2024年5月19日日曜日

PHEVから楽 16 あおり運転対策


近年、問題となっているのが「あおり運転」ですが、これは一般には先行車に対して、「早くいけ」とか「邪魔だからどけ」という意図から車間距離を詰める行為のこと。時には蛇行運転などで、より強力にプレッシャーをかけるという場合もあります。

これが原因となった死亡事故が発生したことで、一躍注目されるようになりましたが、「あおり運転」は今に始まったことではなく、少なくとも自分が運転するようになった40年くらい前からありました。

主として高速道路で追い越し車線を走行していると、猛スピードで追い付いてきてパッシングされるという経験は誰しもあるものです(圧倒的に外車が多かった)。あおられるのは、後続車の車の性能やドライバーの性格によるところが大きいのですが、時にはあおられる側の周囲の車の流れを乱す運転に原因があることもありうる。

しかし、あおりの度を越して、幅寄せしてきたり、先行車の場合に減速したり停車するといった妨害、時には降りてきて直接的な暴力を行使する「いやがらせ運転」のケースも目立つようになると、ある程度は車を運転するときの対策を考慮せざるをえなくなっています。

まず普及してきたのがドライブ・レコーダー。衝突事故などの検証に役立つということで進行方向の映像を録画するのが一般的でしたが、「あおり運転」が注目されるようになり後方録画機能が必須になってきました。さらに車内を含めて、全方位録画が可能な機種も登場しています。

プリウスは、メーカーオプションのデジタル・インナー・ミラー(\89,100)を装着すれば、これが前後録画可能なドライブ・レコーダーとして機能します。自分の場合、ALPINEのものを後付けしたので、若干高くつきましたが純正よりも大きく画質も良いので満足度は高いと思います。

プリウスの安全装備の中にも、便利な機能がいろいろあります。側方、特に死角にいる車両を検知するブラインド・スポット・モニターはかなり前からありましたが、周囲の交通状況を知る手段として有用です。

ステアリング・スイッチの中に、レーダー・クルーズ中の車間距離設定ボタンがあるので、先行車に接近し過ぎないことも、意図しないあおりを自分がしないことにつながり安全性を高めています。

あおられる危険性をより明示的に知らせてくれるのが、後方車両接近告知機能です。一定距離以下に近づいた後方車両があると、ディスプレイに表示したり音で知らせて注意を促すだけでなく、極端に近づいた場合にはドライブ・レコーダーでの上書きされないイベント記録、時にはヘルプ・ネットに接続し警察への連絡も可能になっています。

これらがあるから安心というわけではなく、運転者が日頃からあおられない運転を心がける、そして自らあおる運転をしないことが大事なのは言うまでもありません。