8月もはおしせまってまいりました。もう1週間をきりましたよ。生徒・学生の皆さん、夏休みの宿題は大丈夫ですか。
自分も、せっせと最後の数日にたまった絵日記を書いたり、工作に励んだりしたものです。特に何を作って提出したという思い出もほとんど無いのですが、ただ一つ。これだけはというのが昆虫採集。
今でも渋谷駅から宮益坂をあがった青山通り沿いに、志賀昆虫というその道では知らぬ者のいない老舗があります。40数年くらい前の自分の少年の頃からあるわけですから、いったいどんだけの歴史があることか。
まあ、そこに行くと昆虫採集をするための道具はピンからキリまで揃うわけで、ある小学生だった夏に一式を揃えてがんばりました。
虫を捕まえるために出かけたのは、都電(路面電車)の青山車庫。青山車庫が廃止になったのは1968年なので、たぶん小学校中学年ころだったんでしょう。
都電の車庫というのは、昼間には電車が出払っていますから、こどもが遊びたい時間帯には広大な空き地と化していたのです。今ではかんがえられないのですが、入り放題、遊び放題。虫取り網を振り回して遊ぶには、十分すぎる広さでした。
蝶々、アゲハ、バッタ、カブトムシ。クワガタムシ、トンボなど、たいていの虫が採れました。標本箱にきれいに並べて宿題の自由研究として提出しました。
ただ、くやしいのはトンボの王様、オニヤンマだけはいませんでした。もっとも、今では都内で昆虫採集できるところなんてあるんでしょうか。