年末年始診療 12月29日~1月5日は休診します

年内は12月28日(土)まで、年始は1月6日(月)から通常診療を行います

2024年11月30日土曜日

セブンのおにぎり 54


今回の新発売のおにぎりはこれ。

まず、安さが売りの「うれしい値!」シリーズの一つで、118円の「エリンギバター醤油」です。

御飯に細かき刻んだエリンギを混ぜて、醤油とバターを混ぜた感じの物。細かいことを言えば、みりん、ニンニクなども使っていて、いろいろと考えられた味なんだろうと思います。

実際に食べてみると、やっぱりそんな複雑さは感じません。普通にシンプル。エリンギは何とか食感を感じる程度を、念入りに計算しているように思いました。

もう一つは、「ベーコンチーズ焼きおにぎり」です。

厚さ1cmくらいの醤油味の焼きおにぎりを2枚使って、間に細かいベーコン入りのチーズが挟まっている。

さすがにチーズが使われているので、カロリーが気になりますが、236kcal/個と表記されています。これはさすがに多いので、食べるには罪悪感必至です。

2024年11月29日金曜日

違和感


違和感とは・・・

不適合、両立しない、相反する・・・といった意味であれば英語では「incompatibility」を使います。何となく気分がすぐれない、不快である・・・なら「malaise」になる。

これは違和感大あり。

東洋水産のマルちゃんブランドで、一番有名なカップ麺は、油揚げがのった「赤いきつね」うどんとかき揚げがのった「緑のたぬき」そばだと思います。

一目で、違和感。そもそもいつも見慣れているのは、平たい容器ですが、これは縦長。油揚げとかき揚げを小さくして、実質的な値上げになったのかと・・・

いやいや、そんなことより、驚くべきポイントは「赤いたぬき」と「緑のきつね」じゃないですか。

期間限定企画ということですが、もうこれは違和感しかない。

この場合は「strange feeling」でしかありません。

2024年11月28日木曜日

旨辛麺 @ ファミリーマート


ファミマで見つけた・・・「旨い辛い 旨辛麺」です。もう少しネーミングを何とかできなかったのかという・・・

それはともかく、注目した理由は・・・これはひょっとして、あの元祖ニュータンタンタルメン本舗イソゲンのレプリカではないかと思ったということ。

早速、チンしてみた。


おー、スープは少な目、具も少な目ですが、見た目は間違いない。唐辛子でむせるのも同じ。

ひき肉煎りかき卵、赤い唐辛子。ニンニクもしっかり香り立つ。味もたぶんほぼ再現しています。久しぶりにいいもの食べさせてもらいました。

右は本物ですけど、さすがにちょっと寂しいのですが、コンビニ麺としては我慢できるレベルでした。

2024年11月27日水曜日

タッチ (2005)

言わずと知れた、挿入歌のタイトル曲と共に、大人気だったあだち充原作のマンガを実写化した作品。ほぼマンガを読まない自分も、何と実は単行本を持っていました(!!)。監督は犬童一心、脚本は山室有紀子。

しばしば問題になるのは、マンガではすでに映像イメージがファンの中に固定されているため、実写化した場合に賛否両論が巻き起こるということ。たいていの場合は、イメージと食い違いがありすぎるとか、エピソードを端折りすぎという批判的な見方が多く、この映画もそういう意見にさらされました。

隣同士で、幼い時から兄弟のようにして育った双子の上杉和也(斎藤慶太)と上杉達也(斎藤祥太)、そして朝倉南(長澤まさみ)の3人は、思春期になって、明星高校に入学すると少しずつビミョーな関係性の変化が起こっていました。

3人で交わした約束は、必ず南を甲子園に連れて行くというものでしたが、達也は野球を辞めてしまい、ボクシングを始めますがどこか中途半端。南は野球部のマネージャーになり、エースになった和也を支える毎日。

地区大会決勝まで進んだ明星の対戦校は強打者、新田明男(福士誠治)を要する須見工です。しかし、試合に向かう途中和也は、交通事故にあい命を落としてしまうのです。エース不在の明星は敗退します。

もともと剛速球を投げられる達也を、同級生たちが再び野球に引き戻します。しかし、秋の大会で達也は多くの失点をしてしまい、和也のかわりにはなれないことを思い知らされるのです。南は甲子園に行くのは3人でした約束だったはずだと詰め寄りますが、今の達也には重たいだけの言葉でした。

しかし、親友らの言葉によって、和也の代わりではなく、自分が南と和也を甲子園に連れて行くと考えることができた達也は再び立ち上がるのでした。そして、再び地区大会が始まり、決勝は再び須見工との対戦になりました。マウンドに立つ達也は、観客席の南の姿を探してしまいます。打たれれば負けという新田との最後の勝負。ベンチの指示は敬遠でしたが、ナインは達也に勝負させることにしたのです。

ものすごく青春スポ根としてはベタな展開ですが、何しろ主人公の一人が死んでしまうというのは究極の涙ポイントで、もちろんこれは原作がそうだからしょうがない。確かに原作と異なるエピソードも入って来て、それにもかかわらずものすごいスピードでストーリーが進むので、批判されるのは理解できます。

が、しかし、約2時間にまとめるためには、それなりに原作をそぎ落とす必要があるのは当たり前。それでも、絶対に落とせない部分はしっかりと描き切ることが大事で、この作品はそれなりに映画的にはよくできている。それでも文句を言いたい人は、可愛い長澤まさみを見るための映画だと思えばいいんじゃないでしょうか。

2024年11月26日火曜日

シムソンズ (2006)

北海道の常呂町出身のカーリング・チームのシムソンズは、2002年ソルト・レーク冬季オリンピックに日本代表として出場しました。現在は北見市のロコ・ソラーレが名実ともにNO.1ですが、シムソンズは日本中にカーリングを知らしめた元祖みたいなもの。

この映画は、シムソンズの成り立ちのエピソードを基に、それぞれ実在の選手をモデルにしたフィクションです。監督は「ストロベリー・ナイト」の佐藤佑市、脚本は大野敏哉です。

ホタテと玉ねぎ、そしてカーリングが名物の常呂町の高校生伊藤和子(加藤ローサ)は、根っから明るい性格。地元出身のカーリングのオリンピック選手、加藤真人(田中圭)にたまたまカーリング・チームを作ることを勧められます。実は、それは強豪女子チームのホワイト・エンジェルスから浮いてしまった尾中美希(藤井美菜)の居場所を作るためでした。

和子は同級生の受験勉強中の林田史江(星井七瀬)、酪農家の目立たない小野菜摘(高橋真唯)を口説きシムソンズを結成します。そこに真人に頼まれて現れたコーチは、ホタテ漁を仕事にしている大宮平太(大泉洋)でした。平太もかつては代表選手の一員でした。

しかし、いかんせん美希以外はまったく初心者で、ルールは理解していないしまともにストーンを投げることもままなりません。とりあえず出場した試合では、当然1点もとれず大敗します。何とか1点を取ることを目標に出場した次の試合では、小学生相手に苦戦。しかし、美希の最後の一投で何とか1点を取り引き分けました。

3人は1点取って大喜びでしたが、平太は美希に反則したことで怒ります。実はストーンを決められたラインを超えて手放していたのですが、美希は1点取れたのだから文句を言われることじゃないと反発します。そして、4人は喧嘩別れしてしまうのでした。

実は平太は大事な試合で、ラインを超えたことを自ら申告し優勝を逃した経験があり、そのことで今でも仲間から「常呂の恥」と呼ばれていたのです。平太は嘘をつくことより、チームとずっと仲間でいたかったのでした。

せっかく仲間としてカーリングを楽しめるようになってきたそれぞれは、自然に一緒に練習していた海岸に集まり、ついに美希も心を開き、チームとして結束を強めるのです。いよいよ北海道大会が始まり、シムソンズは勝ち進みホワイトエンジェルスと決勝を迎えるのでした。

たまたま結成直後の彼女たちに注目し、何かと追っかけ取材をするテレビ局ディレクターに松重豊、和子の母に森下愛子、平太らを育てたコーチに夏八木勲、シムソンズのたまり場の喫茶店主に高田延彦らが出演しています。

実話からはだいぶ脚色がされているそうですが、チームの4人のキャラクター分けが明快で、チームとしてまとまればそれなりに強みが出てくるところは納得です。そして、勝負も大事なのは当然ですが、何よりもカーリングそのものを楽しもうという雰囲気が心地よい作品になっています。

2024年11月25日月曜日

青空エール (2016)

青春っていいなぁ。おっさんが今更言うのは恥ずかしいところもありますが、スポ根性と応援する気持ちと、そしてせつない恋愛要素がバランスよくミックスした、青春映画のいいとこどりみたいな作品です。

原作は人気の高い河原和音のマンガで、「フォルトゥナの瞳」の三木孝浩が監督、「くちびるに歌を」の持地佑季子が脚本を担当しました。

引っ込み思案で、すぐにうつむいてしまう癖のある小野つばさ(土屋太鳳)が入学したのは白翔高校。楽器未経験のつばさは、経験者ばかりが集まる名門吹奏楽部にトランペットで入部を希望します。同級生の山田大介(竹内涼真)は野球部に入部し、二人はそれぞれの夢を叶える約束をするのでした。

つばさは3年生の森優花(志田未来)に個別の特訓をしてもらい少しずつ上達はするものの、定期演奏会では怖くて音を出せませんでした。そして、大介も地区大会決勝で自分のミスが原因で敗退してしまいます。その試合は吹奏楽部も応援に駆けつけていましたが、グランドで呆然としている大介に向かって、つばさは一人でルールを忘れてトランペットを吹いてしまい謹慎させられることになります。

大介はつばさにトランペットを吹いてくれたことのお礼をし、これからもともだちとして応援してほしいと言います。つばさは勇気をだして「ともだち・・・じゃなくて・・・」と告白しますが、大介は今は甲子園に行くこと以外は考えられないと伝えるのでした。

そして、二人は3年生になりました。大介はキャプテンとして、つばさも初心者の1年生を教える立場になっていました。しかし、つばさは吹奏楽コンクールのメンバーから漏れてしまいます。そして大介も練習試合で足首の骨折をしてしまい、「甲子園に絶対行く」、「甲子園でトランペットで応援する」という二人の夢に赤信号がともるのでした。

吹奏楽を厳しく、でも部員の事をやさしく見守る杉村先生に「スイングガール」で「のだめ」だった上野樹里というキャスティングも気が利いています。前半のもしもじ子さんの土屋太鳳は、やや演技がわざとらしい感じがしますが、後半のひたむきで努力し続ける頑張り屋の演技で帳消しにしています。竹内涼真は野球だけのドラマだったら暑苦しいかもしれませんが、比重が1/2なのでこちらも丁度良いところ。

主役の二人については、とても感情移入しやすい作りなので、野球の試合も吹奏楽のコンクールも自然と応援したくなる。べたべたし過ぎないところも好感が持てるところで、原作は未読ですが脚本の作りが素直でツボをしっかりおさえているというところでしょうか。

結末も、想像通りのハッピーエンドなんですが、野球の結果で本編を終わりにしたのは正解。吹奏楽の結果までしっかり入れると、冗漫になりすぎると思います。エンドロールの中で、さらっと結果だけ見せるというのはうまい方法でした。

2024年11月24日日曜日

フレフレ少女 (2008)

「ビリギャル」の橋本裕志が脚本、「はい、泳げません」の渡辺謙作が監督した青春映画。

内気で読書ばかりしている桜木高校2年の百山桃子(新垣結衣)に、野球部1年の大嶋の打ったボールが当たり桃子は気を失う。桃子は保健室で気がつくと、目の前で必死に謝る大嶋に一目ぼれしてしまいます。

しかし、野球の実力もある大嶋は女子たちの憧れの的で、簡単に近づけるわけもない。そんな時、一人で学校の屋上で応援団練習をする山本龍太郎(永山絢斗)の団訓に励まされた桃子は、大嶋を応援するという目的で応援団に入団します。

しかし、団員は他にいないため応援団は廃部寸前。桃子は必死に勧誘して、1年生の遠藤譲二(柄本時生)、田村晃(染谷将太)、大坪泰平(斎藤嘉樹)を入団させ、龍太郎の進言もあって第50代団長に就任します。

早速、ライバル不知火高校との練習試合で野球部を応援することになりますが、まともな応援ができないばかりか試合の邪魔をしてしまい、野球部からはもう来るなと言われ、不知火高からはエール交換を断られ、大嶋も不知火高に転校してしまうのでした。


その様子を見ていた第23代団長の柳原(内藤剛志)は、5人を合宿に誘います。思っていた以上に厳しい合宿で、それぞれは悲鳴を上げ逃げだしたくなりますが、誰かを応援することの意味、そのためには応援される側以上に努力をしないといけないということに気がつき、やっと応援団として自覚することができるようになりました。

野球部以外も応援することで、少しずつ実績を上げている頃、野球部はついに甲子園への地区大会決勝に進みます。相手は大嶋を擁する因縁の不知火高。桃子はチアリーディング部や吹奏楽部に頭を下げ応援に協力してもらい、野球部を甲子園に送り出すための応援が始まるのでした。

起-素人が一念発起、承-失敗して挫折、転-光を見出して成長、結-努力が実を結ぶ、という実に絵に書いたようなストーリーで、よほどのことが無い限りは失敗しない展開です。

この映画のポイントは、裏方的な応援団に焦点を当てたところ。本気の応援は間違いなく競技をしている側の力になるわけで、そのためには応援にもそれなりの頑張りが必要ということ。陰のスポ根として、この着眼点はなかなか面白い。

ただし、女子が硬派の応援団長になるというのは・・・ガッキー・ファンは大喜びだとは思いますが、やや設定に無理を感じます。もっとも加藤諒がチアガールになって登場するので、男女の垣根を超えたところを表現したいという意図があるのかもしれません。

2024年11月23日土曜日

リンダ・リンダ・リンダ (2005)

映画プロデューサー根岸洋之の原案からスタートし、監督・脚本の山下敦弘が肉付けして完成した、女子高校生がバンドを組んで、文化祭での演奏を目指す4日間を描いた青春映画。彼女たちの飾らないリアルを描いたことで、各映画誌からも高い評価を得ています。

明日から3日間の文化祭が始まるというその前日、山田響子(前田亜季)がドラムをたたくガールズバンドは、ギター担当が指のケガをして抜け、そのことでキーボード立花恵(香椎由宇)とボーカル丸本凛子(三村恭代)が喧嘩になって、凛子がバンドを抜けてしまいました。

しかし、響子と恵とベースの白河望(関根史織)は、文化祭最終日のステージをあきらめられず、たまたまとおりかかった韓国からの留学生ソン(ペ・ドゥナ)を急遽ボーカルに決め、恵がギターを担当することにしました。オリジナル曲を演奏するのは到底無理なので、THE BLUE HEARTSの楽曲を演奏することにして急遽練習を始めます。

日本語が不得意なソン、ふだんギター担当じゃない恵ですから、最初は音を合わせようとしてもボロボロです。しかし、時間が無いので文化祭が始まっても合間をぬって練習に打ち込む4人。ときどき恋バナで盛り上がり、先輩との交流などがあり、次第にバンドとして形になっていくのでした。

いよいよ最終日、軽音楽部のロック・フェスが始まりましたが、観客はまばら。4人は連日の猛練習で寝込んでしまいます。出番になっても現れないため、仲間たちがいろいろと歌ったりして時間をつないでいるうちに、外は突然の豪雨。気がついた4人は、雨でびしょ濡れになりながら会場の体育館に駆け込みます。雨宿りで大勢集まった中で、彼女たちは思い切り「リンダ・リンダ」を歌い大喝采を受けるのでした。

ちょっとしたことで喧嘩したり、気のある男の子にドキドキしたり、学校に忍び込んでこっそり練習したり・・・いかにも高校生ならやりそうな、あるいは高校生の頃に誰もがやったことがあるようなエピソードの積み重ねで、特別に大きな事件が起こるわけではありません。

かえって、そこが高校生たちのリアリティを浮き彫りにするところ。本来、異質な韓国人留学生を混ぜることで、ストーリーとしての面白さを強めているのは企画の勝利という感じです。ソンに告白して相手にされな男子で松山ケンイチ、軽音部の部長で小出恵介が登場しますが、まぁ、みなさん若い事若い事。

急場しのぎのバンドをやって意味があるのかと問われ、楽しければいいじゃんと答えるあたりに本質があるように思います。自分も高校生のときに文化祭展示の経験がありますが、特別な達成感を得たかったわけではなく、確かに楽しいからやっていたというのが真実のように思います。

・・・と、ほめているようですが、そして評価も高いらしいのですが、はっきり言って似たようなシチュエーションが続くだけなので、だいぶ退屈な映画であることは間違いない。つまり、リアルに傾き過ぎてめりはりが乏しいというのは、商業映画としてはどうなんだろうという感じがしました。

2024年11月22日金曜日

弱虫ペダル (2020)

渡辺航のマンガが原作で、自転車ロードレースにかける高校生を描いたもの。三木康一郎が監督・脚本を担当しました。キャスティングだけ見ると、アイドル映画のように感じますが、なかなか胸熱な青春根性物に仕上がっています。

総北高校に入学した小野田坂道(永瀬廉)は、秋葉原まで毎週往復90kmをママチャリで通うアニメ・オタク。その天性の走りを見た、中学から自転車の実力がある新入生の今泉(伊藤健太郎)は、坂道を自転車競技部に誘います。また関西から、総北に入学した鳴子(坂東龍汰)も、今泉にライバル心をむき出しにします。

総北高校の自転車競技部はインターハイに出場するような強豪で、新入生の実力を見るためのレースが行われましたが、部長の田所は競技素人でママチャリの坂道には走らなくい良いと言うのです。しかし、今泉や鳴子と一緒に走る楽しさがわかり、初めてともだちを持った坂道は承知しませんでした。

部の自転車整備の面倒を見ているのは寒咲自転車で、その娘寒咲幹(橋本環奈)は部のマネージャーで、坂道に競技自転車を提供するのです。坂道はだいぶ遅れてスタートすることになりましたが、ついに上り坂で先行する今泉と鳴子に追い付き、クライマーとしての才能があることを先輩たちに知らしめるのでした。

いよいよ地方大会となり、勝てばインターハイへの出場が決まる大勝負の時。田所は三年生3人と1年生3人のチームで勝負します。団体戦は、一人でも最初にゴールしたチームの勝利となります。田所の作戦は、三年生一人を先行させ、スタミナのある鳴子を最も風圧を受ける先頭で走らせ残り4人が後ろについてスタミナを温存、ゴール前の上り坂で坂道が今泉を先導し、最後に一気に今泉にスパートさせるというものでした。しかし、何と坂道は集団の転倒事故に巻き込まれてしまうのでした。

多少ストーリー展開が早くて強引なところはありますが、その分あきることなく最後まで見れます。また、坂道のキャラクター設定もかなりファンタジーな感じもしますが、まぁ、これが許せるのはテンポの良さがあるから。ゆっくり、じっくりだと突っ込み所満載になってしまうかもしれません。少なくとも、自転車の団体レースの駆け引きの面白さは十分に伝わります。この辺りは映画の作り手の勝利というところでしょうか。

俺が俺がの今泉と鳴子が、チームの勝利のために自分を殺して頑張るというところは、本来はもう少しそれぞれのキャラを深く描いてもらいたいところですが、坂道の初めて信用され仲間のために奮闘するところだけでも拍手したくなるのでよしとしましょう。

2024年11月21日木曜日

自宅居酒屋 #90 大根


自宅居酒屋は「簡単、早い、旨い」の三拍子がそろった家で楽しむ居酒屋メニューというコンセプトで、大根は何度も登場した素材です。

久しぶりに、スーパーで立派な大根が安く売られていたので、シンプルに煮てみました。ただ大根を美味しく煮るには、けっこう時間がかかる。早さを実現するためには、薄くすれば良いのですが、やはりおでんに入っているようなでっかいのを食べたくなります。

そこで・・・やることは簡単ですが、少し時間がかかる方法です。

朝、鍋にお湯を沸かして切って皮をむいた大根を食べたいだけいれます。今回は圧は約4cmくらいにしました。大根の横断面の直径の2/3くらいが見た目に美しいと思います。なお、今回は煮崩れの心配はないので面取りは省略。

煮ている時間は10分程度。当然、それだけでは芯まで火が通らない。でも、鍋に蓋をして、仕事に向かいます。

夜、蓋を開けると一応全体が透明になっている。そこで、ここに市販の白だしを適量入れて、再び火にかけます。ここでも10分くらい煮たら火を止めて、もう寝ます。

翌朝、蓋を開けると、しっかり味がしみ込んでいそうな感じ。今回は大根のみとしましたが、もしもイカとか、ブリ、とか鶏肉を入れたければ、このタイミングで入れてみたい。もう一度10分程度煮たら、また仕事に向かいます。

そして、いよいよ夜になったら、火にかけて温めると食べる準備OKです。今回は薄味にしたので、大根の味を感じることができました。

煮続けなくても、冷めるときに鍋の中が陰圧になるので素材に汁がしみ込みやすくなり、なおかつ煮崩れしないので、時間はかかりますが簡単で美味しいところは実現できました。

2024年11月20日水曜日

ロボコン (2003)

つくづく青春とは一つじゃないなぁ、と思う映画。高校生が目指すのは高専ロボット・コンテスト、通称ロボコンの優勝です。実際に毎年行われていて、もしかしたら未来を決定づけるよなものが登場するかもしれません。監督・脚本は古厩智之。

徳山高等専門学校、通称徳山高専に通う葉沢里美(長澤まさみ)は、成績も悪く何事にも興味が持てない毎日を送っていました。ロボット好きの図師先生(鈴木一真)は、そんな里美にロボット部に入ってみろとすすめます。

徳間高専には、部長の豪原(荒川良々)が率いるエリート的なロボット部Aがありましたが、図師先生が連れて行ったのは自分が顧問を務めるロボット部Bの方。部長の四谷(伊藤淳史)は知識欲は旺盛だが引っ込み思案。設計を担当している相田(小栗旬)は、実力はあるが他人に感謝することを知らないわがままな人間。そして工作担当の竹内(塚本高史)は、器械の扱いは天才的ですが、遊び優先でろくに部に顔を出さない。

そんなやる気が見えない連中に憤慨する里美でしたが、操縦を任されるとその面白さに気がつきます。ロボコンでは、各自が作ったロボット(人間型ではありません)を操作して箱を積み上げることで勝敗が決まります。地区予選ではAチームが優勝し全国大会が決まります。Bチームは敗北しますが、審査員推薦枠で全国に行けることになるのでした。

竹内もやっと本腰を入れてロボットをさらに仕上げることにしたので、やっとメンバーがそろいます。4人は、図師先生の合宿をしようの一言で、海辺の旅館に出かけ昼は旅館の手伝い、そして午後はロボット制作に集中し、しだいに仲間としての絆が深まっていくのでした。

長澤まさみ、1987年生まれ。小栗旬・塚本高史、1982年生まれ。伊藤淳史、1983年生まれ。ですから、主要キャストは、この映画撮影時には全員が十代。伊藤淳史だけは、ほとんど現在と変わっていないというのは、ある意味驚きです。長澤まさみは初めての主演作品で、ファン曰く「一番可愛い」らしい。

とは言っても、とにかく残念感が強い映画と言わざるをえない。責任は脚本も担当した監督にあるのは明白。せっかく「ロボット」という面白い素材を使いながら、その魅力が伝わってこない。いつでもその大きな全体像を映そうとしているのか、ロボットを作ることの精密さや動きの面白さがあまりよくわからない。

特に後半の全国大会の数試合の様子などは、観客席からの撮影がほとんどで、まるで実際の試合の中継を見ている感じ。すべて長澤まさみが本当に操作したとのことですが、そういった臨場感が伝わってきません。設計図ばかり書いている小栗旬も、その図面がよく見えないので、やはりすごさが実感できません。

また、台詞のやりとりでも妙な間がたくさんあって、なかなか盛り上がれない。もっと、彼らが「乗り越えていく」演出の仕方があっただろうにと思ってしまいます。音楽は会話を邪魔しない程度のでてくるのですが、これももや~とした音楽であまり感心しません。まぁ、そんなところをがまんして、キャストの新鮮さ楽しむ映画というところでしょうか。

2024年11月19日火曜日

銀の匙 (2013)

青春を燃やすのは何もスポーツだけじゃない。勝ち負けがかかっていなくて、他人がどう思おうと、何かに一生懸命になっていればそれが青春だ!! という感じの映画です。荒川弘のマンガが原作で、監督・脚本は吉田恵輔です。

中学は進学校に入学しながら落ちこぼれてしまい、全寮制の大蝦夷農業高等学校に入学した八軒勇吾(中島健人)は、ほとんどが酪農家の出身の同級生の中で、サラリーマン家庭に育ち自信も目標も無いことに引け目を感じているのでした。

明るい性格で何かと八軒を誘ってくれる御影アキ(広瀬アリス)、目的意識の無さを批判的に見る駒場一郎(市川知宏)、ひょうきんでムードメーカーの常盤恵次(矢本悠馬)、生真面目で丸い体形の稲田多摩子(安田カナ)、おとなしい吉野まゆみ(岸井ゆきの)らとの生活は、実習中心で朝早くからやることが多く、八軒にとっては初めての事ばかりでした。

子豚の世話を始めますが、秋には食用として出荷されると聞いてショックを受ける。駒場に酪農をなめていると言われ、夏休みにアキの家でバイトをすると、大量の牛乳を流してしまいます。

駒場に酪農をなめていると言われ、親の後を継げばいいだけの奴に競争社会で押し潰れるつらさがわかるものかと反発します。しかし、駒場の家の牧場は借金のため手放さるをえなくなり、駒場も学校を退学することになってしまうのです。

夢が無かった八軒は、夢が無いことはこれから何でも自由にやれることに気がつき、親のために自らの夢をあきらめようとしていたアキや駒場のために、皆が自分のために頑張れることを始めようと思いつくのでした。

八軒らを温かい目で見守る中島先生には中村獅童、豚舎を管理する富士先生には吹石一恵、夢がないと言った八軒が楽しみだと言う校長は上島竜兵、アキの幼馴染で馬術のライバルに黒木華、勝手に高校を決めた八軒に「もう期待しない」と言いつつも陰で応援している父親に吹越満、アキの父親に竹内力、祖父に石橋蓮司、叔父に哀川翔らが登場しています。

タイトルの「銀の匙 (Silver Spoon)」は、学食の入口に飾られ校長が大事にしているもの。映画の中では「外国の言い伝えで、銀の匙を持って生まれたこどもは生涯食うに困らない」と説明されています。

中心となるキャストは全員、まだまだブレーク前。妹が有名になる前の広瀬アリスは、確かにまだまだという感じがありますが、矢本悠馬はすでにコメディ・リリーフとしていい味を出しています。上島竜兵が笑い抜きでいい感じを出しているのは新鮮な感じがしました。

敷かれたレールに乗り切れず挫折した主人公が、自ら自分のレールを敷き直す。しかも、まだどうにでもなれる青春の熱い思いみたいなものが上乗せされれば、よほどのことが無い限りそれなりに拍手をしたくなるというものです。

これも中島健人のアイドル映画と単純に切り捨てるのはもったいない。名作とまではいかないにしても、見て損はしない映画になっていると思いました。


2024年11月18日月曜日

アナザーヘヴン (2000)

飯田譲治、梓河人の共著による小説が原作で、飯田譲治が自ら脚本・獲得した映画です。正体不明の犯人による猟奇殺人事件を追う二人の刑事の活躍を描くサスペンス・・・と思ったら、どちらかというとホラーに近い話で、何だかわかったようなわからないような作品です。

殺人件場に駆け付けた刑事の早瀬学(江口洋介)は、頭が割られ脳が取り出された遺体に愕然とします。しかも、部屋の台所には鍋に作りかけの料理が残されていて、煮ていたのは被害者の脳でした。

早瀬はベテランの飛鷹(原田芳雄)と捜査に当たりますが、被害者の首がねじ切られるように殺害されている手口から、相当力の強い男が犯人と考えられました。早瀬は、かつて犯罪組織から助けた大庭朝子(市川実和子)と付き合っていましたが、朝子は直観力の強い女性でした。早瀬が持ち帰ったた捜査資料を見た朝子は、料理のことなどから犯人は女性だと言います。

続けて同じような遺体が見つかり、現場に残されたものから女子大生の柏木千鶴(岡元夕紀子)が容疑者として浮かびます。千鶴は、クラブで3人の男を連れ出し一人を殺害、一人は何とか逃げ出し警察に通報します。早瀬らが駆けつけると、柏木千鶴は死亡しており脳がほとんど委縮して無くなっていました。

現場で保護されたもう一人は、気弱な性格の木村敦(柏原崇)でしたが、今度は木村からプレゼントがあると早瀬に電話がかかってきます。指定の場所には、今までと同じような惨殺死体がありました。木村は人間離れした超人的な運動能力で現場から逃亡します。

オカルトや超常現象を使用しない飛鷹も、さすがにこの事件が普通ではないことを認めます。検視官の赤城(柄本明)は、千鶴の遺体の様子から、「ナニカ」が脳に侵入し、超人的な能力で狂暴な犯罪を起こしているとしか考えられないと説明します。侵入されて脳は腫瘍化して委縮し、肉体が使えなくなると別の体に移るのではないかという仮説を立てるのでした。

木村の襲撃でケガをした早瀬は警察病院で治療を受けますが、担当医の笹本(松雪泰子)に乗り移った「ナニカ」は早瀬に近づいてくるのでした。

今から考えると、ずいぶんと豪華なキャスティングでずいぶんと謎の多い映画を作ったものだと、別の意味で拍手を送りたくなりますが、何となく「ナニカ」の正体についても言及されているものの、最後は「誰にでもある悪意」みたいなものとしているのはわかったようでわからない。

悪意の塊であるような人間が犯人というのであれば、まぁまぁサスペンスの秀作くらいにはなったのかもしれませんが、いかんせん犯人が「ナニカ」なので、モヤモヤが残るところ。グロい場面はそれほど多くはありませんが、見る人を選ぶ映画だと思います。

2024年11月17日日曜日

揚州商人 @ 北山田


揚州商人は、東京・神奈川を中心にチェーン展開する中華料理店で、中国のレトロな雰囲気を基調とした店の雰囲気が楽しい。

以前はあざみ野にも店がありましたが、いつのまにか閉店してしまい残念。次に近いのが、北山田店。北山田は地下鉄グリーンラインの駅ができたので、地名としてわかりやすくなりました。

今回食べたのはチャーシューメン。比較的厚みのあるチャーシューと煮玉子、わかめ、シナチクがトッピングされた鶏ガラベースの醤油味です。

揚州商人を訪れる最大の目的はこのスープにあります。

つまり、実にシンプルですが、まさにまだラーメン専門店が乱立する前、町中華のメニューの一つだった頃の味なんです。当時は少なくとも自分が知る限りラーメンは醤油味しかなかったし、そもそもラーメンではなく中華そば、あるいは支那そばと呼んでいました。

チャーシュー1枚、シナチク、なると、ほうれん草(またはわかめ)、長ネギ、時に海苔などがのった一杯が定番でした。

今でこそ、各店主が試行錯誤を繰り返し、独自のスープが乱立する時代になり、それはそれで美味しいのですが、やはり鶏ガラ醤油は味の原点と言う気持ちにはかわりありません。

2024年11月16日土曜日

風が強く吹いている (2009)

青春スポ根映画ですが、何と珍しいことに舞台は「箱根駅伝」です。

正式には「東京箱根間往復大学駅伝競走」と言いますが、毎年1月2日の大手町から芦ノ湖までの往路、1月3日の復路は、もう正月の風物詩として無くてはならないものになっています。約217km、10区間を大学生が走るだけですが、見ているだけでも多くのドラマを感じることができるので、熱狂的なファンも少なくありません。

原作は三浦しおんによる小説で、脚本・監督を大森寿美男、音楽は千住明が担当し、実にリアルな箱根駅伝を再現していて、駅伝ファンならずとも感動できること請け合いです。

都内にある寛政大学の駅伝部は弱小を絵に書いたような集団で、今にも朽ちそうな竹青寮で集団生活をしていました。彼らのリーダーで、ほとんどの食事の世話や掃除などもするのが4年生になる清瀬灰二(小出恵介)でした。

灰二は厳しい父親が監督する高校陸上部で膝を痛めてしまい、実力があったにもかかわらず表舞台から遠のいていたのです。しかし、走るということの意味を知りたくて、ひそかに計画していたことがあったのです。

力強い走りができる新入生の蔵原走(林遣都)を見つけた灰二は、無理やり彼を竹青寮に連れ込みます。そして、やっと10人が揃ったことで、全員で箱根駅伝への出場を目指すと宣言するのでした。

神童と呼ばれる杉山(橋本淳)は、地方出身で山道を往復して通学していました。王子と呼ばれる柏崎(中村優一)は、マンガオタクで体力には自信がない。双子の城兄弟(斎藤慶太、斎藤祥太)は陽気な兄弟。岩倉(森康)は、すでに司法試験に合格している秀才。坂口(内野謙太)はクイズ番組好き。ムサ(ダンテ・カーヴァ)はアフリカからの留学生。そして最年長の平田(川村陽介)はヘヴィスモーカーです。

しかし、蔵原は最初はこんなメンバーで勝てるわけがないと反発し、衝突するのです。彼は高校の時に高圧的な監督を殴ってから、選手としては活躍できていませんでした。しかし、メンバー全員が灰二の想いを理解し、それぞれが努力を始めることで次第にチームとしての実力をつけていくのでした。そして、ぎりぎり予選会を突破したチームは、いよいよ本番を迎えます。

さすがに、いきなり優勝というようなあり得なさすぎる結末は用意されていません。現実的で妥当な、でも満足できる結末は好感が持てます。

物語は4月から翌年正月までの約10か月の話で、1本の映画にまとめるには多少無理があり、話の展開が拙速な感じで、本来はテレビ・ドラマ向けのように思います。ほとんどやる気がなかった駅伝部のメンバーがその気になる過程も簡単すぎるし、ライバルたちとの関係も表面的です。

それでも素材がよく知られているものなので、見ている者が自然と間のストーリーを想像できることにかり助けられている面がありそうです。監督もそのことを承知ではしょっているのかもしれません。

なにしろ箱根駅伝のシーンが良い。本物を見ているような臨場感があり、自然と普通に応援してしまうようになります。なんとか大手町まで帰って来いよ、と願わずにはいられないのは作り手の上手さということと評価できます。少なくとも、駅伝、特に学生駅伝のファンにはちゃんと突き刺さる良作といえそうです。

2024年11月15日金曜日

全領域異常解決室 (2024) Part 2


めちゃめちゃ面白いとこの前書いたばかりですが、現在放送中の「全領域異常解決室」がますます面白くなってきた。というよりは、第1話から今週放送された第6話までが実は序章にすぎないということがわかり、来週の第7話からいよいよ本題ということらしい。

ネットでも、このドラマの考察で話題沸騰中なんですが、とにかくここまでわかったことは全領域異常解決室、略して全決のメンバーはすべて「神」だったという驚愕の展開。

日本には古来、八百万の神がいて、彼らの魂は肉体が滅びても、また新たな生命に宿る。物心がつく頃になると神としての記憶がよみがえって来て、それぞれの持つ特殊能力によって、陰ながら人々を守っているというのです。

全決は、そういった神々が起こしてしまった騒動を丸く納めて人間によけいな心配をさせないというのが目的の組織でした。ところが、そういった神々の中でも異端児的なヒルコが反旗を翻し、神々を消し去ろうと動き出したのです。神がいなくなってしまうと、巷は不穏に陥り人々の暮らしは崩壊してしまう恐れがあるのでした。

ここまで、登場した神を紹介します。

主役の室長代理・興玉雅(藤原竜也)は伊勢神宮内宮に祀られる興玉神(おきたまのかみ)で、内宮の守護神です。人の善意・悪意を読み取る力があります。

局長・宇喜之民生(小日向文世)は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)で、穀物の神として伏見稲荷大社の主祭神です。

全決のデリバリースタッフとして、度々突然登場する芹田正彦(迫田孝也)は猿田毘古神(さるたびこのかみ)でした。猿田毘古は、天照大御神による邇邇芸命(ににぎのみこと)の天孫降臨の際に道案内しました。

ヒルコかと疑われていた豊玉妃花(福本莉子)は、やはり豊玉毘売命(とよたまびめのみこと)で、実は全決のメンバーでした。

そして、第5話で千里眼の能力を発揮していたのは市寸島比売命(イチキシマヒメノミコト)でした。市寸島比売命は、宗像三女神の一柱であり宗像大社辺津宮の主祭神です。

第6話で、病床にあった大隈邦男(吉田鋼太郎)は、大国主神(おおくにぬしのかみ)で因幡の白兎の火傷を治し、出雲大社の主祭神となっています。

そして、第6話の最後で、もう一人の主役、雨野小夢(広瀬アリス)も実は神であることが判明しました。彼女は天宇受売命(あめのうずめのみこと)で、天照大御神の岩戸隠れの際に岩戸の前で歌い踊った芸能の神です。そして猿田毘古と夫婦になったと言われているのです。

これからも、様々な神が登場し、ヒルコとの「全面戦争」に突入していくことになりそうな後半戦が、ますます楽しみです。ヒルコはいったい誰なのか、これまでに登場した人物のなのか、それとも新たに登場してくるのか。そして、ヒルコの真の目的は何なのか。もう、目が離せませんね。

2024年11月14日木曜日

三重応援ポケモン


三重県というと、何といっても伊勢神宮。食べ物だったら松坂牛が有名。

「ゆるキャラ」とも呼ばれるのは、各地の認知度を高めるのによく利用されている「ご当地キャラクター」のこと。当然、三重県にもたくさんある。

ご当地キャラクター協会に登録されているものだけでも、17人(匹? 個?)もいます。

ところが、何となくでも見たことがあると思うものは皆無。どれもパッとしない(ゴメンナサイ)。

そんな理由なのか、三重県が公式に応援を依頼したのが、ポケモンのミジュマル。

何で? 「三重」が「みじゅう」と読めるからというダジャレらしい。

お菓子だけでなく、いろいろなグッズにも三重マルが使われて、宣伝大使として活躍しているようです。

2024年11月13日水曜日

セブンのおにぎり 53


今回は「九条ねぎ味噌」と「黒豚そぼろ」の2つ。

まず、「うれしい値!」シリーズの低価格シリーズで登場しているのが「九条ねぎ味噌」です。

安くするため、海苔は巻きません。具材も高そうな素材は使われません。ただし、九条ネギといえば、香りが高い高級ブランド長ねぎなので、少しでもイメージアップを狙っているという商品です。

真ん中に確かに香ばしい感じの味噌と長ねぎが入っている。ただし、それが九条ねぎなのか・・・よくわからない。下仁田ねぎかもしれないし、普通の根深ねぎかもしれない。

はっきり言って九条ねぎにこだわる理由はないように思います。ただの「ねぎ味噌」にして、10円安くしてくれてもまったく問題ないような気がします。

「黒豚そぼろ」は、真ん中の具材として、豚肉のひき肉を使ったもの。そぼろといえば、一般的には鶏肉が普通ですが、豚肉の方が噛み応えのあるしっかりとした食感が出ます。

味付けは醤油、砂糖、みりん、生姜、味噌・・・といった、そぼろとしてはスタンダードな調味料が使われています。ただし、豚肉と合わさると、ちょっと中華っぽい味になる感じが悪くはありません。

2024年11月12日火曜日

トリガール! (2017)

青春根性物定型ストーリーです。原作は中村航の小説で、監督は英勉、脚本は高橋泉。理系大学に入った女子が人力飛行機を飛ばすまでの青春コメディで、恋愛要素はありそうでないのが味噌。

雄飛工業大学に入学した鳥山ゆきな(土屋太鳳)は、早速島村和美(池田エライザ)と仲良くなり、和美に連れられて人力飛行機部を見に行きます。さわやか系イケメンのケイ先輩(高杉真宙)に「(自転車こぐのに)いいからだしている」と言われ、舞い上がったゆきなはそのまま入部してしまいます。

もともと高校の時片道20kmを自転車で通学していたゆきなは、確かに人力飛行機の原動力である自転車こぎに向いていて、パイロット候補生になるのでした。部は、毎年琵琶湖で行われる「鳥人間コンテスト」に出場するのが目標でした。

昨年のパイロットは、ケイと同期の坂場(間宮祥太朗)のペアでしたが、水恐怖症の坂場のミスですぐに墜落していました。それ以来、坂場は部にも顔を出さず、怠惰な生活をしていました。ゆきなはそんな坂場をボロカスに罵って怒らせ、坂場を再び部に戻すのでした。

今年こそはと意気込むのですが、テスト飛行で、坂場がまた水面を思い出し失敗。それが元でケイは足首を痛めてしまい、自転車に乗れなくなってしまいます。坂場は、ユキナを相棒に指名し、お互いに罵り合う不思議な猛特訓が始まるのでした。

まず言いたいのは、OBで時々顔を出してあれこれ説明する先輩が邪魔。演じているのはお笑いのナダルなんですが、ほとんど何を言っているのかわからずうるさいだけ。後、主要登場人物4人を除くと、あとはすべて外見も似たようなキャラなので、最後の最後までその他大勢でしかないところがもったいない。

高校生と違って大学生の話なので、だいぶひたむきなさわやか感は薄れてしまいますが、まぁ、体育会系女優の土屋太鳳の面目躍如みたいな活躍を楽しめばいい映画というところでしょぅか。

2024年11月11日月曜日

幕が上がる (2015)

青春根性ストーリーというのは、映画やテレビ・ドラマの題材としてはたくさんありますが、コメディ要素を廃して、真正面から女子高校生の成長を描いた作品です。

「現代口語演劇理論」の著書で有名な劇団「青年団」を主宰する平田オリザが2012年に発表した小説を原作とし、「踊る大捜査線」シリーズの本広克行が監督、自らも舞台俳優である喜安浩平が脚本を担当しました。

地方都市の高校の女子しかいない弱小演劇部の物語。秋の大会が終わり、2年生の高橋さおり(百田夏菜子)、橋爪裕子(玉井詩織)、西条美紀(高城れに)らは、さおりを新部長として始動しました。1年生は加藤明美(佐々木彩夏)、高田梨奈(伊藤紗莉)、村上舞(吉岡里穂)ら4人。

4月になって新入生勧誘のため、小舞台を行っても誰も見向きもしてくれません。袴田葵(芳根涼子)ら4人が入部したものの、さおりは、部長としてどうしたらいいのか迷うばかりだったのです。そして、演劇の名門校にいた3年生の中西悦子(有安杏果)が転校してきましたが、彼女は演劇から距離を取るのでした。

しかし、そんな彼女たちを見ていたのが新任の美術教師、吉岡先生(黒木華)でした。まずは自分自身の想いをそのまま語る「肖像画」という演劇をしてみたらどうかとすすめます。そして、さおりに見本を見せてといわれて、吉岡が自らを演じて見せると、さおりにとっては「神が下りてきた」ように感じさせるものでした。

吉岡が学生演劇で有名だったことを知った彼女たちは、吉岡に演劇の指導を願い出ます。さおりもしだいに演劇の楽しさがわかってきたのですが、秋の大会に向けてどうすればいいのかいまだに何も思いつかないでいました。

吉岡は、自分たちの本でやらなければだめだと言い、そのためにさおりが台本を書き、そして演出に専念するように進言します。さおりはプレッシャーで悩みをさらに深めていましたが、偶然中西さんと話をしているうちに「銀河鉄道の夜」を舞台にかけることを思いつきます。中西を何とか演劇部に参加させ、一気に書き上げた台本を使って稽古が始まるのでした。

主役には当時すでに人気を博していた5人組女性アイドル・グループのももいろクローバーZが起用されました。彼女たちは事前に平田オリザによる演技指導の特訓を受け、まさに映画を通じて女優として成長する過程が見事に描かれたことで、単なるアイドル映画を超えた高い評価がされています。

この映画では、地区予選で滑り込んだ彼女たちが地方大会に出場するところまでしか描かれません。その先には全国大会があり、彼女たちの目標は当然そこにあります。しかし、そういう結果よりも、何故演劇をするのか、そして付きまとう不安の正体は何かというところを深く掘り下げた内容が秀逸です。

この映画の後に、ほぼ同じキャストで舞台が上演されています。脚本は平田オリザが手掛け、演出は映画と同じ本広克行が担当しました。地区予選の後から始まる内容で、映画で描き切れなかった一人一人の心情に踏み込んだ内容になっています。DVDも出ているので、機会があれば、合わせて見ることをお勧めします。

2024年11月10日日曜日

自宅居酒屋 #89 キャベツのチーズ焼き


将来、居酒屋を出すならどんなお品書きにするのかと想像して、「安い、早い、旨い」の三拍子を目指すシリーズ・・・なんですが、だいぶネタ切れになっています。しかも、食べ始めてから写真を撮ると言う、なんとも情けない状況。

今回のは、お好み焼き風のもの。この手のレシピはネットにいくらでも上がっているので、目新しさはありませんが、うけることは間違いない。

フライパンにピザ用にうっているミックスチーズをパラパラと敷きます。食べたい大きさに、あまり重ならないように広げたら、千切りキャベツをどっさり乗せる。

今回は直径20cmくらい、二人前を目標にしていますが、キャベツは1/8個分くらいを使いました。

キャベツの上にまた、パラパラをチーズを振りかけます。後は中火でじっくり焼くだけ。温まったチーズから出てくる蒸気でキャベツが蒸されて、だんだん量が縮まります。

同時に溶けたチーズがキャベツの間に入り込んでくので、全体に馴染んだ頃にひっくり返して、また焼きます。味付けはありません。チーズの塩味だけで十分。

今回は色合いを良くするために、余っていた冷凍トウモロコシと枝豆の残りをまぜてあります。

B級グルメってる一品ですが、ビールとの相性は抜群。もちろんお好み焼き感を出すために、ソースやマヨネーズをかけてもOKです。

2024年11月9日土曜日

キーマカレー


キーマカレーは、言葉としてはひき肉(主として鶏肉)を使ったカレー料理全般を意味する言葉なので、これが本家・元祖といったものはありません。

ただし、日本ではおそらくこんな感じが一般的で、使う肉は鶏肉、牛肉、豚肉のどれでもありという感じになります。

ご飯は、ターメリックライスにして気分を盛り上げました。

タマネギみじん切りを炒めます。一人分に対して1/4個程度。
しっかり炒めたらひき肉を入れて炒め続ける。今回は豚肉を使っています。
ついでに人参も超みじん切りにして少し混ぜてみました。

味付けはどうするか。カレー粉、コンソメ、コショウ、塩、砂糖などで十分だとは思いますが・・・今回はずるをして、顆粒状のカレールーを使いました。

ルーが溶けるのに必要な最小限の水を加え、味をみながら顆粒を加えていきました。少しだけ汁ができる程度のゆるさです。

後は食べるだけですが、見た目重視で、卵とピーマンを飾って出来上がり。とても美味しくいただきました。

2024年11月8日金曜日

トランプ


ゲームや手品で使用するカードの代表的なものが「トランプ」と呼ばれています。

普通、英語では「Playing Card」です。英語圏でトランプ(trump)と言う場合は、「切り札、奥の手」という意味。

カードが日本に伝わって、変化した言葉は「かるた」や「カルテ(診療録)」です。

アナログなゲームであるトランプ遊びは、昔ほど注目されなくなっているようですから、今ではトランプと云えば、あっちの人のことが一番に出てくる・・・よね。

2024年11月7日木曜日

書道ガールズ!! わたしたちの甲子園 (2010)

書道にかける女子高校生たちの実話をもとにした、感動青春映画。といえば、よほどのことが無い限り、失敗することにない鉄板ネタです。監督は猪股隆一、脚本は永田優子。

2008年に地元を盛り上げようと愛媛県立三島高等学校が始めた「書のデモンストレーション」が始まりで、それをテレビ局が取り上げ、紙の街、四国中央市のイベントとして「書道パフォーマンス甲子園」を企画し、現在に至るも開催されています。

愛媛県立四国中央高等学校の書道部の部長は早川里子(成海璃子)で、書のライバルであった岡崎美央(山下リオ)が部活に出なくなり、書を書くことが苦痛に思え周りにもきつい態度をとることが多くなっていました。

副部長の篠森香奈(桜庭ななみ)は、何とか部を盛り上げて楽しくしたくてしょうがない。好永清美(高畑充希)は他人の気持ちを考えるのが苦手で一人で突っ走るタイプ。下級生の山本小春(小島藤子)は中学の時のいじめが原因で無口で心を閉ざしている。

ちょうどそこへ、赴任してきた理科教師の池澤(金子ノブアキ)が書道部の顧問になります。池澤は何らかの理由で書家になることを断念して人物で、里子の書をみて「つまらない」と口走るのです。

町は不景気で、商店街も店が次々に閉店しており、清美の父の経営する文具店もついて閉店することになり、皆で書道パフォーマンスをして閉店セールを盛り上げようということになりました。しかし。せっかく集まった人々に墨を飛ばして失敗してしまいます。

それでも里子は初めて目的をもって書を書く楽しさを感じ、部員全員で一致団結して書き上げる作業に手ごたえを感じるのです。町の活性化にも役立つと考え、商店街や市役所に陳情して「書道パフォーマンス」のイベントを行うことにこぎつけたのでした。

しかし、どんなに練習をしても池澤は「まだ何かが足りない」と言うだけで、何が足りないのかは教えてくれません。里子は、パフォーマンスを完成するためには、学校さえも去ろうとしていた美央が必要であることに気がつくのでした。

もはや、当然そうなるという展開なんですが、どんなにわかっていても見入ってしまうのは青春のひたむきさがあるからです。これは演出の力というよりは、やはり出演者たちの頑張りのおかげといえます。

映画としては、当然と言えば当然ですけど、書道ガールズだけに注目した展開。書道部には書道ボーイズもいるんですが、最後までほとんどオマケ以下の扱い。書道師範の里子の父、和紙製造業者のおじいさん、ある意味池澤先生すら、重要な役回りの人物についての描きこみがほとんどありません。

この辺りは映画全体の深みという点からは、物足りなさを感じるポイントで、監督・脚本の力量について残念なところ。実話を重視し過ぎて、フィクション部分の膨らまし方を手加減してしまったというところかもしれませんが、映画としてはかなりパワーダウンしたことは間違いないように思いました。

2024年11月6日水曜日

ヒガンバナ〜警視庁捜査七課〜 (2016)

2014年にスペシャル・ドラマで放送された「ヒガンバナ〜女たちの犯罪ファイル〜」が、連続ドラマになって帰ってきました。話はスペシャルの話のちょっと前からスタートします。

瀬川すみれ警視正(大地真央)は、女性刑事だけで構成され、女性でしかできない仕事をこなすため捜査第七課を創設しました。捜査第一課の峰岸雪乃(檀れい)は正義感が強く、上司にもずけずけ物を言うためうるさがられ、第1話の後第7課への移動を命じられてました。

捜査第七課は、各部署で厄介払いされたような女刑事が集まっていたため、根に毒を持つヒガンバナに例えられて呼ばれていました。主人公の来宮渚(堀北真希)の警察官だった父親が殺された事件が、スペシャルの最後に少しだけ小出しにされていました。連続ドラマではその事件の真相と何故来宮が特殊な「シンクロ」と呼ばれる特殊能力を持つようになったかが描かれます。

通常、こういう刑事物では一話完結で、少しずつ全体の謎が小出しにされ最終回で一挙に解決するパターンが多いのですが、すでにスペシャルで登場人物のキャラクターは説明済みということで、毎回の事件よりも全体の謎に絡んだ部分の方に時間がさかれています。

だいたい前半で来宮の父親の死の真相がわかり、後半でその死がほとんど表に出なかった警察内部の隠蔽について解明されていく構成です。

女性刑事だけというのは、やはり無理な設定という印象がします。また、人の悪意が読めてしまうという「シンクロ」も、どうしても馴染めないかなと思います。地道に捜査しても、特殊能力が出てしまうとちょっと白けてしまう。

とりあえずストーリーはまぁまぁ良く出来ていて、全体の流れ時代は悪くないので、何とか最後まで見ることはできると思いますが、スペシャルだけでもよかった・・・というと堀北ファンから怒られるかもしれませんね。

2024年11月5日火曜日

ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 (2021)

元警察官だった泰三子によるマンガが原作で、日本テレビ制作のテレビ・ドラマ。「相棒」シリーズや「監察医朝顔」などを手掛けた根本ノンジが脚本を担当しています。

町山警察署町山交番勤務(通称ハコヅメ)の新人警察官、川合麻依(永野芽衣)は、交通違反を取り締まれば文句を言われ、犯人を追いかけると体力が追い付かず、仕事に嫌気がさして辞表を出そうとしている毎日。そこへ、刑事課でバリバリに任務をこなしていた藤聖子(戸田恵梨香)が指導員として交番に配属されてきましたが、これは後輩へのパワハラによる左遷と噂されていました。

交番の所長(通称ハコチョウ)は伊賀崎警部補(ムロツヨシ)で、楽に仕事をするのが得意で日頃の川合の悩みも軽く受け流してしまうのでした。捜査一課には藤の同期で、警察学校以来の言いたいことを言い合える源(三浦翔平)、そして源のペアで新人刑事の山田(山田裕貴)、藤のかわりに一課に配属された牧高(西野七瀬)らが、いろいろとドラマを盛り上げています。

主に川合の成長がストーリーを進めているのですが、一番の中心となるのは、何故藤が左遷されてきたのかというところ。以前、藤の同期の桜しおりがひき逃げされた事件があり、なかなか進展しない捜査のために自ら移動してきたのです。それは、川合が桜に似ていたため、再び犯人が現れるのではないかと考えたからだったのです。

基本的にはものすごくテンポの良いコメディで、コロナ禍での撮影でしたから、いろいろと苦労も多かったことと思います。警察物というと、ほとんどが刑事がメインだったりしますが、交番が舞台というのは目新しい。

交番勤務の巡査というと、ある意味われわれ一般市民には一番身近な警察官です。彼らの仕事の理解にもつながって、なおかつ適度な笑いとほのぼの要素が丁度よくミックスされている佳作と思います。

戸田恵梨香と永野芽衣のコンビもなかなか良い。この二人は、ほぼ同時期に映画「母性」で親子として共演していて、そっちはかなりシリアスな展開の作品です。

2024年11月4日月曜日

下剋上実現!! ベイスターズ


大谷クンの影響でアメリカの野球ばかりが注目されていましたが、日本でもセ・パ両リーグが激突する日本シリーズが決着しました。

結果は、ベイスターズの逆転優勝という、予想を覆す「下剋上」を見事に達成です。

もともと日本シリーズは4月から9月に行われる両リーグのペナントレースでの覇者が対決するものでしたが、2007年からクライマックス・シリーズというポストシーズンが追加されました。

ペナントレースの上位3チームが、順位ごとのハンディのもと戦うというクライマックス・シリーズは、今でも賛否が分かれるところですが、今年のセリーグはペナントレースは優勝ジャイアンツ、ベイスターズは3位という結果。

つまり、クライマックス・シリーズで下位ながら勝ち上がり、そして日本シリーズでいきなり2連敗してからの4連勝という戦いぶりが、まさに「下剋上」と呼ぶのにふさわしい戦いだったのが横浜ベイスターズです。

選手の皆さん、おめでとう!! 熱烈なファンの皆さん、本当に良かったですね!!

自分も横浜市民ですから当然陰ながらベイスターズを応援していたわけですが、昭和のおじさんとしてはどうしてもひっかかるのは、名前は変わったけど本来「川崎大洋ホエールズ」だろうという意識がとれないこと。

一体、いつの話をしているんだと怒られそうですが、やはりこどもの頃に刷り込まれた記憶と言うのは「三つ子の魂百まで」なんですかね。

もう一つ、下剋上はドラマティックですけど、だったらペナントレースはいらないような気分も払拭できない。何にしても、サッカーに食われた日本のプロ野球人気を再び活性化させるのはなかなか難しそうです。

2024年11月3日日曜日

文化の日


「文化の日」は、期日が固定された国民の祝日の一つです。

自由と平和を愛し、文化をすすめること・・・と規定されていますが、文化というのはかなり広い内容を含む概念ですから、頭では何となくわかっていても、いざ口で説明するとなるとけっこう難易度が高い。

調べてみると「民族や社会の風習や伝統、思考方法、価値観などの総称で、世代を通じて伝承されていく物質的・精神的成果」が「文化」だそうで、同じく経済・技術的進歩は「文明」と呼ばれるらしい。

それでも、凡人には何かわかったようなわからないような・・・具体的に芸術と呼ばれるような音楽、美術、文学とか、ファッションなどの流行、そして宗教、法律、哲学のようなもの全般的に文化と呼んでいるということになるんでしょうか。

じゃあ、何で11月3日なんだ、っていう話なんですが・・・

「路傍の石」で有名な小説家の山本有三が、戦後に参議院議員として祝法の制定に尽力し、その理由について参議院文化委員会で、「新憲法は1947年5月3日に施行されましたが、公布されたのは前年の11月3日である。戦争を放棄し自由と平和を愛する、そして文化をすすめるということで決定した」と説明しています。

ただし、もともと11月3日はそれまで明治節と呼ばれていた祝日で、明治天皇の誕生日だったため、今でも「明治の日」に改称しようとする戦前回帰の動きがあり、いろいろと問題はくすぶっているようです。

まぁ、一般人としては、普通に休日としてのんびりさせてもらえば良いというところですけど・・・

2024年11月2日土曜日

Miles In France 1963 & 1964 (2024)

ジャズ・トランぺッター、マイルス・デイビスの久しぶりの「新譜」が、もうじき登場します。

マイルスが亡くなったのは1991年で、享年65歳でした。亡くなると、膨大な海賊盤が市場にあふれ、まだこんな音源がありましたという話題が続きましたが、それも10年ほど前からはほぼ出尽くした感がありました。

その頃から、本家本元のColumbiaレコード・ブランド(現ソニー・エンターテインメント)から「Bootlegシリーズ」が登場。海賊盤で初めて世に出た貴重な演奏音源を、正式なものとして発売していくというびっくりなものでした。

だったらリアルタイムで発売すれば良かったのに、と言いたいところもありますが、当時は本人が発売を許可しなかったり、発売することを前提としたものではなかったり、似たような内容のライブがすでに登場していたり・・・などなどの理由でお蔵入りしていたものが多い。

ですが、各3~4枚組CD(一部DVD)のセットで、これまでVOL.7まで発売され、中にはこれは何故リアルタイムに公式に発売されなかったのか不思議なほど素晴らしい物、あるいは海賊盤で寂しい音質だったのがグレードアップして楽しくなる物もけっこう含まれていました。

さすがに、このシリーズも今回のVOL.8で、そろそろ終わりそうな予感もします。今回は、すでに公式盤の名盤として認知されている「Miles in Europe (1963)」の完全版と同時期のフランスでのライブ集成です。

1963年はハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)という鉄壁のリズム・セクションが加入し、マイルスがライブをたくさん行いメンバーを鍛え上げていった年。テナーサックスはジョージ・コールマンでしたが、1964年にはウェイン・ショーターに変わり、新生クインテットが始動します。

今回のライブは6枚のCDというボリュームで、この過渡期のグループの二人のテナーマンを聴き比べることができるので、マイルス愛好者には垂涎のアイテムになりそうです。

2024年11月1日金曜日

夢を叶える


アメリカの野球・・・メジャー・リーグが、これほどまでに注目された年はいままでありませんでした。日本でもセパ両リーグの雄が激突する「日本シリーズ」が行われてる最中にも関わらず、アメリカの最終決戦「ワールド・シリーズ」が連日テレビで放送されるという盛り上がりでした。

結果は御存知の通りで、東のヤンキースと西のドジャースが対戦し、日本時間で昨日午前の試合でドジャースが優勝を決めました。ドジャースの進撃の原動力になったのは、チーム全体の力が優れていたからなのは間違いありませんが、やはり大谷翔平の新規加入の影響は少なからずあったことは本場でも認めるところ。

日本人的には基本的には大谷選手への注目が先に立つので、ニュースでも大谷選手の活躍の話題ばかりで、試合そのものの内容についてはあまり報道されてきたとは言い難い。ただし、去年までと違うのは、エンジェルスと違いポストシーズン進出への期待。そして大谷選手も、そこを意識して移籍したわけですから、日本でも俄然、注目度が上がるのは当然です。

結果として、左肩の怪我もあり、大谷選手らしさは影を潜めたシリーズになったことは否めませんが、その存在感は強烈でした。対戦相手からすれば、調子が悪そうでも大谷選手が打席に入るだけでかなりのプレッシャーになることは間違いありません。

それにしても、次から次へと夢を叶える大谷翔平と言う男の凄さには感服するしかない。かつて、トーマス・エジソンは「天才とは1%の閃きと99%の努力」と述べたことは有名ですが、大谷選手はまさに努力の人であり、その姿が周囲にも大きな影響を及ぼしていることは想像に難くありません。

大谷選手の次の夢・・・目標はなんでしょぅか。ワールド・シリーズ連覇は当然ですが、おそらくそれは打者だけでなく投手としての出場なんだろうと思います。ますます、期待して注目したいと思います。