2008年12月31日水曜日

大吉で年越し

説明不要
カウントダウン

2008年仕事納め

午前中の診療を終え、仕事納めとなりました。今年は月曜日・火曜日に診療をしていたところがけっこうあるので、年末駆け込み受診は比較的少なかったのではないかと思います。

それでも、初診がかなり多く、最初は一人終わると次の方が来るという楽なペースでしたが、しだいに待ち時間が多くなり、11時30分で受付終了でしたが、診療が終わったのは12時30分でした。

それから、仮のレセプトを作成して電子カルテのパソコンの電源をオフ。家族でクリニック内の椅子やベッドを動かして掃除。

2時半にやっと昼ごはん。あざみ野棒屋先生得意のハングリータイガーで、肉にかぶりつきました。もう、外食しちゃえという家族が多いみたいで、けっこう混んでいました。

さらに、次男がどうしてもiPodが欲しいということで12月に開店したヤマダ電機へ。さすがに、みなさん正月用の買い物で大賑わい。今日一杯は、どこも人が出ているようですね。

4時過ぎに、やっと家に帰って一息つきました。

本年は、皆様に大変お世話になりました。来年も、よろしくお願いします。
それでは、皆様、よいお年を!!

都筑区で大晦日も診療

・・・している医療機関は 、

ときえだ小児科クリニック 午前中
あすなろ整形外科クリニック 午前中
松浦内科 午前中
ららぽーと横浜クリニック 午後1時まで
つづ中眼科 午後3時まで
医師会休日急患診療所 

です。詳しくは医師会のHPでご確認ください。
1/1~1/3はほとんど都筑区休日急患診療所昭和大学横浜市北部病院の救急外来のみです。ご注意ください。

Viva 50才

平成20年ももうじき終了です。激動の昭和が終わったのは、もう二昔も前のこと。昭和に生まれ育ち、昭和に医者になったものとしては、自分の時代が次第に過去のものになっていくような気がします。

人生50年とか、60年とか言っていたわけですから、昔だったらそろそろ自分の人生も終わりのはずですが、平成の現代ではまだまだ。後少なくとも10年間はがむしゃらに働かなくてはいけません。

40才を過ぎたときには、自分の人生の少なくとも半分は終わり、それまでに経験したり吸収した事以上のものはもう得られないと思っていました。でも、それは間違い。

それまでに得たことをいかして、母校を退職して「転職」し、そしてついにクリニックの開業というふうに、この10年間の方がドラマティックでした。

30才代までと違うのは、うーん・・・本を読むことが少なくなったことですね。これは、実は老眼が関係あるんです。40才過ぎたころから、寝転んで文庫を読んでいて気がついたんですけどね。どうも文字が読みにくい。本を離してみたら、おやっ、読めるじゃん。

そんなわけで、本を読む大事な時間は減ってしまいました(単なる言い訳か・・・)。その分、インターネットの普及で、手軽にいろいろな文章を読むことが増えました。雑誌は買わなくなりましたよね。この数年はクラシック再発見。

いろいろ考えると、40才代は楽しかったですよ。さて、いよいよ50才代に突入したんですけどね。ちょっと、大人としての艶みたいなものが出てきましたかね。自分は、年齢相応を見られるといいと思います。若すぎても、老けてもつまらない。

まぁ、がんばりますよ、50才!!
Viva Viva Fifty!!

クリニックは、今日の大晦日は午前中だけやります。受付はかーちゃん、リハビリ室は長女。いろいろな細かい雑用が次男。長男は大学受験生なので仕事は免除です。

おい、ちゃんと、勉強してろよ!!

2008年12月30日火曜日

2008年のGood News

さぁて、今年もいよいよあとわずか。急激な景気の後退で、激動の2008年でしたが、今日はちょっと楽しくないことは忘れて、今年のGood Newsを集めてみました。年末のあわただしい時ですが、ちょっと、一息をついていただきたいと思います。

では1月から始めましょう。1月は中国毒入り餃子事件でいきなり社会が暗くなりましたが、その一方で医療業界的にGood Newsがありました。薬害C型肝炎被害者救済法が成立 したことです。まぁ、いろいろ議論の余地は残しているのかもしれませんが、少なくとも患者さんを救済する道の一つが整備されたことは間違いありません。

2月は、なんといってもニシコリ君登場です。男子テニスのデルレービーチ国際選手権のシングルス決勝で、世界ランキング244位の錦織圭が第1シードを破って優勝しました。これは、自分もテニスをやっていた立場から考えても快挙といえます。

3月も続いてスポーツの話題ですが、浅田真央が世界フィギアで優勝。最近は調子が安定せず、やや不安を抱えていますが、来年の世界フィギアへの出場も決定して、さらにがんばってもらいたいと思います。

さて、4月です。新年度・新学期を迎えて多くの人が新しい希望に目を輝かせたことと思います。我が家でも新大学生が誕生したことが、大きなニュースになりました。世間的には、後期高齢者医療制度がはじまったというのが問題でしたが、白川日銀総裁が就任したことがGood Newsであったと思います。そもそも、日銀総裁を空席にしていたことはどんな理由があったにせよ、政府の責任は重大でしょう。

5月になると原油の値上がりがはじまり、中国四川省大地震がありました。一方、ベテランのがんばりが話題になりました。テニスでは伊達公子の復活。75才の三浦雄一郎のエベレスト登頂が記憶に残ります。

6月は秋葉原通り魔が最もショッキングでしたが、世界を見ると熾烈な大統領候補者争いをしていたアメリカ民主党のオバマさんとヒラリーさんの対決が決着。黒人初の大統領候補はCHANGEを合い言葉に、世界にブームを巻き起こしました。

7月は洞爺湖サミット。STOP THE 地球温暖化。これからの世界はどうなっていくんでしょうか。

8月は何と言っても北京オリンピック。柔ちゃんのような番狂わせや、女子マラソンのようなぱっとしない結果もありましたけど、それを忘れさせる選手団の活躍は、いろいろな暗い気持ちを吹き飛ばしてくれましたよね。

9月からしだいにアメリカ発の世界経済の不安が急速に取りざたされるようになって、本当に暗いニュースばかりになってきましたね。

しょうがないので、急いで10月に行きましょう。ここはいいですよ。ズバリ、ノーベル賞です。日本人大量当選。ただ、最近は理科離れが言われ、学力も低下気味の日本人といわれていますから、今後後を継いでいく研究者は日本から登場するんでしょうか。

11月はアメリカ大統領選挙が行われ、オバマ氏が初の黒人大統領として当選。アメリカの変革を期待する強い意志が見えました。ついでに小浜市や似ているタレントまでもブームになりましたね。

12月もあまりいいニュースはありませんね。強いて言えば、夏場に180円を超えたガソリンの値段が半分近くまで値下がりしたことでしょうか・・・でも、これって本当は悪いニュースなのかもしれませんよね。

まぁ、駆け足で今年のGood Newsを探してみましたが、あまりぱっとしませんでしたね。とにかく来年に期待をつなぐことだけは、政府にしてもらいたかったですよ。

もう、どうなるの、2009年!!

2008年12月29日月曜日

2008年総決算

クリニックを開業して丸3年が経ちました。石の上にも3年。桃栗3年。何でも、とりあえず形になるには3年かかるというわけで、本当に昔の人の言ったことは間違っていません。

開業コンサルトのせいにするわけではありませんが、当初の1年で黒字ですみたいな計画なんてのはありえません。そんな甘い話を鵜呑みにしたのは、自分の無知ということです。

今年の当直は昨日でお終いなんですけど、数えてみたら当直32回、日当直38回。病院にいた時間は1296時間、9時5時の勤務に換算すると週に3日勤務していたことになります。これは、自分でいうのも何ですけど・・・凄い!!

去年の総決算では、当直バイトを減らせるかなぁ、なんていうことを考えていましたけど、とてもとても。もちろん、クリニックは今年は何とか黒字を維持して経営的には最低限のラインはクリアしました。

開業にかかった借金の返済さえなければ、生活して行くには十分な経済的余裕がありそうです。しかし、借金返済まではあと7年間ありますからね。そして、これからが我が家では最も教育費がかかるのです。これを避けて通ることはできませんから、体力でカバーできる当直バイトは当分続けないといけません。

さて夏までは、まさに「とーちゃん、かーちゃんクリニック」を実践していましたが、少しずつ人を入れるようになったことは今年の大きな変化と言えます。患者さんが増えてきたので、さすがに数をこなせなくなってきたわけです。

とは言っても、1日の平均患者数は、やっと60人くらいというところですから、横浜市の平均70人くらいには及びませんし、全国的には100人以上というのが一般的な流行っている整形外科クリニックです。まぁ、逆にまだまだ増える可能性が十分にあるんだ、と考えたいと思います。

しかし、そうは言ってもなかなか増えませんね。この半年くらいで見ると1日の患者数は数人しか増えていません。横浜市都筑区内では整形外科を標榜するクリニックは、自分が開業した後にセンター北に一つ、センター南に一つ、葛が谷に一つという具合に増えてはいます。新しく開通した地下鉄の駅にまだできていないのが幸いです。

さすがに、この地域の異常な開業ラッシュは落ちってきたようです。しかし、昨今の医療事情を考えると、勤務医をやめて開業したいと考えている潜在的な候補者は山ほどいると考えられます。これから数軒の整形外科クリニックができるかもしれない、という覚悟は必要かもしれませんね。

となると、患者さんの獲得はますます厳しいことになっていくわけです。クリニックのスタッフを増やしていくのは、将来的なマンパワーとして確保しておく必要があるわけで、当初の足りなくなってから補充するから、足りなくなる前に補充していくという発想の転換が必要そうです。

診療内容としては、正直言ってそれほど商売人にはなれません。保険診療というのは、内容的に限界がありますし、また世間の厳しい経済情勢から患者単価はそうやすやすとは増えません。保険の枠組みのぎりぎりのところをついていくとか、医者としての信念を変えるとか、自分に負い目となるような方法はあとで必ず後悔しますからね。

自費診療部分を増やしていくことも考えなくはないのですが、整形外科ではあまり自費で売るようなものはありません。整形外科という枠を超える勇気がないと、なかなか難しい。いずれにしても、自費診療は当然リスクも伴うわけですから、まだまだ冒険できる状態ではありませんので、あまり考えないことにします。

従って、現状のクリニックの体制で可能なことに限界を感じ始めているというが、正直なところで、如何にして来年からの経営的な伸びを達成するかというのが、当面の大きな課題になっているわけです。

一番の専門性という観点から、来年の関節リウマチ診療についてはより一層の充実を図りたいと考えています。当然、今年新しく登場した薬剤についての一定の成果や安全性などもわかってきていますので、これらの治療法の適応を考えていきたい。

また、患者さんにはもう少しわかりやすく自分の状態を把握してもらうための方法を何か考えたい。本当は女子医科大学で行っている大規模な関節リウマチ調査(IORRA)に参加させてもらうことができると、いろいろと患者さんにもメリットがうまれるんですけどね。データの統一性の点から、なかなか難しいかもしれません。

地域の中では、老健施設への訪問、地域ケアプラザ協力医を継続していくことでより緊密さを作ることはもちろんですが、もう少し積極的な在宅医療への道も考えたいと思うわげです。もちろんマンパワー的には在宅支援診療所に名乗りを上げることはできませんので、既存の在宅診療所に整形外科的な専門性を提供するような形が考えられます。

そのためには医師会内での自分の認知度をあげ、他の先生方から積極的に依頼を受けていく方向性を明確にしていく必要があります。幸か不幸か来年も医師会の役員は続きそうなので、そういう部分を如何に出せるかを考えなければいけません。

あー、もう考えるだけならいろいろできますけど、実際にできるのかということとは別問題ですから、理想と現実のギャップは深い深い溝になって横たわっていますね。

医療は景気には左右されないと言われてきましたが、このところの急激な不景気はさすがに医療にも影をさしはじめているようです。この数年散々緊縮傾向の政策で痛めつけられた医療業界には、いざというときの体力が残されていません。

一層のコスト削減という収縮基調と、こういう時だからこその増患という拡大基調を同居させつつ・・・・頭はもうこんがらがっています。という、なかなかしっかりとした方向性が見いだせないで2008年は終わろうとしているわけです。

2008年12月28日日曜日

モーツァルトでハッピー

だいぶ好き勝手なことをまとめて書いてしまい、なんじゃこりゃ、と思われた方も多かったかも。・・・って、モーツァルトのことですよ。

クラシック界で最も人気のある作曲家といえば、モーツァルトとベートーヴェンが両横綱ということになると思います。この年の瀬に、とりあえずモーツァルトの自分の好みをまとめてみたんですけど、如何でした?

つまらん?
いい加減なことばかり?
まぁ、いいじゃないですか。最初に伏線を張っておいたように、自分は評論家ではなく、コメンテーターですから。

モーツァルトの交響曲から始めて、管弦楽作品ピアノ協奏曲バイオリン協奏曲室内楽ピアノソナタバイオリンソナタという具合にだいたいのジャンルを網羅したつもりです。えっ、足りない?

気がつきました?
そうなんです。宗教曲と歌劇が入っていません。レクイエムといえば、モーツァルトは大変有名ですよね。歌劇でも「ドン・ジョバンニ」「魔笛」「フィガロの結婚」などの超有名なものが目白押し。

それらが、モーツァルトの仕事のかなりの部分を占めていることは間違いありません。ただ、どうも好きになれない。両方に共通していること、それは歌なんです。

これが苦手。ベートーヴェンの第9の合唱くらいは、あまり苦にならないのですが、全編歌が主役というのがダメなんですよね。

理由は一言で言うと、何を歌っているのかわからないからです。たいていドイツ語かイタリア語ということになるわけですが、根本的に聞き取れないどころか意味がわからない。

形だけの仏教徒なもんで、キリスト教の歴史的な部分は興味がありますが、思想の基本が染みついてはいません。ミサ曲などの根底がわからないわけです。

歌劇になると音だけだと、場面が当然想像できないわけでなおさらのことです。CDで歌劇の音楽を聴いて「こりゃ、素晴らしい」とか言っている人がいると「ほんまかいな」と思ってしまうのです。

最近はDVDがあって、映像として見ることもできるし字幕も出るのでしょうから、これからのファンは幸せです。自分のようにスタート(小学生の時)から映像が無かった世代には、今からこのジャンルに手を出すのは辛いわけです。

さて、話は前後しますが、じゃぁ何で今頃モーツァルトなの? ということなんですが、福島章恭さんという方がいらっしゃいます。自分より少し若い方ですが、合唱指揮者であり音楽評論家でもあり、特にモーツァルトにはだいぶ力が入っているようです。

この数年の自分のクラシックブームの一番の参考書にしていたのが、文春新書から刊行された「クラシックCDの名盤」という本なんです。この著者が福島さん。この本はあと二人クラシック評論の大御所との3人での共著なんですが、そのスタイルが面白い。

一つの曲について3人がそれぞれ推薦盤を挙げていくのですが、意見が一致している物もあれば、バラバラの物もあって、自分としては年代的に近い福島さんの意見が一番フィットする感じです。

最近気がついたんですけど、その新版が発売になっていて、けっこう推薦盤も変わっていたりしてまたまた楽しめています。この福島さんの今までの著作の名前を眺めていて、あれっ? と思いました。

そもそも、マイブームのきっかけはグールドのゴールドベルグ変奏曲だったんですけど、じゃぁ少しクラシックをまじめに聴いてみようと思い立って最初に買った本が「モーツァルト百科全書」という本で、その著者が福島さんだったんですね。

モーツァルトの人生と音楽、そして主な演奏の紹介がまとまっていて重宝しました。いゃぁ、著者について気にしていなかったというか、わからなかったので大変失礼いたしました。それで、福島さんがブログを書いていることがわかったので、ちょっと訪問したりしてみました。

そこで、敬意を表して自分のモーツァルトをまとめてみたわけです。とにかく言えることは、もの凄い量の作品数があるわけですが、そのほとんどが長調で書かれており、明るい曲が多いことが聴いていて楽しいということでしょうか。

本気で聴いて良し、BGMとして聞き流しても良しというのがモーツァルトの最大の長所なのではないでしょうか。胎教にいいとか、α波にもいいとかいわれる所以もそこにあるんでしょうね。

ただ、逆にどれもが同じ感じということも否めません。特に全集みたいので集めて続けて聴いていると、曲の切り分けが難しいことがしばしばあります。まぁ、これだけたくさんあるとしょうがないでしょうね。まじめに聴くときは、一曲単位で、しっかり分けて聴くことが正しい作法なんでしょうね。

J.S.バッハを頂点とする宗教を基盤とするバロックから、モーツァルトは確実に貴族を中心とした娯楽のための音楽を作り上げたと言えそうです。そして音楽を芸術として高めていく仕事は、次の世代であるベートーヴェンに託されました。

2008年12月27日土曜日

ABQ / Mozart String Qartets & Quintets

弦楽四重奏というのもクラシックの中では、重要なジャンルになっています。通常は2本のバイオリンとヴィオラとチェロで構成され、世の中には常設の四重奏団がごまんといるわけです。

オーケストラとちがって少ない編成ですから、一人一人の奏者の力量がもろに出ます。また、ハーモニーの乱れも目立ちやすいですから、たぶん大変に気を使うんでしょうと思うわけですが、極上の四重奏というものは最高級のBGMみたいな物で、そういう難しいところをおくびにも出さない。

自分としては、けっこう好きなんですよね。弦楽五重奏もいいし、さらにボリュームアップした弦楽オーケストラというのも、悪くありません。

ストリングスの中では、特にチェロの優雅な響きが好きなんで、シューベルトのようにダブルチェロの五重奏曲なんかはたまりません。あまり知られていませんが、ブルッフの四重奏曲はわくわくしますよ。

アルバン・ベルク四重奏団というのは、数ある四重奏団のなかでも、その力はずば抜けていて、数々の名盤を残しました。彼らのモーツァルト物を集大成したBOXものが、最も人気があるのは当然かもしれません。

このセットには14番から19番のいわゆる「ハイドンセット」とそれ以降の23番までと弦楽五重奏曲2曲などをとりまぜたもので、全集ではありませんがモーツァルトの室内楽のエッセンスというべきものです。

全集としてはアマデウス四重奏団のものやジュリアード四重奏団が有名のようですが、もちろん自分は聴いていません。正直に言うと、これはあまり一生懸命聞き比べようという気が起きません。

う~ん、なんででしょうかね。もちろんABQの演奏はいいんですよ。一糸乱れぬ弦の波動がぴったりと合って、心地よいうねりを作ってくるんです。

ピアノ協奏曲のところで書いたモーツァルトの金太郎飴的な部分が、けっこう顔を出しているジャンルなんでしょうか。モーツァルトの室内楽には、他にピアノ三重奏曲などもあるわけですが、もしかしたらクラリネット五重奏曲だけでもいいかもしれないというのは過激な意見でしょうか。

Murray Perahia / Mozart Complete Piano Concertos

多作家のモーツァルトですが、ピアノ協奏曲も随分力を入れていたようです。モーツァルトの作品群から、当時の貴族社会の世相が浮かび上がってくるようですね。

当時は他人の曲を演奏するということは無かったということなので、それだけモーツァルトの人気がすごかったと云うことなんでしょう。粗製濫造という言葉がありますが、たしかに他人の曲の編曲や変奏もかなりありますし、自分の曲の一部または全部を使い回すようなこともしばしば。

これって、今で云うオブジェクト指向と似てませんか。コンピュータ・プログラムを作るとき、パーツ毎に作って、使えるものはいろいろなソフトに組み込んでいくわけです。その方が、効率もいいし性能も安定するわけです。

ただ、音楽でこれをやると、どうしてもマンネリは避けられません。これは編成の大きい音楽ほど、簡単に作曲するために起こりやすいように思います。もちろん、モーツァルトのピアノ協奏曲がダメっていう話ではありませんよ。

さて、その協奏曲集ですが、面白いのはソナタ集で評判の良いピアニストの協奏曲集はあまり話題になりません。逆に、協奏曲集の評判の良いピアニストのソナタ集も人気は今ひとつ。何ででしょうかね。

強いて言えば、内田光子だけは両方で話題性があるんですけど、日本人だからと言う判官贔屓みたいなところがないとは言えません。どちらかというと協奏曲集の方が評判はいいようですが、どうも内田さんには手を出す気が起きないんですよね。

まずはアルフレッド・ブレンデルとネビル・マリナー。ブレンデルも、やはりモーツァルトには堅い感じでしょうか。あまり理詰めでモーツァルトを弾かれてもなぁ、みたいなところです。

次はアンネローゼ・シュミットとマズア盤。全集で目下のところ一番安い。これはシュミットのピアノが大変いいんですが、全体的にやや早めのテンポで気持ちが前に出てくる感じです。ただし、サポートするドレスデン・フィルがやや出しゃばり過ぎのように思うのは自分だけかなぁ。

そして、自分の真打ちはペライア自らの弾き振りです。ポイントは最初の他人の編曲物や複数台ピアノのものも含めて、ほんとの全集であること。そして、ペライアのピアノの優雅で丁寧なところが、しっかりと記録されているところでしょうか。

Mariko Senju / Mozart Violin Concerto

クラシック界にも、いわゆる「かわい子ちゃん」的な人気というのはあるんですよね。それに乗っちゃうやつもいる・・・って、自分じゃん!!

1962年生まれの千住真理子さんは、1986年当時の日本ビクターからデヴューしました。そりゃ、かわいいってったってないでしょう。当時で20代真ん中くらいですが、とても少女っぽい清楚な顔立ちで・・・まぁ、今もお美しいのですけどね。

自分は医者になって一番忙しいころでしたが、何故か千住さんの新譜がでると買っていました。クラシックが特別に聞き込んでいたわけでもないんですが・・・やはり、ルックスに惹かれたんでしょうかね。

デヴュー作はメンデルスゾーンとチャイコフスキーの協奏曲のカップリングで、どちらもメロディはよく知られた組み合わせ。特にチャイコフスキーがよかった。次は、小品集。そして、第3弾として発売されたのがモーツァルトだったんですよね。

その後、慶応大学病院の医師と結婚(うらやまし~い、でも別れちゃいました)。まぁ、そんなことはどうでもいいんですけど、今からあらためて聞いてみると、それほど面白い演奏ではないかもしれませんね。

自分がバイオリン好きだったら買い直すのかもしれませんが、まぁとりあえずいいかってなもんです。そもそもオーケストラ物が苦手なので、なおさらです。
それより、同じかわい子ちゃんでも、こちらは本物(もちろん、千住さんも本物ですけど)。1963年生まれのAnne-Sophie Mutterさんです。

モーツァルト生誕250年記念プロジェクトとして、協奏曲と三重奏曲とソナタを発売しました。さすがはこどもの頃からカラヤンの秘蔵っ子として、現代バイオリン界に君臨してきただけのことがあります。

ソナタは全集ではありませんが、CD4枚にたっぷりと収録。なかなか聴き応えがあります。ギドン・クレメールのような研ぎ澄まされた音(これがいいんですけどね)と違って、バイオリンに艶がある。

まぁ、いつも廉価盤の激安セットだけを買っているわけではないということで・・・

2008年12月26日金曜日

霜柱

世間では、そろそろ年末休暇に入った方がいるようです。さすがに今日は午後からはだいぶ冷え込んで、年末らしい寒さになりましたよね。

それでも、例年に比べるとだいぶ暖かな感じで、全国的にスキー場のオープンを待っている方々には気が気でないのでしょうね。

先日、久しぶりに霜柱を見ました。すごく久しぶりだと思います。何か最近はあまり見なくなったと思いませんか。こんなところにも、地球温暖化の影響があるのでしょうかね。

だいたい、道路が舗装されてしまい、土の地肌を見ることが少なくなったことも大いに関係あるんでしょうけど。

こどもの頃は、これをざくざくと踏み砕くのは当たり前で、冬の楽しみの一つだったと思います。

何でも昔は良かったみたいなことを言っていると、自分が年寄りになってしまいますが、せっかく日本人に生まれたからには、こどもたちには四季の風物詩を実感として感じてもらいたいものだと思うわけです。

2008年12月25日木曜日

X'mas Dinner Part 2

さて、昨夜はクリスマスイブ。そして今夜はクリスマス。連夜の自宅でのディナーとなったのは、ピザ。イタリアンを意識してみましたよ。

手前の列右から、スモークサーモン。下にはオニオンスライスをたっぷり。隣はポテトとベーコンとエリンギのピザ。次はいわゆるミックスピザ。そして、トマトスライスとルッコラを並べて、粗挽き黒こしょうとフレンチトレッシングをかけたもの。

後ろの列にいきましょう。また右からですよ。これは普通のイタリアンサラダです。そして、バジルソースでスパイシーにグレードアップしたミックスピザ。ツナとオニオンのピザです。そして、一番奥にあるのが、ソーセージピザということにあいなります。

もちろん、写真は焼く前。まぁ、うちの肉食獣にはとても量的に物足りないようですが、オーブンレンジとオーブントースターで焼いていきましたが、10分に1枚くらいのペースでできるので、お店並のゆっくりスピードなので、けっこうなんとかなったようです。

ワインと一緒にゆっくりディナーを楽しめました。クリスマスさまさまです。

2008年12月24日水曜日

X'mas Dinner

・・・定番といえば、ローストチキン。去年は足だけでしたが、今年は丸焼き。あまり大きくない1000円ちょっとの1羽を使いましたよ。

2日前に醤油2と砂糖1と塩0.5とお酒1くらい(っていうか、けっこう適当ですけど)で漬け込みました。ビニール袋にいれて、なるべく空気をだしておくと漬けタレはけっこう少なくても大丈夫。

今夜は帰ってすぐに、まずはガーリックライスを作りました。これをお尻から詰め込んで、爪楊枝でしっかり封をします。

オーブンレンジに並べて250度で焼くこと40分。できましたよ。

ちょうど塾から長男も帰宅して、さぁ乾杯。大人はシャンパン、こどもはコーラ。

やはり、丸焼きは旨い。肉汁がほどよくのこって、とってもジューシー。ピラフも鶏の味が浸みて旨さ倍増。

キリスト教じゃないけど、固いことは言わず、とにかくイブの夜をたのしもうじゃありませんか。

Happy Merry Christmas!!

2008年12月23日火曜日

Vegh & Salzburg MCA / Mozart seranades

幼児期からピアノやバイオリンの稽古事にがんばった人をのぞくと、たいてい小学校の音楽の時間の音楽鑑賞が、クラシック音楽との最初の出会いということになるんでしょうね。もちろん有名曲を聴かされて、一般教養を深めることになるのですが、小学生にとってはいささか退屈であることは否めません。

自分もそんな少年であったわけですが、ちょっと違ったのは友人に音楽好きがいたこと。彼はクラリネットを習っていて、河合楽器に通っていました。彼についてお店に行くと、レコードを2割引で購入できるのが大きい。そのうち顔を覚えてもらえて、一人でもまけてもらえるようになりました。

その友人は音楽の趣味も幅広くて、カーペンターズ、サイモン&ガーファンクル、ビートルズなどの洋楽とそして、クラシック音楽を教えてもらったのです。

当時は、いわゆるレコードプレイヤーといっても、カステラの箱みたいな大きさで、本体に付属のスピーカーから音を出すので、せっかくのステレオ録音でもモノラル再生しかできません。

ところが、その友人の家に行くと、いわゆる最新のハイファイセットと呼ばれた両側にスピーカーを配置した畳一畳分はあろうかという装置があって見事に立体的な音楽を聴くことができたのです。

そんなわけで、今でも記憶に残っている最初に曲名を覚えたクラシックはモーツァルトのクラリネット五重奏曲だったわけです。でもって、自分でも買ってみました。

カザルス音楽祭のライブで演奏者は覚えていませんが、一緒に入っていたのが誰でも知っている「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」。なんか念仏みたいと思っていましたが、後にこれが単にドイツ語で「一つの小さな夜の音楽」というだけの意味だったと知ったときは、けっこう驚きました。

モーツァルトの膨大な作品群の中では、この曲は屋外での園遊などで娯楽のために演奏されるセレナーデという位置づけなんですね。同じく室内で演奏される物がディヴェルティメントと呼ばれ、モーツァルトの作品のかなりに関わっています。

編成も数人からオーケストラ規模まであり、様々の形態があってバラエティにとんでいるので、とにかく無条件に楽しい音楽なわけです。これのCDもいろいろありますが、うちにあるのはサンドール・ヴェーグが指揮するザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカの演奏集です。

モダン楽器による小編成オーケストラですから、重苦しくなくたいへん爽快にきびきびした演奏を聴かせてくれます。ヴェーグはシフのモーツァルト・ピアノ協奏曲で主役のピアノよりも伴奏が大変評価されているようです。

もともとバラバラに発売されていたのですが、BOXで安く手に入れました。残念ながら今は廃盤になっていて入手できないようですが、ばら売りのものはまだ手に入りそうです。

ヨーロッパの貴族がなにげに広大な庭を散策している横で、数人の楽士が演奏しているような光景が目に浮かんできます。今ならiPodを持ち歩けばいいんでしょうけどね。

Friedrich gulda / Mozart Tapes

モーツァルトのピアノソナタは、9月にラローチャのものを紹介しました。そこでも、書いたように、ほんとに山ほどのピアニストが録音していて、そのすべてが「最高のモーツァルト弾き」として紹介されているという状態です。

こうなってくると、どれがいいのかよくわからなくなってきます。古い物ではギーゼキングが、もっとも好まれているのは間違いない。

でも、自分としては、やはりせっかく聴くのなら音がいいもの、せめてステレオ録音というのが大事な条件にあるのです。歴史的な価値とかは認めますが、ある程度の音質は純粋に聴く楽しみのためには落とせないものだと思うんですよね。

クラウスヘブラーはちょっと古いところでの女流の代表選手です。現役選手ではピリス内田光子

男性ではクリーングルダバレンボイムなどがあげられるのでしょうか。もちろん、異色作のグールドも意外と評価が高いんですよね。

モーツァルトは圧倒的に長調の明るい曲で比較的テンポの速い曲が多いわけですが、そこが人気の原因の一つです。ですから、自分がモーツァルトの演奏に求めるのは、このドライブ感ということなんです。聴いていて楽しくないモーツァルトはいりません。

好きな人に言わせると、「享楽的な明るさの中に一抹の悲しさがにじむ」のがいいんだということのようですが、それはアクセントとしては必要ですが、まぁ横に置いておいてもいいかなと思っています。

それにしても、こんだけ同じような曲調が揃っているにもかかわらず飽きさせずに何曲でも聴けるというのは、モーツァルトの天才のなせる技と云うべきかもしれません。

ただ、ベートーヴェンのソナタに比べると、どうも聴き比べる楽しさはあまり感じないんですよね。ラローチャ以外ではクラウス、ピリス、クリーンは基本的には同じような印象です(耳が肥えていないといわれればそれまでですが)。

ドライブ感が抜群なのは、ベートーヴェンでもそうだったグルダ。もともとコンサートのリハーサル用に録音して日の目をみないうちにマスターが消失してしまっていたもので、偶然カセットテープにダビングしていた物が発見されて話題になった物です。

ですから、やや音質は劣るとはいえ、よほどのオーディオマニアでければ困るような音ではありません。あと数曲足りないために全集とはなっていませんが、これだけの演奏が残されていただけでも十分に嬉しいことだと思います。

ちなみに、グールドの場合は本当に他とは違うモーツァルトです。グールドはモーツァルトを快楽主義として否定していますから、まっこうから崩しにかかったという演奏です。一つだけ手に入れる場合にはとてもお勧めできませんが、2番目か3番目には是非聴いてもらいたいと思います。

実は他のはまだ未聴なのですが、まぁその分はベートーヴェンにまわしてもばちは当たらないでしょう。

Hogwood & AAM / Mozart Complete symphonies

クラシック音楽では基本的にクリニックの待合室でBGMに使用するために購入しているんだ!!という大義名分がありますので、多少の実益をかねていることを理由に散財しても許してもらっているわけです(誰に?)。

実は、そんな基準もあって、管弦楽はけっこう音の強弱がありすぎてBGMにはなりにくい。実際、好みとしてピアノ曲や室内楽が好きなので、あまり手をださないジャンルなのです。

それでも、バッハやヴィバルディのようなバロックとか、そしてほとんどが長調で明るいモーツァルトは結構BGMでも使えるため例外的に聴くわけです。

そのモーツァルトですけど、まぁ若いのによくもまぁこんだけ作曲したもんだと思うくらい多い。真作・贋作いろいろ入り乱れ、まだまだ真意のほどが不明の物もあるようです。

交響曲については今でいう小学生の時に作った作品から始まり、番号がついているものだけでも50曲くらいあるわけで、ベートーヴェンの9曲なんてたいしたことはない(もっとも1曲の重さが違いますが)。もちろん上には上で、交響曲の父と云われるハイドンは100曲を超えてますから、さしずめクラシック界はお化け屋敷の如しです。

モーツァルトの交響曲は後期のものが有名で、このあたりは主立った指揮者ならたいてい録音されているので、普通に名盤を探すとなるとだいたい決まっているようです。しかし、全集となるとさすがにそうはいきません。

モーツァルト交響曲全集としては、大オーケストラを使い切ったベーム&ベルリンフィルが元祖みたいなもので今でも名盤とされているようです。そしてモーツァルトの時代の実際の音に少しでも近い演奏を心がけた代表としてはピノック&イングリッシュコンサートがあり、どちらも想像しただけでも相当音が違うだろうと思わせます。

実は、すでにひとつ全集をもっているんですけど、これ安いだけが売りといわれているアリゴーニ盤です。HMVでなんと10枚組1800円という激安価格で有名なんですけど、確かにそれなりにきびきびした演奏で楽しめるのです。

しかし、何となく楽譜をなぞっていくことが目的であるような感じで、BGMとしては全く問題はない物の本気で聴く気になれません。まぁ、値段が値段なのでそのせいもあるかもしれません。

そこで、かねてからもう1セットと思っていたわけですが、ピアノ蒐集がちょっとおちついたので本気で探してみました。ベーム、ピノック以外では内田光子のピアノ協奏曲全集に付き合って評判だったテイト&イギリス室内も候補にあがったのですが、結局ホグウッド&エンシェット室内管弦楽に決定しました。

ベームは嫌いではないのですが、小学生の頃にじつは最初に買ったベートーヴェンの第9がベームだったので、その印象から抜けきれず、どうしてもモーツァルトと結びつかないのです。

ピノックはバッハの小気味の良い演奏を持っていますが、モーツァルトの交響曲にチェンバロ導入というのがどうしてもひっかかる。そりゃ時代考証的には正しいのでしょうが、自分は18世紀の人間ではありませんから、現代の耳で楽しみたいという気持ちがどこかにあります。


テイトも悪くはなさそうですが、これっていうポイントが見つけられませんでした。

ホグウッドは学者肌の音楽家で、モーツァルトの交響曲を研究し尽くして、当時の実態を再現することに力をいれたということで、とちらかというと古楽的な演奏だろうと想像していました。


でも、なにしろ通常交響曲としては扱われていなかったものも含めて70曲近くを録音した、まさにモーツァルトの交響曲全集の規範となる大全集といえる金字塔のようなものなのです。

それじゃHMVのポイントも貯まってきたし、年末セールでポイント3倍の今がチャンスとばかりにCD19枚組12390円に掛けることにしました。

さて、もちろんまだすべてを聴いてはいませんが、取りあえずの印象としてはそれほど古楽臭くないというところでしょうか。1曲1曲の丁寧な考え抜かれた風の演奏は大変交換が持てる感じです。自分はモーツァルトに求める物は、やはり爽快感ですが、十分に期待に応えてくれそうです。

これから年末年始にかけては、しっかりと聞き込んでみたいと思います。

評論家利用法 ~ クラシックの場合

世の中には評論家と呼ばれる仕事があります。言ってみれば、他人のしたことに、あーだ、こーだと言ってお金がもらえるんだから、けっこういい商売・・・ではなく、大変だと思うんですよね。

厳密に評論するためには、単に良否だけでなく、その理由も客観的に述べるだけの知識が必要なわけで、そのためには相当な勉強が必要ですからね。

そういうところで、最近のテレビのワイドショーに必ずといっていいほど、座っているのがコメンテーター。こっちは、どちらかというと、好き勝手に自分の意見を言っているだけで、その言葉に対しての責任なんて感じていないんではないでしょうか。

でもって、クラシック音楽の話になるんですが、当然歴史のある文化ですから、評論家諸氏がわんさかいるわけです。格式ってなものも、けっこう重んじられている世界のようですから、いろいろ大変そうです。

自分の場合は、あくまでもミュージシャンではありませんから、聴くだけの立場からいろいろな評論を参考にしたりします。いろいろ見ていると、だいたいY氏とU氏という評論の重鎮がいらっしゃる。この方々が、これだって云うと、全体の流れが決まってしまうという力をお持ちのようです。

反対に、自分がいつも通販で利用しているHMVのユーザーレヴューというのが、素人評論家というかどちらかというとコメンテーター的な意見がいろいろ載っていて大変参考になる。

HMVのユーザーレヴューの多い物は、取りあえず選択する価値がたいていありそうです。たいてい多い物は好き嫌いの両方の意見が載っていて、読んでいても面白い。でも、どっちの意見も一つも載っていない物は、購入するにはちょっと心配ですよね。

そこで、しばしば目にするのがY氏やU氏に対する批判的な論調です。でも、結局音楽の好みは感性の問題ですから、意見が分かれて当たり前。

自分の気に入った音楽を批判されれば面白くないし、推薦された物を購入したらまったくつまらないということだってあります。ですから、あくまでも参考にするだけで、後は自分の基準で選んでいきたいと思うわけです。

では、自分の基準は何かというと、自分にとって聴いていて楽しい(心休まる、わくわくするなど)もの、多くの人が購入しているもの、できる限り安い物、自分のお気に入りの演奏家のものといったところでしょうか。

例えばグレン・グールドという有名なピアニストの場合、Y氏は大変惚れ込んでいるようですが、U氏は極端に嫌っていて無視に近い。この辺は音楽を聴くことに対する柔軟性の問題のようにも思えますが、むしろU氏の無視というのも意見がはっきりしていて面白い。

ところが自分にとっては、グールドの演奏は大変痛快で聴いていてとても楽しいわけです。これは、音楽がグールドのものになっているからだと思うんですよね。

クラシックというのは楽譜通りに弾くことを至上主義にしたら、コンピュータの打ち込みで十分なわけで、アーティストの個性をどれだけ出しているかが勝負だし、そうでないと文化としては化石と化してしまいます。その個性が聴く側の感性とどれだけマッチするかが大事なんでしょう。

2008年12月22日月曜日

enya / and Winter Came ...

いよいよ近づいてきましたクリスマスイブ。若い恋人同士は、いろいろ楽しいことを考えているでしょうし、こどもたちは大きな靴下を探して大わらわのことと思います。

昨年はクリスマスソング勝手にBEST10を考えてみましたが、今年はまさにクリスマスに聴くならこれ、というアルバムが出ています。

enya新譜です。前のAmantalineから2年。クリスマス用のミニアルバムがありましたが、どうせならもう少しその企画をふくらませようということで作り始めたようです。

enyaの透き通ったボイスは、べつにクリスマスを意識した曲でなくても、十分に静かに雪が降り積もる光景が浮かんできますから、まさに絶好のアルバムといえるでしょう。

でもどんな季節でも、これほど気持ちを落ち着けられる音楽というのはそうそうありません。内容的には前作が出色の出来だったので、やや落ちる感じはありますが、あくまでenyaという超ハイクオリティの中での話し。

さぁ、今からすぐに買いに行けばイブの夜には十分間に合いますよ。

2008年12月21日日曜日

かにの玉子入りふかのひれ

東京です。原宿です。表参道です。明治神宮に近い、原宿駅から出て歩道橋を渡った反対側に、南国酒家という中華料理店があります。

いつからあるんだか・・・少なくとも自分が物心ついたときからありますので、40年間は経っているんじゃないかと思うんですよね。って、HPを調べたら昭和36年創業だそうです。

この表参道にあるのが本店で、近くだと渋谷の駅の近くにも支店がありました。今では、あちこちに20店舗ほどあるようですが、自分の現在のテリトリーで一番近いのは港北東急SCの食堂街

中華街のようなところを別にすれば、首都圏で一番有名な中華料理店かもしれませんね。リウマチセンターに常勤の時も、しばしば会合に使いました。

さて、創業当時は亡くなった父がお気に入りで、年に数回連れて行ってもらえたのでした。それがこれ、フカヒレのスープが目的なんです。

なんて言えばいいんでしょうか、とにかく美味しすぎる。もう、美味しすぎると表現が思いつかない、という感じです。これを食べずに死んでいく人は、世の中のグルメ的不幸の極みと言っても過言ではありません。

創業以来、料理長はもちろん変わっているのですが、店としてもこの味は断固守り抜いているそうです。

大きな銀製の器に入れてテーブルまで持ってきて、客の人数分に取り分けてくれます。中には元の器をスプーンでかき取る客もいるそうです。

蟹肉と蟹味噌の風味にフカヒレの食感が絶妙のハーモニーを奏でるのですが、一人分はわずかに湯呑み一杯分くらいで、4~5人分で3000円くらいします。一番安いコースメニューにはついてこないんです。他はどうでもいいから、これだけは食べるという感じです。

渋谷店に行った時、注文したらまったく味がちがってがっかりしたことを覚えています。もちろん、港北東急SC店にもありません(メニューには同じ名前があるようですが、味が違う)。

まさに、原宿本店のみの伝統メニュー。そういう意味で、自分にとっては本店以外は南国酒家ではない、とまで断言できてしまいます。

あ~、また食べに行きたい!!

リウマチ治療は共同作業

関節リウマチという病気は、日本では70万人の患者さんがいると言われています。この数を多いとみるか、少ないとみるかはいろいろな考えがあるでしょう。

風邪をひく方は大勢いますが、基本的には一過性のものですから、治癒ということが起きます。ですから、患者さんの数が多くて、延べ人数はすごいことになっても問題としては大きくありません。

しかし、関節リウマチは現在までのところ、発症したら一生ものの病気です。つまり、一部には自然に病気が消えたとしか思えないような場合も無くはありませんが、基本的には治らない病気、不治の病という扱いになるわけです。

ガンのような病気も不治の病という扱いをされますが、一番の問題は死に直結して寿命が明らかに短縮することにあるわけです。

ところが関節リウマチは、病気そのものは直接的に寿命を縮めることはありません(ただし、一部の合併症などの併発や、薬の副作用などの問題で寿命が短縮する傾向はあります)。

これは、別の見方をすれば、しだいに関節の破壊を起こすことによって患者さんは死ぬまで、進行する機能障害に悩まされるということですし、またガンに比べて発症する年齢が一般的には若いことも考慮すれば、より社会的な損失の大きい病気と言っても良いかもしれません。

そう言う意味で、これを診断・治療していく医者の責任というものは重大です。そして、長期にわたって同じ患者さんと接していくわけですから、そこには医者と患者の共同作業という色彩も加わってくるのです。

どんなに良い薬ができても、医者はそれを正しく使うことが必要ですし、患者さんも副作用を理解して、正しく服用することが不可欠なのです。

数ある医薬品の中で、関節リウマチ薬の副作用のニュースはけして少なくはありません。多少、政治的な配慮が感じられるところもありますが、現実に問題になるような副作用のほとんどは、医者の使い方の間違いか、患者さんの服用の誤りによるものが多いことは間違いありません。

一般的には、自分の関節に対してアレルギーを起こしているような病気ですから、そのような不必要な免疫反応を押さえ込む薬が使われるわけです。そのため、本来必要な範囲の免疫反応、つまり細菌やウィルスに対抗する力も減っていることを認識しておきたいものです。

もちろん、あまり神経質になることはありませんが、冬の寒い時期になってくるとマスクやうがいといった風邪に対する基本的な予防策は是非実行してもらいたいと思います。

治らない病気というように考えると、出口の無い迷路に入り込んでしまったかのようですが、医者と患者の協力によって、迷路をまっすぐな道に直すことはできるのです。また、最近の薬の進歩はめざましく、とにかく迷路から外に出ることも可能になってきています。

ですから、できるだけ日常生活を小さくせず、患者さんには今まで通りの生活を維持していく努力を継続してもらいたいと考えています。そのためのお手伝いができれば、医者としてもリウマチ診療を続けていく上での一番の喜びになると思います。

2008年12月20日土曜日

OMOTESANDO


年末の原宿・表参道です。昔は地味な道でした。昔の安保闘争で石畳の参道がはがされ、投石につかわれました。

モダンなストリートに変わって、このシーズンになると街路樹にイルミネーション。しかし、木が焼けるため中止になり、今はこんな感じでした。

年末も押し迫って、もうちょっと賑やかでもいいかなぁと思います。

まぁ、おじさんにはどっちでもいいんですけどね。

ブログの書き方

いゃ、そんな大袈裟な話ではないんですけどね。まぁ、このブログの目標は、最低限毎日書くことなんで、いろいろ工夫が必要になるわけです。

一番はネタ。そりゃ、そんなにみんなを、おっと言わせるような話なんて、そうそう転がっていませんよ。時には書くことがなくてね、ほんとど~しよぉ~、って時もあります。

じゃ、毎日書かなければいいじゃん、と思うわけです。てもね、クリニックの広告的な意味合いがある以上、読む人が増えないと困る。

毎日書けば、誰かが読みに来てくれるけど、時々しか書かないと固定で見てくれる人は増えませんよね。そうすると、そのうち何となくやめちゃうことになります。

それと、毎日書くことは、現在の自分に課した一種の仕事ですから。これで自分のテンションを保つことに役に立っているんですよね。結局ネタ探しに話は尽きると言うことです。

最近ラジオを朝聞くんですが、テレビより話を集中して聞くので、今日はこれだと思うような話題がしばしばあります。ところが、夜になってさぁ書こうと思うと思い出せないんですよね。あー、なんだっけなぁ。せっかく面白い話だったのになぁ、と思うことはしばしば。年を取るとなかなか記憶保持が困難になりますなぁ。

で、結局う~んとうなって、今日は短めでゴメンとなってしまうわけです。ご飯ネタは最初の1年までは随分と書きましたけど、さすがにそんなにレパートリーはないし。がんばって作っても、もうこれ書いちゃったじゃん、ということが多くなってしまいました。

さて、毎日書くにもちろん時間が必要。とはいっても、どうしても時間が無いときもあります。そんなときはどうするかというと、一番簡単なのは先に書いておく。

公開する時間を指定できるので、それなりの時間になったら自動的に公開するわけです。月に数回はこの手を使って、何とかしのいでいます。

でも、遠出をするとこれもなかなかつらい。そう何個もネタを前倒しできるなら、そもそも苦労はしません。そこで登場するのが携帯電話を使ったアップロード。写真を撮って、ちょっと文章をつければそれなりになりますから、いざというときはこれでいきます。まぁ、もっとも大した話は載せられませんけどね。

そんなわけで、ここまで何とか途切れず続いているわけですが、これからも飽きずに読んで下さい。

2008年12月19日金曜日

Let's 医師会 12月

今夜は、毎月の医師会理事会でした。いつものように、いろいろ喧々諤々の報告や議論がありましたが、今回の目玉の一つが公益法人制度。

法人制度改革の法律が施行されて、医師会でも一般法人になるのか、公益法人になるのか選択をせねばなりません。ほっておくと5年後には資産を没収されてしまうそうです。

簡単に言うと、公益法人は、人のためになる組織で、名誉はあるけど金儲けはできません。一般法人なら、利益を上げられますが名誉はありません。

理想論で考えると、医師会が何のための組織かということを考えなければならないということでしょうか。

医師会員のための組織だとするなら、一般法人としての選択が正しいように思います。地域医療に貢献していくための組織なら、公益法人でしょう。

実際は、そんなにクリアカットにはいかないから議論が必要です。医師会とは、加入した医師にさまざまな情報を提供し、団結して医師の仕事を円滑に進めることが本来の目的であるはずです。実際に行っていることは、行政と協力しての地域医療であることが多い。

医師会員にはそれぞれの立場や考え方がありますから、なかなか統一した見解に達することは大変だと思います。しかし、医師会を退会しない限り、一般か公益かのどちらかを選択しなければならず、中間はありません。

自分は一般法人でいいと、現時点では考えています。少なくとも設立母体は個人の集合であり、任意団体である以上、会員それそぞれに対する利益が基本であることは、ごく自然なことだと思います。

一般法人でも「公益性」のある仕事はできるわけですし、公益法人は税制上の利点はあるようですがいろいろな制約が付いてきます。

まぁ、まだまだ時間はあるようですから、あわてず議論を重ねていければいいんでしょうね。

2008年12月18日木曜日

亜沙郎のDr.M訪問

本日はあざみ野棒屋先生と一緒に、Dr.Mのクリニック見学をしてまいりました。忙しいところで少ない休み時間をさいていただいてありがとうございました。また、噂のDr.Fとも対面させていただきました。いつもブログから、Dr.Mとの信頼関係の深さは読み取れていましたが、実際にお二人の絶妙なキャッチボールは、さすがに学生時代からの何でもわかっている間柄で、付入る隙がありません。

それから、何の手土産無しに押しかけて嫌な顔もせずに出迎えていただいた奥様、本当にありがとうございました。

それではDr.Mのクリニックのレポートを始めましょう。

Dr.Mのクリニックは、1日に200人の患者さんが来院する、地域で最も繁盛しているクリニックです。開業3年の自分としては、何とかその秘密を盗んで帰らなければ、という思いでお邪魔したのです。

まず、入って意外だったのは、それほど広くは無いということです。これは、逆にスタッフの目が全体に行き届きやすいというメリットがありそうです。うちは、広いのが自慢でしたが、確かに患者さんの流れが必ずしもいいとはいえません。

次に気がついたのは、アロマの漂う待合室。クリニックの特徴などを次々と掲示するテレビ。いろいろなパンフレット類、美容関連の販売品などがたくさん並べてあります。さらに、とても人工とは思えない水槽の中を泳ぐクラゲの飾り。レンタルで手間の掛からない熱帯魚の水槽。

つまり、待っている患者さんにとって、待っている時間に楽しむ、あるいは時間を無駄にしないための工夫がいろいろ凝らしてあるんですね。自分はシンプルがいいと思って、かなり飾りは簡素。でも、確かに患者さんにとってはつまらない空間になっているかもしれません。

診察室なども大勢の患者さんに対応するために、合理的に診療をする工夫がいろいろありました。一番は、書記がいることです。アメリカの医者や、日本では大学病院の偉い教授なら珍しくはありませんが、こういう診療と直接関係の無いことはコストがかかっても、それを回収する手段が日本の保険診療にはありません。

しかし、カルテを書きながらの診療というのは大変時間がかかる。ましてや、電子カルテになってからますます診療時間を圧迫しているのです。書記がいるというのは、最も確実な解決策の一つでしょう。さて、そのような通常の診療スペースの奥に秘密の扉、Dr.Mのクリニックのある意味心臓部に通じるドアがあります。ここからは 「きれいなママでいる」ためのメディカルエステ、Salon M'sです。

もともと自宅スペースであったところを改装したそうですが、そこが「エステ」のちょっと怪しげな雰囲気を払拭している理由でしょうか。2階にあがると、またもやゆったりとしてくつろぎの空間が用意してあります。

美容のためのさまざまな機器についてはDr.Mのブログで紹介しているので、素人の自分が口を挟む余地はありませんが、とにかくいろいろあり過ぎて設備投資を回収するだけでも大変そうです。やはり、好きでないとできないことですね。

というわけで、是非受診したいという方、「きれいなママでいたい」方、「元気なパパでいたい」方オフィシャル・ホームページの方をご覧ください。

2008年12月17日水曜日

ブロ友忘年会


再三書いていることですが、横浜市都筑区で毎日ブログをこうしてし続けている変人、4人組。あざみ野棒屋先生Dr.FlickerDr.M、そして自分です。

今夜はそのブロ友の忘年会でした。いつになく、公表できないような話も続出でしたが、日々自分のできることや特徴を生かした努力をしているのは同じ。ブログも毎日書く苦労話もいろいろあり、そんな四方山話で盛り上がりました。

もちろん医師会としていろいろ協力していく仲間であることはもちろんですが、また別の関連で腹から話ができる友人ができたことは開業してからの大きな成果の一つです。

開業医は個人事業主であり、それぞれがライバル関係にあるわけですが、だからといって一人だけではできることは限られています。信頼できる仲間を見つけて、しっかりと連携していけることが大変重要なことですよね。

これからも、都筑区4奇人として、よろしくお願いします。

2008年12月16日火曜日

年の瀬

年末も深まってきましたねぇ。患者さんを送り出すときの挨拶も、それではよいお年を黒沢年男とか、次回は唐沢年明けですなどというような・・・って言うわけないですけど。

だって、あと2週間ちょっとですからね、世間では来年の話に花盛り。9月には5連休があるそうですよ。

ちょっと、日本人休みすぎでしょう。昔は、平日は仕事は休めず、土曜日に病院に来る人がとても多かったですけど、最近は平日でも休める人が多いですね。その上、そんなに連休もらってどうすんの?というのは、医者のひがみかも。

大学にいるときは1週間休むことができましたが、一般病院や、ましてや開業してからは。なかなか休めるもんじゃないんですよね。まぁ、それはいいとして、年末は皆さんどうします?

うちは31日の午前中までクリニックを開けている予定です。なんでかというと、年末は28日は日曜日ですし、来年の年始は必然的に4日までは休まざるをえないので、年始は5日からということになります。

となると丸々1週間くらい休んでしまうのは怪我の患者さんのいる整形外科では、ちょっと休みすぎなんですよね。病院でも、1週間休みになる場合は中に2日くらい当番で処置をする日を決めたもんです。

まぁ、休んでもお金を使うだけですから、クリニックを開けていたほうがいいか、なんて思ってしまうわけです。

それにいろいろ不景気で職を失う方のニュースなどが聞けるこのごろですから、仕事があるということは嬉しいことと思わないといけません。

2008年12月15日月曜日

Black Coffee

初めて「コーヒー」なるものを口にしたのは、小学校の給食で出てきたコーヒー牛乳ではないかと思います。

その次は、ライネス・コーヒーキャンディ。CMソングは誰でも知っていました。♪本場のコーヒーの味、ラララ、ライオネス・コーヒーキャンディ、キャンディ!

でもって、父親がコーヒー好きだったのであります。アルコールランプでことこととたてるサイホンがあって、嬉しそうに作っては飲んでいました。

そのうちペーパードリップになってしまいましが、一回だしたあとの出し殻でさらに「アメリカンだぁ」と言いながら、2杯目を飲んでいたんですよね。薄けりゃいいってもんじゃないわけですが、とにかく好きだったのはまちがいありません。

おかげで、コーヒー好きが移ってしまいました。大学で2週間の期末試験期間にイトーヨーカドーのインスタントで400gを消費していました。豆を挽いて飲むのには憧れますが、あんまりしょっちゅう飲むのでめんどくさい。

モンカフェみたいなのは、一度に大量に作るには豆が少ない。けっきょく、ペーパードリップが一番いいわけです。

豆は、キリマンだぁ、モカだぁ、いやコスタリカ、やっぱりブルマンなどといっても、そんなに違いがわかるわけではないので、実際のところコロンビア主体のブレンドで十分に満足なのです。朝は最低2杯、昼に1杯、夜も以前は必ず飲んでいましたね。

開業してお金がなくなったので、それ以来インスタントが復活しました。改めてインスタントを飲んでみると、これもなかなかバカにできません。

ネスカェのスプレー式のレギュラーもわりといけます。フリーズドライ式のゴールドブレンドは基本。ブレンディは粉っぽい。でも、一番のお気に入りはマキシムです。これは美味しい。もう、あまりこだわりはなくなったので、これでいいかなぁと思ってしまいます。

どんな形でもコーヒーを飲むときはブラック。これは、大学に入ったときからです。大学に入って最初のオリエンテーションで、当時の医学部長先生の話がありました。医者になるのだから、健康のために砂糖の取りすぎはやめましょうみたいな話があったんです。

それまでは、コーヒーといえば、砂糖とミルクはつき物だと思っていました。じゃあ試してみようということで、ブラックに挑戦した所、これがOKだったわけです。ついでに紅茶もストレートにしてみると、何もいれなくても美味しいことに気がつきました。

コーヒーはブラックに限ります。インスタントならマキシム。これで、生きていけます。

2008年12月14日日曜日

正しい休日の過ごし方

今月の頭から、我が家のPlaystation3でゲームディスクが突然読み込めなくなるという、こどもらにとっても身も心も引き裂かれるような事件が発生していました。

親からすればどうでもいいわけですし、まぁこれを機会に気持ちを入れ替えて勉強に精を出してもらえればというところで、内心しめしめと思っていたわけです。

ちょうど期末試験もありますし、なおさら好都合。おっと、もちろん、わざと仕組んだわけではありませんよ。誤解しないように。

さて、今日は1ヶ月ぶりくらいに休める日曜日。かつ、今年最後の休日なのでありました。ところが次男が朝6時にサッカーの試合で出かけるというので、5時起床です。ところが、外はザーザー降りの天気。当然試合は中止。

次男はさっさと二度寝をきめこんでしまいましたが、こちらは一度起きると、もう一度というのができない性分。じゃぁ、というわけでPS3にディスククリーナを入れてみたり、いろいろいじって考えた。

その結果、どうも機械的な故障とは思えないので、それから午前中一杯かかって中身の整理。ダウンロードしたゲームも、すっぱりあきらめて削除。できる限りのデータのバックアップを取ります。これが大仕事。だって今時FATシステムしか使えない(わかる人にはわかる)。外付けHDDを初期化したり、USBメモリーを使ってみたりと大変でした。

そして、午後はいよいよ本体の初期化。こっちは、清水から飛び降りるような決意で初期化の最後のスイッチを入れるわけですが、これがなんともあっさり終了。えっ、もう終わったの、という感じです。さて、それでどうなったかというと、残念なことに完全復活。

結局、内臓HDDが一杯で、ゲームディスクからの本体への一部のデータコピーができなくなっていたことが原因ではないかと思います。それから、バックアップしていたセーブデータを書き戻し、インターネットへのアカウントなどを復活させました。

そしたら、一度ダウンロードしたゲームなどは記録があって、また無料でダウンロードができるようで、だったらもっと気楽に削除しておけばよかったと思う次第でした。

というわけで、外は暗くなり、休日も何してたんだかわからんで終わってしまいそうです。

2008年12月13日土曜日

クリニックの誕生会

今日は、診療終了後、スタッフに集まってもらいミーティングを行いました。

と、いうのも、9月に新しいスタッフが3人増えてちょうど3ヶ月。いろいろ、ごたごたしましたが、皆さん仕事にも慣れてきて、だいぶ落ち着いたということで、仕事の流れの問題点などの意見交換が必要になりました。

一番の問題は「患者さんをいかに待たせないか」ということです。患者数が少なく、待たせることは少ないクリニックではありますが、時間帯によっては込み合うこともあります。また、整形外科では診察室とリハビリ室を患者さんが行ったりきたりするので、時々どこかで忘れてしまうことがおきるのです。

もちろん、院長である自分が一生懸命耳を研ぎ澄ましていれば、かなりの部分はなんとかなるのですが、一度診察室で話し始めると、なかなか途中で気が回らなくなります。

さて、お堅い話もありますが、なかなか全員が揃うことが少ないスタッフの顔見せという意味合いもありますので、いつものスグーリのケーキを用意しました。

今回はティラミスです。ちょうど、今月でクリニックの3周年ということもあり、クリニックの誕生日会のような感じでした。

最後に院長からの「うちは患者さんがいれば、昼休みでも診療時間外でも可能な限り診療を行っていきたいと思います」という話で終了しました。

でもって、皆さん帰っていった直後に電話です。「のこぎりで手の怪我をしてしまった」とのことで、まるで「言っていたことは本当か」と試されているようなタイミングです。

まぁ、今日はバイトはありませんので、「どうぞ、来てください」と返事して、もう一仕事してしまいました。

2008年12月12日金曜日

今年の漢字

「漢字の日」にちなんで日本漢字能力検定協会が12日に発表した「今年の漢字」は「変」だったそうですよ。

変化、変革、変人など、オバマもChangeですからね。確かに今年を象徴する漢字のひとつであることは間違いありません。

でも、今朝のラジオでアンケートの結果で言われていたのは、「落」とか「減」などのよりNegative Imageの強いものでした。

毎年こういう企画が年末になると発表されますが、なかなか楽しいことが話題になることはないようです。楽しい事、嬉しい事は個人差がありますけど、不満の元はけっこう共通だったりします。

いいことはあまり話題にならないけど、嫌なことはすぐに話題になるもんです。

あなたにとっては、今年を漢字一文字で表したら何ですか?

自分の場合は、「耐」かもしれませんが、これだとnegativeですから、やめときましょう。「翔」とか「信」なんていうのはかっこいいのですが、そこまで胸をはっていられません。

「進」とか「伸」とか、まだまだ先があるイメージのほうがあっているかもしれませんね。

2008年12月11日木曜日

長ぁ~いお付き合い

神宮外苑の銀杏並木は、どんどん黄色の葉が風で舞い、歩道は黄色に染まっていましたよ。冬化粧が急ぎ足で近づいているんですね。国立競技場はトヨタカップの準備でしっかりライトアップされていました。

と、いうわけで、今日は大学の外来日だったわけです。今日お会いした患者さんは、かれこれ6年前からのお付き合い。子供のころに発症する若年性リウマチで、大変な思いをいろいろしてきている方です。

手の腱が切れ手術、反対側が切れて手術。指の変形を治すために手術。何度も手術をしてきた関係なんですが、さすがに6年間も続いている関係の中では、お互いの成長というところも見えてきます。

リウマチという病気は、患者さんにとっては一生のものなので、長く付き合える医者を見つけられることは重要だと思うのです。まぁ、一応自分は合格なのかもしれません。

しかし、自分のほうは年を取ったなあと思うことが多く、年齢からもこの患者さんよりも早くリタイアするのは間違いありません。

自分がリタイアするときはどんな時なのかは、まだ想像できませんが、リウマチのような病気を相手にしていく以上、どこかで患者さんをたくせる信頼できる医者を考えておかないといけないのかもしれません。

今までに数千件の手術をしてきたわけですが、医者というのも一度に一人の患者さんを治すのが精一杯の仕事で、けっこう地道な仕事なのかもしれません。

2008年12月10日水曜日

通信販売

医療の現場でも、明日来るアスクルは大変重宝しています。

必ず翌日までに配達するというのは、相当な在庫を準備していなければならないので、ものすごいエネルギーがいるんでしょうね。

アスクルは主に事務用品が中心ですが、医療用品のアスクルもあるんで、いざというときには結構頼りになります。

医療品の場合、急に必要になることもあるのですが、いつもの問屋さんではけっこう時間が掛かることが多い。値段も、比較的リーズナブル。価格破壊とまではいかないけれど、なかなか頼りになることは間違いありません。

今朝、いりょう品の通信販売が普及してきましたという話を、ラジオでやっていました。

簡単に注文できる。うんうん、そうです。
数も自由に選べます。その通り。
色も選べます。あんまり必要ないけどね。
実物を見なくても大丈夫。できれは見たいとはおもいますが。

サイズもS・M・Lから選択可能・・・って衣料品の話かい!!

2008年12月9日火曜日

Wilhelm Kempff / Schubert Complete Piano Sonatas

ピアノの旧約聖書といえばJ.S.BACHの平均律クラーヴィア、そして新約聖書といえばBeethovenの32のソナタと相場はきまっているわけです。

これらの演奏は山ほどCDが出ていますので、選び放題の聴き放題。

それに比べて、シューベルトはピアノソナタの数ではベートーヴェンにはかなわぬものの、モーツァルトを超える数を誇っています。にもかかわらず、全集となるとほんとんどありません。これは、20世紀なかばまであまり評価されていなかったということがあるようです。

ところが、1965年から1969年にかけて録音された、このケンプの全集によって日の目を見るようになったということです。

そういう意味で、この全集は大変価値がありますし、ケンプの演奏そりものも素晴らしい。ケンプはテクニックの面で弱いという批評がしばしば見受けられますが、ピアノを弾けない自分にはそのあたりはわかりません。

しかし、ベートーヴェンにしても、このシューベルトにしても、歌心というものを感じる演奏なのです。気負いが少なく、音楽のあるがままに奏者の気持ちがにじみでるような演奏とも言えます。

シューベルトは多くの歌曲の作曲をしていることからも、天性のメロディメーカーで、音符の流れに無理がありません。その分、奏者は自分の感性を出しやすいかもしれません。

2008年12月8日月曜日

避けられない仕事

医者の大事な仕事のひとつに、人の死に立ち会うということがあります。まぁ、もっとも整形外科なんていうのは、患者さんが亡くなることの少ない科なので、比較的臨終の場とは無縁であることが多いのです。

それでも、今までに何度かそういう場面にでくわしていますし、特に最近はいわゆる老人病院で当直バイトをせっせとしている関係で、どうもそういう仕事が増えてしまいました。

昔は、何とか延命して欲しいという家族の希望が多かったので、心配蘇生術を行うことが基本でした。今は、高齢者では無理に延命しないという考えが一般化しましたし、また脳死という考え方も普及して心臓が止まることが死ではないということも知られるようになって、だいぶ臨終の光景も変わってきたように思います。

昔の流儀で、医者はまず聴診器を使って、心臓の音と呼吸音がしないことを確認します。続いて、目を開いてライトをさっと当てて瞳孔反射というものをチェックします。脳が生きていれば、ライトによって瞳孔が縮むのを確認するわけです。

この3つを確かめられれば、患者さんは死んでいるということになり、「ご臨終です。ご愁傷様でした」と家族に宣告をすることになるのです。でも、今時たいてい心電図などのモニターがあるわけですから、心拍がないことはすぐにわかりますので、前半は形式的なものと言わざるをえません。

このモニターがくせものです。ご臨終です、と言った後に、心電図にピョコっと波形が出たりすることがあります。また、反射として横隔膜が動いて呼吸をしたように見えることもあるんです。こういうことがあると、家族は一瞬びっくりして、医者の判断を疑う事になりかねません。

たぶん、医者ならたいていそういう目に一度や二度はあっているんじゃないでしょうか。そこで、決まり台詞を言った後は、モニターの電源をすぐに切って、ご家族には速やかに一度退室していただきたいと思うわけです。

家族の反応も様々で、淡々としている家族、みんなで泣き出す家族などいろいろ。自分は、ふだん主治医として関係しているわけではないのですが、何で病気が良くならなかったのか説明しろと詰め寄られたこともあります。でも、できるだけ家族が納得した形で幕を引くのが役目ですから、可能な限り説明させていただくわけです。

何にしても、医者としては避けて通れない仕事の一つですが、できることならやりたくない仕事であるというのも本音かもしれません。

2008年12月7日日曜日

Tal & Groethuysen / Schubert piano for 4 hands

クラシックピアノの世界には、「連弾」というジャンルがあるんですね。一口に連弾と言っても、4 handsという一台のピアノに二人が並んで座って低音部と高音部を分け合って演奏する物と、piano duetという2台のピアノでアンサンブルとして演奏するものとがあるわけです。

一人でなら、自分の気分で早くしたり遅くしたり、あるいは強く弾いたり弱く弾いたりという具合にいろいろな演奏を行うことができます。しかし、二人だとそんなに好き勝手に演奏することはできません。

楽器が違う場合は、お互いのひらめきをぶつけ合うこともできますが、同じ楽器であり、しかも独奏楽器でありかつ伴奏楽器でもあるピアノの場合は、ちょっと間違うと不協和音大会になってしまいます。

そういう制約をつまらないと考えるか、あるいは逆に楽しむかはいろいろ。主立った作曲家は、たいてい何曲かの「4手のピアノのための・・・」あるいは「2台のピアノのための・・・」という題名の曲を作っています。

おそらく、多いのがモーツァルトとシューベルト。あとはドヴォルザーク、ブラームス、ラフマニノフ、サンサーンス、ラヴェルあたりが有名でしょうか。

タール&グロートホイゼンは1987年にCDデヴューした、常設のピアノデュオですが、CDはSONYから出ているものの、あまりSONYが宣伝してくれないのかあまり知られていません。

しかし、二人で演奏する制約をとことん研究して、新しい感覚でかなり突っ込んだ演奏をすることで有名だそうで、 好きな人にはたまらないチームだそうです。

2002年に3セットに分かれて順次制作してきたシューベルトのアルバムのボックスが発売されていました。最近、ケースのセンスにも惹かれてたまたま目にとまったものですから、手に入れました。

正直言ってそれほど期待していなかったのですが、聴いてびっくり。普通のピアノ独奏よりも音の厚みが出るのは当然ですが、二人で演奏しているとは思えないくらい二人の指の運びがぴったりです。

ラベック姉妹なども常設デュオとして有名ですが、こちらは演奏者が二人いることを楽しむ演奏で、むしろお互いが相手を牽制しているようなところがあると思います。

タール&グロートホイゼンはお互いが一体となって、強力な音の壁を作って聴く者にせまってくるようです。演奏の流れも自然で、違和感がありません。シューベルトの美しい音の連鎖が途切れることなく、伝わってくるところはなかなかたいしたものじゃありませんか。

アルゲリッチは最初は独奏をよく行っていましたが、しだいにピアノ連弾ものが多くなりましたが、ピアニストの真の楽しみの一つが連弾にあることの実証なのかもしれませんね。

なんとなく現代史

まぁ、自分はただの医者ですから、政治学者でもないし、経済学者でもありません。むかぁ~し、ちょっと勉強しただけなんですけどね、もしかしたら違うかもしれませんから、その時は是非教えてもらいたいと思っているんですけどね。

って、何が言いたいかというと、資本主義っていうのは、簡単に言っちゃえば、お金をかければ裕福になり、がんばっている人はお金を稼げる。逆に、がんばれない人はお金が無いよってもんですよね。当然、格差社会というのは必然でありなわけです。しかし、格差は特権を生んでいきます。

一方、共産主義というのは、みんなで均等にがんばって、均等な利益を共有しようというわけですが、全体を統括する官僚に力が集中し、やはり見えないところで特権が生じてしまうわけでしょう。

20世紀になってアメリカとロシアが中心になって、世界を真っ二つに割って勢力争いをしたわけですが、その結果、まず共産主義で問題が表面化しました。

働いても働く無くても一緒という考えが増えて、生産性が低下して官僚主義が増大。ついにはソビエト連邦の崩壊となってしまったわけです。

すると、敵対勢力を失ったアメリカ資本主義は、ある意味、抑止力を失いglobalizationという表現の元で、世界を一極支配する形で20世紀末を迎えました。

そして、それまでの資本主義・共産主義社会から「植民地化」されていた経済的に弱者であった宗教的に異なるイスラム世界が、一斉に独立運動を開始します。その矛先がアメリカに向いたのが911同時テロ事件であり、その後もエスカレートする一方です。

アメリカ資本主義は、本来得られた利益をさらに生産性を増やすために使うべきであったのに、むしろネットワークが発達し実際のお金の行き来のない「株」のやり取りの増強に向かったわけです。

株価を上げることが企業の目的に変わってしまい、配当がすべて。株価が経済の善し悪しの最大の指標になってしまい、ますます実体経済とかけ離れて、一般庶民の感覚とのズレは広がる一方です。

アメリカでは企業の象徴たる自動車産業のBIG3が、ついに倒壊すれすれでいろいろなパフォーマンスでお助けを切望している。でも、本来目的であった車作りに金を使わず、魅力を失ったアメ車では、今更未来は変えられそうにありません。

戦後アメリカ資本主義のもとに国作りをした日本でも格差社会(特権社会)への様々な批判が噴出し、1億2千万総平均化(疑似共産主義化?)を目指すかのような雰囲気です。

20世紀末に共産主義が崩壊した時点で、実は資本主義も崩壊していたのではないかとも思ってしまいます。現在の世界の混乱は、まったく新しいイデオロギーの登場までの混沌の形態なのかもしれません。

なんてことを、日曜日の朝から考えてしまうというのも、どんなもんなんでしょうかね。

2008年12月6日土曜日

夜更かしはいけません

今年一番の寒気が入り込み寒くなります、という天気予報でしたが、今日は午後からは暑い暑い。

診察室は足元に電子カルテ用のパソコンなどもあり、熱気を吹き出していますから、室温は30度を超えてしまいました。

うちのクリニックは日差しが大変入るので、待合室からリハビリ室は晴れてさえいれば真冬でも暖房はいらないくらいになるのです。

とても、年末の雰囲気ではなく、クリスマスツリーが場違いなくらいの陽気でした。しかし、日が落ちるのは早くて、5時の診療終了の時にはもう外は真っ暗です。

今日は、かーさんは同窓会で朝から信州へ出かけていきました。あちらは雪が舞っていて、超寒いみたいです。

インフルエンザもだいぶ発生してきたようで、体調管理には十分に気をつけましょう。

と、いうわけで早く寝て十分に睡眠を取ることが大事なので、今日はこの辺で。

2008年12月5日金曜日

炊飯器選び

だいぶ前から、うちの炊飯器(ナショナル製)は半分こわれていました。

普通にスイッチを入れてもエラー。何回か押していると、何とかONになりますが、こりゃまずい。10年くらい使っていましたが、釜もだいぶ傷んでも米がこびりつく。

かーちゃんはヤマダ電機が近くにできたときには、一番に行って買うと鼻息荒い。そして、いよいよヤマダの新規開店の広告チラシが・・・

はっきり言って、全然安くない。なんだこれ。ヤマダの通常価格と大差ないんじゃないの。というわけで、実はとーちゃん、前々から青葉台のヤマダなどで、ちょっと下調べをしていました。インターネットでは価格.comを調べて回っていました。

う~ん、だんだんわかってきた。今時はIH炊飯ジャーが主流であるということ。しかも、圧力をかけることで、さらに美味しくなること。釜はカマド風のものが多い。しかも、ケーキのスポンジはつくれるは、そのほかの料理もいろいろできちゃう。時代の技術革新はバカになりません。

お米だけは美味しく食べたいというのは、日本人的には自然の発想なわけで、こういうところでは贅沢をすることは庶民の小さな夢なのであります。

とはいっても、そうそう金をかけるわけにもいきません。値段的にはサンヨーとか日立とかが安いけど、やはり評判のよさで象印が無難なところかと。

さて、象印の最上位機種ともなると、定価は10万円ですと。これには、さすがにびびります。ずーっと下に下がって7段圧力か3段圧力というところが定価5万円くらいになって、最安値では6割引きくらいになる。

というわけで、極め炊きシリーズのなかから、7段圧力・真空かまど釜・IHの1升炊き、定価58,800円に決定。

これがインターネットの通販で26,200円なのです。だいたい55%引きということで、贅沢気分も満たしますし、まぁ許せる出費ということです。米だけは、米だけは来週から旨い・・・・

ただし、米もいいものにしないと、だめでしょうかね。5kgで1800円くらいじゃ無理かも。これからは2200円くらいは出したほうがよいのではと思いますが、うちのこどもたちも、だいぶ小食になってきたので大丈夫そうです。

2008年12月4日木曜日

大山鳴動

いつもの朝の光景。

午前6時00分。父・長男、起床。父、ブログチェック。長男、犬の散歩。
午前6時30分。次男、起床。長男、シャワー。母、起床。父、台所洗い物。
午前6時45分。母、朝食・弁当作り。父、シャワー。次男、髪の毛ブロー。長女、起床。
午前7時00分。長男・次男、食事開始。父、コーヒー。
午前7時15分。めざましテレビで、田園都市線不通のニュース。あざみ野から押上の運行再開。

父「ということは、あざみ野から中央林間は止まっているってことじゃないか」
母「どうすんのよ。こどもたち学校いけないじゃないの」
父「東急のHP、ぜんぜん開かないよ。別のところで見ると、長津田で信号機故障だそうだ」
子「どうしよう」
父「しょうがないから、父をあざみ野でおろしたら、母はそのまま学校までこどもたちを車で送るしかないな。よし、全員急いで仕度しろ」

午前7時25分。長女見送り。他全員、ばたばた飛び出していく。

父「なんとなく、混んでいるね」
母「でも、あと少しだわ」
長男「ラジオで何か言っていない?」

午前7時45分。一行はあざみ野駅前。TBSラジオで交通情報。田園都市線は全線で運行を再開。

母「なんだ、じゃあ、降りてよ。普通じゃない」
子「降りる、降りる」

午前8時00分。クリニックに到着。

そして、結局いつものと変わらぬ朝だったのでした。
ふぅ~。何か、すっげぇ疲れた。

2008年12月3日水曜日

抱負

インフルエンザが早くも流行の兆し、というニュースを最近耳にします。だから、11月のはじめまでには予防接種をしましょうという話になるわけですが、うちも含めて大多数の医療機関の予防接種は終了し、薬問屋さんの在庫もほとんどなくなりました。

実際そういう一種の危機管理というのは、なかなか早め早めに対応することは難しい。危機感が盛り上がって、本腰を入れるというのは、インフルエンザも地震も同じかもしれません。

新型インフルエンザにしても、だいぶメディアでも取り上げられるようになったので、やっと皆が意識しだしたわけですが、実態がまだわからないので、なかなか動きが取れないというのが本音です。

まだ、大丈夫、と言っているうちに、まだ間に合うになります。でも、いきなりすぐにしないとになって、その時には時すでに遅しということは、身近なことでも山ほどあります。

自分の人生設計が最後の時までできている人はいないでしょうけど、少なくとも5年~10年くらいの展望はいつでも持っていれば、いろいろなことであわてないのかもしれません。

でも、人生山あり谷ありとも言いますから、予期せぬ出来事の連続で、そう簡単には計画通りには運ばないもの。だから、人生楽しいというのも本当でしょう。もっとも、そこんとこを突き詰めた究極の形態がニートとかフリータということになるんですかね。

クリニックを開業して3年。自分の開業の決断は正しかったのか否か、開業してからのいろいろな事についても改めて考える部分が無いわけではありません。

でも、後悔しても何も変わらないのですから、そういうことを全部ひっくるめて、これからのことに生かせればいいとポジティブに考えるようにしたいと思うわけです。

何事にも一生懸命であることが大事ですよね。

2008年12月2日火曜日

正月準備始まる

今日は、昼に裏のコーナンでトイレ掃除洗剤などを買いに行きました。すると、顔なじみの近くの老人施設のかたを見かけました。

もう、鏡餅を購入していました。いやぁ、早いですね。もう、鏡餅の用意ですか。さすがに、クリスマスという一大イベントがその前にあるので、クリスマスツリーは前倒しできても、正月飾りはそんなに早くから出せません。

でも、最近はたいていプラ容器に入っているので、いつまででも鏡餅はもちますから、早めに用意することは悪くありません。とにかく、世間はどんどん師走まっしぐらだということ。閑話休題(それはさておき)、話はいきなり次男推薦のネタ。学校の勉強で出てきた大ウケだったという話。

伊藤博文を暗殺した犯人。安重根の写真ですが・・・次男には、どうしてもナベアツにしか見えないというわけです。

歴史的な重要な事件の登場人物ですからね、そりゃないだろうと思うわけですが、まぁ、そんなことをきっかけに記憶の端に残るなら、それもまた一つの勉強の成果かもしれません。

2008年12月1日月曜日

年賀状

年賀状、どうしてますか。芋版、スタンプ、定型印刷。それとも、印刷屋さんにオーダー。自分でパソコンを使って印刷。10年前くらいまでは、年賀状といえばプリントゴッコでしたねぇ。

あれ、どうなったんでしょうか。販売元の理想科学は、今年の5月についに販売を終了したんですね。時の流れを感じます。

1977年、スターウォーズの第1作が封切られた年に売り出され、爆発的に人気が出ました。初めての家庭向けパソコンであるNEC PC-8001が登場したのは1979年、CPU Clockは4MHzです。

当然画像なんて扱えません。数字の計算と、せいぜいテキストを扱うだけですから、年賀状をつくるなんて夢のまた夢。プリンタもドットインパクトで、文字以外の印刷は想定外でした。

10年たって、やっとスキャナーというものが一般にも使えるようになりましたが、それでも白黒二値のスキャンで、誤差拡散方式で擬似的にグレースケール風に見せる、つまり昔の新聞の写真みたいなものでしたね。それでも、画像が使えるということは画期的だったんですよね。

我が家の年賀状では、その数年後に子供の写真を入れて白黒レーザープリンタを使用したのが最初だったように思います。さらに数年後には、カラーインクジェットが使えて、こどもたちがモンスターボールを持っている年賀状を作りました。このあたりからAdobe Photoshopバリバリ全開です。

しかしですね、こどもたちも小学生がいなくなると、みんな年賀状に顔を出されるのを嫌がるようになりました。となると、干支の動物とかを使っていくしかありません。あんまり面白いもんじゃないんですよね。

いまから思うと、一貫して家族の成長(老化?)を毎年お見せしていくようにしていれば面白かったかもしれませんね。

さて、来年は牛年です。そろそろ考えないとなぁ、と思いつつ、たぶん今年もクリスマスが過ぎてからあわてて作るんだろうな。