2009年11月30日月曜日

強毒性インフルエンザ訓練

昨日の日曜日、都筑区役所で強毒性インフルエンザが流行したときの対策訓練が行われました。

これは、夏から区役所、医師会、昭和大学横浜市北部病院、薬剤師会、警察、消防などが合同で行ってきた都筑区危機管理協議会で計画を練ってきたもので、実は自分もその委員として参加してきました。

最初はつづきケーブルテレビくらいかと思っていたら、なんとNHKが取材に来て全国ネットのニュースとして流れました。

ちなみに自分は映っていませんが(残念!!)、都筑区医師会長がコメントをしているところが放映されました。放送された時間によっては、昭和大学の病院長も喋っていたようです。

最初は、ふだん直接インフルエンザ診療に携わっていない整形外科の自分が参加してもどんなもんよ、と思っていましたが、現実にこのような状況が起こった場合には、専門がどうのと言っていられないかもしれないわけで、それはそれで意味があるんだろうと思います。

もともと、これは去年からやっていた昭和大学横浜市北部病院との協議会の中から始まったことなんです。大地震などの災害時、あるいは新型インフルエンザの流行時に地域中核病院と開業医を中心とした医師会がどうやって協力していくかを話し合っていたわけで、その中からでてきた提言を都筑区に提出したのです。

その結果、行政も提言を無駄にしないように危機管理協議会を立ち上げたわけで、今回の訓練は最初の成果と言ってもいいわけです。

それにしても、感染を防ぐための防護服というのは、実際着てみて・・・いゃぁ~、大変ですわ。手術で使う無菌服の方が楽ちん。

密閉されて暑いのはともかく、マスクとゴーグルが辛い。ゴーグルはくもりまくりです。大掃除でしか使わないような、でかいゴム手袋も大変です。これを経験しただけでも意義があります。

せっかくなので、記念に一式いただいてきたので、着てみたい方はクリニックにおいでください。

2009年11月29日日曜日

Yellow Ginkgo Road

「オズの魔法使い」は、たぶん世界で最も古い世界中に知られたファンタジー映画。不思議な世界に飛ばされたドロシーは、黄色い煉瓦道(Yellow Brick Road)をたどってエメラルド・シティに向かっていくのです。

エルトン・ジョンのヒット曲にGoodbye Yellow Brick Roadというのがありますが、これは都会の冷たい舗装された道にさようならということで、田舎の方がいいなという曲です。

オズの魔法使いでは、希望をかなえてくれる象徴として描かれていたものとは逆の物でした。でも、そんな難しいことは考えないで、ごく身近にもYellow Roadが出現する時期になったんですね。

ここで黄色い色をだしているのは、Ginkgo、つまり銀杏です。もちろん、神宮外苑の銀杏並木に比べればたいしたことはありませんが、この数日で急に葉が落ち始めて、あっというまに見事なYellow Roadができました。

秋吉敏子の世界中に成功したビッグバンドのアルバムにはLong Yellow Roadというのがあり、またSalted Ginkgo Nutsというのもあるんですね。もちろん関係は無いと思いますけど、何となく秋吉敏子さんの心の中にある、日本の思い出みたいなものが見え隠れするんですね。

2009年11月28日土曜日

講演会いろいろ

ちょっと、遅れた話ですが、先週の木曜日はヘルパー2級講習会の講師として3時間の独演会をやってきました。これは、今回で4回目でしたか、まぁ、自分で言うのも何ですが、よくやっていると思います。

直接整形外科の話題が中心ではないのですが、将来介護の仕事を目指している方々に、何とか少しでも興味を持ってもらうためにしゃべりまくるわけです。途中で、少し休憩を入れますが、それにしても3時間は長い。

そして、今週の木曜日は医師会が協力しているケアネットつづきの勉強会で、90分の講演会でした。こちらは、すでに介護の仕事をしている方々に対しての講演で、すでに現実的な問題に直面している方々が対象です。

まだ、「業界事情」をしらない方々とちがって、より具体的な話をしなければならないので、ある意味難しいものです。別にヘルパー勉強中のかたがたに対して手を抜いているわけではありませんが、やはりより知識が多い方が相手の場合の方が大変なのは当たり前。

たまたま、今週は水曜日に医者が対象の勉強会でも5分間程度喋ってきましたが、これはある意味一番短いにもかかわらず、最も難しかったわけです。と、言うのも、話すテーマが決まっていなかったので、自分できめないといけない。

これについて喋れと言われれば、それなりに何とかなるもんですが、何でもいいといわれると困る。相手が興味をもってくれないといけないわけで、しかも、知識は自分以上にある方々が対象ですから、下手なことは話せません。

でも、対象がどんな方々でも、人に向かって話すということは、自分にとっては大変に勉強になることなのです。知識を確認して整理する絶好の機会なのです。特に開業医になってからは、いつも知識をアップデートするのに四苦八苦しているわけで、人に話すためにはあらためて勉強が必要です。

そんなわけで、こういう機械はWELCOMEなのです。なかなか、きっかけがないと勉強できないのは、学生の頃から変わっていません。

2009年11月27日金曜日

あすなろ海水魚館 あがいています

やっぱり、というか、何というか・・・ハタゴイソギンチャクはどんどん体調を落とし、たったの2週間ももたずに11/17に☆です。同時に入れた2代目カクレクマノミについては・・・

最初通販でイソギンチャクと一緒に来た2匹のうちやや大きい方は、到着した日に☆。3日後に近くのコーナンで小ぶりのものを買ってきて、すぐにペアにしました。ところが、またしても白点病です。

通販の方がひどいので、今週隔離して対処しましたが、今朝ついに☆になりました。コーナンの方は、比較的軽いので、1日隔離して白点が消えたところで一応戻してみました。

いや、本当に難しい。結局同じ過ちを繰り返しているのは、根本的に自分が悪いのか、大変悩むわけです。ただ、今回の通販については、ここにお店の名前を書きたいくらいです。ハタゴイソギンチャクはどうも薬物採取ものだと思います。

なんでかという根拠はむずかしいのですが、イソギンチャクの収縮がわるかったんです。縮んだり膨らんだりするものですが、このメリハリがありませんでした。

カクレクマノミも一匹はあきらかに病気持ちでしたし、やはり安かろう悪かろうの世界なんでしょうか。白点病は、もちろん管理の面が関係しますし、魚にとってストレスが高い環境である証明みたいなものです。

やはりクマノミはイソギンチャクがないと泳ぎすぎて体力を消耗してしまうようですので、すぐにかわりのイソギンチャクを導入。今回は予算の関係もあり、1000円台前半で手に入るシライトイソギンチャクをコーナンでGET。

通常は、カクレクマノミはハタゴが好きで、実際うちでも短い期間でしたが、スリスリしている様子はとっても可愛い。シライトは運がよければはいりますという程度で心配しましたが、意外に大丈夫。ただ、ハタゴのようにべったりはしてくれません。

やはり、水槽は大きいにこしたことがないというのは確かなことなんでしょうね。とにかく45cm水槽では、いろいろと困難が多いのか、それとも相変わらず傍若無人を働いているオトヒメエビのストレスなのか。

ルリスズメダイとベニゴンベはまったく元気で、これが唯一の救いなのでした。

2009年11月26日木曜日

関節リウマチの勉強 in 新百合ヶ丘

昨夜は新百合ヶ丘で、関節リウマチの勉強会でした。聖マリアンナ医科大学の山田先生が、話題の話を取り上げて解説をしてくださるので、是非にと出席をさせていただいたわけです。

以前にも一度参加したことがある会なのですが、リウマチの薬を販売している製薬メーカーが主催の会合なんです。横浜北部~川崎界隈の開業医や病院の先生が集まるので、互いの病診連携・診診連携などにも役に立つ意義のある会です。

昨日のメインのテーマは「感染症」です。抗リウマチ薬、特に生物学的製剤という薬を使用している場合は、合併症あるいは薬の副作用としての感染症に対して、最も注意を払っていないといけないわけで、この手のテーマの話は何度聞いても足りることはありません。

また、先月新しい診断のための分類基準がアメリカの学会で発表されたのをうけて、これについも考え方を解説していただきました。

今までは臨床家の経験的なところから、リウマチだろうと思ってもなかなか基準を満たさず治療の決断に悩むケースが多々あったわけです。新しい基準は、このようなケースも的確に拾い上げることができそうという点でも山田先生も評価されているようです。

ますます、早期の発見と早期の治療が求められ、あわよくば早期の寛解(治癒に近い状態)を目標とすることの現れであり、実際に診療をしている自分たちは一層注意深く診療を行わなければならなくなりました。

今回は、自分にも何か話せということでしたので、せっかくですからリウマチの手の変形の手術について少しだけ紹介をさせていただきました。

リウマチ手の手術をしている施設はけっこう少なく、多くのリウマチ専門医は内科系でも外科系でも、手術してもあまりよくならないと思われている傾向があります。

もちろん患者さんの要望のハードルが高いため、なかなか満足できる結果がでないことも少なくありませんが、適応をしっかりと考えれば、多くの機能的・外見的なアドバンテージがあるのです。

また、次の機会にも是非参加できるように、引き続き時代に遅れないように努力を続けなければなりません。

2009年11月25日水曜日

チゲ鍋


寒くなってきましたねぇ~。寒いと食べたくなるのは鍋料理、しかも辛くて汗が出そうなチゲ鍋は最高です。

いやいや、本当に一言で鍋と言ってもバラエティに富んだ物が食べることができる時代になりました。自分のこども頃は、鍋というと水炊きしかなく、味はポン酢と相場が決まっていました。

もしかしたら、そういうところが飽食の時代の一端なのかもしれませんが、まぁ堅いことは言いますまい。

チゲと言えば、主役は豆腐。肉は豚肉、長ネギ、ニラ、春菊、もやしなどの野菜もたっぷり入れますが、今夜は味の中心は海鮮にしました。海鮮チゲは味の奥行きが何倍にもなって、旨さ百万倍。

スルメイカとホタテとエビを入れて、しっかり味が出ました。エビは最近スーパーでよく売られている特売のバナメイエビ。ただ、これ安いだけあって食感はいまいちですよね。あまりぷりぷりした感じがありません。まぁ、味はでるからよしとしましょう。

2009年11月24日火曜日

集団接種

東京都の中央区医師会が昨日、こどもを対象とした新型インフルエンザ・ワクチンの集団接種を行いました。集団接種は全国でも初めてで、しかも医師会員のクリニックからワクチンを持ち寄ったということです。

予防接種という考え方から、最も流行っている集団に対して最初にワクチンを投与して病気の拡大を防ぐというのは当然のことです。今の優先接種順位については否定はしませんが、感染の拡大という目的とはかけ離れているのではないかという疑問を感じます。

実際、優先接種者とされた方に対して、ワクチンの配布はまったく不足しており、意味をなしていません。また、各優先順位の前倒しにより、順位そまものが意味をなさなくなっています。

このあたりは、実施方法を考えた「専門家」の方々と厚労省に担当者は、しっかりとした検証を行わなければならないはずです。

自分の関係する医師会の話ではありませんでしたが、行政が率先してやるべきことを医師会が地域医療を考えて行ったことは、メディアはもっと大きな評価をしてもらいたいと思います。

2009年11月23日月曜日

Rafal Blechacz / Chopin Preludes

先日、自分のクラシック音楽の教科書と仰ぐ文春新書の「クラシックCDの名盤」の新刊が発売されました。今回は演奏家編で9年振りの改訂新版で、主に名だたる指揮者、ピアノ奏者、弦楽器奏者を中心に興味深い内容となっています。

特にピアノ奏者については、一番興味深いところですが、どんな新しい人材が加わっているかが新版として気になるところ。ピアノの部の最後に掲載されたのが、2005年のショパン・コンクール優勝者であるラファウ・ブレハッチという青年。

ショパンと同じポーランドの出身で1985年生まれ、まだ20代半ばの新進気鋭のピアニスト。

この本では、クラシック音楽批評では有名な3人が好きに意見を書いているのが楽しいのですが、時には巨匠と呼ばれるような奏者も一刀両断にされていることも珍しくない。

ところがブレハッチについては3人がべた褒めで、否が応にも気になる存在です。そんなわけで、今回はまだ聴いたことがない音楽ですが、高まる期待によってエントリーしてみました。

それにしても、ちょっと気になったのはショパン・コンクールが権威を失ってきたという話。東西冷戦が終結して、莫大なお金がかかるこの手のコンクールにかなり商業主義がはびこり始めたのはうなづける。

スポーツの世界も同じで、オリンピックはまさにそのいい例でしょう。確かに80年代を境に優秀な若手ピアニストの台頭が少ない。というか、ほとんどないと言っていい。

何かが足りなくなっているんでしょうけど、自分のような素人にはよくわかりません。ショパン・コンクールで優勝しても、結局後に残れる逸材がきわめて少ないという状況なのでしょうか。

昨夜NHKで今年のクライバーン・コンクールで優勝し話題になった全盲の辻井くんのドキュメントを放送していました。

その中で関係者が繰り返し言っていたのが、「今完璧でなくても、これから伸びていく素材を探し出し援助することが目的」のコンクールであるということ。

確かに辻井くんをはじめ出場者の演奏は、断片的ではありますが若くていきがいいのですが、勢いにまかすような演奏ばかりでした。

コンクール会場の雰囲気の中で聴けば、興奮するような演奏だとは思いますが、家でCDでゆっくり聴きたいかというとちょっと遠慮したい。辻井くんも、ベートヴェンの「ハンマークラヴィア」のような超大作を披露したりしています。

ブレハッチがすごいと思うのは、優勝後から継続的に注目され続けているピアニストであるということです。最近の情勢では珍しいわけで、逆に人気が先行して過去に消えていったピアニストの例もあるので、ちょっと心配もあります。

辻井くんの場合は、まだまだこれからということが前提にある優勝だということは、本人も十分に承知しているでしょうから、ゆっくりと成長してもらいたいと思うわけです。

2009年11月22日日曜日

シナガワ

今日は品川で勉強
と、言うとかっこいい
実は専門医の資格を維持するための
単位かせぎなのです
これが大変
お金も時間もかかる
でも、知識を新しくするためには
さぼれません

それにしても品川も
ずいぶん変わりました
巨大なビルに囲まれ
なんか息苦しかったです

2009年11月21日土曜日

正月休み

連休前のせいか、今日は久しぶりに"激混み"で、"激疲れ"ました。

午前中が終了したのは1時間オーバーの午後一時、それから昼の弁当を急いで食べてから往診に行きました。帰るとすぐに午後の診療を開始しましたが、午後は途中で電池切れ状態でした。

幸い午後は時間通りに終えることができましたが、スタッフ一同へとへと。みんなお疲れ様でした。スタッフのがんばりがあるので、クリニックはなんとか成立しているわけで、本当にありがたいことです。

さて、年末年始のことを考える時期になってきました。うちのクリニックでは、関節リウマチの患者さんはだいたい一ヶ月に一回、痛風の患者さんは二ヶ月に一回などのような定期的な通院の方が多いので、12月になってから年末年始の休みを決めていたのでは間に合いません。

患者さんの行動を考えると、年末は何かもう後がないような気分になるのか、それとも今年のことは年内にと思うのか、年末はけっこう患者さんが多い。

年始は正月明けでまだまだ休み気分で、すぐにたくさんの患者さんがおしかけるということは無いように思います。もちろん、正月休みの間に具合が悪くなって、休み明け早々に受診したいという方もいないわけではありません。

いずれにしても、例によって丸々一週間休むというわけにはいかないので、開業してからずっと12月30日まで通常通り、大晦日は半日。4日間休ませていただいて、年明けは1月5日からという形でやってきました。

今年はカレンダーの巡り合わせで、1月4日が月曜日できりがいい。大晦日は休みにして、4日から診療をするかどうかで悩みました。

しかし、大晦日に診療をしているクリニックは少ないので、患者さんの行動パターンからしても、なかなか休みにしにくい。結局、例年通りの休み方にすることにしました。

12月30日までは通常通りの診療をします。
12月31日は午前中のみ(受付は11時30分まで)診療します。

1月1日から1月4日までは休ませていただきます。
年明けは1月5日(火)から通常通りの診療を開始します。

ちょっと気が早いのですが、来年はさらに良い年になるようにいろいろ思いをはせつつ、年の瀬の準備を開始したわけです。

2009年11月20日金曜日

Let's 医師会 11月

今日は医師会の理事会。例によって議論百出。

特に新型インフルエンザ関係は、誰も答えを持っていないので、何を聞いても結論はでないという状態がつづいています。

やはり、はっきりと言いますが、誰もワクチンの正式な発注などしていないんです。どのくらい使いたいかという調査のアンケートが来ただけ。

ところが、その数を元に・・・ほとんどの医療機関はだいたいの雰囲気で書いた数・・・いつのまにか配分が決められているわけです。しかも、キャンセルはきかないというふざけた話。

大病院はそんな手間のかかること・・・実際、正直言って大変めんどくさい・・・はやらないというところが多い。証明書をだしてどこかでやってもらってくださいという。

優先接種証明書を持っていても、自分の病院にかかっている患者さんの分さえ十分に配布されていないので、よそから来た患者さんまでまわせるはずがない。

優先接種証明書なんて空手形みたいなもんです。ワクチン希望者難民が作り出されているというのが現実。うちの場合も優先接種対象者の100人の希望に対して18人分ですから、どうしようもありません。

どうも、小児科は希望の4割、それ以外は2割という比率で配分がきまったらしい。うちはまだ、1mlのビンですから、1人に0.5mlを使うので最低2人ずつの組を作れば無駄が出ません。

ところが、10mlのビンがきたところでは、最低20人ずつのペアをつくらないといけない。例えば、うちだったら通常の診療の中ではかなり難しいと思います。どこかの日曜日とかにすべての希望者を集めるようなかたちしかないかもしれません。

もう、とにかくむちゃくちゃです。ワクチンは輸入物も含めてかなりの数が準備できているはずです。小出しにしなければならない理由が理解できません。次はいつくるのか、どのくらいくるのか、まったく情報がありません。

あ~、なんか、もうインフルエンザの話になると相変わらずぼやきしかありません。医師会の話に戻すと、新型インフルエンザワクチンについては「無力」といわざるをえません。

行政ではとても対応できないから、どこの医療機関も率先して協力していきたいと思っているはずですが、ほとんど行政からの一方通行の情報に翻弄されているだけですし、それを医師会はどうにもできない。

いつも「Let's 医師会」のエントリーでは医師会の応援をしてきたつもりですが、少なくともいつもそうばかりはいっていられない。そんな疑問を持つことも大事なことだと思うわけです。

2009年11月19日木曜日

シブヤ

渋谷は自分が育った街。この前の日曜日は、本当に久しぶりに少しだけシブヤをブラブラしました。

この場所に「丸井」ができたのはいつだったか、まったく記憶にありません。丸井ができた頃は、確か道玄坂に緑屋というのがあって、この二つが月賦販売をする二大百貨店でしのぎを削っていたと思います。

しかし、緑屋が敗退して、丸井は「丸井はみんな駅のそば」というキャッチフレーズと「○I○I」というロゴで勝ち残りました。今では○ICITYとなっているんですね。

ここから左は有名な公園通りとなりPARCOにへて、渋谷公会堂に続きます。そして突き当たりが代々木体育館とNHK放送センター。

渋谷駅とここまでの間には、東急東横店から始まって、109、西武デパートA館・B館、西武系のPARCOとロフト、東急ハンズなどがひしめき、東急VS西武のデパート戦争の舞台になったのは、もう古きよき時代の話。

西武に入ってみたら、ブランドショップばかりで、そこらのファツションビルとなんら変わりありません。今や、消費者の好みは多様化してもう百貨店というものの存在価値というのは薄れてしまったんですね。

そこに行けば何でもそろうというのが便利だったわけですが、何でもそろうということは、何もそろわないということの裏返しでもあるわけです。

ほとんど見たことがないビルや店ばかりでしたが、その中にものすごく懐かしい店が残っていました。明治通りに「いんでいら」というカレーハウスがあって、1955年創業でこどものころよく食べたものです。

象のマークを見つけて、思わずお店に入ってみました。カレールーのテイクアウトを買って帰りました。昭和の味がしました。

2009年11月18日水曜日

B'z / MAGIC

来ったぁ~!! 2年ぶりのオリジナル・アルバム。

昨年は結成20周年で。ベスト盤とライブでがんばってました。最近ではヤマピ~の月9ドラマ「ブザービート」で主題歌の「イチブトゼンブ」であいかわらずの人気を誇ったわけです。

良しにつけ悪しきにつけ、日本でほぼ唯一のロックバンドと言えるのはB'zだけです。バンドはいろいろあっても、バンドとしての演奏ではロックを感じられるのはこの人達だけです。

とは言っても、結局ギターの松本のサウンドメイクと稲葉のシャウトがすべて。例えばポルノは言ってみれば、B'zのコピーみたいなものだと言ったら、ファンには怒られるかも知れません。ポルノはポルノでいいところがあるんですが、少なくともロックではない。

じゃあ、おまえはB'zのファンなのかと聞かれると、実はそうでもない。

松本のギターは確かに典型的なハードロックギターで、チョーキングを多用して、ディストーションをかけ、高音域での早弾きなどは昔ながらのサウンドです。稲葉のボーカルも、イアン・ギラン以来の伝統的なヘヴィなシャウト。ライブでの観衆の引っ張り方も、まぁ普通でしょう。

嫌いじゃありませんし、ある意味オールド・ロック・ファンも安心して聞ける・・・んですが、なにしろタイトルをはじめとして、うけることを前提としたサウンド作りが目立つのが気になるところ。

ときメモのテーマソングなんぞを担当したり、アイドルに曲を提供したりと、どうもいまいちピンとこないのであります。

さて、そんなわけでニュー・アルバムですが、けっこう短い曲が多いですねぇ。出だしは松本のギターによるイントロダクション。その後から、のりのりの曲が、次から次へとノンストップメドレーのように飛び出してきます。ステージでのライブでは、客を一気にのりのりにするにはもってこいでしょう。

とにかく、内容的にはさすがにベテランですから、はずれはない音作りで、あまり文句のつけようがありません。あまり文句を言わずに黙って楽しめばいいんじゃないでしょうか。

2009年11月17日火曜日

たまプラーザ 蕎麦匠源

自分のブログでは2回目の登場です。

蕎麦懐石というのは、年取ってぎどぎとした料理が不得意になってくると魅力的なんですよね。

ところが、意外にそういう店は少ないわけで、あってもお店が終わるのはけっこう早いので、なかなか行くことができません。

その点、蕎麦匠源は唯一と言ってもいいこの界隈では遅くまでゆっくりできる店なのです。写真はオートブルで、蕎麦や蕎麦の実をふんだんに使っています。

今夜はプロ友の会で、あざみ野棒屋先生Dr.M、そしてDr.Flickerの一緒に楽しんできました。インフルエンザ・ワクチンに翻弄される愚痴から始まり、それぞれのブログの批評、日頃の診療の問題など話題は多岐にわたり、いつもながらあっという間の2時間半でした。