2007年8月3日金曜日

Claudio Arrau / Beethoven's Appassionata

うちのクリニックが他と違うところの一つにBGMがあります。どう違うかと言うと、普通は聞こえるか聞こえないか位の音量で流れるからBGMなのに、うちではしっかり聞くために音楽が流れているのです。

今日は1日中、Claudio Arrau のベトーヴェンのピアノソナタが流れていました。Arrauのピアノは男性的な響きが心地良く、特にベートーヴェンに向いていると思います。

Glenn Gouldは最も好きなピアニストですが、やはりバッハの対位法の中で輝くので、ベートーヴェンのソナタでは、消化不良の感じがしてしまいます。

Ashkenazyも好きですが、甘いタッチはむしろショパン向き

昔はクラシックのピアノなんて、誰が弾いても同じだろうと思っていました。楽譜通りに弾くんだから、誰の演奏でも一つあれば十分。でもGlenn Gouldを聞いて、ピアニストの個性について初めて気づかされました。

Gouldの代表作であるゴールドベルク変奏曲は、様々な演奏がありますが、それだけのHPがあり、これが面白い。十人十色の演奏があることは、ある意味JAZZと同じ。

あまりかまえず、気楽に聞いてみましょう。ちょっと、うるさいBGMかもしれませんが、皆さんがまんしてください。