2020年10月31日土曜日

今月2度目の満月


月の満ち欠けは28日周期ですから、1か月の間に2度満月を見れることは何の不思議もありません。

今月がまさにそれなんですが、昨夜は晴れて月明かりでかなり明るい夜でした。

でもって・・・iPhoneで写真を撮ってみました。さすがになんじゃこりゃという写真です。

この当たりは、どんなスマホのカメラが進歩したと言っても、一眼レフなどに勝てない決定的な部分。どう頑張っても、センサーが小さすぎです。

いわゆるフルサイズと呼ばれるカメラでは、センサー・サイズは36mm×24mm。iPhoneではセンサー・サイズを公表していませんが、1/1.7型とか1/1.97型とかいわれています。これは、コンパクト・デジタル・カメラ(コンデジ)によく使われていたサイズ。

つまり最新のiPhoneでも、やっとコンデジに追いついただけ。センサー面積で、フルサイズの1/20程度にしかならない。

もちろんセンサーの一つ一つのエレメントが小型化して、密度を増やしてきているんでしょぅから、同じセンサー・サイズでもより高解像度は得られるとは思いますが、望遠、広角のレンズを追加しても所詮スナップ写真レベルを超えるものではありません。

まぁ、iPhoneに限らずAndroid端末でも、カメラ事情は同じ。いくらデジタル技術が進歩しても、アナログな光学構造を代替することはできません。

もっとも、写真に対してどんな思い入れがあって、どんな用途に使いたいかによって満足度は違ってきますので、こんなに綺麗と思うか、これしか撮れないと思うかは人それぞれの話です。

2020年10月30日金曜日

ルーキー (1990)

これは、クリント・イーストウッド、60才で主演・監督した映画。

西部劇、刑事物などのアクションが多い映画が多いイーストウッドも、さすがに初老と言える時期に入って変わり始めていました。

80年代後半になって、映画会社は相変わらず、興行収入の見込めるB級アクション映画を期待して、終わったはずの「ダーティ・ハリー」シリーズの第5作を作らせ、かなり無理のあるコメディ「ピンク・キャデラック」などを送り出させました。

しかし、映画作家としてジャズの巨人チャーリー・パーカーを描いた「バード」、ジョン・ヒューストン監督の狂った逸話をもとにした「」ホワイト・ハンター、ブラック・ハート」は映画としての評価はされても興行的にも満足いくものではありませんでした。

そこで、またもやB級刑事物に立ち戻った「ルーキー」の登場となるのですが、ある意味イーストウッドの分岐点の映画という言い方が成り立つかもしれません。つまり、初老の刑事が新米とともに犯人を追い詰める内容で、役の上でも年を取ったことを認める内容だということ。

とはいっても、イーストウッドがこれまでに演じてきた一定の枠内から逸脱した型破りな刑事の総集編みたいな感じ。ただし、イーストウッドの人柄については軽い描写にとどめ、むしろ新米刑事のシャーリー・シーンの生い立ち、家族などを比較的丁寧に描いて、彼の心の強い葛藤を克服するところにテーマの重点が置かれています。

なんで犯人の居場所がわかるのかとか、こんな無茶して問題だとか、いろいろと刑事物としてはいい加減なところが無いわけではありません。この辺りは、結局イーストウッドに抱いている皆の期待とかイメージが許してしまうところが得な所かもしれません。

イーストウッド映画としては、やや低評価であることは否めませんが、年齢を重ねて今までのようにはいかずもがいている時期の作品ということを確認しておきたいところです。

2020年10月29日木曜日

マンハッタン無宿 (1968)

イタリアで成功を収めたクリント・イーストウッドは、1968年にハリウッドに戻り、立て続けに「奴らを高く吊るせ!」、「マンハッタン無宿」、「荒鷲の要塞」に出演しました。それぞれ、アメリカ製西部劇、ニューヨークの刑事物、戦争アクションという具合。

マンハッタン無宿・・・というのは、ずいぶんと謎の邦題ですが、もともとの原題は「Coogan's Bluff」で、これもまたぴんと来ないタイトル。

クーガンはイーストウッドが演じる、アリゾナから犯人引き渡しのためニューヨークに出てきた、西部丸出しの保安官の名前。bluffはブラフ、つまり虚勢とかはったりと言う意味なので、あえて直訳すると「かっこつけクーガン」というところでしょうか。

無宿は、江戸時代に「戸籍」から外されて、住所不定になった人の事で、一般に博打打とかヤクザな稼業に入ったものを指すことが多い言葉。日本の時代劇ではよく使われます。

それはともかく、この映画はイーストウッドの監督としての師匠になるドン・シーゲルと初めてタッグを組んだ作品として記憶に留めます。賞レースとは関係ないB級映画監督というくくりで語られることが多いシーゲルですが、それなりに興行収入を稼げる佳作をたくさん送り出しました。

低予算であるがゆえにテキパキと早撮りで、比較的直線的にストーリーを進め、見せるところはバシっと決めて見せる。まさにシーゲルは映画職人で、イーストウッドは徹底的にこの方式を受け継いだと言えます。

冒頭シーンは、まさにマカロニウエスタン。砂漠の中を砂煙が向かって来るんですが、馬に乗ったカウボーイかと思いきや、ジープに乗った保安官。このあたりは、イーストウッド・ファンは思わずニヤっとしてしまうところをうまくついています。

終盤のバイクでの追跡シーンは、おそらくイーストウッドがほとんど自ら走っているようです。固定カメラ、車載カメラ、演者の頭に装着したカメラなどで撮ったスピーディな映像を組み合わせて、スリル感を高めるところはさすがシーゲルというところ。

ちなみに90年代に破産した航空会社のパンナムの旅客用ヘリが登場します。発着は、当時有名だったニューヨークのパンナム・ビルの屋上で、日本人が海外旅行に憧れていた時代を思い出させます。

2020年10月28日水曜日

ファイヤー・フォックス (1982)

クリント・イーストウッドは大好きな俳優であり、映画監督でもあります。たくさんある出演作品、監督作品はいずれも見るべきものがある・・・はずなんですが、中にはとほほな作品が無いわけではありません。

イーストウッドのとほほ作品を探せと言われて、最初に思いつくのがこれ。前半の暗くて重厚な絵作りから一転して、後半は戦闘機の空中戦の模様が延々と続き、その単調さが際立ちます。

1977年の「スター・ウォーズ」以後、映画界はSF作品が次から次へと登場しました。いわゆるSFX手法を用いた、普通では撮影できないかっこいい映像が求められた時代ということでしょうか。

ここでも、「スター・ウォーズ」で一躍名をあげたジョン・ダイクストラがSFXを担当し、空中戦シーンを作り上げました。それはそれで当時としては見事なSFXなんですが、何しろ長すぎる。

旧ソビエト連邦に潜入したアメリカ人スパイが、一人で敵の新型ステルス戦闘機を奪取するという話。そもそも、協力者がいるとは言っても、これだけのおおきな作戦をたった一人でというのが非現実的。

開発した科学者たちが簡単にスパイを信用して寝返るとか、そもそも戦闘機を奪えるのも偶然みたいなところで、出たとこ勝負的な展開が都合がよすぎます。

興業的には比較的成功した作品ですし、無理やりイーストウッドの西部劇との共通点を探すこともできなくはない。ただ、戦闘機が主役として幅を利かせすぎた感は否めません。まぁ、イーストウッドなので許しますけど。

ちなみにDVDはほとんど125分のテレビ用短縮版ですが、Blurayでは136分のオリジナル公開版が視聴できます。

2020年10月27日火曜日

彩りは端から


先週から朝の寒さも強まり、今週は日中もあまり気温が上がらないようです。

となると、紅葉がどうなのか気になるころです。近くの公園のもみじを見上げてみると、枝の端の方から色づいていました。

日光が少なくなると光合成の必要が減って、余った葉の中に含まれるクロロフィル、いわゆる葉緑素が枝に戻り黄色のカロテノイドが目立つために黄色くなります。

さらに葉と枝の間が交通しなくなり、余ったクロロフィルからアントシアニンという赤い色素が作られるため赤くなるということなんで、日光に当たる場所ほど早くに紅葉するのはこういう理由によるもの。

実際は、もっと難しい話なんでしょうけど、我々一般人としては難しいことは抜きにして、「秋だなぁ」と思えるくらいがちょうど良さそうです。

2020年10月26日月曜日

アルカトラズからの脱出 (1979)

サンフランシスコ湾内、市街地から沖合2.4kmのところにある小島がアルカトラズ島です。軍事要塞などに使われた歴史があり、1934年からは連邦刑務所として各地の比較的危険な囚人を集め、一人一人の独房に収監していました。


有名な所ではギャングで名を馳せたアル・カポネがいたのは有名な話ですが、数々の脱獄事件も起こっており、おそらく一人も成功した物はいないと推定されていました。何しろ周りが潮の早い海なので、島外に出れても溺死するものと考えられています。

しかし。1962年に、フランク・モリスとアングリン兄弟の3人が巧妙な手段により脱獄し、結局溺死体も発見できず、推定脱獄成功と考えている人は根強くいます。

脱獄に味方をしたのは、建物の老朽化でした。比較的容易に独房のコンクリートが崩せたのです。結局、この脱獄事件の1年後に刑務所は閉鎖され、現在は観光スポットになっています。

このモリスらの脱獄事件を映画にしたのが、クリント・イーストウッド主演の「アルカトラズからの脱出」で、実話を元に実際の脱獄計画を緻密に再現して見せました。

イーストウッドは、この映画の3年前にも「ダーティ・ハリー3」で廃墟となったアルカトラズでのクライマックスを演じています。

監督はイーストウッドの監督の師匠ともいえるドン・シーゲル。撮影はイーストウッドの長年の相棒となる暗い色調に本領を発揮するブルース・サーティース。

さすがに緊張感の張りつめ方はシーゲルの得意とするところで、脱獄に至るまでのサイド・ストーリーも含めて、狭い舞台の中でも2時間の間気を抜くところがありません。

実際に脱獄した3人以外に、おそらくフィクションだと思いますが、怖さから脱獄しそこなうもう一人を追加することで、ストーリーがより現実味を帯びてきます。脱獄手順は、ほぼ実際の事件通りで、ある意味この根気の強さと秀逸な計画を立てた知能には感服します。

イーストウッドとシーゲルのコラボはこの作品が最後で、事前の打ち合わせを徹底的にして撮影はほぼ一発撮りというスタイルはイーストウッドにしっかり引き継がれることになりました。

2020年10月25日日曜日

アイガー・サンクション (1975)

御歳90才になり、今やアメリカ映画界の重鎮であるクリント・イーストウッドの1975年、45年前の監督・主演映画です。

スイスにあるアイガーは、1800mある北面の岩の絶壁が多くの登山家を魅了してきました。現代登山技術の進歩で、今では最速2時間半を切ることが可能になりましたが、この映画の当時は、まだ2~3日かけて登り、多くの死者も出していた頃です。

公開当時は、企画の変遷もあり、撮影中のスタッフの事故死などのトラブルも多く、イーストウッドとしては興業的失敗作と言われました。確かに、中途半端なスパイ物、ジェームス・ボンドの二番煎じみたいなところがあることは否定しません。

しかし、山岳物としてみると、前半のアメリカでのトレーニング、後半のヨーロッパでの岩壁のクライミングとも、イーストウッドが自らスタント無しで挑み迫力はけっこうあります。

ヘリコプターによる遠景とアップのダイナミックな動きもなかなかすごい物ですし、困難を極めた撮影は、今どきのCGで作る嘘くさいスペクタクルを上回る物があります。

国の秘密組織で暗殺の任務についていたヘムロック(イーストウッド)は、引退して高額な絵画に囲まれて大学教授として悠々自適の生活をしていました。そこへ、組織のボスから、かつての同僚が殺され重要秘密を奪われたことの報復として、アイガー登山隊の中にいる犯人を暗殺しろという依頼が来ます。

ヘムロックはアイガ北壁を挑みますが、実はわざと偽情報を敵に流したもので、それが偽物と気がつかれないための暗殺計画でした。しかし、登山隊の誰が犯人かわからぬうちにヘムロック以外は落石・滑落で死亡し、最後に意外な真犯人を知ることになるのです。

B級アクション映画と割り切ってみれば、イーストウッド・ファンならずとも、それなりに楽しめる内容になっています。


2020年10月24日土曜日

これ絶対うまいやつ!!


なんとも攻撃的なネーミングをしたものです。

日清食品の新発売されたインスタントラーメンの袋麺。「これ絶対うまいやつ!!」なんてつけて、開き直りなのか、大きな自信があるのか。

もしも旨くなかったら、消費者庁から不当表示とかで指導されたりしないのか心配になる。何しろ、旨いとか不味いとかは個人の好みの問題ですから、万人が認めることはありえない。

・・・とは言え、この一歩間違えば「炎上商法」に近い作戦は、確かに興味を引き付けることは確か。

実際、買っちゃいました。しかも、発売された三種類まとめてです。よくある5食パックだと、一つしか買わないと思いますが、3食パックというところがいいところをついています。

本当は、パパ・ママ・こども一人の三人家族を想定しているらしく、ファミリーでよく行く国道沿いのラーメン店をご家庭でというのがコンセプトのようです。

いつの頃からか、袋麺についてくるスープの量は減って、物足りなくなりました。濃ければ薄めることはできますが、薄いと濃くすることはできません。健康のためかもしれませんが、この点は不満を感じていました。このシリーズは「濃い味」というのも売りの一つ。

とりあえず、醤油と味噌を食べてみました。いずれもスープは粉ではなく、ペースト状でよくある生麺に付属するような感じ。そして麺は醤油は細めのストレート。味噌は中太のやや平たい麺でした。

とにかく驚いたのは、この麺の完成度。乾麺の美味しさの進歩は凄い物がありますが、この麺は言われなければ生麺としか思えない。これはたいしたものです。確かに、攻撃的なネーミングをするだけの自信作ということが理解できました。

2020年10月23日金曜日

味覚の秋


何か今年はすべてのことがコロナ禍で狂ってしまいましたが、季節は秋深しで自然の営みは着々と進行しています。

庭木として植えてある柿の木にも、実がたわわになっています。こういう光景は、今年がいつもの年と変わらないことを思い出させてくれて、ちょっとホッとした気持ちにさせてくれます。

でも、例えば松茸は、7月の雨量が多く好調な滑り出しだったようですが、その後の猛暑で収穫量は激減したようで、スーパーでもなかなか見かけることが少なくなっています。

そもそも、いろいろなキャンペーンが始まり経済回復が期待されていますが、長かった自粛ムードで外食が減って、運動不足も積もり積もって食に対する期待はかなり下がってしまっている感は否めません。

ほんと、今年は無かったことにして、もう一度1月からやり直しリセット!! なんてことができるといいんですけどね。

2020年10月22日木曜日

第28回 田園都市リウマチフォーラム


昨夜、第28回 田園都市リウマチフォーラムを行いました。

何と1年ぶり。コロナ禍により、2月、6月に予定していた会は中止。世話人会も、各自のクリニックに順番に集まっていましたが、ずっとZOOMを使ったリモートに変更。他の世話人の先生と直接会うのも8カ月ぶりです。

まだ終息したとは言えないこの時期に、会場に集まってもらう形式の講演会をすることについては、いろいろと議論があるところではありますが、やはり講演をその場で直接聞くことの意味合いは、オンライン講演会とはまつたく違う大事な部分ではあります。

2月以降、すべての講演会は中止。4月~5月に予定されていた大きな学会は急遽オンラインに変更されました。実は、参加する方にとって学会や講演会で得られる専門医を維持するための単位はとても重要。オンラインでは、単位が付かないことがほとんどで、そういうニーズも高まっていました。

当然、感染予防の対策は必須です。会場に着くと、まずアルコールで手指の消毒。受付は、アクリル板シールドを設置。受付で記入する氏名は、いつもと違い緊急連絡先や体調についてのチェック項目の記載を追加しました。マスク着用もお願いしました。

会場は今までの2倍の広さとして、通常二人掛けのところを、各テーブルにつき一人ずつの着席として間隔をしっかり空けました。また窓のある部屋にして換気も可能としています。

会場が広くなった分、多少残響が多くなった印象で、演者の声が聴きとりづらい感じがしましたが、だいたいいつもと同じくらいの人数が集まり、この時期としてはまずまずの感じ。

内容は、21世紀になって注目されるようになった「骨免疫」という概念を、第一人者の東京大学の高柳先生に解説していただくもの。基礎研究の話で、かなり難しい内容でしたが、だいたいこんなことというイメージが持てるようになったと思います。

次回は、日時としてはイレギュラーですが、元々2月に予定していたリウマチ医と在宅医、そして病院との診診進連携、病診連携の中でどうやって生かしていくかという内容を12月を行う予定です。世話人の中で、けっこう考えた企画で、それぞれの立場の演者を依頼し、またパネル形式の討論も行います。

このような状況下ですが、今回やはりリアルな講演会はそれなりに意味がある物であることが再確認できたと思います。今後も、注意深く継続していくことが重要です。

2020年10月21日水曜日

トヨタモビリティ神奈川


東京では昨年からトヨタ系列のディーラーは、トヨタモビリティ東京として統合されていました。神奈川では、今年の5月に神奈川トヨタ自動車が、トヨタ・カローラ、ネッツトヨタを吸収する形で合併し、トヨタモビリティ神奈川が誕生しました。

・・・あれっ、あれれれっ? トヨタのディーラーって、もう一つあったんじゃないの。

そう、その通り。都内ではトヨペット店は無くなりましたが、神奈川では横浜トヨペットはそのまま。なんか、大人の事情があるらしい。

それはともかく、トヨタモビリティの店内の陳列棚が、様々な車種のカタログで埋まっているのはなかなか新鮮な光景です。

車が売れなくなってきた時代に、限られた車種のみの展開は不利としか思えない。車を使い続ける、つまり車を買いなおすという時には、やはりディーラーの営業担当者との付き合いというのも重要なポイント。

簡単に、ディーラーを変えたり、ましてや他社に乗り換える人は多くはありません。プリウスのような全ディーラー取扱車が増えていたとは言え、やはりトヨタならトヨタの全車種を選択検討できることは悪い事ではありません。

いずれ現行車種も統廃合され、半分くらいに減るのかもしれません。そうなるとディーラーそのものの数も減らざるを得ない。日本の経済の屋台骨の一つである自動車産業も、大事な踏ん張りどころに来ていることの表れの一つがトヨタモビリティの誕生ということなんでしょうね。


2020年10月20日火曜日

ミス・パイロット (2013)

このドラマは、パイロット訓練生を中心とした話。しかも、パイロットと言うと男性の職業と思われがちですが、少しずつ増えている女性パイロットを主役に持ってきたことで、ドラマとしてのストーリーの幅を膨らませました。

どこでもいいから就職先を探す居酒屋の娘で、「根拠のない自信」を武器に持つ堀北真希。小さい時からパイロットになることを心に決めてすべてにパーフェクトな相武紗季。そして、初めて教官に指名された機長の斎藤工らを軸に話が進行します。

全日空の全面協力で、自社育成パイロット募集説明会から地上勤務実習、アメリカでのセスナ機による実機訓練、フライトシミュレーターによる旅客機操縦訓練、そして最終審査を経て副操縦士として初フライトをするまでのリアルな過程を描いています。

ただ、実際にはこの過程は4年間に及ぶもので、全11回、3カ月間の放送で見せるのはかなり無理がある。登場人物の成長に対して、見ている側が付いていけない部分があることは残念です。

とは言っても、どんどん話が進んでいくので、だれるところはありません。通常のドラマで、放送回数をかせぐためにどうでもいいサイド・ストーリーが盛り込まれたりするところが、潔くカットされていると考えれば、それはそれで評価されるところかもしれません。

あくまでもドラマと言えばそれまでですが、大きな責任を担っているパイロットになるための過程を大筋捉えることができて、飛行機ファンも青春ドラマファンもそれなりに満足できるものになっています。

ちなみに、「Good Luck!!」のキムタクの教官だった岩城滉一が、今回は斎藤工の上司として登場し、初回の説明会の途中で鳴ってしまう携帯の着信メロディが「Good Luck!!」のメインテーマというところはリスペクトが感じられて嬉しくなりました。

2020年10月19日月曜日

TOKYOエアポート 東京空港管制保安部 (2012)

「TOKYOコントロール」の続編。今回は舞台を所沢から羽田に移し、東京国際空港の管制塔タワーを中心に話が進行します。

空港にある一番目立つ建物は管制塔。この管制塔は基本的に直接に離陸・着陸する航空機の管制を行います。その直前・直後は羽田の地下にある空港管制室が行い、その間を所沢のような航空管制が引き継いでいます。

「TOKYOコントロール」の出演者の多くが登場して気分を盛り上げ、さらに新人管制官役の深田恭子らの人気女優も登場して華やかさが増しました。

それに伴い、多少の恋愛事情も追加され話の起伏が広がっています。何よりも、羽田ですから、実際の飛行機の動きと管制との関係がヴィジュアルに描かれて盛り上げます。

今回も、リアリティを重視して、タワーのセットはかなり本物に近い作りになっているらしい。発生するトラブルも実際に起こりうるもので、派手な事故は登場しません。

航空業界の仕事は何も起こらなくて当たり前で、そのためにストレスフルな現場を毎日守っています。ここでも管制官らの日常を見せつつも、彼らの人間模様をうまく混ぜ込んで、話としては深みを増してあきさせない。

また空港が舞台ですから、パイロット、CA、グランドスタッフ、整備、航空会社のオペレーションルームなども絡んで立体的な展開で、空港全体の仕事の流れも理解しやすい。

管制官が美人過ぎるという贅沢な難点はありますが、前作と合わせて見ることで、日本の空を多くの航空機がどのような仕組みで飛んでいるかが理解でき、飛行機好きだけでなく、一般のドラマ・ファンにも十分にアピールできる内容になっています。

2020年10月18日日曜日

TOKYOコントロール 東京航空交通管制部 (2011)

テレビを最後に変えたのは、映画「アバター」で3Dががぜん注目されていた時で、Blurayディスクの普及とともに、テレビでも見れる3Dメディアが発売され始めていた頃でした。

買いなおしたテレビも3D対応だったので、せっかくなら飛び出す立体感を味わって見たくて購入したのが「TOKYOコントロール」でした。世界初の3D撮影によるテレビ・ドラマで、BSでの放送のためあまり知られていない物で、リアルタイムには見ていませんでした。

ドラマのディスクは4~6枚組くらいですから安くは無いのですが、もとより航空機物が好きですから中古で定価以下、しかも3Dならしょうがないと思えるところ(ちなみに現在は狂気の沙汰という価格がついていますけど)。

2008年の映画「ハッピーフライト」で、パイロット、CA、整備士、グランドスタッフ、航空会社のオペレーションルームなどが取り上げられ、この映画のヒットがおそらくあまり重点を置かなかった管制メインにしてみようという企画に関係していると想像しています。

役名は違いますが、機長役の時任三郎が主幹管制官、CAの吹石一恵が管制官の一人のCAをしている娘として登場しています。

さて、内容は、空港と空港の間の空のトラフィックを調整するエンルート管制を行っている東京航空交通管制部を舞台にしたもので、さまざまな出来事を通して航空管制官の人間模様を描いたもの。

実際の所沢にある東京コントロールより、映像的に見栄えがする管制室だと思いますが、芸達者ですが比較的知名度の低い俳優さんが多い事も含めて、かなりリアリティにはこだわった作品です。

数分間の「」FLY! FLY! FLY!」と言う飛行機が安全に離発着する仕組みの解説が毎回付属することで、内容の理解をより深める助けになっています。

そして当然と言えば当然なんですが、意外なことに、飛行機そのものは登場しません。すべては管制室内のレーダー画面上に将棋の駒のように映っていているだけ。これを難易度の高い立体的なパズルのように、互いに衝突しないように並べていく作業が管制です。

それでも、航空ドラマとして立派に成立していて、そこへ管制官の個人個人の事情による人間ドラマをうまく混ぜ合わせることで、ストーリーとして飽きない展開を作ったのは脚本の功績が大きいのかと思います。

あっ・・・3Dについてですけど、まぁそれなり。SFじゃないし、そんなに立体感を押し出すところは多くはありません。まっ、いっか。

2020年10月17日土曜日

Good Luck !! (2003)

飛行機が登場する映画・ドラマというのは、いろいろあります。

古い物は、どうしても戦争と関連して戦闘機が出てきて、飛行機そのものよりも戦闘シーン、あるいは戦争そのものをテーマにしたものが多い。

70年代には、いわゆる「エアポート・シリーズ」のアメリカ映画を中心に、飛行機に関連したサスペンス物、パニック物がたくさん作られました。

日本では、最初に思い出すのが「アテンション・ブリーズ」という30分物の連続ドラマ。紀比呂子さん演じる新米スチュワーデスが成長していく話で、後に上戸彩でリメイクされました。

また「大空港」という空港警察を題材にした鶴田浩二主演の刑事ものもありました。これは、今でいう月9ドラマで、2年間という最長期間放送され、次々とレギュラーが殉職するのがすごかった。

80年代には、何と言っても「スチュワーデス物語」でしょう。堀ちえみの新米スチュワーデスが、徹底的にいじめられるという漫画を超えたシチュエーションがうけました。

そして、時代が変わり、スチュワーデスはキャビン・アテンダント(CA)と呼ばれるようになり、最近ではLow Cost Carrier (LCC)という格安航空会社の登場により、CAの花形職業としても存在感も変化しています。

2003年のTBSドラマ「Good Luck!!」は、副操縦士の木村拓哉主演で、初めて旅客機が飛ぶということをリアルに描いた作品でした。

相手役は、地上の整備士である柴咲コウで、共に成長していく中で次第に惹かれていきます。もう一組の主役は、過去の事故をひきずる機長の堤真一とCAの黒木瞳。

ラブ・ロマンス的な部分は薄めで、どちらかと言うと根性物に近く、全日空の全面的な協力の元、パイロットの仕事がどういうものかを伝えることに成功した作品で、井上由美子の脚本が素晴らしかった。

このドラマの後、全日空だけでなく航空業界の就職希望者が急増したというのは有名な話で、社会的影響も大きかったといえます。

実際の現場からみれば、「それは無い」と言いたくなることもあるとは思いますが、飛行機に関連する仕事を大げさすぎない事件の中で、できるだけリアルに、そしてドラマティックに紹介することができた功績はおおきい。

後テーマの山下達郎の「Ride on Time」が流れるとそれなりの感動を呼び起こし、20年近くたっても面白さは色褪せません。

2020年10月16日金曜日

みなきたウォーク


都筑区の真ん中あたりにあるのが、横浜市営地下鉄のセンター南駅とセンター北駅。

南は主に行政施設、北は大きな商業施設が集まるというイメージ。真ん中を早渕川が流れて区を南北に分けています。

両方の駅の間は、直線で500mの距離がありますが、これを真っすぐ歩いて行ける歩行者専用道路がみなきたウォークです。

写真は南から北を望むところですが、二つの高架に挟まれて、左がブルーライン、右はグリーンラインの線路になっています。

この歩道は、2008年のグリーンラインの開業に合わせて整備されましたが、ちょっとした散歩にもちょうど良いし、比較的短い両駅でわざわざ地下鉄(と言っても地上を走ってますが)を使うのはどうよと言う方には便利。

高架下のスペースにも、少しずつお店や保育室などができて、周囲の施設と共に季節の色彩も味わえる。こういうところに税金が使われることは大賛成です。

2020年10月15日木曜日

伊勢神宮 公式本

本屋さんがどんどん減って、今年はコロナの事もあって本屋さんに行く機会はめっきり少なくなりました。

この前、久しぶりに本屋に出かけて、偶然見つけたのがこれ。何と伊勢神宮が作った、伊勢神宮公式の解説本です。4月に発売になっていました。

と言っても、難しい物ではなく写真やイラストを多用した、見ていて楽しくなる内容で、参拝する時の理解を深めるのに役に立ちます。

大半は、普通のガイド本にすでにのっていることですが、さすがに本家本元と言う内容も随所にあります。またA4サイズに近い大型本で、持ち歩くのには向きませんが、図が大変綺麗なのが嬉しい。

表紙もシンプルで、逆にそれが新鮮で目をひきます。行ったことがある人、これから行く予定の人、行きたいなと思っている人など、誰でも楽しめるので、伊勢神宮に興味が有る方は是非手に取ってみてください。


2020年10月14日水曜日

John Coltrane / The Complete 1961 Village Vanguard Recordings (1961)

今さら言うまでも無く、ジョン。コルトレーンは、わずか数年の中でジャズの演奏概念を大きく変えてしまった巨人です。

マイルスの最初のレギュラー・グループに抜擢されたときは、「いもテナー」と言われ、実際何とか吹いてます感がありました(Prestige時代)。しかし、マイルスらのより演奏の自由を拡大したモード奏法を取り込み自らの拡張をした(Atlantic時代)後は、もう他人が用意した箱の中には納まらない演奏を行いました(Impulse時代)。

しかし、そのあまりに駆け足でエネルギーを爆発させたせいなのか、若くして病魔に倒れわずか10数年の活躍で、より伝説化する結果になったことはすでに半世紀たった今でも悔やまれる。

実はどんどんフリー化していく晩年の延々と続くブローについては、自分は凄いなとは思いますが良いなとは思えない。音楽の理論的な枠を取り払い、好き勝手に演奏する方向性は、クラシックの世界でもあるのですが、「わかりやすさ」が無くなっていきます。

そこに価値観を持つことを否定はしませんが、もしも・・・もしもを言い出したらきりが無いのは買っていますが、コルトレーンが生きていたらいずれフリーの限界にぶつかっていただろうと想像します。

それはともかく、その変革の過程で数々の名作を生みだしたことは否定できません。マイルスの元を辞して、新たにソプラノサックを手にして独自の世界を模索したあと、最初の成果を示したが1961年の一連のヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ演奏ではないかと思います。

伝説のレギュラー・クアルテット結成前夜ですが、エリック・ドルフィーも加わり爆発的なエネルギーがほとばしる壮絶な演奏を繰り広げます。

当初発売されたLPレコードは「ライブ・アット・・・」と「インプレッションス」に分散していましたが、その後すべての録音をまとめたCD4枚組の完全盤が登場しました。オリジナルは、コルトレーンに的を絞って編集されていて、他のメンバーのソロがカットされていました。

これらが元々の状態になって、特にドルフィの活躍は目を見張る、いや耳を立てる凄さです。また、それがコルトレーンの火に油を注ぐ演奏にもつながっていることがわかります。ノーカットで冗漫な部分も否定できませんが、これは是非完全盤で楽しむべきだと思います。

2020年10月13日火曜日

そろそろ暖房


この夏は、暑くても換気をしないといけないというので、エアコンの使い方とか、いろいろ心配しました。

このところ、季節が急に動いて秋が深まり、さて、今度は暖房をどうするのかということを気にする必要が出てきました。

設置されている業務用エアコンは、当然外部換気の能力はありません。基本的には、冷房時と同じ対応をすればいいわけですが、やはり窓を開けた時のガッカリ感というのはあるわけです。

寒い空気を急に吸い込むと、刺激されて咳き込んだりすることも多くなるので、できれば夏のような大胆な換気は控えたいという気持ちもある。

そこで、しっかり活用したいのが新規に導入した空気清浄機。これをしっかり稼働させることで、クリニック内の空気を動かし、かつウイルスを含む微粒子を捕捉することができれば、窓を開放することは減らせそうに思います。

また、寒くなってくると発熱している方も増えるかも知れませんので、体温計測を含む体調のチェックも引き続き注意を払いたいと思います。

2020年10月12日月曜日

Mal Waldron / All Alone (1976)

マル・ウォルドロンと言えば、「孤高のピアニスト」というイメージが付きまとう。

それは、彼の代表的なオリジナルが「Left Alone」であったり、このアルバムの表題曲である「All Alone」であるから。

チャーリー・ミンガスのコンボで知られるようになり、1957年からビリー・ホリディの最後のピアノ伴奏者として、ホリディが亡くなるまで2年間を過ごしたことも、マルの印象に深く関わっているようにもいます。

普通なら「Left Alone」のタイトルを冠した1957年のアルバムが代表作として選択されることが多いのですが、自分の場合はこちらの「All Alone」を含むソロを推したい。

ジャズ・ピアノのソロ・アルバムというと、リズム・セクションが抜けただけでビートが抜けたモヤモヤ感が多い。スイング感中心で聴けるのはオスカー・ピーターソンくらい。そうでなければ、キース・ジャレットのようなクラシックに近づいたものが多くなります。

マルのソロは。黒人ブルース的な悲しみを讃えた演奏で、のりのりのスイング感とは別物の感動をもたらしてくれます。文芸的に表現するなら、波紋の立たない静寂の湖に一滴の涙がポトンと落ちたかのような・・・まぁ、静かに心に染み入ってくる音楽ということ。

タイトル以外も、ジャズと言えばジャズなんですが、他とは違う表現力は随所にみられます。ソロだからこそ、表現者としてのマルの独特の世界がダイレクトに伝わってくるアルバムです。


2020年10月11日日曜日

踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! (2003)

踊る大捜査線・・・と言えば、平成を代表するテレビ・ドラマであり、それから派生した一連の映画などは、連鎖反応的に人気を呼び、関係したそれそれぞれの代表作と呼ばれる存在になったシリーズ。

スタートとなったテレビ・ドラマは、1997年1月~3月に放送された11話。放送時でも平均視聴率は18.2%だったので、かなりヒットしたドラマと言えますが、放送終了後にビデオが発売されて人気がさらに上昇したようです。

同じ年の年末に最初のスペシャル・ドラマが作られ、翌年6月に同じ設定で主役を変える最初のスピン・オフ・ドラマが作られました。さらに10月に2本目のスペシャル・ドラマをに連続して映画版第1作が登場しました。

2003年に最も成功した映画版第2作、そして2005年はスピンオフの映画2本とスペシャル・ドラマ2本が作られ、人気のピークを迎えました。

2010年、映画版第3作。そして、2012年9月に最後のスペシャルドラマと、連続してシリーズの最後となる映画版第4作が公開されました。

内容的には、所轄と呼ばれる地域の警察署の現場の警察官と本庁の現場の事より自らの保身重視のキャリアとの対立を軸に、犯罪そのものよりもギャグ満載で人間関係の面白さを描いた作品と言えると思います。

長期のシリーズ化によって、視聴者は主役の青島刑事(織田裕二)に、感情移入して彼の成長を一緒に体験していく錯覚をします。しかし、積極的な恋愛については最後まで明らかにはなりませんし、そもそも青島の私生活については一切踏み込んでいないところが面白い。

あらためてシリーズを全部見てみると、やはり映画第2作までが最も楽しめる。以後のスピンオフ作品は、「踊る・・・」の世界観に入り込むためには楽しいのですが、内容としてはパワーダウンは否めない。

また、第3作は久しぶりの復活で、自らのシリーズをオマージュしたような内容。最後のスペシャルドラマは緊張感が無く、最後の映画のための話題作りとしてシリーズを思い出すためのもの。

そして、最終映画第4作は、根本的なテーマだった現場とキャリアの対立そのものから発生する警察内部の犯罪を扱っていて、最後に相応しいかなり重たい内容。

ただし、事件そのもの、そして警察内部の解決の仕方が安易で深みに欠ける。そして、これまでの登場人物が再登場して有終の美を飾り、とりあえず何とかシリーズを締めくくったという感じ。

もっとも、シリーズのファンとしてみれば、いずれもちょっとした仕掛けが散りばめられていて、どの作品もそれなりに楽しめる娯楽作品であり、十分に時間を割く価値を見出せると思います。

最近の若者には、すでに知らない人もいるでしょうし、10年、20年単位で価値観も急速に変化している現代では、通用しないような話になっているかもしれません。ただし、細かい世界観を知らなくても、映画版第1作と第2作は単独でも楽しめる作品として、おススメできると感じました。

2020年10月10日土曜日

倍返し饅頭


頂き物です。

説明不要だとは思いますが、半沢さんの名刺をあしらった包に入ってるお饅頭です。はっきり言って、中身は普通のこしあんのお饅頭で、普通に美味しいです。

今どきの諸事情を考えると、この前の最終回視聴率が30%を超えたというモンスター・ドラマの「半沢直樹」ですが、実は見ていません。

当然、最初のシリーズも見ていない・・・にもかかわらず、あちこちで話題を取り上げるので、なんかあらすじだけは何となくわかってしまいました。

「ドクターX」シリーズとかも似ていると思いますが、視聴者が共感しやすい金や名誉のために裏でいろいろと画策する敵役がいて、それに立ち向かうスーパーマンの存在。

なんか「倍返しだ」というせりふと「この印籠が目に入らぬか」が重なってくる感じですが、現代のこの手のドラマはリアリティを追求しているようで、実はリアリティを超えてエンターテイメントとして作られているように思います。

医療系ドラマの場合は、その嘘がわかり過ぎてしまう。なので、まったく好きになれない。半沢さんの場合は、政治や大企業の中身は本当のところを知らないので、そこまでの拒否反応はありませんけど・・・

2020年10月9日金曜日

Toshiko Akiyoshi & Lew Tabakin Big Band / Insights (1976)

秋吉敏子は、アメリカで最初に成功した日本人ジャズ・プレイヤーと言えます。秋吉敏子の活躍が無ければ、今の上原ひろみらの活躍も生まれなかったかもしれません。

1950年代はじめ、伊勢崎町の「モカンボ」における伝説的となったセッションの中から頭角を現し、1956年に単身渡米。チャーリー・ミンガスに認められ、表舞台に登場しました。

初期のピアノ・トリオは、当時のジャズとして水準以上の出来栄えで、日本人である身びいきを取り除いても十分に傑作と言えるものでした。

しかし、秋吉敏子の名前をジャズの世界で決定的にしたのは、やはり二番目の夫であるルー・タバキンと70年代に結成したビッグ・バンドであることは疑いの余地がありません。

デューク・エリントンやカウント・ベイシーらを代表とするビッグ・バンドは60年代以降衰退し、スモール・コンボによるハード・パップ、ジャズ・ロックなどがジャズの世界を席巻しましした。

ビッグ・バンドでは経済的にお金がかかる大所帯、そしてアンサンブルを重視して火の出るアドリブ合戦は減ってしまうなどの欠点があります。

しかし、1974年に発表されて最初のアルバム「孤軍」は、独特な世界観を醸し出しつつ、タバキンのテナーと自らのピアノをバランスよく配置したソロにより日本だけでなく、アメリカでも大評判になりました。

彼らの5枚目となる「インサイツ」は、和楽器も融合させて、その成果が最も端的に結晶化したアルバムとなりました。

冒頭まずスイングするピアノ・トリオから聴き入っていると、次第にブラス・セクションが入って来て、ビッグ・バンドらしい楽しさがストレートに伝わってきます。

3曲目の「墨絵」は、まさに単一の「和」のテーマを繰り返し、白黒の世界を何度も何度も塗り込んでいく様は、その中から次第に万華鏡のように色彩が浮かび上がってくるようで見事としかいいようがない。

そしてLPレコードでB面全てを使う大作の「ミナマタ」は、日本の経済的発展の犠牲になった公害で苦しむ水俣をテーマにしています。秋吉敏子の娘、Monday満ちるが歌うオリジナルの童歌がテーマとなり、平和~繁栄~破壊を綴っていきます。

伝統的なビッグ・バンド・ジャズと秋吉敏子の世界が見事に融合したアルバムとして、秋吉敏子の代表作としてだけでなく、ジャズ全体の中でも高く評価されるべき作品であると言えると思います。

2020年10月8日木曜日

日本学術会議


最近ざわつかせている日本学術会議。正直言って、そもそもそれは何をする組織何だろうという感じ。

そこでWikipediaで調べてみると・・・

日本学術会議(SCJ)は、日本の国立アカデミーであり、内閣府の特別の機関の一つである。日本の科学者の内外に対する代表機関であり、科学の向上発達を図り、行政、産業及び国民生活に科学を反映浸透させることを目的とする。

ということらしい。で、結局具体的には何をしているのかよくわからない。

そこで、さらに会議のHPを調べてみると・・・

まず、専門科学者の検討を要する事柄についての政府からの問いかけに対する回答として「答申」ということをしているようですが、2007年に「地球規模の自然災害の増大に対する安全・安心社会の構築」というタイトル以後何もないようです。

科学的な事柄について、政府に対して実現を強く勧める「勧告」としては、「 総合的な科学・技術政策の確立による科学・技術研究の持続的振興に向けて」というのが2010年で最後。

2017年には「軍事的安全保障研究に関する声明」、今年には「情報教育課程の設計指針―初等教育から高等教育まで」という報告、政府からの審議依頼に対する「科学的エビデンスに基づく「スポーツの価値」の普及の在り方」という回答があったりします。

とりあえず、何かを相談しているのは間違いないんですが、具体的な内容が見えてこない感じと、活動の頻度について緩慢な印象もぬぐえないところがある。

結局、いろいろな分野から日本の「第一人者」と考えられている方々が集まっているらしいのですが、専門性が求められる話では、このような全体会議が実効性のある議論がされていることは考えにくい。

やはり、偉い人かたくさんいるという「権威付け」的な意味合いが強いと考えざるをえないところなんでしょうか。

それはともかく、スガさんも、まだ国会が無くあなたが首相だと国民が実感していないこの時期に、「強権発動」的な問題を起こしてくるのは、滅法ハートが強いのか、それともKYなのか・・・いずれにしても、アベちゃんの長期政権のマイナス面だけは引き継がないでもらいたいものです。

2020年10月7日水曜日

今月はハロウィーン


季節は着実に動いていて、朝の冷え込みが少しずつ強まっています。昼は過ごしやすい気候ですが、半袖だとちょっと涼しいかもしれません。


街中では、10月というとすでにハロウィーンのディスプレイをたくさん見かけることができます。当然のように、今年はこういうイベントのすべてが新型コロナウイルスの影響を受けています。

当然、人が集まる渋谷では、例年のような密集状態は歓迎されません。多くの人が、オンライン参加のような形をとるでしょうが、必ず平然と現地で騒ぐものも現れるはず。

主催者がいる集会では無いので、これらをコントロールすることは不可能。集まる人々の自覚に頼るしかないわけで、それなりの対策を期待したいところ。

とはいっても、この長期間続く閉塞感のはけ口も必要なことも否定できない。そこのところのバランス感覚が試される3週間後です。

2020年10月6日火曜日

Red Garland / At the Prelude (1959)

やはり、何と言っても1955年のマイルス・デイビスの最初のレギュラー・グループのピアニストであったことが、最初の注目されるキャリアということになるのがレッド・ガーランドです。

マイルスより3歳年上ですが、写真などで見るとずいぶんとおっさん風情で、たよれるお兄ちゃん然とした感じが安心感を与えてくれる存在でした。

ある意味、典型的なパップ期のピアニストといえると思いますが、転がすようなシングル・トーンと共に、ブロック・コードでゴージャスに飾り付ける演奏が特徴的です。また、そういう演奏にこだわって、スタイルを変えることが生涯無かった人でもある。

マイルス・グループ在籍中の1956年の「グルーヴィ」は代表作とされますが、これが自分にはあまり楽しくない。確かに普通のピアノ・トリオ・アルバムとして、水準以上何だろうとは思いますが、一曲目のエリントンの「Cジャム・ブルース」が普通過ぎてぐっとこない。

その点、このアルバムはマイルスのグルーブを去って自分が好きなように演奏した、そしてクラブでのライブでリラックスした雰囲気の中で本人も楽しんでいる感じがよく捉えられているように思います。

マイルス・グループでのレパートリー、エリントンやベイシーの有名曲など、比較的知られた曲が多いのも、聴いていて楽しめる。もともと4枚のLPレコードに分散していましたが、その後CD3枚に集約され、好きな時に、好きなだけ、まとめて聴くことができます。

サポートのベースとドラムは知名度の低い二人ですが、その分出しゃばらずにガーランドを引き立てているところも好感が持てます。

2020年10月5日月曜日

ガウンとフェイスシールド


自分のクリニックは、発熱者の診療は行っていません。

いませんが・・・たまたま、来院したら発熱していたということは、無いとはいえません。直接新型コロナウイルスの診療をしていないクリニックとしては、ここから感染が広がらないことに努めることが重要です。

ありがたいことに、そういうクリニックでも政府から防護用のガウンとフェイスシールドの配給がありました。

ガウンは「teijin」という日本のブランド名ですが、「Made in China」となっています。これは標準的なもので、特に着用するのに悩むことは無いと思います。

一方、フェイスシールドは、薄い透明なプラスチックで、写真ではわかりにくいと思いますが、長方形で簡単に切り取れる補助線がはいっています。

つまり、切り取って、組み立てる必要があります。しかも輪ゴムが必要だったりと、ちょっと面倒。さぁ、使おうと思ってから用意していると数分はかかりそうです。

使いたくなる事態が発生しないことを祈るばかりです。

2020年10月4日日曜日

Cannonball Adderley / Bohemia After Dark (1955)

キャノンボール・アダレイといえば、チャーリー・パーカーに次いでアルト・サックス奏者としてジャズの世界では認知されています。

アルト・サックスがまるでおもちゃに見えるような、大きな巨体から繰り出される流麗なソロは、ファンキーな雰囲気の代表格としてふさわしい。

すぐに思い出されるのは、マイルス・デイビスのレギュラー・グループとして参加した「マイルストーンズ(1958)」と「カインド・オブ・ブルー(1959)」での演奏で、コルトレーンと対等に見事なソロを聴かせてくれました。

もちろんBlue Noteのブランドとしての代表作ともいえる「サムシング・エルス(1958)」も素晴らしいのですが、これも実質的にはマイルスのアルバム(CBSとの契約上キャノンボール名義にしたと言われています)。

一般的には、60年代の弟ナットと組んだコンボでの演奏や、「マーシー・マーシー・マーシー」のようなヒットを飛ばしたソウルフルなジャズ・ロック路線が代表作として挙げられます。

このアルバムは、実質的にはドラムのケニー・クラークをリーダーとするセッションですが、1955年初夏にフロリダからニュー・ヨークに出て来たばかりのアダレイ兄弟を、いち早く紹介することが目的で、実際にキャノンボールが大きくフィーチャーされたデヴュー盤と言えます。

実は、まだジャズの右も左もわからない頃に、廉価版で安かったという理由で最初にキャノンボールに出会ったのがこのアルバム。しょっぱなのタイトル曲が一発で気に入り、以後幾度となく聴いてきました。

リーダーのクラークは、立場をわきまえてでしゃばりすぎません。当時すでに名が知れたドナルド・バートのトランペットものりのりですし、ピアノのホレス・シルバー、ベースのポール・チェンバースの安定したサポートも悪くありません。

特に「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー」はバラードのスタンダードですが、ほぼキャノンボールの独壇場で、ゆったりした場面でも、実に優雅に独創的な演奏が聴き物です。

2020年10月3日土曜日

自宅居酒屋 #26 鯖もやし


実は、これはセブンイレブンの新作パスタをヒントにしたもの。

和えられる方は、自分の味を主張しすぎず、すぐに味が浸みこみやすければ何でもいいんですが、今回はもやしにしてみました。

食感のバランスを考えて、やわらかいほぐした鯖に対して、シャキシャキした感じが残るくらいのもやしがちょうど良いかと。

もやしは、簡単に電子レンジでチンします。一袋で800Wで3分程度。出来たら水で冷やして、ざざっと絞ります。かなりの量の水が出てきます。

そこへ巷でブームになっている100円の鯖の水煮缶を崩して入れて和えるだけ。味付けは何でもあいそうですが、今回はほぼ塩だけ。。隠し味にニンニクを少々。

ポイントは、魚臭さを減らすため、そして彩をよくする効果もあるので、大葉を細くきったものを一緒に混ぜます。今回はもやし一袋に対して、6枚くらい使っています。

簡単ですぐできる(5分程度)というのが大事な所で、しかもカロリー控えめで美味しいとくれば試さない理由がありませんよね。

2020年10月2日金曜日

中秋の名月 2020


昨夜は、ブログでは定番のネタ、中秋の名月。いわゆる、十五夜でした。

昔の陰暦で8月15日の満月のことですが、これは月が主役だった時の話。太陽が主役の現在の太陽暦では、年によって早いと9月7日、遅いと10月8日の間に当たります。

10月になって十五夜と言うのは、遅い感じがしますが、こればかりはしょうがない。

朝は雨模様で、夜が心配でしたが、夕方から晴れてたぶん一晩中お月見ができたんではないでしょうか。

季節はこれから秋モード全開になります。

ちなみに、本当の満月は今夜なんだと・・・不思議です。



2020年10月1日木曜日

アップデートされないWindows


パソコンを動かすには、まず基本となるOS(Operationg System)が必要で、代表的な物がMicrosoftが提供しているWindowsであることは、誰もが認めるところ。

2015年に「Windows10」という名称でメジャー・アップデートされてからは、名称の変更はなく、おおよそ半年ごとにネット経由で機能追加・変更がなされる形態になりました。

ユーザーからすれば、あまり意識せずにOSがメンテナンスされるので便利と言えば便利なんですが、最近は大型アップデートの際に、使えなくなるPCが続出したりするトラブルが起こりました。

そもそもPCの実際の使用期間って、数年と云うことはあまりなく、だいたい5年以上だと思います。古くなったハードウェアは、OSを新しくするのはあきらめて古い安定したOSで稼働させるしかない。

ところがWindows10になって、勝手にアップデートされれば、トラブルが起こるのは当たり前。そこで、Microsoftは今年春のメジャー・アップデートは慎重になって、デバイスなどの検証ができて問題が無くなったらアップデートが可能になる仕様に変更されました。

5月に発表されたものはビルド番号2004なんですが、6月になって自分のPCにも「間もなくWindows 10 May 2020 Updateがリリースされます・・・」というメッセージがアップデート画面に表示されました。

強制的にアップデートする方法もありますが、何か動かない事態になっても困るので、じっと待つのが得策。ところが、1か月ほどすると、このメッセージは表示されなくなり、現行のビルド1909のメンテナンス・リリースばかりが表示されていました。

そうこうしているうちに、今度は秋のメジャー・アップデートでビルド番号20H2のアナウンスがありました。秋は春の分の修正という位置づけですが、それと同時に2004のアップデート予告も同時に表示されるようになりました。

当然、2004ではない時点で20H2は当然無理。ダウンロードをクリックしても、「問題がありできまへん」と匙を投げられる状態。

自分が管理するネットにつながるPCは5台ありますが、一番古いものはともかくも今年頭に購入した最新のPCでも同じ状態というのは、どういうことなんでしょうか。別に1909で不満があるわけではないのですが、このもやもやとしたフラストレーションはどうしてくれるんでしょうか。