神宮外苑の銀杏並木は、どんどん黄色の葉が風で舞い、歩道は黄色に染まっていましたよ。冬化粧が急ぎ足で近づいているんですね。国立競技場はトヨタカップの準備でしっかりライトアップされていました。
と、いうわけで、今日は大学の外来日だったわけです。今日お会いした患者さんは、かれこれ6年前からのお付き合い。子供のころに発症する若年性リウマチで、大変な思いをいろいろしてきている方です。
手の腱が切れ手術、反対側が切れて手術。指の変形を治すために手術。何度も手術をしてきた関係なんですが、さすがに6年間も続いている関係の中では、お互いの成長というところも見えてきます。
リウマチという病気は、患者さんにとっては一生のものなので、長く付き合える医者を見つけられることは重要だと思うのです。まぁ、一応自分は合格なのかもしれません。
しかし、自分のほうは年を取ったなあと思うことが多く、年齢からもこの患者さんよりも早くリタイアするのは間違いありません。
自分がリタイアするときはどんな時なのかは、まだ想像できませんが、リウマチのような病気を相手にしていく以上、どこかで患者さんをたくせる信頼できる医者を考えておかないといけないのかもしれません。
今までに数千件の手術をしてきたわけですが、医者というのも一度に一人の患者さんを治すのが精一杯の仕事で、けっこう地道な仕事なのかもしれません。