夏季臨時休診のお知らせ
8月15日(金)~8月20日(水)は臨時休診となります
ご迷惑をおかけしますが、お間違いないようにご注意ください
2025年8月6日水曜日
さんじゅうきゅうどぉ~ 2025
昨日は、かねてからの予防通り激熱の一日となりました。
パソコンの天気状況アプリでは午後3時頃に39゚cを表示しました。
今年も来ました39度。この数年は、必ず一度は見るようになったので、もう驚きはしません・・・どちらかというとあきらめと言った方が良いかもしれません。
クリニックから外を眺めても、歩いている人は少ない。そりゃそうでしょう、わざわざこんな暑さの中を出歩くなんて命知らずみたいなもんです。
遠い海の向こうじゃ、好き勝手している指導者が、そんなの関係ねぇとばかりにガソリン車復活をさせようとしたりしてますけど、あっちは異常気象をどう思っているんでしょうかね。
夜になっても30゚cから下がることはなく、今日の夜明け前にやっと29゚cまで下がりました。とにかく、これ以上気温か高い日が来ないことを祈るしかありません。
2025年8月5日火曜日
下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。 (2009)
TEAM NACSの作品は、これまでは基本的にリーダーの森崎博之が脚本・演出を担当することが多かったのですが、これは珍しく大泉洋が脚本・演出を行いました。
実は大泉には「前科」がある。2003年に所属しているCREATIVE OFFICE CUEの社長、鈴井貴之の企画する北海道テレビの「ドラバラ鈴井の巣」で、大泉の原案・脚本の「山田家の人々」というドラマが作られたとき、ギリギリを超えても仕上がらない大泉の脚本で大迷惑をかけたのです。
今回も心配されたことだと思いますが、とりあえず間に合いました。ただし、稽古が始まるとチーム内で意見がぶつかることが増え、大泉は一時は脱退も考えたりしたようです。
大泉は五人が揃うことを客が喜んでくれるのなら、いっそのこと皆が兄弟だと面白いと思ったというところから始めました。森崎作品と比べると、さすがにコメディ色が強くなっていますが、家族をテーマにして今まで以上にチームとしての結束力を高めた作品になっています。
下新井家は男5人兄弟で、長男が大造(森崎博之)、次男が大洋(音尾琢真)、三男が剛助(安田顕)、四男が健二(大泉洋)、そして五男が修一(戸次重幸)です。20年前に高校生だった大洋は父親と喧嘩して飛び出してから音信不通。修一はそのころからずっと引きこもり生活。10年前に父が亡くなり、以後大造が父のギター教室を引き継いでいますが、生活は楽ではありません。
物語は父親の法事のために、妻の加代(戸次)を伴った剛助が家に戻ってきました。剛助は、高額な借金返済のため、加代にたきつけられ大造を説得して家を売りたいと考えていました。剛助は、おくてで独身の大造に加代の知り合いの女性を紹介して家を売るように仕向けるつもりなのです。
一方、同じく久しぶり戻ってきた修一は、婚約者の城ケ崎郁代(音尾)を大造に合わせようとしていました。家中に盗聴器を仕掛けて家族の動向をすべて把握していたのが健二で、これらの裏話を聴いた健二は、大造に修二が見合い相手を連れてくると嘘をつきます。
郁代が見合い相手だと勘違いした大造は舞い上がってしまいますが、修二に間違いを指摘され意気消沈して部屋に引っ込んでしまいました。剛助が加代の友人、鬼塚藍(森崎)を連れてきますが、そこへ突然にやくざ風の大洋が姿を現します。
全員が大騒ぎになっていると、大造が今日はもう気分が悪いと言って今日は帰ってくださいと言い、兄弟5人を残してその場はいったん落ち着きます。大造は何しに戻ってきたと大洋を問い詰めますが、大洋はのらりくらりとちゃんと答えようとはしません。そして、突然家に2発の銃弾が撃ち込まれるのです。
実は大泉には「前科」がある。2003年に所属しているCREATIVE OFFICE CUEの社長、鈴井貴之の企画する北海道テレビの「ドラバラ鈴井の巣」で、大泉の原案・脚本の「山田家の人々」というドラマが作られたとき、ギリギリを超えても仕上がらない大泉の脚本で大迷惑をかけたのです。
今回も心配されたことだと思いますが、とりあえず間に合いました。ただし、稽古が始まるとチーム内で意見がぶつかることが増え、大泉は一時は脱退も考えたりしたようです。
大泉は五人が揃うことを客が喜んでくれるのなら、いっそのこと皆が兄弟だと面白いと思ったというところから始めました。森崎作品と比べると、さすがにコメディ色が強くなっていますが、家族をテーマにして今まで以上にチームとしての結束力を高めた作品になっています。
下新井家は男5人兄弟で、長男が大造(森崎博之)、次男が大洋(音尾琢真)、三男が剛助(安田顕)、四男が健二(大泉洋)、そして五男が修一(戸次重幸)です。20年前に高校生だった大洋は父親と喧嘩して飛び出してから音信不通。修一はそのころからずっと引きこもり生活。10年前に父が亡くなり、以後大造が父のギター教室を引き継いでいますが、生活は楽ではありません。
物語は父親の法事のために、妻の加代(戸次)を伴った剛助が家に戻ってきました。剛助は、高額な借金返済のため、加代にたきつけられ大造を説得して家を売りたいと考えていました。剛助は、おくてで独身の大造に加代の知り合いの女性を紹介して家を売るように仕向けるつもりなのです。
一方、同じく久しぶり戻ってきた修一は、婚約者の城ケ崎郁代(音尾)を大造に合わせようとしていました。家中に盗聴器を仕掛けて家族の動向をすべて把握していたのが健二で、これらの裏話を聴いた健二は、大造に修二が見合い相手を連れてくると嘘をつきます。
郁代が見合い相手だと勘違いした大造は舞い上がってしまいますが、修二に間違いを指摘され意気消沈して部屋に引っ込んでしまいました。剛助が加代の友人、鬼塚藍(森崎)を連れてきますが、そこへ突然にやくざ風の大洋が姿を現します。
全員が大騒ぎになっていると、大造が今日はもう気分が悪いと言って今日は帰ってくださいと言い、兄弟5人を残してその場はいったん落ち着きます。大造は何しに戻ってきたと大洋を問い詰めますが、大洋はのらりくらりとちゃんと答えようとはしません。そして、突然家に2発の銃弾が撃ち込まれるのです。
何か、こうやってあらすじを抜き出していると支離滅裂なドタバタのような感じがしますが、その奇想天外な設定の中でちゃんとすじが通っているところが、大泉の天才というところなんでしょうか。それにしても開幕と同時に登場する安田顕は、さらなる天才ぶりを発揮しています。これは見るしかないアイデアで、一気に舞台にくぎ付けになること間違いない。
大洋が現れて大騒ぎになるとき、舞台には鬼塚に扮する森崎がいるわけで、当分大造の森崎は出てこないとたかをくくっていたら、なんととんでもない方法で登場するところもこれまでのTEAM NACSには無い手法です。
今回も一幕の舞台ですが、これまでの比較的抽象的なセットではなく、よくある家のリビングが主体となっていて、ある意味往年のドリフターズのコントのような舞台になっています(まさにドリフと言いたくなる場面もありますが)。これらは彼らの進歩というよりは、TEAM NACSが今まで見せなかった別の面という感じがします。
ストーリーはこの後、なぜ大洋が家を出たのかという理由が判明し、家族とは何だろうというテーマが語られていくわけですが、ちゃんと誰もが納得できる着地点を用意してあることはさすがと言えます。
大洋が現れて大騒ぎになるとき、舞台には鬼塚に扮する森崎がいるわけで、当分大造の森崎は出てこないとたかをくくっていたら、なんととんでもない方法で登場するところもこれまでのTEAM NACSには無い手法です。
今回も一幕の舞台ですが、これまでの比較的抽象的なセットではなく、よくある家のリビングが主体となっていて、ある意味往年のドリフターズのコントのような舞台になっています(まさにドリフと言いたくなる場面もありますが)。これらは彼らの進歩というよりは、TEAM NACSが今まで見せなかった別の面という感じがします。
ストーリーはこの後、なぜ大洋が家を出たのかという理由が判明し、家族とは何だろうというテーマが語られていくわけですが、ちゃんと誰もが納得できる着地点を用意してあることはさすがと言えます。
2025年8月4日月曜日
HONOR〜守り続けた痛みと共に (2007)
そもそも舞台で行われる俳優の生の演技を楽しむのが演劇ですから、それを録画メディアで見るなんてことは邪道であることはわかっています。だからと言って、劇場にせっせと足を運ぶというのもなかなか難しいし、人気のある劇団の場合はチケットも入手困難だったりする。
舞台での演技というのは、おそらく隅々の観客にわかってもらうために、声は張りがちで、動きも大きくなりがちだと思います。そうなると自然体から遠く離れて「嘘っぽく」なるわけで、それを不自然に感じさせないようにできるかどうかは俳優の技量にかかっているのかもしれません。
メディアで観劇する場合は、主として台詞を話している俳優を中心として編集がされていることが多く、舞台の周辺の出来事は見れないことがあるかもしれません。しかし、目の動きや手の仕草など意外に細かい演技をしてたりするところがはっきりわかるという利点があります。一方で、俳優の方々には粗が見えてしまうというマイナス面もあるかもしれません。
いずれにしても、テレビドラマや映画と違って、やり直しのきかない一発勝負の緊張感が舞台の醍醐味であり、それはメディアを通しても伝わってきます。ですから、本流ではないかもしれませんが、演劇の楽しみ方としてメディアを利用することも否定されることではないと思っています。
さて、北海道出身の演劇集団であるTEAM NACSは、道内で人気を高めた後に東京に進出し成功をおさめ、全国的な人気を誇るグループになりました。もともとが大学の演劇研究会の仲間で結成され、時に外部の助演を頼る場合もありますが、一貫してメンバーは固定した五人だけというのは珍しい。一人一役の演目もありますが、人数が多いとは言えないのでしばしば一人で複数の役を演じ分けるところも特徴の一つになっています。
北海道から東京、そして全国に飛び出して。アマチュアの学生演劇レベルから着実にプロフェッショナルとしてレベルアップしたTEAM NACSでしたが、この作品はさらに演技力・表現力が格段に上がっています。これは、着実に全国区で知られるようになった各人が、個々のドラマ出演などで着実に腕を磨いた成果と言えるかもしれません。
タイトルの「HONOR」は英語で「名誉」という意味。架空の恵織(エオリ)村の森の中に、何百年も前から村人を神木として見守り続けた白樺の大木がオナーの木です。この木を巡って、一人の老人の強い思いと、それを実現させようとするこどもたちの70年間という長い年月を駆け抜けるリーダーの森崎博之脚本・演出によるストーリーです。
戦前の恵織村で、村祭りで披露する和太鼓仲間の五作(安田顕)、竜太(森崎博之)、倫太郎(大泉洋)、建造(戸次重幸)、そして紅一点のチエ(音尾琢真)でしたが、五作と竜太はチエに秘めた恋心がありましたが、二人とも徴兵され竜太は戦死、五作は足を不自由にしながらも何とか帰国します。
一緒に太鼓をたたく約束をしていたチエは不慮の事故の火災によって、五作に再会する直前に亡くなってしまいます。悲しみにくれる五作は亡くなった人々の魂が宿ると言われているオナーの木から離れようとしませんでしたが、村人はオナーの木が縁起が悪いと火をつけて焼き捨てるのでした。
それから数十年の時が流れ、恵織村の幼馴染のこどもたち、花男(戸次)、寺の跡取り秀一(大泉)、建造の孫で花火師になることを夢見る光太(音尾)、そして倫太郎の孫でミュージシャンを目指したい高志(森崎)がいました。花男は五作から太鼓を習っていたのですが、五作は村人から変わり者扱いされていました。
中学生を卒業して、秀一を残して他の3人は都会に出て行ってしまいます。成人した彼らは、秀一からの五作の健康状態の悪化の知らせによって再び村に集まってくるのでした。4人は五作の想いを知り、五作の望みを実現してあげようと四苦八苦するのでした。
当然、そこそこにナックスらしいユーモアが散りばめられた笑いどころは用意してありますが、真のテーマは故郷に込められた想いにあります。ハート・ウォーミングな展開は、実演ではたった一幕で結構時代が行ったり来たりするので複雑な構成になっています。一人で複数の役をこなすナックスのステージですが、それでもちゃんとそれぞれのキャラクターがしっかりしていて、さすがだなと思いました。
最初と最後のは5人による和太鼓の実演にも力が入っていますし、ナックスファンからも最も好きな作品との評価も数多くされている名作です。
舞台での演技というのは、おそらく隅々の観客にわかってもらうために、声は張りがちで、動きも大きくなりがちだと思います。そうなると自然体から遠く離れて「嘘っぽく」なるわけで、それを不自然に感じさせないようにできるかどうかは俳優の技量にかかっているのかもしれません。
メディアで観劇する場合は、主として台詞を話している俳優を中心として編集がされていることが多く、舞台の周辺の出来事は見れないことがあるかもしれません。しかし、目の動きや手の仕草など意外に細かい演技をしてたりするところがはっきりわかるという利点があります。一方で、俳優の方々には粗が見えてしまうというマイナス面もあるかもしれません。
いずれにしても、テレビドラマや映画と違って、やり直しのきかない一発勝負の緊張感が舞台の醍醐味であり、それはメディアを通しても伝わってきます。ですから、本流ではないかもしれませんが、演劇の楽しみ方としてメディアを利用することも否定されることではないと思っています。
さて、北海道出身の演劇集団であるTEAM NACSは、道内で人気を高めた後に東京に進出し成功をおさめ、全国的な人気を誇るグループになりました。もともとが大学の演劇研究会の仲間で結成され、時に外部の助演を頼る場合もありますが、一貫してメンバーは固定した五人だけというのは珍しい。一人一役の演目もありますが、人数が多いとは言えないのでしばしば一人で複数の役を演じ分けるところも特徴の一つになっています。
北海道から東京、そして全国に飛び出して。アマチュアの学生演劇レベルから着実にプロフェッショナルとしてレベルアップしたTEAM NACSでしたが、この作品はさらに演技力・表現力が格段に上がっています。これは、着実に全国区で知られるようになった各人が、個々のドラマ出演などで着実に腕を磨いた成果と言えるかもしれません。
タイトルの「HONOR」は英語で「名誉」という意味。架空の恵織(エオリ)村の森の中に、何百年も前から村人を神木として見守り続けた白樺の大木がオナーの木です。この木を巡って、一人の老人の強い思いと、それを実現させようとするこどもたちの70年間という長い年月を駆け抜けるリーダーの森崎博之脚本・演出によるストーリーです。
戦前の恵織村で、村祭りで披露する和太鼓仲間の五作(安田顕)、竜太(森崎博之)、倫太郎(大泉洋)、建造(戸次重幸)、そして紅一点のチエ(音尾琢真)でしたが、五作と竜太はチエに秘めた恋心がありましたが、二人とも徴兵され竜太は戦死、五作は足を不自由にしながらも何とか帰国します。
一緒に太鼓をたたく約束をしていたチエは不慮の事故の火災によって、五作に再会する直前に亡くなってしまいます。悲しみにくれる五作は亡くなった人々の魂が宿ると言われているオナーの木から離れようとしませんでしたが、村人はオナーの木が縁起が悪いと火をつけて焼き捨てるのでした。
それから数十年の時が流れ、恵織村の幼馴染のこどもたち、花男(戸次)、寺の跡取り秀一(大泉)、建造の孫で花火師になることを夢見る光太(音尾)、そして倫太郎の孫でミュージシャンを目指したい高志(森崎)がいました。花男は五作から太鼓を習っていたのですが、五作は村人から変わり者扱いされていました。
中学生を卒業して、秀一を残して他の3人は都会に出て行ってしまいます。成人した彼らは、秀一からの五作の健康状態の悪化の知らせによって再び村に集まってくるのでした。4人は五作の想いを知り、五作の望みを実現してあげようと四苦八苦するのでした。
当然、そこそこにナックスらしいユーモアが散りばめられた笑いどころは用意してありますが、真のテーマは故郷に込められた想いにあります。ハート・ウォーミングな展開は、実演ではたった一幕で結構時代が行ったり来たりするので複雑な構成になっています。一人で複数の役をこなすナックスのステージですが、それでもちゃんとそれぞれのキャラクターがしっかりしていて、さすがだなと思いました。
最初と最後のは5人による和太鼓の実演にも力が入っていますし、ナックスファンからも最も好きな作品との評価も数多くされている名作です。
2025年8月3日日曜日
それってパクリじゃないですか? (2023)
芳根京子主演の日本テレビの連続ドラマで、原作は奥乃桜子による小説。世間的にあまり知られていない大事な職業である弁理士について勉強できます。
中小企業の月夜野ドリンクでは、画期的なキラキラボトルを新開発しましたが、ライバルのハーッピースマイル社がほとんど同じ商品の特許を先に取得してしまい大騒ぎになります。開発部の藤崎亜季(芳根京子)は情報漏洩を疑われ、親会社から派遣された弁理士の北脇雅美(重岡大毅)は、亜季が情報を漏らしたと証言すれば「冒認出願」という形で特許を取り戻せると言います。
しかし、自分に非が無い亜季は証言を断りますが、北脇は別のルートを探るうちに社長(赤井英弘)が講演会でハーッピースマイル社の社員に試作品を見せびらかしている映像を見つけ出します。このことから、何とか特許を取り戻すことができ、亜季の無実も証明されました。
開発部の高梨部長(常盤貴子)は、かつて権利関係の重要事案に関係していたため、積極的に権利関係を掌握する知財部設立を後押しし、亜季を知財部に異動させます。そして北脇が出向の形で知財部のブレーンにつくことになりますが、何事も冷徹に仕切る北脇と自分に自信が持てず知財の知識ゼロの亜季は当然凸凹コンビとしてぶつかることになるのでした。
弁理士とは、「特許・実用新案・意匠・商標などの知的財産の権利取得・維持・活用業務を行うための国家資格」で、自分もこのドラマを見るまで知りませんでした。このドラマでは、その仕事内容が実によくわかりその重要性を知ることができます。
冒認出願は正当ではない者による特許出願のことで、権利者がその証拠を提示すれば拒絶できるというもの。他にもドラマの中では、商標出願や商標侵害の問題点、特許出願する際に似た事例が無いか調べる侵害予防調査、お互いの権利をうまく利用するためのクロスライセンス契約、特許が認められるために必要な基準などが、ドラマのストーリーと調和してわかりやすく示されています。
芳根京子のキャラクターは、ある意味得意中の得意と言えるもので、このようなお仕事ドラマは実にはまっています。開発部の中では隠れた存在で、自分はいつも二番手だと思っている。それでもやると決めたことには一生懸命になり、最後まであきらめません。知財というドライに割り切らないといけない仕事(それを体現しているのが北脇)ですが、人と人、心と心のつながりも忘れないというのが気持ち良い。
芳根ファンはもとより、誰でも知っていて損が無い大変勉強になるドラマで、なおかつストーリーとしても堅苦しくなくユーモアを交えて楽しく見ることができるのでお勧めです。
2025年8月2日土曜日
エレキの若大将 (1965)
これは若い人にはタイトルの意味がわからんかもしれない。エレキは電気のエレキですが、60年代にアメリカのベンチャーズの人気から日本でも大流行したエレキギター(電気ギター)のことで、今のバンドブームの元祖と言えるものを巻き起こしました。若大将というのは読んで字の如しですが、今でも若大将と言えば加山雄三の代名詞。
東宝は若手の中で加山雄三の溌剌としたイメージを利用して、若大将シリーズの映画をたくさん作りました。テレビがそれほど娯楽として定着していない時代ですから、一度ヒットした映画はシリーズ化されるのが恒例で、例えば松竹の「男はつらいよ」シリーズとか、東映の任侠ものなどは新作をほぼ年に2本ペースで公開していました。
加山雄三は昭和の大スター、上原謙の息子で、慶応ボーイです。大学卒業と同時に東宝で1960年に俳優デヴュー、翌1961年には早くも「大学の若大将」が作られシリーズ化しました。1962年の黒澤明の「椿三十郎」では若侍の一人でしたが、1965年の「赤ひげ」では三船敏郎に絡む準主役に抜擢されています。
主人公のニックネームが若大将で、悪友は青大将と呼ばれ田中邦衛が演じています。シリーズ前半は若大将は大学生で、マドンナ役は星百合子。後半は社会人になってマドンナは酒井和歌子に代わります。父親は有島一郎、祖母が飯田蝶子、妹が中真千子、若大将をサポートする友人が江原達治といった面々がレギュラー出演しました。
この頃の映画シリーズは、どれもはっきり言って同じ構成。ワンパターンですが、観客もむしろ予定調和を期待して楽しんていたと言えます。若大将シリーズは、女性にもてて何でもスマートにこなすスポーツ(A)万能な若大将が、清純な女性とひょんなきっかけ(B)で知り合いお互いに惹かれていきます。金持ちのボンボンでずるがしこい悪友が邪魔してトラブル(C)になりますが、最後に主人公は颯爽と解決(D)してめでたしめでたしというのがお決まりになっています。
この映画では(A)がアメリカン・フットボール、(B)がエレキ・ギター合戦、(C)が青大将のインチキと父親の店の倒産、そして(D)はレコード大ヒットと試合の勝利という具合にはめ込むとあらすじが完成。キーワードを変えるだけで、全部のあらすじは簡単に説明できてしまう。
シリーズ物は、映画製作各社が観客がさすがに飽きたというまで続けるのですが、若大将シリーズの場合アイドル映画の側面があるので、演じる加山雄三が年を取るにつれて設定に無理が増えてしまいました。それでも、高度成長期の日本人の代表的な娯楽の一つとして十二分に役割を果たしたと言えます。
特に本作は、実際に作品中で歌われた「君といつまでも」が大ヒットし、歌手・加山雄三の代名詞になったことで、シリーズの最高傑作にあげられることがよくあります。今の感覚ではおかしな部分はたくさんありますが、チャンスがあれば見て損はありません。
東宝は若手の中で加山雄三の溌剌としたイメージを利用して、若大将シリーズの映画をたくさん作りました。テレビがそれほど娯楽として定着していない時代ですから、一度ヒットした映画はシリーズ化されるのが恒例で、例えば松竹の「男はつらいよ」シリーズとか、東映の任侠ものなどは新作をほぼ年に2本ペースで公開していました。
加山雄三は昭和の大スター、上原謙の息子で、慶応ボーイです。大学卒業と同時に東宝で1960年に俳優デヴュー、翌1961年には早くも「大学の若大将」が作られシリーズ化しました。1962年の黒澤明の「椿三十郎」では若侍の一人でしたが、1965年の「赤ひげ」では三船敏郎に絡む準主役に抜擢されています。
主人公のニックネームが若大将で、悪友は青大将と呼ばれ田中邦衛が演じています。シリーズ前半は若大将は大学生で、マドンナ役は星百合子。後半は社会人になってマドンナは酒井和歌子に代わります。父親は有島一郎、祖母が飯田蝶子、妹が中真千子、若大将をサポートする友人が江原達治といった面々がレギュラー出演しました。
この頃の映画シリーズは、どれもはっきり言って同じ構成。ワンパターンですが、観客もむしろ予定調和を期待して楽しんていたと言えます。若大将シリーズは、女性にもてて何でもスマートにこなすスポーツ(A)万能な若大将が、清純な女性とひょんなきっかけ(B)で知り合いお互いに惹かれていきます。金持ちのボンボンでずるがしこい悪友が邪魔してトラブル(C)になりますが、最後に主人公は颯爽と解決(D)してめでたしめでたしというのがお決まりになっています。
この映画では(A)がアメリカン・フットボール、(B)がエレキ・ギター合戦、(C)が青大将のインチキと父親の店の倒産、そして(D)はレコード大ヒットと試合の勝利という具合にはめ込むとあらすじが完成。キーワードを変えるだけで、全部のあらすじは簡単に説明できてしまう。
シリーズ物は、映画製作各社が観客がさすがに飽きたというまで続けるのですが、若大将シリーズの場合アイドル映画の側面があるので、演じる加山雄三が年を取るにつれて設定に無理が増えてしまいました。それでも、高度成長期の日本人の代表的な娯楽の一つとして十二分に役割を果たしたと言えます。
特に本作は、実際に作品中で歌われた「君といつまでも」が大ヒットし、歌手・加山雄三の代名詞になったことで、シリーズの最高傑作にあげられることがよくあります。今の感覚ではおかしな部分はたくさんありますが、チャンスがあれば見て損はありません。
2025年8月1日金曜日
スパイシー・ポテト
これは簡単。ジャガイモは、どこの国でも人気の食材です。今回は、インド風に仕上げてみました。
フライパンに油は大目にいれます。ジャガイモを揚げ焼きにするためです。
最初に入れたスパイスはクミン・シードとマスタード・シードです。パウダーでは無い時は、油に香りを移すため最初に使います。シードから泡が立つようになったら香りがでてきたということ。
シードが焦げてしまう前に、ニンニクを少々追加します。香りのハーモニーが最高潮に達した時(何かよくわからん表現ですが)、適当な大きさに切ったジャガイモを投入します。
塩で味を調えて、ジャガイモの表面がやや焦げ目がつくくらい炒めたら出来上がり。最後に刻んだパクチーをお好みで散らしたらお皿に盛ります。
いかにも・・・ではなく、ほんのりとカレー感があって、そこが食欲をそそる感じです。ジャガイモの味付けのバリエーションとして、これはありです。
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