2024年4月28日日曜日

PHEVから楽 14 レーダークルーズ・コントロール


トヨタ自動車の自動運転がレーダークルーズ・コントロールというもの。

10数年前に、この技術が初めて登場した時は、たんに「クルーズコントロール」という名称で、一般には「クルコン」と呼んでいました。

クルコンは自車だけの機能で、周囲の車との関係は考慮しません。単純に車のスピードを一定に保つだけで、確か40km/h以上で作動し、100km/hを超えるスピードでは無効になる設計だったと思います。

当然、ハンドルは操作し続けないといけないし、前車との距離によってはブレーキを使用することになりますが、空いている高速道路ではアクセルを踏み続ける必要が無くなるのでとても便利だと思いました。

数年前にはアップデートされたレーダークルーズ・コントロールになっていて、ミリ波レーダーと単眼カメラで先行車を認識することで、安全な車間距離を保つようにスピードの調節もできるようになっていました。

さらに車線を認識できる場合には、車体を車線と車線の中央にキープしようとするレーントレーシングアシストが加わって、高速道路で80km/h程度の速度までならゆるやかなカーブであれば、手放し運転が可能となりました。

最新のレーダークルーズ・コントロールでは、実は高速での手放し運転を許しません。システムが退化したようにも思えるところですが、トヨタの「自動運転」より「安全運転」を重視する姿勢の表れということ。

やはり、手放し・足放しというのは危険を伴うことで、高速で走る車ではちよっとした油断が命取りになる可能性があります。現行システムではハンドルを放すことは40km/h以上の速度では許可しません。ハンドルの静電センサーによって、人の手が振れているかを検知して、一定時間反応が無いと警告を表示するようになっています。

ただし、40km/h未満であれば、ほぼ直線道路上では手放し・足放しが可能で、現実的には渋滞の高速道路などが最も活躍する場面となります。ちょこちょことブレーキとアクセルを踏み変える必要がなく、前車との車間距離も保ってくれるので追突事故を的確に予防してくれると思います。

また、ちょっと前まではシステムを開始するには、設定ONのスイッチに続いて速度を設定るスイッチを押す2アクションが必要でしたが、現行のシステムは設定ONでその時の速度でスタートするので、1アクションなのは嬉しい変更点です。