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2011年6月28日火曜日

プリウスαへの道 Part11

そもそも、プリウスに派生車種が出現するという噂は・・・去年の秋ごろから本格化したんですかね。もともと2006年に開発が始まったということですが、2009年のプリウスの絶大な人気爆発で、当然のように想像できる状況になったわけです。

昨年の10月に、アメリカで最初の写真が公開されています。アメリカでのプリウス発売10周年を記念してのファンサービスということのようです。

これが、なかなか意味深な写真で、通常のプリウスの奥に横並びで、ほとんど車体は確認はできません。ただ、だいたいのシルエットが似ているとこと、通常プリウスより全長・全高ともに少し大きいということがわかります。

その後、今年の1月にデトロイトでアメリカ向けのプリウスVを発表。さらに3月にはジュネーブで欧州向けのプリウス+を発表して、その勢いをかって3月8日に日本でも車体が公開されました。

このときは4月発売と公表されプリウス SPACE TYPEという呼び名を使用していました。かなり情報通の人は、ここでさっそく注文を入れ始めていたわけです。実際、直後の震災の影響で、皆さんご存知の通り、日本中がもうそれどころではなくなりました。

まして、トヨタの場合東北地方にある工場や部品メーカーが大打撃を受け、全車種の製造に大きな支障をきたすことになり、4月の生産は前年に比べ20%程度という大きな損失を出しています。

そして、5月13日にやっと正式発売の運びとなったわけですが、この時点ですでにバックオーダーが25000台。続く1ヶ月間で57000台まで伸びたことはすでに書きました。

この間にトヨタは当初の生産台数を月間3000台から8月以降5000台にすることを発表しています。また、数千人単位の期間従業員の大幅な新規雇用を開始しており、北米での生産についても夏以降通常通りになるとしています。

まぁ、こんなところがプリウスαの「歴史」とでもいいましょうか、特に興味が無い方にとってはお経みたいなもので、どうでもいいことばかりです。

気になるところは、もともと自動車工業会は団結して木曜日を休んで、この夏の節電に協力することになっていたのですが、日産・マツダ・三菱などが相次いで増産のため休みを撤回していること。

トヨタはいまのところ、その予定は無いとしていますが、実際のところやりたくても震災後の部品の供給体制がぎりぎりでできないというのが事実のようです。いずれにせよ、たくさん作って、早く納車して欲しいところではありますが、電力事情もかなり厳しそうですから、不安要素はいろいろですね。