2014年にスペシャル・ドラマで放送された「ヒガンバナ〜女たちの犯罪ファイル〜」が、連続ドラマになって帰ってきました。話はスペシャルの話のちょっと前からスタートします。
瀬川すみれ警視正(大地真央)は、女性刑事だけで構成され、女性でしかできない仕事をこなすため捜査第七課を創設しました。捜査第一課の峰岸雪乃(檀れい)は正義感が強く、上司にもずけずけ物を言うためうるさがられ、第1話の後第7課への移動を命じられてました。
捜査第七課は、各部署で厄介払いされたような女刑事が集まっていたため、根に毒を持つヒガンバナに例えられて呼ばれていました。主人公の来宮渚(堀北真希)の警察官だった父親が殺された事件が、スペシャルの最後に少しだけ小出しにされていました。連続ドラマではその事件の真相と何故来宮が特殊な「シンクロ」と呼ばれる特殊能力を持つようになったかが描かれます。
通常、こういう刑事物では一話完結で、少しずつ全体の謎が小出しにされ最終回で一挙に解決するパターンが多いのですが、すでにスペシャルで登場人物のキャラクターは説明済みということで、毎回の事件よりも全体の謎に絡んだ部分の方に時間がさかれています。
だいたい前半で来宮の父親の死の真相がわかり、後半でその死がほとんど表に出なかった警察内部の隠蔽について解明されていく構成です。
女性刑事だけというのは、やはり無理な設定という印象がします。また、人の悪意が読めてしまうという「シンクロ」も、どうしても馴染めないかなと思います。地道に捜査しても、特殊能力が出てしまうとちょっと白けてしまう。
とりあえずストーリーはまぁまぁ良く出来ていて、全体の流れ時代は悪くないので、何とか最後まで見ることはできると思いますが、スペシャルだけでもよかった・・・というと堀北ファンから怒られるかもしれませんね。