プリウスαのライバル車の一つと目される、ホンダの新車「フィットシャトル」が発売になりました。早くも7000台の受注を受けていると発表されていて、関心が高いことを物語っています。
プリウスαにすでに決めてしまったこちらとしては、興味津々のところはあるものの、所詮車のレベルが違うと信じて静観するだけです。もっとも、すでに成約している人が解約してホンダに流れてくれれば、こちらの納車待ちが少しでも短縮されるかも・・・(そうはいかないでしょうけど)。
プリウスαというと、どうしても大ヒットのプリウスのワゴン版という見方が多くなるのですが、すでにいろいろなところで語られているように、最終的な形とハイブリッドシステムは踏襲しているものの、ほとんどゼロからのスタート。たんにプリウスのボディを大きくしただけということではありません。
特に今までになかったリチウムイオン電池の搭載や、7人乗り3列シート、あるいは5人乗り2列シートでの巨大な収納力、にもかかわらず31km/l(10・15モード)を達成したクラス最大の燃費のよさなどが話題の中心になっています。
しかし、あまり触れられていないところですか、実はトヨタのハイブリッド車としては、初めて車両接近通報装置というのが標準で装備されているというのが面白い。
カタログには「静かゆえの配慮を歩行者へ -発進から車速約25km/hまでのEV走行中、または後退時に自動で発音。歩行者に音で接近を伝えます。また発音は、一時停止スイッチ操作でON/OFFが可能。なお、ハイブリッドシステム再始動時には、自動的に発音状態に戻ります」と、あります。
プリウスが巷にあふれるようになって、発進時の電気で走行するときにエンジン音が無い、つまりほとんど無音に近い状態ということが話題になりました。実際、気がつくと本当にすぐ背後にプリウスがいたなんていう経験をします。
当選、歩行者にとってはけっこう危険なことで、車の音がしないから横道から走り出たらプリウスと衝突したというような事故が報告されています。以前、めざましテレビでも、どこまで気がつかれずに人に接近できるかというような実験をして、プリウスだけが、1mまで近づいてもわからなかったという結果でした。
そこで、自転車並みの速度までは自動で音がするというシステムになっているわけです。実際、どんな音がするのかわからないのですが、よほど奇抜な音で無い限り、歩行者にやさしいシステムとして歓迎すべきものでしょう。
こういうところは、トヨタの会社の姿勢としては評価すべきところだと思います。いろいろ言われることがあるとは思いますが、少なくとも日本の一流企業として十指に数えられるような会社ですから、どんどんいいものは取り入れていただきたいものです。