今日は土曜日。うちは開業してまだ1年7ヶ月。まだまだ患者さんが多いとはいえません。そんなんでも、暑さのきびしい日でしたが、けっこう患者さんがいらっしゃいました。しかも、けっこう楽しい患者さんが多くて、こちらも嬉しくなりました。
診察室にマイルス・ディビスやグレン・グールドの写真、ビートルズのLet It Beのシングルレコード(本物です!!)を飾り、網にかかる虫を狙う蜘蛛のように待っていると、来た、来た、「おや、先生はマイルスが好きなんですね」。待ってました。そうなんです。マイルス好きなんです。思わずヒートアップです。「Plugged Nickelもいいけど、ブートで67年のライブを聞いてください。ここで通販で買えます」などと、よけいな話題で盛り上がるのです。さらに、いつも一時代前のロックで盛り上がる患者さんとは、「あら、クラシックも聞くんですか」などといわれ、そこでまたもやひとくさりヒートアップ。以前に両手の手術をさせていただいたのですが、この方の手術レポートは抱腹絶倒です。会話部分は多少脚色されているような気がしますが、確かにそんな会話をしていることはまちがいない。自分としては、家でどうしたこうしたの話がとても参考になります。あーそうか、患者さんは病院では言わないけど、家ではこんなことが起きているんだ、というのが生の声で伝わります。
痛風の患者さんも何人かいらっしゃいました。急げば「変わりないですか。じゃ、薬を出しておきます。今日は採血しておきます」の3言でおわっちゃう可能性があるのですが、こっちが許さない。サッカーのTシャツを着ていた方とは、ちょっとだけアジアカップの欲求不満の話。別の方とは、最近の医療監査の話、などという具合です。本日の午後はクリニックに山口百恵を流していたのですが、これにくいついてくる方はいなかったのが悔やまれます。自分はばりばりの百恵ちゃん世代なので、誰か話をしようよ。今日は、この前患者さんが貸してくれたBlood Sweat & Tearsを聞くことにします。Spinning Wheelはやっぱ名曲ですよね。