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2011年6月30日木曜日

プリウスαへの道 Part12

今月は車の買い換えを考えて、話題のプリウスαに手を出したところから、ブログ・エントリーとしては超拡大シリーズになってしまった「プリウスαへの道」ですが、さすがに実車を見たことも触ったこともない状態で、これ以上書き続けるのは至難の業。

たまたま、検索キーワードで「プリウスα」がやたらと出て来るものですから、ついつい書き続けてしまいましたが、5月13日の発売から1ヶ月間は、いろいろと新しい話題に事欠かない状態でしたが、さすがにそろそろネットの方も落ち着きを取り戻してきているようです。

そこで、6月晦日の本日のエントリーで一度整理しておきたいと思います。あえて、これまでのに目次をつけるとしたら、こんな感じでしょうか。

Part 1 新車購入を考え始めました編
Part 2 なぜ選ぶか? そして、どれを選ぶか編
Part 3 購入の条件編
Part 4 契約と値段編
Part 5 納期を考える編
Part 6 安全機能編
Part 7 安全機能編(2)
Part 8 各社のエコ技術編
Part 9 2列か3列か編
Part 10 プリバンとブリゴン編
Part 11 αの歴史編
Part 12 プリウス・ファミリーの未来編

と、いうわけで一連のシリーズの最後を飾るのは、トヨタの今後のプリウス戦略を考えてみようという話です。

そこで、''prii''って知ってました?

これ、プリアイと読むんだそうです。''PRIUS''がSで終わっているので、複数形にしたらどうなるか。普通ならpriusesとなるんでしょうが、アメリカ・トヨタが2月に大々的に複数形の呼称を募集したところ、投票によって決定したというわけ。

現時点でわかっているトヨタのプリウス戦略のすべてがこのプリアイという言葉に凝縮しているのですが、その詳しい内容はアメリカのHPが面白い。

つまり現行の3世代目のプリウス、ステーションワゴンのプリウスV(プリウスα、アメリカでの発売は夏以降)、そして年末ごろに発売が噂されるプリウスC(Prius City、ヴィッツのプリウス版)と来年の展開予定のプリウスPHV(プラグイン・ハイブリッド)がまとめて紹介されています。

トヨタで7人乗りで最も人気があるのはWISHですが、WISHハイブリッドを出さずにプリウスαを出したのは、まさにプリウスというブランドの力を証明したことになります。

実際も、新車登録台数をみても、昨年1年間でプリウス31万台に対してトヨタのハイブリッド専用車のSAIは3万3千しかありません。ホンダのインサイトは3万8千台。となると、6万台のウィシュよりもプリウスファミリーの方を強化するのは正解。

αの場合は、通常プリウスに対して漫然と居住性に対して不満を感じていたユーザーをしっかり取り込んだことも大きなヒット要因となっています。下取り車にプリウスという傾向は、この手の割合からは少なくないらしく、燃費と価格のメリットをあえて捨ててスペースをとったということです。

一方、逆にスペースは捨てても、さらなる燃費効率と小回りのよさを期待するユーザーも当然存在するはずです。そこに対する解答がPrius Cということになります。

1月のデトロイトのモーターショーで公開された車体はプリウスらしさはあるものの、かなり未来的なデザインでしたが、最近ネットに流れている画像では、よりデザインが現行に近づいたようです。

車体とエンジンを小さくして、より燃費を稼ぎ出すことが期待されていて、当然価格も抑えられるでしょうから、現在プリウスに次ぐ売れ行きのホンダのフィットを最大のライバルとしているのは明らか。しかも、自社の人気小型車のヴィッツやマツダのデミオなども当然潰していく可能性は当然あります。

プラグイン・ハイブリッドつについては、まだ情報は多くはありませんが、いずれにしてもガソリンエンジンから完全電気エンジンへの移行はプリウスブランドの今後の大きな課題になるのでしょうから、来年が注目です。その点、ガソリンエンジンの可能性を追求し続けるマツダがどこまで頑張るかと言うのは、合わせて注目していかないといけません。

ちなみに現状では、プラグイン・ハイブリッド・プリウスは、EVモードで最大航続距離が20km(プリウスの10倍)、最高速も100km/h(プリウスの2倍)で、値段も2倍くらいになるといわれています。αのPHVの可能性の示唆されています。

プリウスブランドからは、さらに大型バンの計画も噂されています。こうなると、トヨタは高級車はレクサスブランドとして独立させたのと同じで、ECOカー部門はプリウスとして独立させていくことは容易に想像できます。すべてがプリウスになる・・・なんてこともあるかもしれませんが、まぁそれはつまらないので、他社のがんばりにも期待したいところですね。

2011年6月29日水曜日

鮨ぎん @ たまプラーザ

この店は2回目かな。前回利用したのは2年前で、ブログを書いていると、すぐにいつだったかわかるので、日記としての機能はバカにできません。

昨夜は、たまプラーザの駅から、ちょっとはずれた場所ですけど、なかなかいいお店です。いつものリウマチ勉強会のメンバーで納涼会を兼ねて、今夜は美味しいものを食べに行きました。

まず、お造りの鯛がよかった。さらにきんきの煮付けが最高。いゃ~、どうやったら、こんなに美味しく魚を煮れるのかしら。

お寿司も、なかなか美味しくて、ビールも手伝い久しぶりに腹十二分目になってしまいました。

また、機会があれば是非行きたいお店の一つだと思いました。

2011年6月28日火曜日

プリウスαへの道 Part11

そもそも、プリウスに派生車種が出現するという噂は・・・去年の秋ごろから本格化したんですかね。もともと2006年に開発が始まったということですが、2009年のプリウスの絶大な人気爆発で、当然のように想像できる状況になったわけです。

昨年の10月に、アメリカで最初の写真が公開されています。アメリカでのプリウス発売10周年を記念してのファンサービスということのようです。

これが、なかなか意味深な写真で、通常のプリウスの奥に横並びで、ほとんど車体は確認はできません。ただ、だいたいのシルエットが似ているとこと、通常プリウスより全長・全高ともに少し大きいということがわかります。

その後、今年の1月にデトロイトでアメリカ向けのプリウスVを発表。さらに3月にはジュネーブで欧州向けのプリウス+を発表して、その勢いをかって3月8日に日本でも車体が公開されました。

このときは4月発売と公表されプリウス SPACE TYPEという呼び名を使用していました。かなり情報通の人は、ここでさっそく注文を入れ始めていたわけです。実際、直後の震災の影響で、皆さんご存知の通り、日本中がもうそれどころではなくなりました。

まして、トヨタの場合東北地方にある工場や部品メーカーが大打撃を受け、全車種の製造に大きな支障をきたすことになり、4月の生産は前年に比べ20%程度という大きな損失を出しています。

そして、5月13日にやっと正式発売の運びとなったわけですが、この時点ですでにバックオーダーが25000台。続く1ヶ月間で57000台まで伸びたことはすでに書きました。

この間にトヨタは当初の生産台数を月間3000台から8月以降5000台にすることを発表しています。また、数千人単位の期間従業員の大幅な新規雇用を開始しており、北米での生産についても夏以降通常通りになるとしています。

まぁ、こんなところがプリウスαの「歴史」とでもいいましょうか、特に興味が無い方にとってはお経みたいなもので、どうでもいいことばかりです。

気になるところは、もともと自動車工業会は団結して木曜日を休んで、この夏の節電に協力することになっていたのですが、日産・マツダ・三菱などが相次いで増産のため休みを撤回していること。

トヨタはいまのところ、その予定は無いとしていますが、実際のところやりたくても震災後の部品の供給体制がぎりぎりでできないというのが事実のようです。いずれにせよ、たくさん作って、早く納車して欲しいところではありますが、電力事情もかなり厳しそうですから、不安要素はいろいろですね。

2011年6月27日月曜日

マイ・ホーム

自宅は一軒家なんですが、もともと1区画あった分譲地を分割して2軒とした場所なので、はっきり言って狭い!!

Googleマップなどでぐーっと接近してみると、周りの家と比べて、うちと隣だけが半分しかないというのはずいぶんと寂しい感じです。

購入したのは、自分が30代後半、バブルがはじけ値下がりして、もう底値と言われたときです。30年間の住宅ローンを組んで、借金生活がはじまったわけです。実際は、今のほうがさらに値下がりしていて、もう見る影もありません。

人生最大の買い物は、人生最大の衝動買い。つまり、何軒か見て周り、けっこう短期間のうちに決めないといけない。もたもたしていると、誰かに買われてしまうかもしれないからです。

持ち家の利点というのは、自分の家と土地を持っているという精神的な充足感が最も大きいのでしょうかね。こどもに何かを残すというと、土地はその最右翼になりますが、そのままこどもに分割してもどうにもならない。

固定資産税も払わないといけませんし、家の補修などもばかにならないわけで、大地主でもない限り、それほど楽しいことは無いかもしれません。

結局、家の維持にかかる金額を考えると、そのまま家賃として借家にしたらどうなのか。はっきり言って、それだけのお金を使えば、けっこういい一軒家やマンションに住めそうです。

いずれにしても、どちらもいろいろな面倒は付いて回るわけで、昭和の時代にサラリーマンが憧れた「マイ・ホーム」とは、だいぶ趣が違うかもしれません。

2011年6月26日日曜日

プリウスαへの道 Part10

トヨタの新型車プリウスαは、相変わらず話題性では群を抜いていて、ホンダから対抗馬のフィットシャトルが発売されても微動だにしないという感じです。

もっとも、フィットシャトルとは微妙にコンセプトが違うわけで、まったくのガチンコではないので、ホンダにとってはプリウスαと比較されるのは迷惑かもしれません。

プリウスαが目指しているのは、海外向けバージョンに端的に現れているようです。ヨーロッパ向けはPrius Plusという名称で3列シート7人乗り、アメリカ向けがPrius Vと名を変えて2列シート5人乗りになっています。

つまり、現状で最大限のECOを期待できるハイブリッドエンジンを搭載し、同じ車体を用いてミニバンとステーションワゴンを作ったということですね。それぞれ、「プリバン」とか「プリゴン」と呼ばれているようです。

通常のプリウスがセダンとしては、やや不満が残ることはよく言われていて、室内の狭さ、安っぽいインテリア、走行中の音がけっこうするなどが目立っています。

そこでトヨタの技術陣は、プリウスというブランド力はそのままに、一から設計しなおして新しいスペース(空間)タイプを作り上げたわけです。

ゆったりとした上質の乗り心地と十分な収納性、そして相対する燃費効率をあげるという命題をある程度解決したことが今の人気の大きな要因でしょう。

自分はゴルフをしないので関係ないのですが、4つのゴルフバッグが余裕で載せられるというのは大きなポイントであることは間違いありません。

実際、購入者の年代も30代~60代まで、比較的均等に散らばっています。若い人はスタイリッシュなRV的な期待、中高年はいざというときは多くの人や荷物を乗せることができる利便性を求めているのでしょう。

一番の問題は、再三書いているように納期。特にエコカー減税の問題がからむだけに、いつ納車されるかは大きな関心を持たざるをえません。東日本大震災がなかったら・・・というのは、トヨタも購入者も思うところではありますが、ないものねだりをしてもしかたがありません。

6月に納車されたという話はチラホラとネットに出始めていますが、トヨタ本社は原則納車は7月以降と販売店に指示しているわけで、すでに納車された車は本来ディーラーの展示用・試乗用のものを顧客にまわしているのだそうです。

しかし、その分一般の客は触れることも、見ることさえままならないという状況が続いているのは、どうなんでしょう。自分もそんな状況で注文の契約をしているわけで、やはりそれなりの不安もつきまとうわけです。

さらに、最近になってYahooオークションに車体そのものが、「即納」できるとして売りに出たり、あるいはカスタムカーショップなどが相当早くに何台も注文をかけて、早くも売りに出しているという状況にも疑問を感じます。

このあたりはトヨタがコントロールできない部分かもしれませんが、1年という異例の長期間の納車待ちを我慢できるのは、フェアに納車されていくという前提があるからです。

トヨタは、すべての車種の納車待ち期間がある程度均等になるような生産体制をしてもらいたい。結局それが需要と供給の適正なバランスであり、メーカーに対する信頼にもつながるというものです。

2011年6月25日土曜日

権八 @ あざみ野

今日は・・・クリニックは、久々に爆発しました。朝の始業と同時に、次から次へと患者さんが入ってきて、こりゃまたどうしたことかという感じです。

これも6月の猛暑で、皆さん暑くならないうちにということなんでしょうけど、さすがにいきなり9時の始業で待合室が満席というのは、ちょっと記憶に無い。

もう、さすがに、これをさっさとこなすというのは無理ですから、いきなり開き直りです。ほぼ、12時を過ぎること30分、まったくノンストップで頑張りました。途中、最大で待ち時間が1時間20分というのは、たぶん待たせた時間の新記録の更新だと思います。

昼休み中も飛び込みのけが人があったりして、ほとんど休めませんでした。午後は、午前ほどの勢いはないものの、午後4時過ぎまで連続的に患者さんが続き、けっこうへろへろとなってしまいました。

こういうときに、いつ納車されるとも知れないプリウスαのことを考えてがんばるわけです。これは、けっこうモチベーションを保つのに効果的な方法であることが早くも証明されました。

だからというわけでもないのですが、今夜は帰りにあざみ野の串焼き「権八」によって夕飯。家に帰っていたこどもを呼び出して、いろいろと美味しいものを食べてきました。

まあ、実は結婚記念日という理由もあったのですが、ちょっと遅めの「父の日」ということも含めて、父母ふたりして今夜は楽をしようということです。

白い半纏を着ているのが焼き方のトップなんでしょうか。黒い半纏は他の料理の責任者で、Tシャツは新米、修行中に見えました。修行中でもけっこうきびきびした動きをしていて、けっこう好感がもてます。

普段着の「大吉」も悪くないのですが、たまにはこういう店も楽しいものです。さすがに常連になるには、相当な出費がひつようですけどね。

2011年6月24日金曜日

やっぱり節電

暑い!! いや、こりゃ困ったのです。東京電力の電気供給も夕方まで92%程度に達していて、電力不足ももう目の前に・・・って、まだ6月ですよ。

7月だっていうなら、まだしも、この調子では・・・あ~、恐ろしや、恐ろしや。計画停電の実施は、ほぼ免れないような状況ですね。

クリニックでも、3月の震災以来、蛍光灯などの照明を少なくしてきましたが、さすがにこの数日はエアコンの使用を始めました。設定温度は27度。

クリニックの広さに対してエアコンの設置数が少なめなので、もともと例年夏には24度から25度で使用していました。そして、扇風機も活躍です。

昨日、他の用事でコーナンホームセンターの石丸電気に行ったら、扇風機はことごとく売り切れ。それだけ、一般の節電志向が高いということですから、政治家の方々ももっと今やるべきことは何か、よく考えてもらいたいものです。

クリニックでは、熱がこもりやすい受付と診察室の後ろで扇風機をつかっていたのですが、これではさすがに足りなさそうなので、2台追加して購入しました。ただの扇風機ではありません。冷風機という、水ためてより冷えた風を起こすやです。

ただ、エアコンを控えたのに、他の電気製品をふやして使うというのが、本当に節電の役に立つのか・・・正直、よくわかりません。

できるだけ、気温が上がらないことを祈るしかありませんね。あとは、明るいうちの照明をできるだけ減らすくらいしか思いつきません。

トイレの便座の暖房は、震災以来切ることにしていますが、ただ残念なことに、何日かに一度は、どなたかがスイッチを入れてしまいます。いちいち、誰かが利用するたびにチェックするわけではないので、結局一度スイッチを入れられてしまうと、翌日まで入りっぱなし。ちょっとのことですから、是非ご協力ください。

2011年6月23日木曜日

借金処理

クリニックを開業すると、いろいろと目標というものがあるわけですが、例えば法人化というのはその一つ。

ただし、個人での営業の方が税金のことを考えるとやや不利ですが、自由はあったりします。昔ほどは、法人化するメリットは多くないかもしれません。

まぁ、いろいろと面倒な手続きが山ほどありますから、よ~く考えないといけません。もっとも、しっかりした税理士さんがついていれば、ほとんどおまかせできますけどね。

しっかりした税理士さんを探している方は、一声かけていただければ、うちの税理士さんをご紹介しますよ。これは、もう、間違いありません。

ところで、自己資金がたっぷりあって開業する方にはぜんぜん関係ない話ですが・・・

例えば、自分のように自己資金ゼロみたいな開業では、たっぷりと借金をしているわけです。ここで、問題になるのが法人化したときに個人の借金を法人に受け継げるかということです。

実際、自分の場合、大手都市銀行の開業ローンでお金を借りたのですが、これが法人に受け継げないという。こりゃ、困った。個人で返さないといけないので、法人から自分に支払う給与に借金分を上乗せしないといけない。

個人の収入が増えますから、あまり節税につながらない。こりゃ、法人化するメリットが減ってしまいます。さらに困ったことに、法人化するなら残っている分を全額返済しないといけないというのです。

銀行も、お金を貸していたほうが得だと思うんですけどね。少なくとも、不良債権ではないんですけど。そんなかたいことを言わんと、そのまま受け継いでいいよと言ってくれればいいのにね。

でもって、借り換えをいろいろと検討しないといけないわけです。どうせ、借り替えるなら、少しでも金利の低い条件の銀行を探したいというわけです。

そんなこんなで、いろいろとあっちに聞き、こっちに聞きで、まぁやっとこさめどが立ったので、今日は大威張りで都市銀行に「耳を揃えて全部返してやるさ!!」と、電話してみました。

もっとも、借金先が移動しただけなので、あまり大きな声では言えるものではありませんけどね。ついでに、プリウスαの購入資金の相談もしてしまいました。少なくとも、トヨタの車ローンは、脅威の高金利ですから・・・

皆さん、5年後とかまで考えて開業するわけではないと思いますけど、けっこう先の先までいろいろなことがありますから、いつまでたってもなかなか落ち着いた気分にはなれないものですね。

2011年6月22日水曜日

車のランキング

どうもブリウスαの注文をしていらい、街中を走っている車に目が行ってしまいます。昨日は4-8-0、今日は2-9-0です。この数字の秘密は・・・2代目プリウス-3代目プリウス-プリウスαの目撃数なんです。

一応、ルールがちゃんとあります。駐車場に止まっている車はカウントしない。道を走行している数だけで勝負するんです。駐車場の車は、毎日同じものを見るかもしれないでしょう。とりあえず、プリウスαだけは、まだ見たことが無いということです。

まぁ、ネットを見ていると、納車されました!! なんていう話があちこちに出で来るんですが、少なくとも、自分の近くではそういう方はいないということです。

日本自動車販売協会連合会というのがあるんですね。ここで、新車登録台数などの統計データが確認できるんですが、特に面白いのは「売れている車ランキング ベスト30」みたいなところ。

最新のデータは5月の集計がみれます。一番はホンダのフィット、2番がトヨタのヴィッツ、3番にプリウス。いずれも震災前に比べると半分くらいで、日本全体の経済的な停滞を如実に表していると言えます。

プリウスのハイブリットとしてのライバルとして登場したホンダのインサイトは、なんとベスト30の30番にかろうじて入っている程度。全体的には、プリウスとスモールカーでほとんどを占めているという状況です。

だいたい値段的にも高そうな車は、20位以内にはほとんど入っていない。年末にはプリウスのスモールカー・バージョンが出る予定になっていますから、ますます安くてどんどん走れる車が増えていきそうですね。

自分も、基本的には車が好きでたまらないというタイプではなく、車は道具として考えるほうなので、安くていい車ならOKですから、こういうランキングを見ている限り平均的な日本人なのかもしれません。

2011年6月21日火曜日

あらためて節電

さすがにプリウスαのことばかりを考えていると、この先1年間も身がもたないので、今後は少し忘れるようにする努力もしたいと思いますが・・・

それにしても、梅雨全開で、じめじめ蒸し蒸しした夜で、今年の夏が思いやられます。巷では、夏場の節電ムードがいっそう高まっていて、照明・エアコンをだいぶ制限しているところが多く見られます。

東京電力の電力使用状況のグラフを見ると、震災直後の頃に比べあきらかに使用量が増えてきています。直後の上限の3700万kwを下回っていた使用量が、最近は最大で越えているようになりました。また朝と夕に集中していた電力使用が、深夜を除いてほぼ1日中同じ程度になっています。

現在は4740万kwまで供給が回復しているというものの、使用の制限をいろいろ工夫していてもこの状況ですから、本格的な夏を迎えたときはかなり厳しいことは容易に想像できるというものです。

アメリカの偵察技術による日本の宇宙からの写真が公開されたのですが、震災前と震災後(3/12)の日本の夜の状態が比較されています。東北地方太平洋側の被災地を中心に、光が圧倒的に減少しているのがよくわかります。

太古の昔から、人は光に希望を、そして闇に恐怖を見出してきたわけで、明るさというのは本能的に安心を与えてくれるものです。電気による恩恵というのは、はかりしれないものがあるわけですが、あらためて効果的な節電を考えないといけないですね。

2011年6月20日月曜日

プリウスαへの道 Part9

やっと終わったかい、と思ったらまたこのタイトル。本当にすみません。

でも、プリウス関連の大事なニュースが見つかったもんですから・・・どうしても、自分の備忘録としても書いておきたいわけ。

日刊工業新聞というのがあるんですね。プリウスαのことがなかったら、一生お目にかからない新聞かもしれません。6月17日のニュースですかけど・・・

トヨタ自動車は秋にも貞宝工場(愛知県豊田市)で車載用リチウムイオン二次電池の生産を、残業も行って現在の3倍の月3000台分に引き上げる。来年市販予定のプリウスPHV(プラグインハイブリッド車)とプリウスαの納期短縮の狙い。

お~、これはなかなか嬉しい話ではありませんか。発売後1ヶ月間の受注が52000台。そのうち3列シートのリチウムイオン電池搭載車が14000台となっていますから、単純に電池の調達だけの話なら納期は5ヶ月程度になるかもしれないということです。

ちなみにプラグインハイブリッド車は、コンセントからの充電が可能なより電気自動車(EV)に近いタイプのハイブリッド車のこと。来年の話題になることは必至でしょう。こちらには、より多くの電池が必要になるわけですから、全部がプリウスαになんてことはありえませんが。

さてさて、おいおい、君は2列シートのグレードSを注文したんだから、リチウムイオン電池増産で喜んでもしょうがないでしょうと思っているあなた。そうなんです。その通り。確かにPart 4 で、そう書いています。

すみません。実はだまっていましたが、契約後にいろいろと調べてみて、契約を変更したんです。グレードダウンだと嫌がられるでしょうが、グレードアップなのでディーラーもすんなり受け付けてくれました。

そうなんです。グレードを7人乗り3列シートのGに変更したんです。この違いの一番大きい点は、内装。当然3列目のシートがついて、シートの素材もよくなり、ハンドルも樹脂から本革になるんです。

運転に直接関わることではないのですが、車の中の独立したスペースというのは居心地が良い方が嬉しいのは当たり前。3列目はシートを倒すと、ほとんど2列シート車と同じだけの荷物スペースを作れるんですね。

つまり2列シート車の後ろに大きなニッケル水素電池が搭載されていて、これをどかすことでシートを備える空間を作ったというわけ。そのかわりにより小型なリチウムイオン電池が運転席と助手席の間に設置されるわけで。犠牲となるのはセンターコンソールの深さが無くなること。

ふだんは2列で、いざというときは3列という使い方は、自分の場合ちょくちょく起こりうる話なのです。また、年齢的なことを考えるとこどもも大きくなったので、ワゴンタイプの車を買いたくなるのも最後ではないかと考えました。

車両価格的には50万円のアップなのですが、SでオプションだったLEDヘッドランプが標準装備となるため、実質的には40万プラスになります。どっちにしても100万代までなら現金ポンっと支払うこともあるかもしれませんが、それ以上ならどうせ月賦で購入することになるのでよしとしましょう。

そんなわけで、これからは成約記念サービス品の模型(1/24スケールでけっこう大きい)を眺めながら、首を長~~くして待っているしかありません。

2011年6月19日日曜日

政治家のいらない国

小泉純一郎(善し悪しは別として)後、日本にはまっとうな政治家なんていないようです。

日本の政治システムでは(これも善し悪しは別として)、やりたいことを決めて予算を決める、そして実行し、その結果を評価するという3つのステップがあり、それぞれに1年づつかかる。

つまり、最低3年間かかってひとつの仕事が完成するわけですから、2005年の小泉政権後については、総理大臣として評価される人は一人もいないと断言できる。

首相からしてそうなんですから、その他の政治家をきどっている方々など推して知るべしです。もっとも、どんな些細なことでも揚げ足をとるような見方しかできず、何かというと責任論ばかりをふりかざしている国民にも問題はある(メディアに先導されて・・・)。

しかし、政治家不在でも日本の国家の運営は粛々と継続されていて、国民としていよいよ困ったという事態に陥っていないということに驚きを禁じ得ません。つまり、民主党が何と言おうと、それだけ官僚システムが日本では完成されているということなんでしょうか。

普通なら、政治が考え、官僚が実行し、政治が責任をとるという図式を考えます。今の日本は政治は考えず、今まで通りのことを官僚が実行し、政治は責任をとらない。だったら、政治家なんていらないじゃないですか。

なんでもアメリカが正しいとか言いたくありませんが、こと政治については日本も国民の直接選挙による大統領制度とかにならないものでしょうか。選んだ以上、決まった年数はまかせ、その責任は国民全体で共有するというのは理にかなっていると思います。

言うだけでやらない与党は、政権奪取にしても今回の退陣問題にしてもその場しのぎだけ。言うことすら言わない野党は、言ってしまって過去の自分の首を絞めるのを避けたいだけ。

国民は怒っているのがまったく伝わらず、国民があきらめてしまうのを待っているのでしょうか、「政治家」の皆さんは・・・・

2011年6月18日土曜日

プリウスαへの道 Part8

どうも最近アクセス数が増えていると思ったら、今注目の「プリウスα」の記事をしつこく書いているからのようです。検索キーワードは、やはり「納期」「納車日」がらみが多いようで、一番きになるところ。そこで、最新の話を少し。

トヨタ自動車株式会社は、昨日6月17日に株主総会を開催しています。この中で、プリウスαの購入契約した者としては納期に関する注目の発言もありました。

部品について、調達のメドがほぼたってきたという状況で、一部は7月から増産体制が敷けると予定。プリウスαなど、受注好調な車については、増産に向けた準備を進めていて、現在のところの納車は10カ月後となっているということです。

実質的にはすでに報道されていることなので、新しい話ではありませんが、一番心配されていた震災による部品不足については解消されるめどが立ってきたということは朗報です。また北米での生産は7月以降、ほぼ前年並みに戻せるということも発言されているのです。

まぁ、要するに今後生産力は確実に増大するということで、場合によってはよりいっそうの増産体制というのも期待できるわけで、少なくともこれまでに成約した分くらいはエコカー減税に間に合わせるくらいの努力を是非してもらいたいものです。

さて、トヨタにとってプリウスというブランドは、Ecology & Economyの象徴であるハイブリッドシステムの根幹をなすものです。ガソリンと電気をバランスよくミックスして使用することで、低燃費・低排出ガス・低騒音を実現しようというもの。

停車中はエンジンはストップ、アイドリングはなし。スタートすると電気モーターで走行し、通常走行ではガソリンエンジンを使用すると同時に電池の充電、加速時には電気モーターを併用するというもの。

日産の場合には、アイドリングストップ、クリーンディーゼル、ハイブリッドなどの次世代環境技術をもち、それぞれのクラスでトップレベルの低燃費を実現したエコカーを、「PURE DRIVE(ピュアドライブ)」と呼んでいます。

ホンダのハイブリッドは、インサイトや最新のフィットシャトルで早くからトヨタに次ぐものとして注目されていますが、エンジンを小さくして燃費を稼ぎ出しているわけで、やや不満を感じるところです。

マツダはSkyActiveと称する技術を展開中。現段階では、エンジン性能の効率化が中心でしょうか。逆に、三菱は電気モーターへの取り組みが目立っています。

各社のさまざまな取り組みは、もちろん地球環境への配慮からきているわけです。地球温暖化対策としてのCO2排出減量と有限な化石燃料からの脱却が重要な課題と言われています。

そうい意味では、ハイブリッド技術は、まだまだあくまでも途中経過の技術と言えます。今後。10年から20年で、現在考えられるものとしては100%電気自動車に移行することが期待されているわけです。

ですから、ECOを視野に入れた車の選択をするならば、ハイブリッドはこのタイミングではベストでしょう。次の車の選択はハイブリッドですが、さらにその次というときには新しい技術が導入されているかもしれません。

2011年6月17日金曜日

プリウスαへの道 Part7

若いときは・・・まぁ、今でも多少は若いつもりではありますが、とにかくキリリと走れる車がいいなっとか思っていました。フェアレディZとか、セリカみたいなスポーツカーみたいな車に憧れたものです。

年を取ってくると・・・実際、隠せるものではないわけで、さすがに慎重な運転を心がけ、車の性能に対しても安全性というものが気になってきます。

さてさて、ブランニュー車のプリウスαには、いろいろな新しい技術が導入されているんですね。

例えば、昔のマニュアル車で初心者が神経を使うのが坂道発進というやつ。パーキングブレーキをゆっくり解除しながら、半クラで発進しないと、坂道で後ろにずり下がってしまいます。オートマ車になってからは、あまり気にしなくなったと思いますが、プリウスαではさらに確実にする仕組みが取り入れられています。

それは、ヒルスタートアシストコントロールと呼ばれていますが 坂道発進でブレーキからアクセルへ踏み替える際に、「ピッ」と音が鳴り約2秒間ブレーキ油圧を保持して車両のずり落ちを緩和するというものです。

緊急ブレーキシグナルという装備もあります。これは後続車に注意を促すために、急ブレーキをかけると、全ストップランプが自動的に点滅します。手動で、あわててハザードのスイッチを入れなくて良いわけです。自分で事故を起こさないことは大事ですが、事故に巻き込まれないことも重要ですよね。

万が一、事故となった場合エアバックは乗車している人を守る大事な装置です。最初には、ハンドルに装備され運転手だけが恩恵を受けるだけでしたが、そのうち助手席にも設置されることが普通となりました。

プリウスαには、運転席・助手席は当然のことながらエアバックが装備されていますが、これは主として前後の衝撃に対するものでした。そこでサイドエアバックというものが追加され、横からの衝撃に対しても安全性を確保しています。

さらに左右の車体側面に、1列目から3列目までのシート全体にかかるカーテンシールドエアバッグというのもあるんですね。エアバックはシートベルトを超えるものではありませんが、車の室内全体に広がるこのシステムは、よりいっそうの安心感を与えてくれます。

最大の安全のためのシステムは、車自身が危険を予知するプリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式 )です。ただ残念なことに、これは標準装備ではなく、高額なオプション(¥147,000)です。

衝突しそうになるとブザーでドライ バーに警報し、衝突が避けられないと判断した場合はブレーキの制動力を高めます。自動的なブレーキ効果で衝突速度を低減しシートベルトの早期巻き取り衝突被害を軽減するというものです。

こういうシステムは、是非標準装備になってくれると嬉しいですね(ただし、虫のいい希望ですが、あまり割高をださないように)。時代の流れとともに車は確実に進歩していますが、それは走りの性能だけではないんですね。

2011年6月16日木曜日

プリウスαへの道 Part6

プリウスαのライバル車の一つと目される、ホンダの新車「フィットシャトル」が発売になりました。早くも7000台の受注を受けていると発表されていて、関心が高いことを物語っています。

プリウスαにすでに決めてしまったこちらとしては、興味津々のところはあるものの、所詮車のレベルが違うと信じて静観するだけです。もっとも、すでに成約している人が解約してホンダに流れてくれれば、こちらの納車待ちが少しでも短縮されるかも・・・(そうはいかないでしょうけど)。

プリウスαというと、どうしても大ヒットのプリウスのワゴン版という見方が多くなるのですが、すでにいろいろなところで語られているように、最終的な形とハイブリッドシステムは踏襲しているものの、ほとんどゼロからのスタート。たんにプリウスのボディを大きくしただけということではありません。

特に今までになかったリチウムイオン電池の搭載や、7人乗り3列シート、あるいは5人乗り2列シートでの巨大な収納力、にもかかわらず31km/l(10・15モード)を達成したクラス最大の燃費のよさなどが話題の中心になっています。

しかし、あまり触れられていないところですか、実はトヨタのハイブリッド車としては、初めて車両接近通報装置というのが標準で装備されているというのが面白い。

カタログには「静かゆえの配慮を歩行者へ -発進から車速約25km/hまでのEV走行中、または後退時に自動で発音。歩行者に音で接近を伝えます。また発音は、一時停止スイッチ操作でON/OFFが可能。なお、ハイブリッドシステム再始動時には、自動的に発音状態に戻ります」と、あります。

プリウスが巷にあふれるようになって、発進時の電気で走行するときにエンジン音が無い、つまりほとんど無音に近い状態ということが話題になりました。実際、気がつくと本当にすぐ背後にプリウスがいたなんていう経験をします。

当選、歩行者にとってはけっこう危険なことで、車の音がしないから横道から走り出たらプリウスと衝突したというような事故が報告されています。以前、めざましテレビでも、どこまで気がつかれずに人に接近できるかというような実験をして、プリウスだけが、1mまで近づいてもわからなかったという結果でした。

そこで、自転車並みの速度までは自動で音がするというシステムになっているわけです。実際、どんな音がするのかわからないのですが、よほど奇抜な音で無い限り、歩行者にやさしいシステムとして歓迎すべきものでしょう。

こういうところは、トヨタの会社の姿勢としては評価すべきところだと思います。いろいろ言われることがあるとは思いますが、少なくとも日本の一流企業として十指に数えられるような会社ですから、どんどんいいものは取り入れていただきたいものです。

2011年6月15日水曜日

プリウスαへの道 Part5

あ~、すんません。どうも、話題が広がらないところにもってして、かなり個人的な興味だけの話で恐縮です。

そうです・・・いったん、終わったように見せかけて、トヨタの話題の新車、プリウスαの話。

6月14日にトヨタが、プリウスαの受注状況を発表しました。5月13日の発売から6月12日までの1ヶ月間に、52000台の注文があったというのです。う~ん、このうちの1台はうちの分ということになります。

第3世代プリウスが、初期受注が20万台だったことからすればたいしたことはない、と言ってしまえばそれまでですけどね。

このうち38000台が2列シート車。そして14000台が3列シート車。3列シートの場合は、ハイブリットの電池がリチウムイオンになっていることが違う。通常のプリウスとαの2列車は、より大きくなるニッケル水素電池を搭載。

ところが、リチウムイオン電池の部品調達が震災が困難になっていることが、3列シート車の生産を困難にしているということは、よく言われている話。しかし、現在のところトヨタの内部では、2列でも3列でも納車時期に特に差は無いということになってきました。

これは、当初から部品調達の大変な3列車より2列車へ顧客を誘導する作戦があったんでしょうね。だって、3列車は最初から高いグレードにしか設定がないわけで、一番売れ筋になりそうな通常グレードでは2列車のみなのです。

その結果、注文状況に3倍弱の差が出来ていて、納期にも大きな差が無くなったということなのでしょう。

5月から月間3000台の生産行っているわけですが、そのままペースだと少なくとも最初の1ヶ月で注文した人が納車してもらえるのは、最大で18ヵ月後ということになってしまいます。とりあえず8月からは月間5000台へ増産することは発表されているので、これだと最大11ヵ月後になりました。

トヨタのほかの車種も、いずれも数ヶ月から半年の納期となっているわけですから、プリウスαばかりを作っているわけにはいきません。それでも、今後はもう少しは回復基調が見えてくるのでしょうから、さらに増産されてもう少しは短縮されるのでないかと期待してしまいます。

何にしても、過去に注文してから1年間も待つというような買い物はしたことがありません。それだけの長い期間をどうやって過ごすか、これは大問題。すでに納車されたという話も出ているのですが、少なくとも自分の周囲ではいまだ一度たりとも実車を目撃していません。

1年間の間には、当然より興味をそそるような車が登場する可能性があるわけです。ごく近いところでは、ホンダのハイブリッドワンボックス。マツダの新しいスカイアクティブも、期待の新技術です。トヨタ自身も年末に向けて、ミニ・プリウスの計画も出ています。

震災によって、よりエコロジーな車が注目されるようになってきています。燃費ばかりに興味がいきやすいのですが、ガソリン代を浮かせるには相当乗り込まないといけないので、エコノミーとはなかなかいきません。

とにかく1年間エコロジーということに注目して、いざ車が手に入ったときにすぐに実践できるような知識をいろいろ仕込んでおくのがいいのかも。楽しみがあるということは、悪いことではありません。

2011年6月14日火曜日

梅雨


いつも、何気なく通る道。気がつくと、紫陽花が満開。

季節は、確かに梅雨。今朝の天気予報、
「今日は梅雨らしい蒸し蒸しとした一日となるでしょう」

あまり、梅雨らしいといわれて嬉しくはないです。
梅雨時なのに、カラっとした天気になってくれないかな。

2011年6月13日月曜日

D.Hardy & L.Orkis / Beethoven Cello Sonatas

企画としては面白い。クラシック音楽というと、直球勝負であることが多いのですが、時々こういうセットを見つけると、なんか嬉しくなります。

と、いうのは、これCD4枚。ベートーヴェンのチェロソナタは全5曲、その他に変奏曲が3曲あって、通常すべてをまとめてもCD2枚で余裕で足りてしまう。

このセットは、実は全8曲がそれぞれ2回収録されている。CDのタイトルも''Past & Present''というくらいで、古楽器を用いたバージョンと現代楽器を用いたバージョンが収録されているのです。

古楽器バージョンというのは、作曲された19世紀の時代に使われていた楽器(の複製)を使用しているわけで、実際にベートーヴェンがイメージしていた音に少しでも近い演奏ということ。

確かに厳密に言えば、楽器としては現代のものとは違うわけで、より作曲者のイメージを正確に伝えるという意味では意味がある。例えば、バッハのオルガン曲をエレクトーンで演奏しても、あまりピンとこないものです。

演奏しているDavid Hardyは1982年にチャイコフスキー・チェロ・コンクールで受賞してから頭角を現したアメリカ人。比較的安定した、オーソドックスな演奏で、安心して聴き続けることができます。

それよりも、ピアノのLanbert Orkisの名前が、先にクレジットされていることに注目です。オルキスはヴァイオリンのムターとのコンビが有名。オルキスのほうが、より知名度が高いし年上ですが、おそらくこの企画がオルキスが主導したということなのでしょう。

また、ベートーヴェンのソナタが、チェロソナタと言ってもピアノが対等な立場でせめぎあう性格が強いことをよくあわらしているとも言えそうです。全体的には、大変安心して聴ける大人の音楽という印象です。

バージョンの違いは・・・確かに音は微妙に違うのですが、正直にいうと楽器の音の違いは音楽の本質からすると2番目以降の要素と感じました。あまり、大きな問題ではないように思うんですよね。

もともと、自分が古楽器にこだわっていないから、よけいにそう感じるのかもしれませんが、音楽の良し悪しは演奏そのものによるところが大きく、現代楽器に耳が慣れているので、楽器の差はどっちでもいいかと再確認したわけです。

2011年6月12日日曜日

プリウスαへの道 Part4

昨日、契約しました!!

もともと、来年は車を買い替えねばと思っていたので、納車予定1年後というのは特に困らないのですが、来年7月の車検前にはこないと大変困る。まぁ、今のところ遅くても5月ということのようなので・・・

色は、我が家の女性陣ドライバーの意見を尊重してレッドマイカメタリックです。今までに乗ったことがない色ということで、それはそれでいいのですが、通常のプリウスでも見ない色ですね。プリウスでもαでもシルバーメタリック、スーパーホワイト、ダークブルーマイカ、ブラックが人気色でしょうか。

どうも、本物を見たことが無い(ディーラーにも入っていない)ので、いろいろと不安なところもあるのですが、まぁ、来年にはわんさか街中を走っている車になるのでしょうから、変わった色のほうが個性があっていいかもしれません。

グレードは、最もスタンダードなS(5人乗り)で車両価格は250万円。普通に購入すると、いろいろな装備品や税金や諸費用で50万円くらいはかかるわけですから、とにかく目標300万円以内でどこまでオプションをつけられるかが交渉の勝負ポイントと考えました。

もう何台もお世話になっている旧知の営業マンの方なので、もう直球勝負で相手もストレート狙いという話です。一応、トヨタ以外も含めて他の対抗車種などの資料も確認し、ネットの情報・噂などもいろいろ見た上で・・・

本体値引きは5万円!!とのこと。当初は追加料金(¥31,500)のかかるホワイトパールクリスタルシャインを指定、サイドバイザー(¥21,000)、標準のハロゲンヘッドランプをLEDに変更(¥115,500)したくらいで、ほとんどオプションらしいものはなし。ナビ(¥85,050)とETC(¥10,395)は最低価格のトヨタ純正品にして、ちょっと300万を出てしまうところをすべてこみこみで299万。

一度、この値段で下交渉は妥結したのですが、色を変えることになって、塗装の追加料金がかからなくなったので、カラードフェンダーミラーカバー(¥10,500)とプラズマクラスター付き室内灯(¥18,270)を追加。

標準のフロアマットはラグジュアリー(¥33,600)となっていますが、実はデラックス(¥21,000)という方が安いことに気がついて、ここで浮いた分はオートリトラクタブルミラー(¥11,500)にすることにしました。

外見的な見た目はあまり変わりませんが、まぁ元々オプションをつける必要が無いくらいの標準装備なので、多少運転する側の快適感が向上という程度の変更とでも言いましょうか。

そしたら、また300をちょっと出てしまう。それぞれの値段以外に取り付け手数料とかが、意外とかかってくるんです。このへんがカタログだけではわからないところ。ここでかみさんの一押しが登場し、店長確認を得て無事にJUSTに修正されました。

実質的には25万円程度のオプション分を10%引きくらいしてくれたイメージとなりましたので、本体値引きとあわせてトータル7万5千円の値引きはネット情報と比べて標準的と言えそうです。あとは4月までに納車されれば重量税がなくなり、3月までに納車されれば取得税もなくなるので、トヨタががんばって増産してくれるのを祈るしかありません。

それにしても、困らないとは言え来年の春まで長いなぁ。ちなみに今の車の下取り価格は、さすがに二束三文(3万!!)で、全損事故でも起こさない限り多少傷めても1年後でそれ以上減らないそうです。

2011年6月11日土曜日

プリウスαへの道 Part3

あいかわらず納車までやたらとかかるという話ですが、ネットをいろいろ探して回ると様々な話が飛び交っている。整理してみると、①東日本大震災のために部品調達が厳しい、②トヨタがレクサスの生産ラインを最優先している、③外国の需要にこたえる必要がある、などが主な理由といえそうです。

車の注文はグレードや色やオプションなどすべてを決めて契約するわけですが、通常なら最大でも数ヶ月というのが常識的な納期といえます。さすがに1年後というのは時間がかかりすぎでしょう。

ECO減税にかかるかどうかは問題ですが、それよりも普遍的な話が出で来る。つまり、注文をしたけど、納車以前に現在の車が壊れた、今の車の下取り価格が下がってしまう、車検などからみで出費がかさんでしまうといったことが考えられます。

契約ですから、原則として待つしかないのですが、法律的には契約の解除はできる。しかし、現実にお互いの信頼関係ということがあるので、もともと納期がかかることを含めて合意していることを考えるとなかなか難しい。細かい注文の上生産に入るので、これはメーカーにとっては極力させないようにするしかない。

最近の車は、最初からドレスアップされたグレードが用意されていて、以前よりオプションの幅は狭くなっているといえます。いまどきエアロパーツは当たり前。またメーカーオプションよりも、ほとんとが販売店オプションなので、その点は個別の注文の独立性は低くなっている。

プリウスαの場合には、今注文しても実際の生産に入るのはおそらく来年でしょうから、よんどころない事情が生じた場合には、契約破棄というのはトヨタ側も受け入れざるを得ないのではないかと思います。

とにかく、どうやっても納期が縮まることはないので、トヨタにとっての「最優先顧客」でも無い限りは1年間待つ気持ちがなければしょうがない。トヨタさんがんばって、と祈っているしかないわけです。

そうなると、購入するための条件として必要なことは・・・

① トヨタが好き。トヨタを信頼している。
② 納車まで1年間待てる。
③ ECOにこだわりたい。
④ 長く乗る気持ちがある。(実質200万以下のランクの車に+50万~100万円かかることになるので、長期間使用してガソリン代などで元を取る)
⑤ そして何よりも(机上の話だけですが)プリウスαを気に入っている。

といったところでしょぅか。

そんなわけで、本日契約に臨みたいと思います。ただし、色はうちの女性ドライバー2名の希望で、人気色ではない赤になりそうですが・・・

2011年6月10日金曜日

ブリウスαへの道 Part2

さて、納車まで1年近くかかるというトヨタの新ハイブリッド車のプリウスαですが、ここで問題になるのが来年4月で終了予定のECOカー減税です。この車の場合、ほぼ100%の減税対象車になっているので、グレードによって12万から15万くらいが減額となるわけです。

そうなると、気になるのが納車時期。税金がかかるのは納車の時点なので、今言われている来年5月納車だと、減税を受けられない可能性があるのです。この差は大きい。

もともと月間生産台数3000台でスタートしているので、すでに4万台の注文があるので、これをさばくだけで15ヶ月かかるということ。夏以降に月間5000台に増産するということが決まったので、これだと8ヶ月。

基本は1800ccのワゴンで、普通のガソリン車なら150~200万円程度が相場といえそうな車ですが、ハイブリッドという特徴のためかなり割高。一番 安いグレード(SL)で235万。最も高いサンルーフつきのGツーリングだと330万円という車体価格も馬鹿になりません。

トヨタも人気があることなので強気です。普通、新車は各ディーラーで数十万円程度の本体値引きをしたりするのが普通ですし、値引きができなくてもいろいろなオプション装備をつけたりして実質的な値引きをすることが普通ですが、プリウスαについては、値引きをしないか、しても5万円程度まで。

標準的に燃費10km/lの車だと、年間1万キロ走ってガソリン代は15万円。プリウスαは燃費20km/lとすると、ハイブリッドのメリットは年間75000円。10年間乗ったとして75万円。ECOを実践しているという満足感をとるなら何の問題もありませんが、単に元をとるつもりなら7~8年はかかるというくらいに考えたほうがよさそうです。

車両自体はグレードはいろいろあっても、基本的な性能はすべて一緒。一番安いSLはおまけ的な部分を絞り絞って価格を最も抑えたタイプ。タイヤが16インチのスチール。フォグランプ無し。

次は、標準的なSになり車体は250万。タイヤは16インチアルミ。フォグランプがつきます。さらにエアロパーツをつけて、ステアリングを本皮巻き、タイヤは17インチアルミ、ヘッドランプをLEDにしたのがSツーリングで280万。

シートの質を高級にしたのがGで280万。そしてGツーリングが300万円ということになります。Gグレードには5人乗りと3列7人乗りがあり、普通は通常のプリウスと同じニッカド電池なのですが、7人乗りの場合はリチウム電池になるというのです。7人乗りGは300万、そして7人乗りGツーリングはサンルーフがついて330万。

当初はリチウム電池の生産がまったく追いつかないという話で、納車時期がさらに遅れるといわれていましたが、現在ではほとんど電池の違いによる納車時期の差はないようです。また、電池は初代プリウスでは不具合が多少あったりしましたが、その後は問題なく、通常10年間程度の使用でだめになることはないと考えてよいようです。

また17インチアルミのほうが、理屈では16インチより地面に対しての圧着が良好でより安定した走りにつながるというわけですが、普通の市街地走行しかしない一般人にとっては、ほとんどその差を感じることはないでしょう。インチアップの見た目のかっこよさで選べばいいようです。

ボディカラーについては、将来売るときのことを考えると、ホワイトパールとブラックは値が付きやすい。現在までのところ、人気色はホワイトパール、シルバー、グレーといったところで、このあたりが無難な選択になるのでしょうか。どの色だったら納車が早いということは特にないようです。

(つづく)

2011年6月9日木曜日

プリウスαへの道 Part1

先日、唐突に車の話を書いたりしましたが、そこでも触れたように、今乗っている車は来年9年目で9万キロを越えようとしています。そろそろ買い替えを考えたい時期になってきているわけで、さてさてどうしようかと・・・

今のご時勢ですからECOというのは、大きなキーワード。こういう観点からは、電気自動車ーというと三菱しかありませんが、現実的な選択肢としてはまだまだ厳しいものがあります。となると、電気とガソリンのハイブリッドというのが、この先10年ではベストと考えるのが妥当でしょう。

となると残念ながら日産はこけて、トヨタとホンダ。トヨタは激売れした3代目プリウスを筆頭に、だいぶハイブリッド車の種類も増えてきました。一方、ホンダは一押しはインサイト。あと少し車種はあるものの、現実的にはこれ一つという感じ。

しかし、来週(6/16)ホンダは売れ筋のフィットのワゴン型ハイブリッド、フィットシャトルを市場に投入することになっています。これは、なかなかの注目ではあるのですが、インサイトにしてもホンダのハイブリッド技術はトヨタよりもだいぶ落ちることは間違いない。

自分の場合は、車選びでは家族4~5人が余裕で乗れるということが、ひとつの条件にあります。カーマニアではないので、ちゃんと走ってくれればいいわけですが、少なくともアクセルに反応してスピードが素早く出る車には乗りたい。

プリウスは初代が出たのは12年くらい前。これはあまり知られていませんよね。2代目から売れ始め、ガソリン高騰で一気に台数を増やしました。そして、昨年の3代目の登場で人気を不動のものにしたわけです。

ただ、自分としては2代目は前の顔がのっぺりしていて好きじゃない。3代目は後ろが妙に細いような印象で、やはりいまいちと思っていました。ですから、トヨタのプリウスがワゴンを出すという話を春先に聞いたときは、ちょっと気になっていたんです。

それが3月の発売予定が地震の影響で延びて、いよいよ5月末に発売ということになりました。名前は「プリウスα」で、正面の顔は現行プリウスをほぼ踏襲していますが、全長・全幅・全高いずれも、すこしずつ大きくなっています。その分室内の居住性は、プリウスに比べてかなり改善されているだろうと用意に想像できるわけです。

ステーションワゴンという形態ではありますが、大きさ的にはワンボックスにもせまるものがあり、自分にとっては大変魅力的。エンジンはプリウスと同じで1800ccの排気量ですが、比較的重量の増大は抑えられていています。燃費はプリウスが市街地で20~25km/lと言われていますが、αの場合は18~20km/lくらいと予想されています。

10年来お世話になっている神奈川トヨタの営業マンの方が、特に請求したわけでもないのにすぐにカタログをもってきてくれました。さすがに、長年の付き合いなので、うちの事情とか好みとかよく理解していて、「酸いも甘いもかみ分けた」振る舞いというところでしょうか。

実際の車はというと・・・たぶん、一般人で本物を見たことはまだいないのではないかと。ディーラーにも展示されていませんし、横浜では2台だけ限られたごく一部(トレッサ横浜)にあるそうです。ところが、すでに予約などを含めてすでに注文は4万台を超えているらしい。

人気に輪をかけて問題なのが、震災の影響。部品などの調達が支障をきたしており、ほとんどすべての車種で注文をてきぱきさぱくことができない状態になっています。トヨタの場合、早いもので納車まで3ヶ月待ち。半年待ちくらいは当たり前。なんとプリウスαに至っては、もうすでに今注文して早くて来年の5月、およそ1年待ちという状況になっているのです(トヨタに確認しましたので間違いない)。

さあさあ、どうしたものでしょうか。続きはまた明日ということで・・・

2011年6月8日水曜日

Unforgettable

その患者さんは10代のうちに脊椎の悪性腫瘍を発症し、何度も入退院を繰り返していました。かなり美人の女の子で、自分が医者になって6年目、彼女は20代なかばというころに主治医になりました。もう、かなり状態は悪く、腫瘍は肺転移し呼吸もくるしそうでした。

ちょうど国際学会でパリに行くことになり、自分は1週間大学病院を留守にしました。一緒に行った数人の先輩・後輩はパリの学会の後に、スイスとロンドンで遊んで帰る計画だったのですが、自分だけは患者さんが気がかりだったのと、当時病棟のベッド調整を担当していた関係で早々に一人で帰国したりしたのです。

患者さんは、日増しに衰弱しているのが手に取るようにわかりました。お姉さんが、ほぼ毎日のようにつきっきりになっていました。お姉さんも、かなり疲労がたまっていて、相当大変だったと思います。

ある時、お姉さんから「ちょっとお風呂に入ったり、着替えを取りに帰ってきたいけどいいでしょうか」と尋ねられました。「今日は落ち着いているようなので、大丈夫だと思います。お姉さんもお疲れでしょうから、少しゆっくりしてきたらいいと思います」と答えました。

しかし、そんなタイミングで患者さんは急変したのです。病棟からの連絡ですぐに駆けつけましたが、心拍数が減って血圧が下がり、危篤状態です。すぐにお姉さんに連絡をしてもらいましたが、心臓は今にも止まりそうで、間に合うかどうか厳しい状況でした。

そして心停止となり、心臓マッサージをし、人工呼吸をし、昇圧剤を使い、お姉さんの到着を待つしかありませんでした。どれくらい心肺蘇生をしていたかよく覚えていませんが、とにかくお姉さんが病室に戻ってきて、状況を説明しもう無理だと話をしてから、患者さんが亡くなった事を確認しました。

亡くなった後に、病理解剖をさせていただきました。肺の中は8割がた腫瘍が占めていて、ほとんど呼吸ができるような状態ではありませんでした。本当に苦しかったのだろうと思うと、何もしてあげられなかった自分が情けなく、患者さんが可哀想だったと思うしかありませんでした。

お姉さんは「いろいろとありがとうございました」と頭を下げて、病院を後にしましたが、自分は、何故あの時「今日は帰ってはいけない。ずっと、ついていてあげてください」と言わなかったのか、いまだに後悔しているのです。

あれだけ妹のことに親身になっていたお姉さんですから、急変したときにそばにいてあげなかったということを悔しく思っていたに違いありません。もしかしたら、帰っていいと言った自分は恨まれているのではないかと考えてしまいます。

2011年6月7日火曜日

車履歴 part2

昨日、何の考えもなく車のことを書き出して、実は途中で行き詰まってしまったのでした。捨てるには惜しいネタなんですけど、どうせ書くなら、もうちょっと書きようがあるかと・・・

とりあえずMPVまでの話の続きを・・・

実は、かみさんが結婚前に、スプリンタートレノに乗っていたんです。で、次に買い換えることになって・・・日産のマーチになりました。なんでマーチかというと、たまたま患者さんがディーラーをやっていてということなんです。

ところが、やはり患者さんだということがあって、いろいろこっちも言いにくい。これは、反省です。で、2年くらいの早めにまた買い換えることになりまして、ちょうどMPVのディーラーに不満がたまっていたところで・・・

あれ? 順番がわからなくなってきた。カリーナEDのあとに、さらにメジャーチェンジしたEDにしたんですよね。色は黒。ちょうど、黒の車は高級車かハイヤーというイメージがなくなってきた頃でした。

それでMPVのあとは、またトヨタにもどってファミリーキャンプ生活のためにプラド。やはりトヨタとマツダでは違うというのを実感しました。

プラドは数年前に、クリニックを開業して苦しいときに売り払いました。当時は、東南アジアとかで四駆がよく売れていた時期で、けっこういい値段がついたものです。

EDのあとは・・・最近までに買った最後の車ですけど、アレックスになりました。これは、もうカローラですから、1500ccというコンパクトカーで懐事情をよく反映しているわけです。

さてさて、現在残っているのは黒のアレックスだけなんですが、これも9年目、走行距離も9万キロになり、そろそろどうしようかと、いろいろ考え始めました。

まぁ、こうやって並べてみても、基本車は「道具」という感じで、あまり趣味的なところはないことがよくわかりますね。どうも、ベンツとかBMWとかとは無縁のままここまできています。

2011年6月6日月曜日

車履歴 part1

最初に乗った車・・・家にあったカリーナの4ドアセダンでした。それも黄銅色という、もう普通じゃ乗りたくないくらい、かなり地味なほうでした。当時は圧倒的にケンメリのスカイラインの天下でしたっけ。

お金がある人ならフェアレディZなんかが、ダントツで人気がありました。そう考えると、その頃はトヨタはいまひとつだったのかなぁ。いやいや、セリカXX(ダブルエックス)なんてのがありましたよね。

自分で最初に買った車が・・・やっぱりカリーナ。ただし、カリーナのなかでかっこよさを追求したED(エレガント&ドレッシー)です。車高がけっこう低くて、スポーティな感じでしたよ。色もあまりなかったグレーがけっこう気に入っていました。

ミッションは当然マニュアル(!!)で、すでにオートマチック車が普通だった時代でしたが、ちょっとこだわりが勝った選択だったのです。

続いて買い換えたのが、新しくメジャーチェンジしたカリーナEDで、もはやトヨタとのお付き合いもずいぶんと長くなってしまいました。

しかし、そろそろこどもも大きくなってきてキャンプなんてものにも行きたいということもあって、次の車はマツダの初代MPVを選んだのです。これは車としてはよかった。多少大きな車であることが不安だったのですが、でも運転むしろしやすくて楽チン。

ただ、どうもディーラーの対応が不満だつたんですよね。このあたりがトップをとれない理由かとも思ったりして・・・

つづきはまた明日。

2011年6月5日日曜日

チェロの魅力

クラシックピアノの世界では、よくバッハの平均律クラヴィア曲集を「旧約聖書」、そしてベートーヴェンの32のピアノソナタを「新約聖書」と呼びます。音楽の規範となるべき傑作としての称号ですが、他の楽器についても同じようなものが当然あるわけです。

ヴァイオリンでは、バッハの無伴奏パルティータとソナタは「旧約」でしょうし、パガニーニの24の無伴奏カプリースが「新約」となることには異論はないと思います。

チェロだったらどうでしょうか。やはりバッハの無伴奏チェロ組曲が筆頭にあげられるところまでは間違いないのですが、他にはどれが「聖書」扱いされるかは微妙なところです。

個人的にはチェロ作品としては、ベートーヴェンの5つのチェロソナタが素晴らしい。ですが、他のチェロソナタとはだいぶ趣が異なり、これをチェロの聖書とするには賛成できません。

なぜならば、ベートーヴェンの作品ではチェロとピアノが主役と脇役ではなく、対等に渡り合い、時に美しい合奏を、時に別々に絡み合うように、場合によってはお互いを攻め立てるように旋律を刻んでいくのです。つまりチェロのための作品となっていますが、場合によってはピアノソナタ・チェロ伴奏付きと言っても過言でないところが少なくない。

ショパンも数少ない室内楽作品としてチェロソナタを作っていますが、やはりこの人は根っからのピアニスト。正直言ってピアノパートの充実に比べて、チェロパートが貧弱で、あまり面白いとは言えません。

比較的低音部の補強のために使われるチェロは、ヴァイオリンに比べると主役に躍り出るチャンスの少ない楽器です。しかし、気持ちを落ちつかせる音色で、あるとないではアンサンブルの質感がまったくかわってくるものです。

まだまだ聴き方が不十分なので、チェロの新約を見つけることが出来ないでいるのですが、そんな探し物をしながら聴いていくという楽しみ方もクラシック音楽にはあったりするんです。

2011年6月4日土曜日

笑顔を探して

「この部屋には笑顔がないわ」
個室に移ったばかりの患者さんが、ぽつんとつぶやくように口にした言葉。

医者になって、まだ半年たらず。まったく新米研修医の自分にとっては、心に突き刺さるような言葉でした。

その患者さんは、乳癌で大腿部の骨にガンが転移し骨折をしたため入院したのでした。これは、新米でも末期の状態で、命はそうは長くないということが想像できました。

まだ、患者さんが「死ぬ」という経験はなく、また死んでいく患者さんに、どのように接することがいいかもわからない状態でしたから、その一言に対してまったく返す言葉を見つけることができなかったのです。

患者さんは、病室の天井の石膏ボードについている模様のことを言っていたのでした。模様の微妙な並び方の中から、少しでも病気と闘うための勇気を得るため、あるいは一縷の望みを託すため、もしかしたらただの慰めだったのかもしれませんが、笑顔に見えるところを探すのが習慣になっていたのかもしれません。

その時の天井には、患者さんの救いになる笑顔が見つけられなかったということは、本人はある程度死期を悟っていたということ。そして、医師免許はもらったけれど、何もすることもできない自分を再確認したこと。

今でも、似たような模様を見るたびに、自然と笑顔に見える組み合わせを探してしまうのです。そして、少なくとも、ちょっと見つめているとすぐに笑顔を見つけることができます。

笑顔を探せているうちは、あの時の患者さんの言葉の真の意味は理解できないのかもしれません。

2011年6月3日金曜日

わりたし

「最近はだいぶ涼しくなってきましたね。今年は節電、節電でエアコンもほとんど使わず、辛い夏だったですね」
「それにしても、奴はいったいいつやめるんだ。だいたい約束したことは終わっているだろう」
「まだ事故のほうが目鼻が立っていないからと言っていますが」
「そんなことを言わせておいたら、いつまでたってもらちがあかない。そもそも、勝手に覚え書きとかかわしおって、奴も奴ならこいつもこいつだ。どいつもこいつも、結局信用できん。とにかく、年内に引きずり下ろせないなら、いよいよチルドレンや野党の連中も使って党を割って新党に流れるぞ」

「おい、何か連中を追い込んで、起死回生の大逆転という作戦はないか」
「そうは言っても、前回の内閣不信任で踊らされるだけ踊って、結局うちにも何もないことを晒してしまいましたからね」
「う~む、最近は内部の今まで黙っていた連中もじわじわと画策しているようだな。いきなり離党・新党結成という話もありうるし、場合によっては自分の存在感が危ういかもしれん」

「いつ辞めるんですかという風当たりがだいぶきつくなってきました。いかがいたすつもりですか」
「なぁに、放っておけばいい。国民はとにかくトップをころころ変えるのはみっとみないと思っているし、世界からの目も同じところを見ている。そもそも、変わるといっても、誰が代われるんだ。まったく、有象模造の集団で、どいつもこいつもとてもまともな仕事はできないだろう」
「まともな後輩を育てていないのは我々の・・・」
「うるさい。その責任は、一度降りたのにやたらと再登場したがるやつらにある。連中は、もともと旧体制から流れてきた。この世界ではゴロツキみたいなものだ。理念も信念もない。あるのは、自分が中心でないと気が済まないというつまらん自尊心だけだ」
「こちらで天下を取れないと、新党に加わる可能性があります。その場合、議席的にも苦しい運営を強いられますが、大丈夫でしょうか」
「群雄割拠の戦国時代に逆戻りだな。とにかく天下を取っていないことには始まらない。議席が少なくて苦しいのは、どこも同じことだ。自分が辞めてみすみす天下をくれてやるくらいなら、奴らを追い出した方がはるかに素敵なことだと思わんかね」

なんにしても、いつまでも国民は蚊帳の外・・・・

2011年6月2日木曜日

かけひき part 2

「もう、やだ。ほんと、やだ」
「なにを、そんなにすねているんですか」
「不信任案に反対してくれるかわりに、退陣を約束させられたんだぞ」
「いいじゃないですか。はっきりと時期を明言したわけじゃないんですから」
「でも、ずいぶんとねちねちと言われたぞ。はらわたが煮えくり返る気分だ」
「それにしても、いちばんずるがしこいのがあいつです。」
「そうそう、結局採決には欠席して、事実上反旗を翻しておきながら、いざとなったら党に居残る作戦だ」

「結局、総理を追い詰めることには成功したな。野党からの不信任案を生かすも殺すも、わたししだいということが、よ~くわかっただろう。わたしは少なくとも不信任に賛成はしていない。党を割ってもよかったのだが、さすがにそれはマスコミの餌食になってしまうからな」
「もう少し時間があれば、多数派工作ができたんですが、今回はさすがに厳しかったですね」
「チルドレンは熱さを利用するのは簡単だが、さすがにもともと出身政党が違う連中は、なかなか言うことをきかんな」
「所詮野党気質が染み付いていますからね。いずれにしても、解散総選挙になれば、われわれは相当不利ですからね」

「おいおい、結局不信任案は否決されてしまったじゃないか。あいつらを分裂させて、解散総選挙。すべての議席を取り戻すという作戦だったのに、なんかばくらかされたみたいだ」
「そうは言いますが、今政権を取り返しても、結局は厳しいことだらけです。うちだって、一枚岩とはいえないのですから、今の情勢は連中にすべて責任をかぶせてしまっておいたほうが得策というものです」
「そうだな。あまり、表に出ると昔のことがやたらと掘り返されて、批判の矛先に立たせられてもやっかいだ。とりあえず、連中の中に時限爆弾を仕掛けることができたようなものだから、ゆっくり見物していよう」

なんにしても、やっぱり国民は蚊帳の外・・・・

2011年6月1日水曜日

かけひき

「内閣不信任をだしましょうか」
「いや、待て。今、追い込んでも、うちが政権を取るのは火中の栗をひろうようなものだ。私も長期政権を維持する自信はない」

「批判が高まって政権運営に自信がなくなってきた」
「そんな弱気なことでどうするんですか」
「そもそも内部にうるさい奴らがいるし」
「じゃぁ、野党に内閣不信任案を提出してもらいましょう」
「そんなことになったら、辞任するしかなくなるじゃないか」
「今の情勢では、可決されることは普通はありません。不信任案を踏み絵に出来ます。うちから造反で賛成にまわったものは、党から追い出す正当な理由になります。反対に回った場合には、今後文句を言わせないようにできるじゃないですか」
「なるほど、じゃあその手でいこう」

「野党が内閣不信任案を提出してきたらどうしましょうか」
「ふん、どうせ本気で政権をとるだけの力量がないくせにほざいている」
「でも、これまで隅に追いやられてきた立場をなんとかするチャンスです」
「しかし、賛成してしまうと、うちが野党になってしまうかもしれんし、そもそも党を追い出されても文句がいえなくなる」
「じゃあ、前回の選挙でついでに当選した素人政治家をうまくたきつけて反対させましょう」
「そうだな。チルドレンは熱いから、ちょっと言えば反対に回るだろう。こっちはギリギリで反対回避で居残った後に、首相を責任問題でひきずりおろそう」

なんにしても国民は蚊帳の外・・・・