2020年10月19日月曜日

TOKYOエアポート 東京空港管制保安部 (2012)

「TOKYOコントロール」の続編。今回は舞台を所沢から羽田に移し、東京国際空港の管制塔タワーを中心に話が進行します。

空港にある一番目立つ建物は管制塔。この管制塔は基本的に直接に離陸・着陸する航空機の管制を行います。その直前・直後は羽田の地下にある空港管制室が行い、その間を所沢のような航空管制が引き継いでいます。

「TOKYOコントロール」の出演者の多くが登場して気分を盛り上げ、さらに新人管制官役の深田恭子らの人気女優も登場して華やかさが増しました。

それに伴い、多少の恋愛事情も追加され話の起伏が広がっています。何よりも、羽田ですから、実際の飛行機の動きと管制との関係がヴィジュアルに描かれて盛り上げます。

今回も、リアリティを重視して、タワーのセットはかなり本物に近い作りになっているらしい。発生するトラブルも実際に起こりうるもので、派手な事故は登場しません。

航空業界の仕事は何も起こらなくて当たり前で、そのためにストレスフルな現場を毎日守っています。ここでも管制官らの日常を見せつつも、彼らの人間模様をうまく混ぜ込んで、話としては深みを増してあきさせない。

また空港が舞台ですから、パイロット、CA、グランドスタッフ、整備、航空会社のオペレーションルームなども絡んで立体的な展開で、空港全体の仕事の流れも理解しやすい。

管制官が美人過ぎるという贅沢な難点はありますが、前作と合わせて見ることで、日本の空を多くの航空機がどのような仕組みで飛んでいるかが理解でき、飛行機好きだけでなく、一般のドラマ・ファンにも十分にアピールできる内容になっています。