2007年8月31日金曜日

あしたは平成19年度横浜市総合防災訓練

繰り返しますが、明日は防災訓練参加のため、診療は午後2時からです。くれぐれも、おまちがえないようにお願いいたします。

自分は都筑区医師会の防災担当理事という仕事を引き受けていますが、今回の訓練計画でも実際にいろいろ仕切ってくれているのは医師会の実務業務をしてくれている方々です。自分はクリニックの診療に手一杯で、なかなか実働している暇が作れません。実務をしている方がいて、実際の区役所との打ち合わせ会議などにも出席して、資料を作り、いろいろな手配をしてくれるので、なんとか仕事をしている風に見えているだけです。

医師会というと、昭和の武見太郎という日本医師会長が有名で、強力な政治手腕で医師の社会的立場を向上させたのでした。当時の世相ではいい面も悪い面もあったと思いますが、現在のように医療がどんどん先細りのなっていくような医療行政の時代に生きていれば、もっともっと評価される仕事をしたのではないかと思います。
自分も都筑区医師会の中では、新参者で、まだいろいろな事情がわかっていません。医師会が社会に対してどんな仕事をして、会員に対してどんなメリットを出しているのか、細かいところは知りません。会員は開業医が主体なので、個人事業所の集まりとしてライバル関係にあると同時に、大病院のような大きな力がない分を医師会と言う集団として結集することは、悪いことではないと思います。
都筑区は地下鉄新線開通、大型SC続々開業などで湧きに湧いて、医療ビル建設の噂ももの凄い勢いです。医師会の中にも新規開業をどのように受け止めていくか、いろいろな議論が出ています。確かに、半径1kmの同じ診療圏内に5つも6つも同じ科があっても、必ずしも患者さん側のメリットになるとは限らず、特に厚生労働省が考えているような、開業医は専門性をなくして総合診療科になれ、というような制度が実体化した日には、そこらじゅうにあるコンビニエンスストアと同じになってしまいます。実力が均等な医師が開業するのであれば、医師会はそれを最適に配置するために行動することは、悪いことではありません。けっきょく、自分の医師としての力を「標準(何が標準なのかという問題もありますが)」以上に保ち続ける努力が必要と言うことでしょうね。

最近は、「勤務医の過酷な勤務」という話題ばかりが先行している感じですが、私たち開業医もほとんど全員が、その過酷な勤務医を経験してきたわけで、今の勤務医が「サラリーマン化」してきていることも本質にあると考えては過激でしょうか。特に数年前から始まった新研修医制度は、サラリーマンを作っているだけで、本当の医師を育成しているものとして機能しているといえるでしょうか。5時で勤務時間修了です、といって帰ってしまう研修医なんてそれまでいませんでした。

また、いつものようにまとまりが無くなって来たので、これくらいにしましょう。こういう話題ばかり書いていると、だんだん見に来てくれる方がいなくなっちゃいそうです。