2016年4月6日水曜日

かもめの玉子


岩手県大船渡といえば、5年前の震災で大きな被害を受けた場所の一つ。

震災で土地の名前を覚えるというのは、その土地の方々に対して甚だ失礼とは思いますが、大船渡は震災前から聞いたことがある地名でした。

何故かと言うと、有名なお菓子があるからです。さいとう製菓が70年くらい前から作っている「かもめの玉子」というもの。お土産にはうってつけで、何度がいただいたことがありました。

大きさは本物の鶏卵よりは小さいのですが、見た目は真っ白の、まさに卵型。表面は白い砂糖状のもので、中に黄色い餡がはいっています。味は、関東の人には「銘菓ひよこ」をコーティングした感じというとわかりやすい。

ちなみに、さいとう製菓は震災と津波で社屋、工場などに壊滅的な被害を受けたそうですが、社員は全員無事だったということです。これは、日頃から地震発生とともに徹底的に避難することが行われていたかららしい。

さらにちなみにですが、本物のかもめの卵は北欧では食用として売られるらしい。鶏卵よりも一回り大きめ目で、黄身はあまり変わり映えしないのですが、白身に独特の味があってあまり美味しいものではないようです。