2011年6月10日金曜日

ブリウスαへの道 Part2

さて、納車まで1年近くかかるというトヨタの新ハイブリッド車のプリウスαですが、ここで問題になるのが来年4月で終了予定のECOカー減税です。この車の場合、ほぼ100%の減税対象車になっているので、グレードによって12万から15万くらいが減額となるわけです。

そうなると、気になるのが納車時期。税金がかかるのは納車の時点なので、今言われている来年5月納車だと、減税を受けられない可能性があるのです。この差は大きい。

もともと月間生産台数3000台でスタートしているので、すでに4万台の注文があるので、これをさばくだけで15ヶ月かかるということ。夏以降に月間5000台に増産するということが決まったので、これだと8ヶ月。

基本は1800ccのワゴンで、普通のガソリン車なら150~200万円程度が相場といえそうな車ですが、ハイブリッドという特徴のためかなり割高。一番 安いグレード(SL)で235万。最も高いサンルーフつきのGツーリングだと330万円という車体価格も馬鹿になりません。

トヨタも人気があることなので強気です。普通、新車は各ディーラーで数十万円程度の本体値引きをしたりするのが普通ですし、値引きができなくてもいろいろなオプション装備をつけたりして実質的な値引きをすることが普通ですが、プリウスαについては、値引きをしないか、しても5万円程度まで。

標準的に燃費10km/lの車だと、年間1万キロ走ってガソリン代は15万円。プリウスαは燃費20km/lとすると、ハイブリッドのメリットは年間75000円。10年間乗ったとして75万円。ECOを実践しているという満足感をとるなら何の問題もありませんが、単に元をとるつもりなら7~8年はかかるというくらいに考えたほうがよさそうです。

車両自体はグレードはいろいろあっても、基本的な性能はすべて一緒。一番安いSLはおまけ的な部分を絞り絞って価格を最も抑えたタイプ。タイヤが16インチのスチール。フォグランプ無し。

次は、標準的なSになり車体は250万。タイヤは16インチアルミ。フォグランプがつきます。さらにエアロパーツをつけて、ステアリングを本皮巻き、タイヤは17インチアルミ、ヘッドランプをLEDにしたのがSツーリングで280万。

シートの質を高級にしたのがGで280万。そしてGツーリングが300万円ということになります。Gグレードには5人乗りと3列7人乗りがあり、普通は通常のプリウスと同じニッカド電池なのですが、7人乗りの場合はリチウム電池になるというのです。7人乗りGは300万、そして7人乗りGツーリングはサンルーフがついて330万。

当初はリチウム電池の生産がまったく追いつかないという話で、納車時期がさらに遅れるといわれていましたが、現在ではほとんど電池の違いによる納車時期の差はないようです。また、電池は初代プリウスでは不具合が多少あったりしましたが、その後は問題なく、通常10年間程度の使用でだめになることはないと考えてよいようです。

また17インチアルミのほうが、理屈では16インチより地面に対しての圧着が良好でより安定した走りにつながるというわけですが、普通の市街地走行しかしない一般人にとっては、ほとんどその差を感じることはないでしょう。インチアップの見た目のかっこよさで選べばいいようです。

ボディカラーについては、将来売るときのことを考えると、ホワイトパールとブラックは値が付きやすい。現在までのところ、人気色はホワイトパール、シルバー、グレーといったところで、このあたりが無難な選択になるのでしょうか。どの色だったら納車が早いということは特にないようです。

(つづく)