも続けて買ってみました。
こうなると、もう一つ花が咲くもの・・・例えば梅とか、それから実がなるもの・・・みたいなものも一緒に並べてみたくなってくる。
とにかく枯らさずに1年通せれば・・・ということなんですが、以前の海水魚の飼育に比べれば、何とかなりそうな気がします。
とりあえず、凡才なりに頑張ってみる・・・ということで。
2016年4月15日金曜日
葉桜
サクラ散るで、今年の桜の話題は終了・・・したはずなんですが、もう一つ「葉桜」という呼び方も馴染みがありました。
今年のように、花がいっきに散らず、ゆっくりと楽しめるとよくわかります。花弁が散り始めるのと同時に木々は緑色になります。ピンク色が減るのと緑が増えるのでは、どっちが早いか競っているようです。
葉の芽はけっこうなスピードで成長して、ボリュームのある葉桜へと容姿を変えました。桜と言うと花が一番注目されますが、葉桜もけっこう見ごたえがあるものですね。
クリニックに置いてあるミニ盆栽も、それなりにいい感じで悪くありません。せっかくですから、これっきりで終わらせず、また来年もしっかり花が咲くように手入れをしていきたいと思います。
今年のように、花がいっきに散らず、ゆっくりと楽しめるとよくわかります。花弁が散り始めるのと同時に木々は緑色になります。ピンク色が減るのと緑が増えるのでは、どっちが早いか競っているようです。
葉の芽はけっこうなスピードで成長して、ボリュームのある葉桜へと容姿を変えました。桜と言うと花が一番注目されますが、葉桜もけっこう見ごたえがあるものですね。
クリニックに置いてあるミニ盆栽も、それなりにいい感じで悪くありません。せっかくですから、これっきりで終わらせず、また来年もしっかり花が咲くように手入れをしていきたいと思います。
2016年4月14日木曜日
86
75なら金麦の糖質75%オフの数字。では86は? って、まぁなんてつまらんなぞなぞを出すのかと怒られる。
トヨタのスポーツタイプのFR車の名前。富士重工と共同開発し、スバルからはBRZという名称で、2012年から販売されています。当初はトヨタ社長が喜々として運転する写真なども話題になりました。
80年代は2ドアハードトップ全盛で、どれもがスポーツカーのようなかっこよさがありましたが、90年代以降は車は移動するための道具になり、4ドアセダンが主流。
そして、省エネが言われるようになり、いまやハイブリッドばかりですが、自分のようなおじさんは、スポーツタイプを若い頃にかっこよく乗り回すことに憧れていたものの、手が出なかった世代。
トヨタはそのあたりはうまくて、プリウスなどの人気車種にG'z(ジーズ)というシリーズを設定していて、トヨタ自らスポーツ・コンバージョンしたモデルを用意していたりします。
さて、86の名称はかつて人気を誇ったスプリンター・トレノの型番からきているわけですが、買う人が個性に合わせていろいろとカスタマイズすることが前提にある。当然、シフトはマニュアルです。
値段が250万から420万という、グレードによって幅がかなりあるのは、オプションが豊富ということ。ベーシックな車両本体は手が出しやすい価格に設定し、いろいろオプションをつけていくと高級車並みの値段になります。
今年の後半にマイナーチェンジされる予定になっていて、変更された外観のスパイ画像もネットに掲載されていたりします。
燃費に振り回されることなく、エンジンをブンブン回して走りたい・・・と言っても、日本ではかなり限られますけど、車を運転することそのものを楽しみたい場合には、現実的な選択肢として本気で考えたい一台なんでしょうか。
もちろん今時からすれば、燃費は悪いけど・・・市街地では8km/Lくらいですよね。
2016年4月13日水曜日
サクラ散る
今年の桜は終了。
咲き始めるときは、まだかまだかと世間じゃ注目の的。開花宣言なんて、もうイベント化して、気象協会の方なんて連日テレビに登場して、ネクタイの色まで話題になっていました。
でも、散るときはあまり話題にならない。静かに花びらがハラリと落ちていくので、音もなく少しずつ薄桃色が減っていき、そして葉の芽がどんどん大きくなっていきます。
比較的長く花を楽しめた年・・・という予想は当たりでした。雨風が一気に花を蹴散らかすことはなく、だいたい2週間くらいゆっくりと花を見ることができました。
このあと桜は皐月に向かって緑萌える時期になり、来年もしっかり花芽をつけるため成長するわけです。
サクラ散る・・・というと、なんか寂しいことに使われる表現だったりしますが、それっきりでお終いということではなく、新たな再生の第一歩ということですね。
散るから咲けると思えば、悪いことではありません。サクラ散るは、サクラ咲くの第一歩です。
2016年4月12日火曜日
金目鯛
金目鯛というのは、目が金色に輝くように見えるのが印象的な魚で深海魚の一つ。
鯛と言っていますが、いわゆる鯛はスズキ目スズキ亜目タイ科で、金目鯛はキンメダイ目キンメダイ科になり別物です。
白身ですが、脂がのっていて、小骨が無いので煮つけにして美味しく食べる代表的な魚。ただ、値段が高い。スーパーでは切り身で売っているのを見かけますが、二切れで1000円近くすることも珍しくない。
今回は、一尾丸ごと売っていたんですが、値段は1200円。よく見る切り身よりは小ぶりな感じですし、もちろん安くはないけど、やはり丸ごと食べれることを考えるとお買い得。
何故かというと、煮付けにするときのレシピに関係する・・・というのは、テレビの受け売りの知識ですけど、築地の人気の店の調理法で、煮付けには魚の肝臓を捨てずに一緒に煮るということなんですよね。
となると、切り身で買ってきたのでは絶対に出せない旨味を味わうためには、一度は丸ごとを試してみたいわけです。
さて、それではレシピの紹介。
金目鯛は鱗を取り除いて、皮には×に切り込みをいれておく
内臓は取り除きますが、肝臓だけは捨てずにのこします
大き目のフライパンで、多めの酒に砂糖(みりんじゃない!!)と醤油を入れてひと煮たち
金目鯛を置いて、上から包むようにアルミホイルを被せます
10分間、中~弱火で煮たら・・・ハイっ!! 出来上がり!!
ポイントは、水を入れないこと、生姜をいれないこと。是非、お試しを!!
2016年4月11日月曜日
初代 @ たまプラーザ
北海道ラーメン きむら 初代が10周年。
毎度毎度、このブログにも何度登場したことか。何しろ自分の行動半径が狭いので、かつ新たな店を発掘する意欲に乏しい・・・
でも、美味しいラーメンが気楽に行ける近場にあって、いつも美味しく頂いているのですから、文句をつけるところじゃない。
もともと宮前平にあったのですが、その頃は数回行きましたでしょうか。今の場所に移って10年だそうですが、年に数回で、数十回は行っていることになる。
一番のお気に入りは辛味噌・・・なんですが、今回は10周年を記念して、こり店では激辛とされる鉄火麺にしました。
確かにスープが赤い。見るからに辛そう。汗が噴き出るのを覚悟して、食べ始める前に上着は脱ぎました。
・・・ ・・・ ・・・うんっ? 見た目よりは意外と辛くない。辛いんですけど、美味しさを感じるギリギリのところという感じ。
テレビなどで、タレントがひーひー言いながら食べる激辛というイメージからすると、だいぶおとなしいです。最後まで普通に食べることができました。
辛味噌も辛いのですが、辛さ的にはちょっと物足りない。たいていテーブルにおいてある辛みの豆板醤?的なものをすこし追加することが多い。
鉄火麺は当然、そういうものを追加する必要はありませんが、美味しさはちゃんとキープされていました。ときどき食べてもいいなと思いました。
2016年4月10日日曜日
湿布薬
2年に一度厚生労働省が診療報酬点数の改定を行います。
改めて言うまでもなく、診療報酬点数とは保険診療を行う上での「定価」です。日本には国民皆保険制度があり、全国どこでもこの点数を基に全国一律に病院やクリニックを受診したときにかかる費用が決められています。
公費負担があって、生活保護の方や、重度障害の方、あるいはひとり親世帯の方などで自己負担が無い方でも、国や自治体などが自己負担分を肩代わりしているだけであって、無料で診療を受けれるわけではありません。
さて、今年の改定の年にあたり、4月1日から実施されていますが、整形外科診療所としては大きく変わったのは、いわゆる湿布薬と呼ばれる外用のパップ剤・テープ剤の処方に関する点です。
もともと歴史的に日本では「膏薬」と呼ばれる消炎鎮痛方法があり、それを簡易に行うための湿布薬が広く流布していました。これはメントールやハッカ成分により、皮膚の冷感点を刺激して痛みを緩和するというもの。
おそらく30年ほど前に、「カトレップ」という湿布薬が初めてNSAIDと呼ばれる消炎鎮痛の薬効成分を湿布薬の中に混ぜて発売しました。以後、湿布薬は様々な内服薬に用いられる消炎鎮痛成分を含有するものが主流となり、「内服薬に比べて副作用の心配が無い」という理由でその消費量は増加の一途をたどってきました。
しかし、その中には、一度に何枚も使用したり、何度も貼り替えたりする不適切な使用が現実に実態として多くあることは以前より問題として指摘されていました。自分のクリニックに通院されている患者さんでも、そういう使い方をしているという話はよく聞きました。
今までにも、できるだけ用法・用量を守るようにお話ししてきたつもりですが、医療費の中で湿布薬が占める割合が無視できない状況となっていることは間違いのない事実です。これからは、実態にそくした厳しい処方が求められています。
現実に、欧米ではもともと湿布薬は薬品としては認められていません。これは、薬効成分の血中移行があまり多くないためだと思われます。本来、皮膚は外界から体内を守るための強力なバリアですから、そう易々と薬が浸み込むはずがない。
例えば100mgの薬効成分を含む湿布薬で、使用した後の最高血中濃度は100ng/ml程度です。つまり、1mlの血液当たりに含まれていた薬効成分の1,000,000分の1が移行しているということ。これはどの湿布薬についてもほぼ同じ。
最近経皮吸収性の高いことが売りの湿布薬が新規に発売されましたが、一枚に含まれる薬効成分40mgに対して最高血中濃度は約750ng/mlです。従来のものより、格段の吸収性を認めますが、皮膚のかぶれなどの問題もかなり多くなっているようです。
湿布薬の中には、メントール成分を減らして、匂いを弱くしたものがあります。同じ患者さんに匂うものと匂わないものを使用してもらうと、匂う方が利くという意見を頂くことが圧倒的に多い。つまり、貼った時の「ジーンとする感じ」、「じわじわと浸みてくる感じ」などが「よく利いている」と感じさせる要因であるということです。
今まで散々湿布薬を処方していて、今更何を言っているとお叱りを受けるかもしれませんが、湿布薬については一定の効果は認めるものの、このような事情を十分に考慮して適正な使用を心掛ける必要があることをご理解いただきたいと思います。
2016年4月9日土曜日
花桃
カメラを持ってぶらぶらすると、偶然に「これいいな」と思うものを見つける場合がありますが、いつも同じ場所にしか行かないので、いいかげんマンネリになってしまいます。
一方、特定の時期になったら、あそこで写真を撮りたいと思う期間限定の被写体も頭に浮かんでいるんですが、今度は一番いいタイミング・・・それは、天候と時間なんですが、うまく合致するのが難しい。
実際、去年もこの花桃の木の話題を書いたんですが、あまりいい写真じゃない。今年こそはと意気込んでいたものの、やはり晴天に恵まれずあまりぱっとしない写真しか撮れませんでした。
近くなので、チャンスはけっこうあったのですが、ちょうど木の前に車が駐車していたり、人がいて邪魔だったり・・・結局、あまり満足な写真が撮れませんでした。
赤とピンクと白の三色の花が、同じ木に咲いているのが見事で、華やかさがあります。ただ、空かどんよりなので、陽が差していないために、色合いが微妙。
また来年チャレンジですかね。
2016年4月8日金曜日
夜桜
昨日は風雨にさらされ、桜の花もだいぶ散ったしまいました。横浜北部のこの地域では、今年の桜は、ほぼ終了というところが多いのではないでしょうか。
桜の楽しみ方はいろいろですが、ライトアップしている所では、夜桜見物という方法もありますね。
桜の花は薄いピンクですから、照明に映える。名所と言われるところでは、今時のLED技術を駆使して、いろいろな色とりどりの桜を楽しむことができたりします。
残念ながら、近場ではそういう場所は思いつかないし、実際出かける時間もなかなか無いので、たまたま看板用の照明が桜の下にある場所で雰囲気だけ味わいました。
花が終わると少しづつ葉が伸びてきて、緑が鮮やかになる。木々も一番成長に力を注ぐことになります。新年度が始まって1週間、いろいろ生活に変化があってバタバタした方も、そろそろ落ち着いて枝を伸ばせるといいですね。
2016年4月7日木曜日
Return to Forever
永遠への回帰・・・と、まぁ、直訳すればそうなるんですが、チック・コリアが発表したジャズ・アルバムのタイトルです。ちょっとジャズをかじった方なら知らないはずがないくらい超有名盤で、ジャズ史上にも確実にはずすことができないもの。
1972年、当時のコリアは、マイルス・デイビスのバンドに在籍し、マイルスの音楽はロック・ファンク色を強くし、より混沌の世界に突入していたころです。
ところが、コリアはこのソロ・アルバムで、マイルスの元でやっていた演奏とは真逆の世界を描き出しました。非常に音楽的で、メロディの美しさ、リズムの乗りの良さが強調されたのです。
ラテン・フレーバーをまったく新しい感覚で取り込んだ音楽は、一部に従来のジャズ・フォーマットを残しつつも、チック・コリアの独自の世界を完成させていました。
コリアのそれ以前のアルバムには、明らかにコリア・フレーバーの発芽が見られるものがありますが、このアルバムで結実することができた最大のポイントは電子ピアノでしょう。
全編にわたって、フェンダー・ローズ(当時はフェンダー・ローデスと呼んでいた、音叉を叩いてピックアップで拾う電気ピアノ)を用いたことによるファンタジー感が見事で、ローズを使用した最も成功したアルバムであり、多方面に大きな影響を与えたことは間違いありません。
当時、新興レーベルだったECMのセンスのよいレコード作りも見事で、大変インパクトがありました。ジャケットのスピード感があるカモメのイメージは、まさにこのアルバムから出てくる音楽を的確に表していたと思います。
例えば好きなジャズのアルバムを5枚選べといわれたら、すべてマイルス・デイビスだけで埋まってしまうと思いますが、10枚まで選んでよいならこのアルバムは確実にその中に入ります。
2016年4月6日水曜日
かもめの玉子
岩手県大船渡といえば、5年前の震災で大きな被害を受けた場所の一つ。
震災で土地の名前を覚えるというのは、その土地の方々に対して甚だ失礼とは思いますが、大船渡は震災前から聞いたことがある地名でした。
何故かと言うと、有名なお菓子があるからです。さいとう製菓が70年くらい前から作っている「かもめの玉子」というもの。お土産にはうってつけで、何度がいただいたことがありました。
大きさは本物の鶏卵よりは小さいのですが、見た目は真っ白の、まさに卵型。表面は白い砂糖状のもので、中に黄色い餡がはいっています。味は、関東の人には「銘菓ひよこ」をコーティングした感じというとわかりやすい。
ちなみに、さいとう製菓は震災と津波で社屋、工場などに壊滅的な被害を受けたそうですが、社員は全員無事だったということです。これは、日頃から地震発生とともに徹底的に避難することが行われていたかららしい。
さらにちなみにですが、本物のかもめの卵は北欧では食用として売られるらしい。鶏卵よりも一回り大きめ目で、黄身はあまり変わり映えしないのですが、白身に独特の味があってあまり美味しいものではないようです。
2016年4月5日火曜日
かもめが翔んだ日
♫ ハーバーライトが 朝日に変る
その時一羽の カモメが翔んだ・・・
もう昭和人には忘れられないヒット曲の一つ。1978年、「迷い道」でデヴューした渡辺真知子の第二弾シングルでした。
当時、自分はというと・・・浪人中。
俗世間のヒット曲にうつつを抜かしている暇などあるはずもなく・・・のはずですが、何故かデヴュー・アルバムを持っていました。
ユーミンのようなニューミュージックではなく、かといっていわゆる歌謡曲でもない。これは、編曲の船山基紀の力が大きい。多くのヒット曲で、センスの良いモダンなアレンジをするので、当時からよく知られていました。
そして、大事なポイントは作詞は伊藤アキラですが、曲は渡辺真知子の自作というところ。そこらあたりに、歌謡曲とは違う新しいテイストが生まれる下地がありそうです。
最近も、おばさんになってたまにテレビに出てきますが、同世代人としてもちょっと応援したくなります。
2016年4月4日月曜日
かもめ食堂 (2006)
監督 荻上直子 原作 群ようこ 主演 小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ。
「ハラゴシラエしてあるくのだ」というキャッチコピーで、フィンランドで食堂を営む主人公のもとに、ひょんなことから集まってくる人々との交流を描く、ほのぼのとしたヒューマン・ドラマ。
後にPascoのパンのCMとしても登場したので、映画を見ていない人にも雰囲気はかなり伝わっていると思います。
また翌年には同じスタッフ、キャストで「めがね」という映画も作られたので、小林聡美の癒し系映画の代表作という言い方もできるかもしれません。
特にこの映画を見て、すごいメッセージを感じるとかというものではありません。日常的な出来事を淡々と描いていくだけですが、もちろん登場する人物は、それぞれが独特の価値観を持っていて、そこから思わずニヤっとしてしまう笑いが随所に出てきます。
日常のありがたさみたいなものが感じられればいいんだと思いますが、何かホッとするような安らぎがつまった映画だと思います。
☆☆☆☆
2016年4月3日日曜日
かもめのジョナサン
今どきジョナサンというと、生き残ったファミレスかと思うかもしれませんが、自分たちの世代で初めてジョナサンと巡り合った時、彼はカモメでした。
アメリカ人のリチャード・バックが1970年に発表して、大ヒットした小説が、"Jonathan Livingston Seagull"で、映画化もされました。主題歌はニール・ダイアモンドでした。
日本では、映画公開に合わせて、1974年に五木寛之の邦訳で新潮社から出版され爆発的に売れたわけで、自分も当時比較的薄っぺらい写真の多い単行本を買っていました。
主人公はカモメ。ひたすら飛ぶことの能力を高めようとする一羽のカモメの喜び、悲しみを綴っているわけですが、何か人に置き換えて突き動かすところがあってか社会現象にもなったと思います。
実は驚いたのは、2年前に作者自ら最終章を加えた完全版というものが出ていたんです。もともと最初の出版のときにあったということですが、何らかの理由で封印していたものらしい。
高校生の時はかっこつけて読んでいただけで、ファッションの一つにすぎなかったと思います。それほど内容を理解できていたことはないと思いますが、あれから40数年たって、おじさんになった今、もう一度読んだらどう思うのでしょうか。
当時世に出ていなかった最終章も含めて、読み直してみたい気持ちになりました。
2016年4月2日土曜日
B級ホラー
・・・か? と言いたくなるような光景です。
都筑交通安全協会が所有者らしいのですが、港北ニュータウンのけっこういい場所にどーんと置かれているゴリラの像。
地元ではもうお馴染みで、高さ7mの「都筑まもる君」と名付けられたこのゴリラは、2005年4月からこの場所で吠え続けている。
初めて見ると違和感バリバリですが、さすがに見慣れてくるとこれはこれでいいという感じになる。ランドマークとしては、けっこうインパクトがあったりします。
ただ、下からライトアップというのは・・・もう完全に安物の怪獣映画。もとがもとだけに、どうにもできないとは思いますが、あとひとかけらのセンスが欲しい・・・と、いつ見ても思うのは自分だけ?
2016年4月1日金曜日
春を探して
♪春よ来い 早く来い・・・
さて、4月です。暦の上ではとっくに春でしたが、3月は卒業に代表される「締め」の月で、カレンダーをめくると、新たに何かが「始まる」月となり春本番です。
近くの桜の街道も、らしくなりました。ふだん通ることはあまりない道ですが、この時期だけはちょっと遠回りして必ず見に行きます。
それほど長い距離があるわけではありませんが、桜に囲まれたトンネルは とてもワクワクする気持ちにさせてくれます。
わざわざ、どこかに行くことがなかなかできないので、近くをキョロキョロしていると、桜以外にも春らしいものは当然見つかります。
そう言えばモクレンは、ちょっと前から咲いていました。 この花が白いのはハクモクレンと呼ばれ、普通の赤いモクレンとは、本来は別物なんですね。
タンポポは春に花をつける雑草の代表みたいなもので、当たり前すぎて気にしないことが多いのですが、あらためて「満開」状態をよく見てみると、日本の国旗のようにまん丸です。
アセビにも、スズランのような下向きの壺状の花がついています。アセビは馬酔木と書きますが、毒があって、馬でも酔ったようにふらふらになるということで、注意しましょう。
日常の中に、春めいたものを探してみると、ちょっとだけ感心することが見つかったりして楽しいものです。
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