これはトヨタの新しい機能ではありませんが、一度体験すると絶対に無くてはならないものです。
AHS (Adaptive High Beam System) とは、基本的にヘッドライトがハイ・ビームを照射して自動車運転中の夜間の視界が良好になる・・・のですが、大事なのは前に先行車がいたり対向車が来る場合は、その部分だけ自動でロー・ビームにしてくれるのです。
ただし、それだけならオートマチック・ハイビーム (AHB) というもので、トヨタ以外のメーカーでも採用が進んでいるもの。某メーカーのものは、切り替えが鈍感で、対向車のヘッドライトがやたらとまぶしいという弊害もあります。
AHSはAHBの上位バージョンで、その反応性は機敏で他車に迷惑をかけることは限りなく少ないと思います。先行車、対向車だけでなく、自転車や歩行者の存在に対しても、適切にハイとローを自動で切り替えてくれます。
ふだんは真ん前だけロービームで、歩行者などを視認しやすくするため左右に広がったハイビームとなっていますが、前方の先行車や対向車がいなくなると全部がハイビームに切り替わります。
以前の暗いハロゲン球のヘッドライトが遠い過去の遺物のように感じられますが、もう手放せない優れた技術だと思います。