たぶん、ヒッチコックという映画監督を初めて認識したのが「鳥」でした。
この映画は1963年公開ですから、その時自分はクレヨンしんちゃん。当然、見たのはテレビの洋画劇場。小学生の時です。
その頃は、月火水木金土日と毎日どこかのチャンネルで洋画劇場をやっていました。
この映画は、とにかく怖かった。日常何気ない鳥が、何の理由も説明されずに人を襲ってくる。
ヒッチコックのホラーとしては「サイコ」が有名ですが、「鳥」の方がひたすら恐怖をあおってくる感じがあって、今でもこっちの方が好きですね。
この映画は1963年公開ですから、その時自分はクレヨンしんちゃん。当然、見たのはテレビの洋画劇場。小学生の時です。
その頃は、月火水木金土日と毎日どこかのチャンネルで洋画劇場をやっていました。
この映画は、とにかく怖かった。日常何気ない鳥が、何の理由も説明されずに人を襲ってくる。
ヒッチコックのホラーとしては「サイコ」が有名ですが、「鳥」の方がひたすら恐怖をあおってくる感じがあって、今でもこっちの方が好きですね。
後にトリフォーとの対談本で、その製作手法について読んで、さらにそのすごさにびっくりしました。
繰り返し襲ってくる鳥の描写がすべて違うこと。ある時は襲われるヒトの視点。ある時はそれを見ているヒトの視点。そして、ある時は襲う鳥の視点。鳥を大量に見せたかと思うと、次は襲われた後の惨状だけ。そらに音だけで鳥を見せずに恐怖をあおる。
鳥が襲ってくる理由が明かされないために、見ていて不安が上り詰めていくのです。そして、そのまま不安定な気持ちのまま恐怖が拡散して終了していきます。
その点、「サイコ」は純粋なショッカーを目指したという割には、最後にある意味めでたしめでたし的な結末を用意していて、どうも小さくまとまってしまうのでした。
その点、「サイコ」は純粋なショッカーを目指したという割には、最後にある意味めでたしめでたし的な結末を用意していて、どうも小さくまとまってしまうのでした。