あけましておめでとうございます。
2014年、平成26年の始まりです。そして、七十二候では今日から雪下出麦、ゆきわたりてむぎのびるとなります。二十四節気では、冬至の末候です。
年末の冷え込みに比べると、比較的暖かで穏やかな年の始まりとなりました。神奈川では当然雪が降るわけでもなく、麦が植えてあるところも知らないので、七十二候を実感するわけにはいきません。
でも、やたらとあわただしかった年の瀬に比べて、元旦を迎えただけで、とても静かで落ち着いた感じになるのが不思議なところです。
元旦に昇る太陽は初日の出ですが、ちょうど水平線に雲がややかかっていたので、ジャストでは醜い感じでしたが、まぁまぁの光景が見る事ができました。
ついでと言っては何ですが、縁起の良い富士山もきれいに見る事ができました。なんとなく、今年は良い年になりそうな気配です。
2014年1月1日水曜日
2013年12月31日火曜日
大晦日 2013
大晦日ですから、1年の区切りの最後の日。どうしても、そんな気持ちでタイトルをつけてしまうものの、あらたまって何を言いたいわけでもない。
昨日の続きで今日があって、今日の続きで明日がある。と言ってしまえばそれまでですが、毎日ただダラダラと過すより、何らかの区切りがあって、そこで心機一転というのは悪いことではありません。
自分が勤務していた頃に比べると、大学病院の給料はだいぶ改善したんでしょう。マンガの「ブラックジャックによろしく」の冒頭で、研修医の実態が描かれていますが、これはどうやって調べたのか、ほぼその通りというところ。
研修医の1年目で、基本給5万円プラス住宅手当2万5千円。源泉徴収と大学のなんたら費をひかれて、手取りは6万円程度。2年目は基本給が7万5千円、3年目で基本給14万円。6年目から大学の正職員になれて、基本給20万円。
当然のことながら、勤務時間はあって無いようなもの。研修医の間は、何回当直しても月に5千円ぽっきり。半日以上病院にいるのが当たり前で、当直は多いときで月に10数回、少ないときでも週に2回程度。時間外手当なんてものはついたことがありませんし、そもそもタイムカードなど存在しない。
外の病院での当直バイトで稼がないと、正規の給料ではとても生きてはいけないわけですが、さすがにマンカのように医者になってすぐにバイトをするなんてことはありません。
研修で麻酔科や救急をまわったあとから、バイトに行きだすのですが、1回の当直料は4万円くらいで、土日の2泊3日をすると10万円くらいもらえるわけですから、月一度はやらないわけにはいきません。
2000年になって、卒業した大学を辞めて、女子医科大学に移籍したんですが、ほとんどは自分にとってのキャリアアップに役立つことばかりでしたが、唯一困ったのが給料が激減したこと。
それまでの半分くらいになってしまって、こりゃどうしたものかと頭がいたくなった。となると、積極的にバイトをせざるをえないということで、当直稼業にまた精を出す生活になるわけです。
そこで一番助かったのが、銚子の病院の当直。銚子って、千葉県の東の端、犬吠崎のあるところ。何しろ初日の出には絶好の観光地ですが、 まさか仕事で行くとは夢にも思っていませんでした。
とくに年末年始の当直は、通常の1.5倍の給料が出るので、やらない手はありません。年末年始というと、3泊4日程度を毎年やっていたのですが、例えば大晦日の午後3時頃に家を出る。首都高湾岸から東関道をひた走る。
ちょうどその年の最後の日の入りを見ながら、一般道をひた走ると夕方の当直交代時間に間に合う事になります。年末の思い出というほどのものではありませんが・・・給料の高くなる正月当直が欠かせないのは今も同じですけどね。
2010年までは、クリニックは大晦日までやっていたのですが、さすがにしんどくなってここ数年は30日で〆。おかげで、今は大晦日だけはゆっくりできるようになりました。
とにかく・・・来年もよろしくお願いいたします。
昨日の続きで今日があって、今日の続きで明日がある。と言ってしまえばそれまでですが、毎日ただダラダラと過すより、何らかの区切りがあって、そこで心機一転というのは悪いことではありません。
自分が勤務していた頃に比べると、大学病院の給料はだいぶ改善したんでしょう。マンガの「ブラックジャックによろしく」の冒頭で、研修医の実態が描かれていますが、これはどうやって調べたのか、ほぼその通りというところ。
研修医の1年目で、基本給5万円プラス住宅手当2万5千円。源泉徴収と大学のなんたら費をひかれて、手取りは6万円程度。2年目は基本給が7万5千円、3年目で基本給14万円。6年目から大学の正職員になれて、基本給20万円。
当然のことながら、勤務時間はあって無いようなもの。研修医の間は、何回当直しても月に5千円ぽっきり。半日以上病院にいるのが当たり前で、当直は多いときで月に10数回、少ないときでも週に2回程度。時間外手当なんてものはついたことがありませんし、そもそもタイムカードなど存在しない。
外の病院での当直バイトで稼がないと、正規の給料ではとても生きてはいけないわけですが、さすがにマンカのように医者になってすぐにバイトをするなんてことはありません。
研修で麻酔科や救急をまわったあとから、バイトに行きだすのですが、1回の当直料は4万円くらいで、土日の2泊3日をすると10万円くらいもらえるわけですから、月一度はやらないわけにはいきません。
2000年になって、卒業した大学を辞めて、女子医科大学に移籍したんですが、ほとんどは自分にとってのキャリアアップに役立つことばかりでしたが、唯一困ったのが給料が激減したこと。
それまでの半分くらいになってしまって、こりゃどうしたものかと頭がいたくなった。となると、積極的にバイトをせざるをえないということで、当直稼業にまた精を出す生活になるわけです。
そこで一番助かったのが、銚子の病院の当直。銚子って、千葉県の東の端、犬吠崎のあるところ。何しろ初日の出には絶好の観光地ですが、 まさか仕事で行くとは夢にも思っていませんでした。
とくに年末年始の当直は、通常の1.5倍の給料が出るので、やらない手はありません。年末年始というと、3泊4日程度を毎年やっていたのですが、例えば大晦日の午後3時頃に家を出る。首都高湾岸から東関道をひた走る。
ちょうどその年の最後の日の入りを見ながら、一般道をひた走ると夕方の当直交代時間に間に合う事になります。年末の思い出というほどのものではありませんが・・・給料の高くなる正月当直が欠かせないのは今も同じですけどね。
2010年までは、クリニックは大晦日までやっていたのですが、さすがにしんどくなってここ数年は30日で〆。おかげで、今は大晦日だけはゆっくりできるようになりました。
とにかく・・・来年もよろしくお願いいたします。
2013年12月30日月曜日
2013年 総決算
今日で、年内のクリニックの診療は終了しました。
今年の自分は・・・可も無し不可も無しですが、そもそもクリニックを開業しようと思った目標の達成の目安が立った年ということになりました。
何しろ我が家にはこどもが三人いまして、大学の勤務をしていては、はっきり言ってとても全員大学に進学させるのは厳しいというところがありました。女子医では、同年代の東京都職員の給料よりも少なかったんですよね。
もちろん、貯えというのもできないし、まぁ自分と家内の老後ということを考えても、そのままじゃいかんという思いがありました。
開業医になって、最初の数年間は軌道に乗るまで試行錯誤の繰り返しで、こんなことなら勤務医の方がよかったかもと思うことばかり。
患者さんが増えて、桃栗の三年で、やっと黒字をコンスタントに出せるようになり、今年の柿の八年目で目標達成が見えてきたというのも、当たり前かもしれません。
目標達成というのは、他でもないこどもが全員大学に進学できたということなんですが、もちろん親がいくらがんばってもこどもが主役の話。こどもの成長というのは、親になったからには最上級の責任があることで、大学進学は少なくともその責任を果たす下地を用意することになると思っています。
とりあえず、成人して大学を出れば、あとはそれぞれの問題。あと3年くらいすれば、後は老夫婦二人でのんびりと・・・ってな具合には、簡単にはいかないでしょうが、少しは楽になるかなと・・・思いたい、思ってもいいですよね。
もちろん、診療について手を抜くことはできませんし、医療法人としたからには、できれば自分ひとりで終わらせず、何十年後でも地域で信頼されるクリニックとして存続し続けているというのが理想です。
ですから、数年後に当初の目標が達成できても、次の目標、さらにその次という具合に新たな目標が見え始めているわけで、医者は「老後」の無い一生現役みたいなものと言えるかもしれません。
今年のクリニックは、去年くらいからほぼ患者数には変化はなく、収入的には前年同月割れもあれば、上回ることもありました。最初の頃は、一日に40人の患者さんが来ると、もう無理と無思っていた時期がありましたが、患者さんが増えてもそれなりにこなせるようになるものです。
とは言っても、医者一人がさばける患者数は無限ではなく、どうしても増やしたければ一人当たりの診察時間を減らすしかない。そこからは、個々の医者としての診療に対する考え方によるわけです。
自分の場合、関節リウマチを診療の中心に位置づけている以上は、それなりの時間が必要。最低、これだけは話したいと思うことが山ほどありますから、さすがに、そこのところを削るわけにはいかない。
となると、今くらいの患者数というのは、肉体的には余裕があるかもしれませんが、診療の質ということから考えると、ほぼ限界にきているのかもしれません。量と質のバランスがもっともうまくとれている状態という言い方もできる。
もしも、さらに大きくしたければ医者を増やしたりすることを考える・・・のですが、今のところそれは無理。というのも、まだまだ少なくとも赤字は出ないという状態に変わりはない。
何しろ、今年ちょっと驚いたのは、うちのクリニックの収益が、日本の平均的な整形外科診療所の収益からすると半分とは言わないものの、かなり少ないという事実。あまり他人と比較する資料というのは、意外とないもので、今まであまり気にしたことはありませんでした。
診療報酬の一人当たりの請求が平均よりも高額なところは呼び出されて、 チェックを受けるというシステムがあります。その呼び出される基準の額がのっている表を見たところ判明したわけです。
もちろん、これは他のクリニックがいんちきをしているということではありません。いろいろな要素が絡んでくることで、それぞれの医者の信念に基づく話ですから、これはこれでしょうがない。
自分のスタイルを壊して、収益を増やすことは、最終的にどこかで無理がでることにつながるわけで、医療というサービスでは絶対にしてはいけないこと。
とりあえず、関節リウマチについては、時代に置いていかれないように、必死にくらいついて勉強し続けるしかありません。もちろん、整形外科医ですから通常の膝や腰の痛みの患者さんや、ケガをした方の診療も手を抜くわけにはいかない。
また、一番古い受付スタッフが3月に辞めました。ご主人の勤務の関係で引っ越したのでしょうがないことなのですが、何しろ何でも任せておけばよかったのでクリニックとしての痛手は大きい。
さらに、その代わりとして受付を仕切ってくれるかと期待していたスタッフが出産で9月に退職。幸い、残っている受付スタッフががんばってくれているのと、秋からの新人さんがしっかりしているので何とか乗り切れました。
若いスタッフは、妊娠・出産あるいはこどもの病気などの不確定要素があり、うちのような少人数クリニックでは心配なことがあります。一方、自分も含めて40~50代のスタッフは、高齢になった親をかかえていて、これも不確定要素。
あいかわらず、雇用の問題がクリニックを左右するのは今年も同じでした。でも、幸いなことに一生懸命働いてくれスタッフがそろっているので、 本当に助かっています。
もう一つ大きな枠が、当直のバイト。開業して8年たって、まだバイトしているのと驚かれることがあるのですが、もちろん法人ですから自分の給料を増やして当直をやめることはできなくなはない。
ただ、そうすると法人はぎりぎりすぎで、新しい医療機器などの導入ができなくなってしまう。今年は骨密度測定器を新調しました。来年は、物理療法機器を増やしたいと思っていますので、それなりの余裕は作らないとまずい。
とは言っても、さすがに50代なかばになって、土日当直してそのまま月曜日のクリニックは辛いものがあります。体力的な衰えというのは確実に実感しているところ。
以前の総決算を読み返すと、まぁよく働いているなぁと感心します。今年は、基本的に祝日の当直はしませんでした。今年は、まじめにカウントしなかったので正確ではありませんが、開業当初に比べると当直の収入は半分くらいになっていると思います。
当直バイトをするというのは、医者として最低限の内科的な診療ができることを維持する事に役立っているのと、クリニックのことを忘れる時間を作るという意味でけっこう重要です。
一年中、クリニックのことばかりだと、正直言って飽きる部分と言うのも必ず出てくると思うんです。当直に行っている間は、クリニックのことは考えても何もできないので、ふだんが逆にクリニックに集中できると思っています。
結局、毎年同じような状況の繰り返しみたいなものですが、着実に地域に溶け込んでクリニックとしてはわずかながらも発展しているのだろうと思える一年だったと思います。来年になって、何かが変わるわけではありませんが、日々粛々と自分のすべきことを続けるだけということでしょうか。
今年の自分は・・・可も無し不可も無しですが、そもそもクリニックを開業しようと思った目標の達成の目安が立った年ということになりました。
何しろ我が家にはこどもが三人いまして、大学の勤務をしていては、はっきり言ってとても全員大学に進学させるのは厳しいというところがありました。女子医では、同年代の東京都職員の給料よりも少なかったんですよね。
もちろん、貯えというのもできないし、まぁ自分と家内の老後ということを考えても、そのままじゃいかんという思いがありました。
開業医になって、最初の数年間は軌道に乗るまで試行錯誤の繰り返しで、こんなことなら勤務医の方がよかったかもと思うことばかり。
患者さんが増えて、桃栗の三年で、やっと黒字をコンスタントに出せるようになり、今年の柿の八年目で目標達成が見えてきたというのも、当たり前かもしれません。
目標達成というのは、他でもないこどもが全員大学に進学できたということなんですが、もちろん親がいくらがんばってもこどもが主役の話。こどもの成長というのは、親になったからには最上級の責任があることで、大学進学は少なくともその責任を果たす下地を用意することになると思っています。
とりあえず、成人して大学を出れば、あとはそれぞれの問題。あと3年くらいすれば、後は老夫婦二人でのんびりと・・・ってな具合には、簡単にはいかないでしょうが、少しは楽になるかなと・・・思いたい、思ってもいいですよね。
もちろん、診療について手を抜くことはできませんし、医療法人としたからには、できれば自分ひとりで終わらせず、何十年後でも地域で信頼されるクリニックとして存続し続けているというのが理想です。
ですから、数年後に当初の目標が達成できても、次の目標、さらにその次という具合に新たな目標が見え始めているわけで、医者は「老後」の無い一生現役みたいなものと言えるかもしれません。
今年のクリニックは、去年くらいからほぼ患者数には変化はなく、収入的には前年同月割れもあれば、上回ることもありました。最初の頃は、一日に40人の患者さんが来ると、もう無理と無思っていた時期がありましたが、患者さんが増えてもそれなりにこなせるようになるものです。
とは言っても、医者一人がさばける患者数は無限ではなく、どうしても増やしたければ一人当たりの診察時間を減らすしかない。そこからは、個々の医者としての診療に対する考え方によるわけです。
自分の場合、関節リウマチを診療の中心に位置づけている以上は、それなりの時間が必要。最低、これだけは話したいと思うことが山ほどありますから、さすがに、そこのところを削るわけにはいかない。
となると、今くらいの患者数というのは、肉体的には余裕があるかもしれませんが、診療の質ということから考えると、ほぼ限界にきているのかもしれません。量と質のバランスがもっともうまくとれている状態という言い方もできる。
もしも、さらに大きくしたければ医者を増やしたりすることを考える・・・のですが、今のところそれは無理。というのも、まだまだ少なくとも赤字は出ないという状態に変わりはない。
何しろ、今年ちょっと驚いたのは、うちのクリニックの収益が、日本の平均的な整形外科診療所の収益からすると半分とは言わないものの、かなり少ないという事実。あまり他人と比較する資料というのは、意外とないもので、今まであまり気にしたことはありませんでした。
診療報酬の一人当たりの請求が平均よりも高額なところは呼び出されて、 チェックを受けるというシステムがあります。その呼び出される基準の額がのっている表を見たところ判明したわけです。
もちろん、これは他のクリニックがいんちきをしているということではありません。いろいろな要素が絡んでくることで、それぞれの医者の信念に基づく話ですから、これはこれでしょうがない。
自分のスタイルを壊して、収益を増やすことは、最終的にどこかで無理がでることにつながるわけで、医療というサービスでは絶対にしてはいけないこと。
とりあえず、関節リウマチについては、時代に置いていかれないように、必死にくらいついて勉強し続けるしかありません。もちろん、整形外科医ですから通常の膝や腰の痛みの患者さんや、ケガをした方の診療も手を抜くわけにはいかない。
また、一番古い受付スタッフが3月に辞めました。ご主人の勤務の関係で引っ越したのでしょうがないことなのですが、何しろ何でも任せておけばよかったのでクリニックとしての痛手は大きい。
さらに、その代わりとして受付を仕切ってくれるかと期待していたスタッフが出産で9月に退職。幸い、残っている受付スタッフががんばってくれているのと、秋からの新人さんがしっかりしているので何とか乗り切れました。
若いスタッフは、妊娠・出産あるいはこどもの病気などの不確定要素があり、うちのような少人数クリニックでは心配なことがあります。一方、自分も含めて40~50代のスタッフは、高齢になった親をかかえていて、これも不確定要素。
あいかわらず、雇用の問題がクリニックを左右するのは今年も同じでした。でも、幸いなことに一生懸命働いてくれスタッフがそろっているので、 本当に助かっています。
もう一つ大きな枠が、当直のバイト。開業して8年たって、まだバイトしているのと驚かれることがあるのですが、もちろん法人ですから自分の給料を増やして当直をやめることはできなくなはない。
ただ、そうすると法人はぎりぎりすぎで、新しい医療機器などの導入ができなくなってしまう。今年は骨密度測定器を新調しました。来年は、物理療法機器を増やしたいと思っていますので、それなりの余裕は作らないとまずい。
とは言っても、さすがに50代なかばになって、土日当直してそのまま月曜日のクリニックは辛いものがあります。体力的な衰えというのは確実に実感しているところ。
以前の総決算を読み返すと、まぁよく働いているなぁと感心します。今年は、基本的に祝日の当直はしませんでした。今年は、まじめにカウントしなかったので正確ではありませんが、開業当初に比べると当直の収入は半分くらいになっていると思います。
当直バイトをするというのは、医者として最低限の内科的な診療ができることを維持する事に役立っているのと、クリニックのことを忘れる時間を作るという意味でけっこう重要です。
一年中、クリニックのことばかりだと、正直言って飽きる部分と言うのも必ず出てくると思うんです。当直に行っている間は、クリニックのことは考えても何もできないので、ふだんが逆にクリニックに集中できると思っています。
結局、毎年同じような状況の繰り返しみたいなものですが、着実に地域に溶け込んでクリニックとしてはわずかながらも発展しているのだろうと思える一年だったと思います。来年になって、何かが変わるわけではありませんが、日々粛々と自分のすべきことを続けるだけということでしょうか。
2013年12月29日日曜日
今年の芸能界は
今年の芸能界は、相次ぐ人気者の脱退でAKBグループの勢いはさすがに弱まった感は否めません。お笑いタレントは相変わらずメディアへの露出度が高く、特にこの一年活躍が目立ったのはキンタローとふなっしー。
しかし、視聴者は残酷なもので、飽きると見向きもしなくなるわけで、去年のスギちゃんなども今年は見る影も無い。正月特番が終わると、急速に彼らの需要は無くなる可能性が高いわけで、そういう無意味では厳しい世界に身をおいているものです。
ほぼタレント化したのが、某進学塾の講師の方々。完全に広告塔と化し、特に一部のテレビ局がやたらと起用するので、下手なお笑いタレントより鼻につく感じでした。はっきり言いますけど、本業やってろというところ。
ジャニーズは相変わらず、コンスタントに人気を保ちました。TOKIOやV6のベテラン組は、マイペース。しかし、SMAPは相変わらずの人気で、一番引っ張ったのが嵐の5人でしょうか。多少のスキャンダルがあるものの、来年も日本の芸能界の巨頭であることは間違いない。
綺麗どころでは、若手の実力派女優さんたちの活躍が目立った一年のような気がします。綾瀬はるかを筆頭に、堀北真希、長澤まさみ、石原さとみあたりは、名実ともに定着してきました。
男性陣も、若手イケメン君たちがたくさん登場して、こちらもなかなか華やかな感じ。俳優さんについては男女ともに、充実した一年だったのではないかと。ただ、彼らを上手に使えた作品は必ずしも多くはないところで、製作者の感性の一新が必要な気がしています。
テレビ番組としては、相変わらず安易なつくりによる垂れ流し番組が多かった。お笑いタレントをひな壇に並べて、喋らせていれば1時間たってしまうというバラエティの多いこと多いこと。
タレントの質によっては、だだ大声で馬鹿騒ぎというだけ。お笑いタレントは、自らを芸人と呼んでいますが、芸と呼べるものをちゃんと見せられるようにもっと努力してもらいたいものです。ですから、お笑いのコンクール的な番組が増えるのは、とてもいいことではないでしょうか。
さらにお金をかけずに時間を浪費しているのが、ネットの動画をまとめた企画。あまりの多さにあきれてしまいます。確かに、計算されていない素人の行動が意外と笑いを呼んだりするものですが、さすがにテレビ局を超えて何度も放送されるのは辟易してしまいました。
・・・と、まぁ文句たらたらみたいなことばかり書いていますが、実際のところテレビを見る時間というのはそれほどない。ニュース以外には、夕食時に一時間程度見るか見ないかです。本当に今年活躍した芸能人、来年期待される芸能人についてわかっているわけではありません。
ただ、見る時間が多くないからこそ、せっかく見るときくらい内容の良いもの見たいという気持ちもあるわけです。でも、来年もとりたてて変わるわけもないかなぁ・・・
しかし、視聴者は残酷なもので、飽きると見向きもしなくなるわけで、去年のスギちゃんなども今年は見る影も無い。正月特番が終わると、急速に彼らの需要は無くなる可能性が高いわけで、そういう無意味では厳しい世界に身をおいているものです。
ほぼタレント化したのが、某進学塾の講師の方々。完全に広告塔と化し、特に一部のテレビ局がやたらと起用するので、下手なお笑いタレントより鼻につく感じでした。はっきり言いますけど、本業やってろというところ。
ジャニーズは相変わらず、コンスタントに人気を保ちました。TOKIOやV6のベテラン組は、マイペース。しかし、SMAPは相変わらずの人気で、一番引っ張ったのが嵐の5人でしょうか。多少のスキャンダルがあるものの、来年も日本の芸能界の巨頭であることは間違いない。
綺麗どころでは、若手の実力派女優さんたちの活躍が目立った一年のような気がします。綾瀬はるかを筆頭に、堀北真希、長澤まさみ、石原さとみあたりは、名実ともに定着してきました。
男性陣も、若手イケメン君たちがたくさん登場して、こちらもなかなか華やかな感じ。俳優さんについては男女ともに、充実した一年だったのではないかと。ただ、彼らを上手に使えた作品は必ずしも多くはないところで、製作者の感性の一新が必要な気がしています。
テレビ番組としては、相変わらず安易なつくりによる垂れ流し番組が多かった。お笑いタレントをひな壇に並べて、喋らせていれば1時間たってしまうというバラエティの多いこと多いこと。
タレントの質によっては、だだ大声で馬鹿騒ぎというだけ。お笑いタレントは、自らを芸人と呼んでいますが、芸と呼べるものをちゃんと見せられるようにもっと努力してもらいたいものです。ですから、お笑いのコンクール的な番組が増えるのは、とてもいいことではないでしょうか。
さらにお金をかけずに時間を浪費しているのが、ネットの動画をまとめた企画。あまりの多さにあきれてしまいます。確かに、計算されていない素人の行動が意外と笑いを呼んだりするものですが、さすがにテレビ局を超えて何度も放送されるのは辟易してしまいました。
・・・と、まぁ文句たらたらみたいなことばかり書いていますが、実際のところテレビを見る時間というのはそれほどない。ニュース以外には、夕食時に一時間程度見るか見ないかです。本当に今年活躍した芸能人、来年期待される芸能人についてわかっているわけではありません。
ただ、見る時間が多くないからこそ、せっかく見るときくらい内容の良いもの見たいという気持ちもあるわけです。でも、来年もとりたてて変わるわけもないかなぁ・・・
2013年12月28日土曜日
今年のスポーツは
今年のスポーツ界の話題といえば・・・うーん、久しぶりにマー君と東京オリンピックということになるんでしょうか。サッカーは、来年がワールドカップで本番です。
楽天の田中将大投手については、もう何も文句のつけようがない。高校時代には、ハンカチ王子とかの陰に隠れて二番手みたいな扱いでしたが、それがよかったのかも。
それが、たえず何くそっという気持ちを奮い立たせる原動力になったのではないかと思います。ある意味、生ぬるいコースを歩んだ王子と違って、早くから厳しいプロの道を歩んだことが今年の成功にもつながっているんでしょう。
そして、当初の野村監督にも、相当鍛えられた。その反面、マー君という呼び名をもらったことで、一般に広く受け入れられる下地も用意してもらったということも言えるでしょう。メディアにも注目されやすい存在としてアピールされ、いっそう努力精進するモチベーションになったのではないかと思います。
もう一人、成功の影には、奥さんにも恵まれたこともありそうです。元タレントで、意外と言うと失礼かもしれませんが、芸能界はあっさり引退してきっちりと健康面の管理をしてくれたらしい。
ただ、アメリカの野球にそれほど興味が無い自分としては、結局メジャー・リーグが夢ですみたいなワンパターンにはどうも関心しない。本来、アメリカ野球が憧れというのは数十年前の話でしょう。
ある程度成功するとメジャーに消えていく、もう使えなくなって日本に帰ってくるみたいなのは全くつまらない話です。張本さんほど過激な発言はしませんが、結局日本の野球はまたつまらなくなるだけかなと思ってしまいます。
メジャーが夢なら、大谷くんのように最初からメジャー表明して行くくらいの気概が欲しい。もっとも大谷くんは、結局日本にとどまって・・・まぁ、それは別の話ですけど。
もっとも、日本のプロ野球に続けるだけの魅力が内部的に無いということかもしれません。だいたい外へのアピールが下手な組織は、内へのアピールもうまいわけがない。
話は一転、2020年東京オリンピック。イノセさんが問題を起こして、途中でも、そして最近もちょっと水をさされた感じですが、何にしてもスポーツ界にとっては開催決定は喜ばしい。
開催までは6年半。インフラの整備なんてことは、日本の技術があれば、まったく問題ない。むしろ、どんなに器が良くてものせる料理が美味しくなければどうしようもないのと同じで、世界に通用するアスリートを育成できるかということにかかっている。
現在、世界レベルの日本人アスリートの中で、2020年も現役でいられるのはごくわずかでしょう。いや、ほぼいないと言っていいかもしれません。まだ知られていない若いアスリートに大いに期待したいところです。
事ある度に「スポーツの力」というものがもてはやされますが、実際にスポーツにお金をかけてこなかったお国柄ですから、そもそもアスリートを育成するシステムそのものが整備されているとはいい難い。そっちの突貫工事のほうが、間に合うのかどうか心配です。名実ともに大会を成功させるためには、最も重要な課題なのかも知れません。
楽天の田中将大投手については、もう何も文句のつけようがない。高校時代には、ハンカチ王子とかの陰に隠れて二番手みたいな扱いでしたが、それがよかったのかも。
それが、たえず何くそっという気持ちを奮い立たせる原動力になったのではないかと思います。ある意味、生ぬるいコースを歩んだ王子と違って、早くから厳しいプロの道を歩んだことが今年の成功にもつながっているんでしょう。
そして、当初の野村監督にも、相当鍛えられた。その反面、マー君という呼び名をもらったことで、一般に広く受け入れられる下地も用意してもらったということも言えるでしょう。メディアにも注目されやすい存在としてアピールされ、いっそう努力精進するモチベーションになったのではないかと思います。
もう一人、成功の影には、奥さんにも恵まれたこともありそうです。元タレントで、意外と言うと失礼かもしれませんが、芸能界はあっさり引退してきっちりと健康面の管理をしてくれたらしい。
ただ、アメリカの野球にそれほど興味が無い自分としては、結局メジャー・リーグが夢ですみたいなワンパターンにはどうも関心しない。本来、アメリカ野球が憧れというのは数十年前の話でしょう。
ある程度成功するとメジャーに消えていく、もう使えなくなって日本に帰ってくるみたいなのは全くつまらない話です。張本さんほど過激な発言はしませんが、結局日本の野球はまたつまらなくなるだけかなと思ってしまいます。
メジャーが夢なら、大谷くんのように最初からメジャー表明して行くくらいの気概が欲しい。もっとも大谷くんは、結局日本にとどまって・・・まぁ、それは別の話ですけど。
もっとも、日本のプロ野球に続けるだけの魅力が内部的に無いということかもしれません。だいたい外へのアピールが下手な組織は、内へのアピールもうまいわけがない。
話は一転、2020年東京オリンピック。イノセさんが問題を起こして、途中でも、そして最近もちょっと水をさされた感じですが、何にしてもスポーツ界にとっては開催決定は喜ばしい。
開催までは6年半。インフラの整備なんてことは、日本の技術があれば、まったく問題ない。むしろ、どんなに器が良くてものせる料理が美味しくなければどうしようもないのと同じで、世界に通用するアスリートを育成できるかということにかかっている。
現在、世界レベルの日本人アスリートの中で、2020年も現役でいられるのはごくわずかでしょう。いや、ほぼいないと言っていいかもしれません。まだ知られていない若いアスリートに大いに期待したいところです。
事ある度に「スポーツの力」というものがもてはやされますが、実際にスポーツにお金をかけてこなかったお国柄ですから、そもそもアスリートを育成するシステムそのものが整備されているとはいい難い。そっちの突貫工事のほうが、間に合うのかどうか心配です。名実ともに大会を成功させるためには、最も重要な課題なのかも知れません。
2013年12月27日金曜日
麋角解
毎度のことながら、なんのこっちゃ状態。麋(さわしか)というのは、ヘラジカ、ムースあるいはオオシカのことだそうで、春から伸び始める大きな枝分かれした角が、今頃落ちるんだそうです。
と、言っても、これは日本の話ではなく、大陸での話。もともと七十二候は中国から伝来してきたものですから、ある程度アレンジされたとはいえ、日本では見られないようなことも含まれて残っているということだそうです。
1年の最後、とにかく寒い頃の情景として、麋角解を想像して楽しみましょう・・・と言っても、まったく見た事がないですからね。よくわからないですね。
2013年12月26日木曜日
謎解きはディナーのあとで (2013)
興行収入ランキングで見ると、宮崎駿監督の「風立ちぬ」が116億円でトップですが、続いてディズニー系CGアニメやドラえもん、名探偵コナンのシリーズがかつづきます。
実写物として一番高いランキングに入ったのは、「謎解きはディナーのあとで」で31億9千万円。次が、ガリレオの「真夏の方程式」で31億円で、結局テレビドラマのスペシャル物。
そのあとは、またポケットモンスター、ドラゴンボール・・・やっと、映画オリジナルとして「そして父になる」が23億7千万円。
マンガが原作だったり、テレビドラマの延長のもの、そんなのばかりで、映画業界は確実に収入が期待できそうなものばかりに手を出していませんかね。
まぁ、実写物でトップだったのでこのタイトルになりましたが、もちろん見ていません。テレビシリーズも見ていないし、正直いってこういうドタバタ系(・・・ですよね)は苦手。
まじめな映画ファンではない自分が言うのもなんですが、さらに言うと、そういうトップランキングの映画をまともに見ちゃいないので怒られそうですが、映画独特の確立した世界というのはもう期待することはできないんでしょうかね。
約2時間という枠の中で、予備知識の無いところからスタートして、登場する人物に様々な感情移入していける。そして、見終わったあとに、何かしら伝わってくるメッセージを感じる事ができるような・・・古い映画好きの戯言ですけどね。
2013年12月25日水曜日
今年のパソコンは
今年のパソコン業界は、タブレットが一番の話題だったようです。
これは、アップルのiPhoneを中心としたスマートフォンの普及と、同じくiPadの人気にあやかって、業界のトップとしてのプライドのあるMicrosoftが仕掛けた戦略。
昨年夏に発売されたWindows8で、デスクトップPCの基幹OSを手で操作することを前提にしたスタイルに変更したことが始まり。
ところが、そもそも手で持って操作するタブレット端末では、ハードの制約が大きい。まず軽くないといけないし、大きすぎてもいけない。今までは、高性能化と引き換えに、どんどん大きく重くなってもかまわなかったのですが、タブレットではそうはいかない。
また、常時コンセントにつないで使用できない、つまりバッテリーのもちも重要になってきます。容量を大きくすれば、当然重たくなるというジレンマ。
パソコンのヘヴィーユーザーには、「低機能化」ともいえるタブレットは物足りないどころではない。Windows8の不人気は、そんなところからもきているわけで、デスクトップ作業を中心に考えると、何一つとして便利な事はない。
秋にWindows8.1にマイナー・チェンジしましたが、本質的に何一つ変わる所はないわけで、普通なら従来のようにデスクトップ用とタブレット用では、別のOSをMicrosoftは用意すべきだったはず。
ところが、アップルの攻勢にタブレット用のWindowsのシェアが、まったく伸びない。また、軽くて動きの良いAndroidに完全に敗北する状況ですから、ついに世界で最も多いデスクトップWindowsユーザーを無理やりタブレットに引きずり込もうという作戦なんでしょうかね。
つまりヘヴィーユーザーなんていうのは、パソコンを使うヒトの中では少数派ですから、そこんとこは切り捨てて、無意識にパソコンを使うあまりパソコンは詳しくない一般ユーザーを囲い込もうということ。
しかし、どうでしょう。一般ユーザーは、ネットにつながってブラウジングして、メールのやり取りができれば事足りてしまうわけで、すでにスマートフォンやiPadだけで事足りてしまう。ある意味、別物の「電化製品」として使い方が確立してしまった部分。
Microsoftの強引とも言える作戦は、少なくとも今年成功したとはとてもいえない感じです。来年はどうするんでしょうか。再び、デスクトップとタブレットを分離する(その方が望ましい・・・)のか、それともハード面の進化に期待してこのままいくのか。いずれにしても独り占めは無理だと思うけど・・・
これは、アップルのiPhoneを中心としたスマートフォンの普及と、同じくiPadの人気にあやかって、業界のトップとしてのプライドのあるMicrosoftが仕掛けた戦略。
昨年夏に発売されたWindows8で、デスクトップPCの基幹OSを手で操作することを前提にしたスタイルに変更したことが始まり。
ところが、そもそも手で持って操作するタブレット端末では、ハードの制約が大きい。まず軽くないといけないし、大きすぎてもいけない。今までは、高性能化と引き換えに、どんどん大きく重くなってもかまわなかったのですが、タブレットではそうはいかない。
また、常時コンセントにつないで使用できない、つまりバッテリーのもちも重要になってきます。容量を大きくすれば、当然重たくなるというジレンマ。
パソコンのヘヴィーユーザーには、「低機能化」ともいえるタブレットは物足りないどころではない。Windows8の不人気は、そんなところからもきているわけで、デスクトップ作業を中心に考えると、何一つとして便利な事はない。
秋にWindows8.1にマイナー・チェンジしましたが、本質的に何一つ変わる所はないわけで、普通なら従来のようにデスクトップ用とタブレット用では、別のOSをMicrosoftは用意すべきだったはず。
ところが、アップルの攻勢にタブレット用のWindowsのシェアが、まったく伸びない。また、軽くて動きの良いAndroidに完全に敗北する状況ですから、ついに世界で最も多いデスクトップWindowsユーザーを無理やりタブレットに引きずり込もうという作戦なんでしょうかね。
つまりヘヴィーユーザーなんていうのは、パソコンを使うヒトの中では少数派ですから、そこんとこは切り捨てて、無意識にパソコンを使うあまりパソコンは詳しくない一般ユーザーを囲い込もうということ。
しかし、どうでしょう。一般ユーザーは、ネットにつながってブラウジングして、メールのやり取りができれば事足りてしまうわけで、すでにスマートフォンやiPadだけで事足りてしまう。ある意味、別物の「電化製品」として使い方が確立してしまった部分。
Microsoftの強引とも言える作戦は、少なくとも今年成功したとはとてもいえない感じです。来年はどうするんでしょうか。再び、デスクトップとタブレットを分離する(その方が望ましい・・・)のか、それともハード面の進化に期待してこのままいくのか。いずれにしても独り占めは無理だと思うけど・・・
2013年12月24日火曜日
Sabine Meyer / Mozart Arias
木管楽器のクラリネットの響きは、耳にやさしくて昔から嫌いではなかったのですが、ちょうど、過去のアルバムの格安ボックスが出たりしたものですから、ちょいとはまってしまいました。
ただ、すでに亡くなった方と違って、ザビーネ・マイヤーは現役の演奏家ですから、名盤発掘ばかりではつまらない。ただし、ピアノやバイオリンのように花形的にどんどんアルバムが出てくるわけではないのが残念なところ。
と、思っていたら、ちょうど最新アルバムというのが出てきました。モーツァルトのコンサート・アリア集というもの。今年の夏の録音です。
コンサート・アリアというのは、オペラの中に出てくるアリアとは別物で、純粋に歌手のために書いたりした独立した歌曲のこと。そういう意味では、あまり知られていない曲ばかりですから、実際聞いてみるとモーツァルトの短めのクラリネット協奏曲を聴いているような感じ。
もともとザビーネのモーツァルトは重要なレパートリーであり、多くの録音がありますが、さすがにスペシャリストとしての面目躍如で、今回のアルバムも実に気持ちよく聴く事が出来る。
モーツァルト好きのヒトはたくさんいると思いますが、そういう人ににも是非お奨めしたい・・・しかもクリスマスにもぴったりのアルバムです。
2013年12月23日月曜日
21世紀のリウマチ診療 これまでとこれから
メソレトキサートという内服薬から始まる21世紀の新しいリウマチ診療が、生物学的製剤の登場により、急速に進歩してほぼ治癒したような状態が得られるようになったことは、すでにこのブログでも何度も紹介してきました。
最初の数年間は、まったく新しいタイプの薬を使いこなすことに費やされ、その劇的な効果に驚きつつも、未知の副作用に対する恐れも同時に感じながら手探りの状態だったと言えるでしょう。
その後、いろいろな製薬会社からも次から次へと同傾向の薬品が登場し、どのように使えばいいかというノウハウが蓄積しました。いずれを使っても、ほぼ同じ程度の効果が得られ、そして同じ程度の副作用が生じている。
より早期からの使用により、寛解と呼ばれる「再発の可能性を持った治癒に近い状態」が得られる患者さんが増えることもわかりました。それと同時に、世界の学会では「リウマチを止める時代から治す時代」へと目標がシフトしたわけです。
次の数年間は、じゃあどうしたら寛解に持っていけるのか、そしてどういう状態なら寛解と言えるのかという点に臨床家の注目が変わっていきました。寛解の定義なども決まってきましたが、リウマチで難しいところは、客観的な評価がなかなかしにくいという点です。
検査値や外見的な間接の腫れなどはわかりやすいのですが、主症状の痛みというものはあくまで主観的なものであり、正確に評価することは困難です。今なお寛解を判断する基準については、議論の余地があり、いくつもの評価基準が同時に使われているという状況です。
そして、数年前に、より早期からの治療介入が重要視されるようになって、診断についてもより検討されるようになりました。早ければ早いほど、診断は難しく、誤診も増える可能性が高まります。
血液検査での、MMP-3や抗CCP抗体の導入は、より診断の助けになるものとして効果的です。また、超音波やMRIといった画像検査の導入も、早期の関節の変化を捉えるのに有益なものとして認知されました。
そして、誰もが納得する診断の基準が20数年ぶりに見直されたのです。過去の基準は、数ヶ月以上だって見た目にわかるような状態にならないと、確定ができませんでした。それでは、治療を開始するタイミングが遅れてしまいます。
より早期でも確定診断を可能とし、リウマチと考えられる状態を見過ごすことがないようにすることが目的として大幅な見直しがされました。もちろん、十分とは言えないかもしれませんが、以前の基準よりも、より実効性のあるものに変わったのです。
2013年は、この10数年の激流からすると、比較的穏やかな年だったのかもしれません。主な新しい話題は、化学構造的により進化した従来型の新しい生物学的製剤が発売されたことと、そして新しい薬理作用に基づく内服型の生物学的製剤が登場したことの2点でしょうか。
特に注目されるのは内服薬型の製剤です。今後、実臨床での効果や問題点がはっきりしてくると、次のリウマチ治療のスタンダードになるポテンシャルを秘めている可能性があります。
さて、その次にくるものは? 2020年までに普及するのは、遺伝子治療の導入ではないかと考えています。ただし、遺伝子そのものを交換するような大胆なことは、倫理的なことも含めて、まだまだ時間がかかることだろうと思います。
実際に、現段階で可能なことは、個人の遺伝子型から最も効果的な - つまり、主作用がしっかり出るか、あるいは副作用が出にくい薬剤を正確に選択することができるようになるということです。現状では、特定の薬剤については研究レベルでの実証が行われています。
そして、同時に期待するのが軟骨の再生技術の確立です。iPS細胞を使った臨床応用の中で可能になってくるかもしれませんが、軟骨を再生することができれば、今ではどうにもできなかった変形した関節を元の状態に戻すことが可能になってくるかもしれません。
その次にくるのが、遺伝子レベルでの直接的な治療でしょう。これができるようになれば、リウマチに限らず、多くの病気を発症を予測して予防的に修正することができるようになるのでしょう。その頃には、生物学製剤も過去の遺物のひとつとして、リウマチ学の歴史になっているんでしょうけどね。
2013年12月22日日曜日
乃東生
冬至の初候が、乃東生なのですが、またまた読み方がわからない。「なつかれくさしょうず」だそうですが、どうしてそう読めるのかちんぷんかんぷん。
そういえば、夏にも乃東という文字が入った七十二候があった・・・
夏至の初候が乃東枯で、夏至と冬至がリンクしているんですね。乃東は夏枯草(なつかれくさ、かこそう)のことで、夏至の頃に黒くなって枯れ、そして冬至のころに芽が出てくるということらしい。
なるほど、自然の営みはきちんと繰り返され、人もまたそれをしっかりと見据えて生きてきたということ。自然をどんどん変えて生活を豊かにしてきた現代人は、地球にとって害虫みたいなものかもしれません。
冬至といえば、食べるのはかぼちゃ。お風呂は柚子湯。そういう、古くからの伝承も、こどもたちにしっかりと伝えておきたいと思います。
2013年12月21日土曜日
タイヤ交換
いやはや、昨日はめまぐるしい天候でびっくりしました。だいぶ雨が降って路面が濡れたせいか、今朝は道路の凍結しているところが多く見られました。
一見、普通の道路と大差ないように見えてしまい、また上ってきた太陽の光がまぶしいために、朝早くの凍結した道路はけっこう危険が一杯という感じです。
でも、大丈夫。なぜなら、タイヤがスタッドレスだから。
実は、数日前にディーラーに無理を言って、タイヤを交換しました。今まで、自分はスタッドレスタイヤは使ったことがなかったんです。ひたすら、チェーン派で、昔は一生懸命ギャジアップもしたことがあります。
しかし、この10年くらいは装着が簡単なベルト式を利用しています。なにしろ雪国に住んでいるわけではないし、スキーにせっせと行くわけでもない。年に数回お世話になるだけですから、わざわざタイヤまで必要ないというわけ。
ただ、今年は突発的に雪の多いところに行かざるを得ない可能性が出たので、自分だけではなく家族が運転することもあり、タイヤを交換しておくことにしました。
タイヤの摩擦が強くなるため、ロードノイズは大きくなるもんですね。ハイブリッドでモーターで走行しているときも、けっこう音が聞こえます。当然、燃費も落ちるんだろうなと。
でも、どかーっと雪が降って、凍ったアイスバーンとかになれば、やはりチェーンに勝るものはありませんからね。タイヤだけで安心してはいけません。
一見、普通の道路と大差ないように見えてしまい、また上ってきた太陽の光がまぶしいために、朝早くの凍結した道路はけっこう危険が一杯という感じです。
でも、大丈夫。なぜなら、タイヤがスタッドレスだから。
実は、数日前にディーラーに無理を言って、タイヤを交換しました。今まで、自分はスタッドレスタイヤは使ったことがなかったんです。ひたすら、チェーン派で、昔は一生懸命ギャジアップもしたことがあります。
しかし、この10年くらいは装着が簡単なベルト式を利用しています。なにしろ雪国に住んでいるわけではないし、スキーにせっせと行くわけでもない。年に数回お世話になるだけですから、わざわざタイヤまで必要ないというわけ。
ただ、今年は突発的に雪の多いところに行かざるを得ない可能性が出たので、自分だけではなく家族が運転することもあり、タイヤを交換しておくことにしました。
タイヤの摩擦が強くなるため、ロードノイズは大きくなるもんですね。ハイブリッドでモーターで走行しているときも、けっこう音が聞こえます。当然、燃費も落ちるんだろうなと。
でも、どかーっと雪が降って、凍ったアイスバーンとかになれば、やはりチェーンに勝るものはありませんからね。タイヤだけで安心してはいけません。
2013年12月20日金曜日
イノセさん
信州大学在学中から60年代の学生運動に身を投じ、70年代から政治思想を勉強。80年代後半から、作家として注目され、小泉内閣、石原都政でブレーンとして登用されました。
政治そのものについての知識は相当あったんでしょうし、自信もあったんでしょうね。でも、ご本人が自ら言うように、政治をどう動かしていくか、実務的なことに関しては・・・
いろいろと黒い噂が立って、メディアの矢面に立たされた政治家は山ほどいました。たいていは、ふてぶてしく、建前的なことだけで釈明して、どう考えても裏で何かやっているだろうとしか思えない。
イノセさんは、まぁほんと悲しくなるくらいボロボロで、もうしどろもどろという表現がピッタリなくらいの状態で、こりゃ最後には自殺しちゃうんじゃないかと心配したくなるほどでした。
ただで5000万円貸してくれる人なんているわけはなく、誰が考えても選挙に絡んでの資金以外に納得のいく説明なんてないでしょう。
本人が仰るように、そのまま返したならそれはよしとしましょう。政治資金の報告のミスということが問題ですが、それでも多くの(怪しい)政治家よりは致命傷にはならないかもしれません。
しかし、あれだけ情け無い言い訳を繰り返し、政治家としてはあまりに情け無い状態を見せ付けられると、やはり政治実務家としての手腕については疑問を感じてしまう。
逆に言うと、政治家なら「平気で嘘をつく」くらいの度胸が必要ということでしょうか。たしかに政治は、どのステージでも駆け引きが基本。本音だけで突き進むわけにはいかない。
なんにしても、少なくとも政治と言うものに対して「あきらめの気持ち」を抱かせるに十分な年の瀬になってしまいました。
2013年12月19日木曜日
ゆかり
様々な場面で、進物の定番のひとつが、坂角総本舗のゆかり。
もともとの始まりは、350年位前の江戸時代。漁師が、取れたての海老をすり身にして焼いて食べていたものだそうです。明治になって菓子として完成し、昭和41年にゆかりと呼ばれるようになったとか。
ほとんど海老だけでできているわけですから、たんぱく質やカルシウムなどの栄養もたっぷりだそうで、うちでも大変人気があり、あっと言う間になくなっていきます。
確かに、しっかりとした海老の香りがあり、パリっパリっと食べる感触もよく、かんでいるうちにじわーっと口の中に海老の旨みが広がってくるところがいい。
貰っても嬉しいし、差し上げても喜ばれるので、何かと便利ですよね。
もともとの始まりは、350年位前の江戸時代。漁師が、取れたての海老をすり身にして焼いて食べていたものだそうです。明治になって菓子として完成し、昭和41年にゆかりと呼ばれるようになったとか。
ほとんど海老だけでできているわけですから、たんぱく質やカルシウムなどの栄養もたっぷりだそうで、うちでも大変人気があり、あっと言う間になくなっていきます。
確かに、しっかりとした海老の香りがあり、パリっパリっと食べる感触もよく、かんでいるうちにじわーっと口の中に海老の旨みが広がってくるところがいい。
貰っても嬉しいし、差し上げても喜ばれるので、何かと便利ですよね。
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