今夜は、毎月の医師会理事会でした。いつものように、いろいろ喧々諤々の報告や議論がありましたが、今回の目玉の一つが公益法人制度。
法人制度改革の法律が施行されて、医師会でも一般法人になるのか、公益法人になるのか選択をせねばなりません。ほっておくと5年後には資産を没収されてしまうそうです。
簡単に言うと、公益法人は、人のためになる組織で、名誉はあるけど金儲けはできません。一般法人なら、利益を上げられますが名誉はありません。
理想論で考えると、医師会が何のための組織かということを考えなければならないということでしょうか。
医師会員のための組織だとするなら、一般法人としての選択が正しいように思います。地域医療に貢献していくための組織なら、公益法人でしょう。
実際は、そんなにクリアカットにはいかないから議論が必要です。医師会とは、加入した医師にさまざまな情報を提供し、団結して医師の仕事を円滑に進めることが本来の目的であるはずです。実際に行っていることは、行政と協力しての地域医療であることが多い。
医師会員にはそれぞれの立場や考え方がありますから、なかなか統一した見解に達することは大変だと思います。しかし、医師会を退会しない限り、一般か公益かのどちらかを選択しなければならず、中間はありません。
自分は一般法人でいいと、現時点では考えています。少なくとも設立母体は個人の集合であり、任意団体である以上、会員それそぞれに対する利益が基本であることは、ごく自然なことだと思います。
一般法人でも「公益性」のある仕事はできるわけですし、公益法人は税制上の利点はあるようですがいろいろな制約が付いてきます。
まぁ、まだまだ時間はあるようですから、あわてず議論を重ねていければいいんでしょうね。