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2007年8月12日日曜日

V.S.O.P.Quintet Live under the Sky '79

その後メンバーが変わったりしてますけど、THE V.S.O.P.Quintetと云えば、Herbie Hancock, Wayne Shorter, Ron Carter, Tony Williams そして Freddie Hubbard の5人。

分かる人はすぐわかるでしょ。そう、60年代向かうところ敵無し疾風怒涛の Miles Davis 黄金のQuintet のre-unionなのです。

もう、30年もたってしまいましたが、そもそもハンコックが昔を懐かしむ企画から生まれ、それじゃツアーもするかってんで1977年、日本のテニスの殿堂、田園コロシアムにやってきました。

この年、Live under the Skyの屋外JAZZ FESTIVAL 第1回のメインゲストだったわけです。行きましたよ。真夏のとにかく暑い日でした。Freddieはステージに上がるなり開口一番 "Hot day, today!!"と言ったのが、今でも思い出されます。

当時はマイルス様は病気療養中、まったく動向が伝わってこず死んじゃったんじゃないか、と思われていました。

75年の日本公演(Agharta & Pangea)は伝説と化し、今のようにbootlegなんてまったく無いので、生のMiles Davis Quintetの演奏なんて想像もできません。

でも、VSOPのおかげで、あのMiles空白の5年間が乗り切れたのでした。Very Special One Patternなどと悪口をいう輩もいましたが、non-vibrateのMilesに対してpassionばりばりのFreddieがとにかくよかった。哲学者のWayneも乗せられ、大盛り上がり。

ただ、その時のライブは TEMPEST IN THE COLOSSEUM というタイトルで残っているのですが、実は持ってないのです。そこで、これ。

こちらは79年豪雨の中のLive under the Sky。録音に雨の音が残っているほど。しかし、観衆の声援が熱い。プロデューサさんも気が利いていて、そういう曲間の普通ならカットされてもしょうがない部分を最大限残して、当日のドキュメントとしての価値も高めてくれました。

やはり、この5人は只者ではありませんでした。