「文化の日」は、期日が固定された国民の祝日の一つです。
自由と平和を愛し、文化をすすめること・・・と規定されていますが、文化というのはかなり広い内容を含む概念ですから、頭では何となくわかっていても、いざ口で説明するとなるとけっこう難易度が高い。
調べてみると「民族や社会の風習や伝統、思考方法、価値観などの総称で、世代を通じて伝承されていく物質的・精神的成果」が「文化」だそうで、同じく経済・技術的進歩は「文明」と呼ばれるらしい。
それでも、凡人には何かわかったようなわからないような・・・具体的に芸術と呼ばれるような音楽、美術、文学とか、ファッションなどの流行、そして宗教、法律、哲学のようなもの全般的に文化と呼んでいるということになるんでしょうか。
じゃあ、何で11月3日なんだ、っていう話なんですが・・・
「路傍の石」で有名な小説家の山本有三が、戦後に参議院議員として祝法の制定に尽力し、その理由について参議院文化委員会で、「新憲法は1947年5月3日に施行されましたが、公布されたのは前年の11月3日である。戦争を放棄し自由と平和を愛する、そして文化をすすめるということで決定した」と説明しています。
ただし、もともと11月3日はそれまで明治節と呼ばれていた祝日で、明治天皇の誕生日だったため、今でも「明治の日」に改称しようとする戦前回帰の動きがあり、いろいろと問題はくすぶっているようです。
まぁ、一般人としては、普通に休日としてのんびりさせてもらえば良いというところですけど・・・