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2016年4月21日木曜日

懲りない三菱自動車


三菱自動車は、売れ筋の軽自動車であるeKワゴンや日産自動車に供給しているデイズで、燃費を実際よりも良く見せるため不正な操作を行っていたことが発覚しました。

日産が、あまりに変だという指摘をしてわかったものだそうですが、国土交通省が行う燃費測定試験に虚偽のデータを提出して10%程度の燃費向上を操作していたらしいです。

つい最近では、フォルクスワーゲンの組織的な排ガス規制逃れがあって、自動車業界を揺るがす問題になったばかりですが、三菱自動車はこれまでにも再三問題を起こしている。

1970年代からの三菱自動車のリコール隠し問題は深刻で、企業のシステムとして「やばい」ものは国への報告はせず、2000年に内部告発で発覚するも、すべては公表しませんでした。

その後、死亡事故の発生があってもユーザーの整備不良を主張していましたが、2004年にさらなるコール隠しが発覚し、これらに関する裁判のほとんどで三菱側が敗訴して決着しています。

その後、2010年にも長期にわたる不具合に対する大規模なリコールが行われたりして、三菱自動車の業界での地位は地に落ちた感がありました。

・・・にもかかわらず、またもや今回のことです。「たまたま」とか、「偶然」とかという話ではありりません。地に落ちた信頼を、地中深く埋めてしまうようなことですから、会社そのものの存続に関わってくる可能性もあるかもしれません。

こういう問題が明らかになるたびに、自動車全体に関わる安全性に疑問が投げかけられるわけですから、トヨタ、ホンダなどの両雄を始め、業界全体で襟を正す必要があると思います。