2009年7月31日金曜日

気分だけイタリアン

外でイタリアンだったからという訳でもないのですが、久しぶりに家でイタリア風の料理にしてみたわけです。

どうも写真がぴりっとしなくてすみません。こういう時は携帯で撮っているわけで、たいした写真にはならない。特に携帯のカメラは、光が少ない夜間・屋内ではほとんど役に立ちませんね。

そのことは置いておいて、今日は料理の話。

一番の大皿はサラダですが、まず薄切りにしたトマトを下に敷き詰めてあります。葉っぱはベビーリーフ、レタス、キャベツ、後はニンジンとキュウリで、上にソーセージのトッピングとなります。ドレッシングはマヨネーズとレモンと塩こしょうでして、比較的さっぱりとした感じに仕上がっています。

シチューみたいなのは・・・なんと説明すればいいのでしょうか。う~ん、イタリア風ポトフとでも言うか・・・

とにかくトマトとジャガイモをたっぷりコンソメスープで煮潰しています。それにベーコンとエリンギをたっぷりいれて味にこくを出すわけで、これなら白トリフにだって負けない!! っんなわけないけど、生のバジルをたっぷり入れてますので、香りはめちゃくちゃイタリアンです。

最後に、とりあえずこれさえ出しておけばこどもの文句を封じることができるオールマイティなメニューがビーフステーキ。例によって、食品館あおばの100グラム100円オージービーフ。時には固めで顎の筋トレになることもありますが、今回はOKでした。

トマトとバジルをふんだんに使うと、それだけでも気分はイタリアンです。さらにチーズも使えば完璧なんでしょうが、今回はカロリーを気にして遠慮してみました。

2009年7月30日木曜日

センター南 Al Bolgo

食べかけの写真ですみません。しかも、横向きだし。

昨夜は医師会の班会。主としてセンター南付近で開業している医者の集まり。普段からよく話をする先生もいれば、話をしたことがなかった先生もいて楽しくワインを飲み過ぎてしまいました。

場所はクリニックから歩いてすぐのアル・ボルゴ。あざみ野棒屋先生御用達のお店。イタリアンで、この手の会としてはかなり高級感のある食事を楽しみました。

こういう会では、いろいろと情報交換ができて、大変有意義です。

昨日びっくりしたのは、意外にアクアリウム経験者が多いということ。あの人も、この人も、実はいろいろ魚の飼育を楽しんでいるんですね。

とりあえず、外に出かける機会が限られる開業医としては、趣味にしやすいのでしょうかね。この辺も、これから情報収集の対象になっていくかも。

2009年7月29日水曜日

横浜市長突然の辞任

昨日、横浜市の中田市長が辞任を発表しました。市長選挙が、衆議院選挙と一緒に行われると言うことです。

それにしても、これも突然ですね。びっくりしました。横浜市内に居住して仕事場を持っている自分ですから、より生活に直結した話ではあります。

辞任の理由として、7年半かけてやってきたことに区切りが付いたということで、来年からの予算などのことは新しい人がやるべきという説明でした。

確かに、すでに予算が決まったところに新市長となっても、自分のやりたいことを組むことはできないわけで、一見もっともだなぁ、と思います。

しかし、誰がなったとしても新しい人がすぐに予算決めの複雑な仕組み・・・きっと、根回しなどもいろいろ必要でしょうし、そもそも市のお金の使い方の全体をすぐに把握するというのは、それはそれで難しいのではないでしょうか。

いずれもしても、もう少し前から辞任する時期を明確にしておいてほしかったかもしれませんね。

中田市長は個人的には好きでも嫌いでもないのですが、最初に比べるとだいぶ勢いが無くなったような感じがします。まだ若いから、次のステップを考えているのでしょうが、これからいろいろあるかもしれませんね。

2009年7月28日火曜日

ポピュリズムの極み

おー、麻生さん。なんか難しい言葉をつかいましたね。ポピュリズム・・・ですって。

これって大衆迎合主義のことですから、言ってみれば一般大衆の人気取りの政治をすることですよね。麻生さん「漢字は読めない」けど、「英語は得意」ということでしょうか。

まぁ、確かに民主党のマニフェストに対する批判として使われたわけですが、民主党もすべてバラ色みたいなことを言っても、誰も信用してはいないでしよう。

ただ、ここで気をつけておきたいのは、自民党がこれまで財源をめちゃくちゃにしてきたわけで、だから今後の日本のための財源が無く、みんなが困っているということです。

民主党がうまい財源を持ち出せなくて当たり前。自民党だって、財源も無く、さんざんばらまき政治・・・つまり、ポピュリズムをついこの前までやっていたでしょう。どっちもどっちみたいな世界ですよね。

とにかく、国民がこの40日間に期待しているのは相手の批判合戦ではなく、もっとこれからの日本をどうしてくれるのかというポジティブな論戦だと思います。

2009年7月27日月曜日

ベルヴィル茅ヶ崎ビル「完成」

さて、今週末(8月1日の土曜日)にはいよいよセンター南医療ヴィレッジいなば耳鼻咽喉科が内覧会を行い、来週はじめからは診療を開始します。

これで、ベルヴィル茅ヶ崎ビルは建設されて4年で(1階・2階の一般商業テナントも含めて)全テナントが埋まりました。ベルヴィル茅ヶ崎ビルはセンター南駅前バスロータリー広場に面し、普通なら好条件の立地だと考えられるのですが、これだけテナントが集まるのに時間がかかったのはなぜでしょうか。

4年前はセンター南駅というと、港北東急SCがある南側が中心でした。改札口から出てきた人たちのほとんどが南側に出て行くわけで、北側に出る人はごくわずか。北側ではバスロータリーがあっても、一般車の進入は厳しく制限されているので、バス利用者以外の人にはほとんど用がなかったんでしょうね。

通常の駅前ロータリーの賑わいには遠く及ばない状況は、今もそう変わりません。ところが、まずセンター北との間をまっすぐ結んだミナキタウォークという歩道ができました。そして、その真ん中に3年前にminamoという商業施設が完成しました。

そしてホームセンターコーナンが、ベルヴィル茅ヶ崎ビルのすぐうしろに開店。同時に、港北東急SCの勢いの低下やLAOXの撤退により、南側出口の勢いが減ってきたように思います。

そして昨年の地下鉄グリーンラインの開通で、全体のポテンシャルが底上げされました。最近は、待望のスーパーが村内家具の入っているビルに開店し、北側の生活空間としての密度が濃くなった。

そこへ、耳鼻科開院が追い打ちをかける、っていうほど大げさなことではないのですが、都筑区および近隣の区域の中では通常外来通院が必要な病気を一カ所でまかなえるビルというのは、病院をのぞいてなかなかありません。

内科・循環器科小児科・アレルギー科泌尿器科・皮膚科眼科耳鼻咽喉科整形外科・リウマチ科・リハビリテーション科の診療ができれば、たいていの問題は解決します。なお、すぐ近くの産婦人科もヴィレッジの仲間ですのでお忘れ無く。

と、言うわけでますます頑張らなければ、と勝手に思っているわけです。あとは、バスロータリーに面した空き地の建設予定のaune本館さえできればなぁ、といきたいところですが、最近の景気からすると当分無いでしょうね。

2009年7月26日日曜日

Villa=Lobos Complete Bachianas Brasileiras

クラシック音楽というと、なにもヨーロッパだけじゃないわけで、日本だって武満徹のように世界に認められた作曲家がいるわけです。

演奏家でも、ピアニストとして有名なアラウやアルゲリッチは南米の出身ですから、興味の対象を世界中に広げていくとENDLESS。

今日も今日とて、HMVで何か面白い(かつ安い)ものはないかなぁと探しているわけですが、以前より気になっていたのがヴィラ・ロボスという作曲家。

なんかマカロニ・ウェスタンの映画で敵役で出てきそうな名前。クラシックに分類はされているけど、さぞかし太陽降り注ぐ根明な音楽かしらんとは思っていましたが手は出す気になれずにいました。

最近、代表作のブラジル風バッハとショーロスの廉価な全集が登場したので、まぁだめもとでもということで購入してみました。

とにかく興味をひくのはブラジル風バッハというタイトル。バッハがリオのカーニバルにでも参加したら・・・って、そんなわけはない。確かにバッハ的な音階が聞こえてくる部分はありますがそれほどではなく、またやたらとラテン風というわけでもない。

比較的聞きやすい優雅な美しい旋律で、映画音楽にも使えそうな感じ。面白いのは1番から9番まであるのですが、ギター独奏あり、ピアノ独奏あり、コーラスありとバラエティに富んでいる構成が飽きさせない。これは、一緒に収録されているショーロス全集も同じ。

う~ん、おそるべしヴィラ・ロボス。この人はブラジルを代表する20世紀前半に活躍した作曲家で、とにかくすごい量の曲を遺しています。さすがに全部を制覇するというわけにはいきませんが、ある程度の代表作を聴いておくことはクラシック音楽ファンとしては、必須科目みたいなものかもしれません。

政治家の程度

細田幹事長は「首相は字が読めないらしいとかなんて言って楽しんでいる。それが国民の程度かもしれない」と発言して、国民の政治意識が低いと取れる発言をしました。

麻生首相は「高齢者は働くことしか才能がない」と発言したことについて、「日本に元気で活力がある高齢者が多いということ」であり、「誤解を与えたと思うので説明させていただいた」などと釈明したそうです。

なんか、衆議院解散した途端、またぞろわからんちん発言が連発している自民党。細田さんは、自分たちの努力が評価されないことに苛立っているようですが、評価されるような仕事をすることが先決でしょう。

首相はとにかく首相になりたかっただけの人だったようですね。それが政治家の程度かもしれません。

実際その首相も、またまた暴走発言。だから、・・・ですよね。さらに自分で認めたように「誤解を与える」ような発言をすること自体問題だということに気がついてもらいたいものです。

2009年7月25日土曜日

関節リウマチ治療薬の考え方

治療薬の値段がだいたい頭に入ったところで、もう一度リウマチ薬というものを考えてみましょう。

よく、自分は患者さんに説明する時に、20世紀に発症した方と21世紀に発症した方では薬の使い方が全く違うんですよ、という台詞を使います。正確には、1999年に抗がん剤として使われていたメソトレキセートが登場したところが分岐点と言えます。

メソトレキセートは整形外科領域の代表的な悪性腫瘍である骨肉腫の治療にも使われるので、自分には大変になじみの深い薬です。大学病院に勤務していた頃に、なかば「腫瘍班」状態で多くの患者さんを担当した時期がありました。

メソトレキセートを使うことにすると、綿密な計画を立てて、本当に神経をすり減らしたものです。と言うのも、この薬は使った後に、もしも何もしなければ1週間以内に患者さんは死んでしまうだろうというくらいの副作用を出す薬なのです。

90年代の前半のその頃はメソトレキセートがリウマチにも効くらしいという話が出始めた頃で、正直言って「そんな馬鹿な」と思っていました。しかし、実際にリウマチ薬として登場するや、それまでの薬と比べて圧倒的な効果を証明したのです。

メソトレキセートは細胞の増殖に必要なDNA(遺伝子)の複製の原料となる葉酸を阻害する薬です。ですから細胞増殖の過常をきたす癌細胞に効果を出すわけですが、リウマチにおける異常免疫を起こす細胞も細胞増殖の激しいところなので効果がでるわけです。

これはリウマチという病気について言えば、比較的病気の原因に近い部分に作用していると言うことができます。もちろん根本的に原因がわかっていない以上、正確には根治的な作用とは言えません。

それに対して、最近まさにブームの様相を呈している生物学的製剤と呼ばれている薬はちょっと違います。

リウマチの患者さんの関節の中では、異常な免疫反応の結果、サイトカインと呼ばれる物質が増えて炎症を起こしています。生物学的製剤は、このサイトカインをブロックすることで強力に病気の勢いを抑制します。どちらかというと、原因よりも結果を消し去っているという感じが近い。

例えて言うなら、山の頂上から湧き水が出てくるとします。最終的には川となって、海に流れ込むわけですが、メソトレキセートのような薬は湧き水に蓋をして流れ出る量を減らそうとしている。生物学的製剤は河口に土手を築いて水が海に流れ込まないようにしている感じ。

いずれもある程度の漏れは必ずあります。根本的には、山の中でどこから湧き水が集まっているのかは誰にもわかりません。湧いてくる場所を押さえ込んでも、途中で雨水なども加わって水量は増えていますから、河口を押さえた方が効果的なのです。

どうです、かえって、わかりにくくなりましたか? いずれにしても、メソトレキセートから10年、生物学的製剤から5年が経過して、リウマチの治療もだいぶ熟してきた感があります。しかし、まだまだ多くの新薬の開発が進められているので、われわれリウマチ医はなかなか気が抜けません。

最近のトピックスは、そういう新薬の話と既存の生物学的製剤のパワーアップの話が中心になっています。本当は、患者さんにとっては副作用の怖いこれらの薬をどうしたらやめられるのかというのが知りたいところなんでしょうけれど、まだ一定の答えは見いだせていません。

結局、根本的な原因がわからない以上、どうなったら治っているというのが不明です。ですから、薬を中止しても良い状態の本当のところもよくわからないわけです。これだけ医学の最先端を活用しているジャンルにもかかわらず、手探りでいくしかないというのも情けない話で、患者さんには申し訳ないところです。

2009年7月24日金曜日

リウマチ薬の値段

関節リウマチの治療薬の値段というのは、皆さん当然気になるところ。現状では多くの患者さんは一生付き合っていかないといけないわけですから、病気にかかる医療費というのも無視することはできません。今日は、とりあえず薬の値段について、ちょっとだけ考えてみます。

主な内服薬の値段を列挙してみましょう。

リウマトレックス 2mg
344.4円/カプセル 通常の3カプセル/週で使うと4週間で4132.8円(3割負担で1240円)

アザルフィジンEN 500mg
78.6円/錠 通常の2錠/日で使うと4週間で4401.6円(3割負担で1320円)

リマチル 100mg
80.2円/錠 通常の2錠/日で使うと4週間で4491.2円(3割負担で1347円)

プログラフ 1mg
905.2円/カプセル 通常の3かぷセル/日で使うと4週間で76036.8円(3割負担で22811円)

こうしてみると、現在最も多く使われているリウマトレックスというのは、一番薬代も安いということがわかります。ただし、量が増えることはいくらでもありますので、いつでもというわけではありません。またプログラフは、ずば抜けて高い薬であることがわかります。

対費用効果という考え方からすれば、リウマトレックスは最も効果的と考えられます。多くの患者さんがこの薬でコントロールがつくことが、国の医療費の問題にも優しいかもしれません。

ところが、日本の保険医療は制度としては大変素晴らしいのですが、そのかわり現実の治療方針に沿った治療からするとかなり遅れた考え方の上に成り立っています。

大半の最新の治療は保険がききません。薬にしても、決められた用法・用量以外の使用はまったく認められていません。リウマトレックスのような薬を、もっと自由に使えれば患者さんだけでなく、国にも大変恩恵があるだろう事は容易に想像できますが、実際には許されていないのです。

そこで、より新しい強力な効果が期待できる生物学的製剤を使うことになり、実はより多くの医療費がかかるというのが現実なのです。

では、生物学的製剤の値段を列挙してみます。

レミケード 100mg
100285円/本 体重60kg以下のかたは8週間ごとに2本を点滴しますので4週間なら1本分(3割負担で30086円)
ただし、点滴料などは含みません

エンブレル 25mg
15309円/本 2本/週で皮下注射しますので、4週間で122472円(3割負担で36742円)

ヒュミラ 40mg
71097円/本 2週間に一度皮下注射しますので、4週間で142194円(3割負担で42658円)

アクテムラ 200mg
59380円/本 体重50kg以下のかたは4週間に一度2本使って点滴します(3割負担で35628円)
ただし、点滴料などは含みません

これに通常の診察料や指導管理料、そして検査料などが加わりますので、実際にかかる医療費は人によって様々です。事情が許せば、生物学的製剤の効果は内服薬の比ではないので、社会活動の大幅な改善からくる経済効果ははかりしれません。

とはいえ、やはり高いですよね。すぐに使いますとはなかなか言いにくい値段です。高額療養費制度があってもほとんど恩恵はありません。社会保険の方でも、以前比べ自己負担限度額は引き上げられているようで、なかなか大変です。

リウマトレックスのような内服薬を可能な限り高用量で用いて、効果がないならできるだけ早期に生物学的製剤へ移行するというのが、理想的な治療戦略であると考えられます。しかし、現実には保険制度の壁と薬の値段の高さが、治療のボトルネックになっていることは間違いありません。


2014年9月1日 追記
このエントリーへのアクセスが多いので、最近の薬の価格などについて新たに書き込んでいますので、 そちらも参照していただければと思います。

喫茶室ルノアール

喫茶店。行かなくなりましたねぇ。実際、数も随分と減りました。

自分が高校生のころは、そこらじゅうに喫茶店がありましたから、何かと待ち合わせというと喫茶店を利用し、場合によっては飲み物一杯で何時間も居座るという迷惑な客だったと思います。

喫茶室ルノアールは、今でもあちこちで見ることができる喫茶店の老舗。

歴史をひもとくと東京オリンピックのあった1964年にさかのぼるようですが、チェーン展開を本格化したのは1979年。でも、そのころまでにもう喫茶店としてのブランドは確立していたように思います。

昨日は野暮用で午後は渋谷にでかけたのですが、時間が余ってしまい天気も悪いので、ふと目にとまったルノアールに入ってみました。

すっご~い、久しぶりだと思いますよ。かえってチャラチャラしていないので、落ち着きますね。特にすることがあるわけではないので、この時期定番のアイスコーヒーを注文してぼけっとしました。

最初に水というのは日本の常識ですが、ルノアールは最後にお茶も出てくるんですね。冷房で冷えてきたところなので、何となく嬉しいサービスでした。

2009年7月23日木曜日

あすなろ淡水魚館 病気だぁ~

あ~、残念なことに、我が家に棲むようになって、おおよそ一ヶ月。ついに熱帯魚のラスボラの一匹が、病気になってしまいました。

尾がまるで噛みちぎられたようになっていたので、最初は混泳しているトランスルーセント・グラスキャットに襲われたのかと思いましたが、どうも体色も薄くなっていて、食事もとらなくなっている。

よ~く見ると、他のひれもぼろぼろ。こりゃ、どう見てもおかしいでしょう。いろいろ情報を調べてみて、これは尾ぐされ病と考えるのが妥当のようです。

尾ぐされ病とは、カラムナリス菌という細菌によって起こる病気だそうです。この菌は、通常の水槽環境で繁殖しますが、塩に弱いということで、さっそく魚を隔離しました。

原因は水質などの悪化といわれているようですが、最近水替えもして水質もチェックしてあまり問題は無いように思いました。魚が多くてストレスが問題なのかもしれません。

とりあえず薄い塩水の中に移して治療を開始しましたが、うまくいくでしょうか。

2009年7月22日水曜日

皆既日食

だった、・・・らしい・・・ふぅ~ん。

関東地方にいると、部分日食だし、まぁ関係ないような感じでした。朝から雨が降っているし、こりゃ完全にあきらめたという感じ。

実際、暗くもならないし、いつだったの?という感じです。そりゃ、一生に一度見るか見ないかみたいな天文ショーですから、見たくないとは言いませんが、とりあえず生活が優先。

もしかしたら、20何年か後にまた日本でもあるらしいので、生きていればの話。

そういえば、どこかの国の政権与党、野党の陰に隠れてしまい、議会も日食状態。ダイアモンドリングは見れるのやら。

内輪であれだけ足の引っ張り合いをしておきながら、いざ解散で握手して一緒にガンバロー、っていうのも白けました。

これから40日間もかけて、何の策もないのに何を議論していくんでしょうか。

2009年7月21日火曜日

#1000

このエントリーが「あすなろの木の下で」1000番目になります。

ここまで続けてこれたのも、コメントをいただいた皆さん、クリニックで直接読んでますよと言っていただいた方々、そして同じく毎日ブログを書いているあざみ野棒屋先生、Dr.M、Dr.Flickerのおかげです。あらためて御礼申し上げます。

さしあたって、これからも続けていくつもりなんですが、目標は"Everyday Realtime Upload"です。たまには苦し紛れになるかもしれませんがお許しを。

さて、1000番目のお題には、何を取り上げようかと特に考えていたわけでもなく、結局特別なネタを思いつかぬまま到達してしまいました。

このブログもはじめは料理ネタの方が、医学ネタより多くてどういう方向にいくのかわかりませんでした。しかし、ある程度料理を出し尽くしてしまった感があり、何か作っても「ああ、もうこれ使ったなぁ」という感じでネタにしにくくなりました。

それに変わって、外食のお店紹介が増えましたが、そんなにふらふらしているわけじゃないので、そればかりというわけにもいきません。

かわって目立ってきたのがクラシック音楽ネタでしょうか。これは一枚アルバムを決めれば、けっこう書きやすい。苦しい時の「今日の音楽」という感じで、書いてきました。ところが、最近けっこうこれも辛くなってきた。

なぜかというと、とりあえず有名どころの作曲家の代表的な曲についてはあらかた揃ってきてしまったんです。ですから、最近買うアルバムはけっこうマニアックなものが増えてきて、あまり一般に紹介してもどうかしらとなっています。

去年の夏はデジタル一眼レフカメラにはまっていましたが、これもブログ用の写真としては重すぎて手間がかかります。

そして今年は観賞魚飼育を始めました。これも、趣味としてはけっこうマニアックに深入りできるものですが、とりあえず魚自体をなんとなく眺めているのが嫌だという方はいないでしょう。ですから、自分の素人からの飼育日記としても、これからしばらくお付き合いいただくことになると思います。

そして、毎月かかさず何かしら書いているのが、自分が専門としている関節リウマチという病気の話。外来でゆっくりと話ができない分をここで補っておきたいと思っているわけです。

そしてもう一つ、Let's医師会シリーズがあります。これは何かと勤務医ばかりが注目されるご時世なので、開業医もそれなりにいろいろなことをしていることをアピールするのが目的です。

そんなまとまりのないテーマが入り乱れて、支離滅裂なブログになっていますが、例えて言うならおもちゃ箱みたいなものと思ってください。自分の頭の中のいろいろな引き出しをひっくり返してお見せしているようなもんです。

というわけで、これからもよろしくお願いします。

あすなろ海水魚館 水質管理の基本

縁日とかで金魚すくいをしてきて、丸い金魚鉢に入れて飼ってみたことが無いという方はいないと思います。同時に、すぐに金魚が死んでしまって悲しい思いも必ずしたことでしょう。

自分も何匹も金魚を死なせていますから、こどもの頃は熱帯魚とかをずっと飼い続けている人がいるというのは不思議でなりませんでした。

ところが、あるとき水の中の魚に悪い影響を及ぼすものをこし取ればいいと言うことに気がつくわけです。なるほどフィルターなるものをつけて水道水の浄化のようなことをすればいいんだ、ということなんですが、どうもそんな簡単な話だけではなさそうです。

水槽の中にはどんなものが入っているかということをよく理解しておかないといけません。まず、ほとんどの場合、水そのものは水道水を使います。川・湖や海で飼育のための水を簡単に汲んでくることができれば話はべつですが、そういう環境にいる人は限られます。

まず水道水で生体に影響するのは殺菌のために混入されている塩素です。ですから、最初に必ずしなくてはいけないのはカルキ抜きと呼ばれる塩素の中和剤を添加することです。

あと水道水にはケイ素が含まれていて、これが水槽内の茶ゴケの原因になりますが、かなり高価なRO水という浄化装置を用いないと除去できないので、ケイ素を除去することよりできたコケをいかに掃除するかを考えた方が良いようです。

さて、魚にとっては海水は人間の空気と同じ。これがないと生きていけないのですが、魚はその中に排泄物を出しているわけです。この排泄物と食べ残しの餌などから発生するタンパク質やアンモニアが問題になります。

単純なゴミとかをろ過するのが物理的ろ過というもので、通常何らかのフィルターを用いて行うわけです。しかし、アンモニアは水中で亜硝酸塩に変化して猛毒を示しますが、物理的にこし取ることはできません。

そこで、アンモニアや亜硝酸塩を分解して魚に無害な硝酸塩に変化させることが必要になってきます。この課程を行ってくれるのが生物ろ過。つまりろ過システムの中に細菌を繁殖・定着させることで行うわけです。

最後の硝酸塩はとりあえず魚には大きな負担にはなりません。ただし、ある程度たまってくるといろいろと問題を起こすので、これを取り除くために定期的な水替えが必要になるわけです。

通常1~2週間に1回程度、全体の推量の1/4~1/3程度を新しい水に替えます。ここで、できるだけ水替えを減らしたい場合には、還元ろ過という方法を追加していきます。

酸素の少ない嫌気性環境で働く細菌を利用すると、硝酸塩も強制的に分解することができるわけです。魚だけの水槽であれば前半の酸素下で行われる好気性ろ過細菌だけしっかりと定着できていればOKですが、サンゴやイソギンチャクも飼う場合は後半の嫌気性ろ過もあった方がベターと考えられています。

生物ろ過の定着が水槽立ち上げの完了であり、安心して生体を入れることができるサインということになります。これをできるだけ早く完成させる方法として、一般的になっているのがライブロックという海から採取してきたままの岩を投入する方法です。

このような岩の細かい穴の中にはすでに細菌や小生体がいっぱい定着しており、早期に効果を発揮するわけです。ただし、初期の水槽が落ち着きにくい時期は魚が病気にかかりやすいのですが、薬を使用するとライブロックの生物も死んでしまうので使えないという欠点があるようです。

ライブロックを使わないのであれば、市販の細菌を投入する手があります。毎日少しずつ入れていき、細菌の餌として魚の餌も魚のいない水槽に投入します。かなりゆっくりですが、少しずつ細菌が定着するので、水質検査をしながら増えてきた亜硝酸塩が減少し硝酸塩が増え出すのを確認できればOKということになります。

またテストフィッシュ(あるいはスターターフィッシュ)と呼ばれる打たれ強い魚を早期に投入して、細菌の定着を即すという方法もあるのですが、もしかしたらみすみす魚を死なすことになるわけで、あまり気持ちの良い方法ではありません。

と、まぁ、こんなところが最近勉強した水槽の水管理の基本事項のまとめと言うことになります。これは自分用のメモです。興味のない方にはつまらない話ですが(もっとも、これまで書いていることもそんなもんですけど)、いつかどこかで役に立つかもしれません・・・