2020年5月31日日曜日

自宅居酒屋 #16 茄子南蛮


茄子は抗酸化作用があると言わている食材で、夏野菜の一つ。

温暖化で、少し前倒しで旬な美味しい茄子がスーパーの店頭に並ぶようになってきました。

そこで、新たなレパートリーに挑戦。

茄子の南蛮漬けです。酸っぱくて、日持ちもするので、この時期にピッタリ。

作り方は簡単。

まずは漬け汁。
醤油とお酢を1:1。合わせて100ml(だいたい茄子5個分)なら、これに砂糖を大匙で1.5杯くらい。これに胡麻を少々。鷹の爪を細かくしたもの、あるいは輪切りで好きなだけ。

よく混ぜたら、全体の味をみて、お好みで水を追加。翌日食べるなら、少し薄くした方がいいかもしれません。

後は、茄子を乱切りにしてごま油で炒める。表面に焼き色が付く程度でOK。薄く切ると、汁が浸みこみ過ぎて、その味だけになるので注意。2cm台くらいにザクザク切った方が良さそうです。

後は茄子を漬け汁につけて、数時間待てば完成です。薄くスライスした玉ねぎとか、ピーマンなども一緒に漬けると、なおさらグッドです。

漬けていくと少し小さくなりますから、全体の2/3くらいがつかるくらいがよさそうです。コーヒー豆などを保存するような縦長の容器が便利です。

酸っぱい、旨い、ご飯のお供にも、酒の肴にもよく合います。

2020年5月30日土曜日

営業再開


緊急事態宣言の解除・・・と、同時に、急速に社会が元に戻ろうとしています。

あれだけ休業要請に応じないと批判の対象となっていたパチンコ店。

クリニックの近くにもあるんですが、ここは宣言が出されてすぐに休業に入っていましたが、宣言終了と共にすぐさま営業を再開しました。

さすがに、すぐに人だかりになることはないようです。いろいろ対策は取っているんでしょうけど、何となく心配な感じが無いわけではありません。

待ちを歩いている人もやや増えた感じですし、暑くなってきたのもあってか、マスクをしない人も多くなった印象です。

社会活動を再開して経済を活性化しないと、それはそれで世界がダメになるのは当然なんですが、まだまだウイルス蔓延が終息したわけではありません。

メディアも、急にコロナ後の話を特集していますが、この問題はまだまだ過去のものではなく、間違いなく現在進行形です。

開放的になるには、まだまだ早い。ある程度の辛抱は長期に続くことを覚悟しないといけません。

2020年5月29日金曜日

アルコール不足は続く

消毒用のアルコール不足は、解消されつつあるマスク不足と違って、依然として深刻です。

政府は医療機関用に消毒用エタノールの優先販売・・・なんかスキームと言うそうですが、いきなりこの単語が出てきて、最初は何のことやらわかりませんでした。

そのスキーム、つまり行動計画とか構想とかいうことらしいのですが、4月21日に急にアンケートが回って来て、欲しい量を書けという。ゴールデンウィーク明けになって、アスクルが代行して販売するという知らせ。数日前に、やっと専用サイトから買えることになりました。

・・・なりましが、開けてびっくり、資生堂ブランドで何と500mlが2本で税込み4275円って、国が率先して高額転売しているようなものでしょう。通常、1本数百円のものですから、おいそれと買う気にならない。

ニュースでも、いきなり大量の高額アルコールが送り付けられてきたとか、届いたらアルコール濃度の低い消毒効果が期待できないものだったとか、トラブル続出のようです。こちらも、アベノアルコールなんて呼ばれ方が始まっているらしい。

う~っと唸りながら、アスクルの普通の販売を見ていたら、誰でも買える1本500円くらいのものが見つかりました。2本購入することができたので、ますます訳が分からないことになっています。

4月なかばに5月中でアルコールの在庫が無くなると書いたら、何と患者さんからこれ使ってと4Lもいただきました。その節は、大変ありがとうございました。多少倹約していたので、元からの在庫は何とか5月一杯もちましたので、来週からいよいよ頂き物を使わせていただきます。

とりあえず、スキームとは別に、厚労省から医師会へ配布があり、500ml1本もらえるみたいです。これで、7月一杯までの量は確保できた感じ。

とにかく九州では、再び感染が拡大しそうになっていますし、クリニックが火種になることだけは絶対に避けたいところですから、マスクとアルコールは今後も入手し続けないといけません。

2020年5月28日木曜日

使い捨てマスクを洗濯してみたら


マスクの値段がだいぶ下がってきました。

使い捨てのサージカルマスクと呼ばれている、不織布のマスクはもともと1枚10円以内のものでした。わずか数カ月前までは。

2月初めに、あっという間に市場から消え失せて、まったく手に入らなくなくなり、3月には売っていても一枚100円以上という驚くべき価格。

4月にはやっと国内異種メーカーも生産開始しましたが、蓋を開けてみればすごい値段ですし、買いたい人が殺到してなかなか手に入らない。

そうこうしているうちに、感染がおちついた中国製が再び出回り始めました。最初は1枚50円くらいの案内のFAXがガンガン流れてきましたが、流通経路化怪しく、品質も悪かったようです。

5月になって、価格が下がり始め50枚セットが1000円台というのも見かけるようになってきました。ただし、通常の販売ルートはいまだに販売停止中。

この間、政府から横浜市を通して医療機関に配布された分として122枚。ASKULで、一度だけ販売されたものが50枚。そして、都筑区に本社がある紳士服のAOKIの寄贈による100枚が新たに手に入りました。スーツを買うならAOKIで!!

毎日、本当に使い捨てていたらとっくに無くなっている量ですが、もともと備蓄していた分と合わせて、使い捨てマスクも洗濯して繰り返し使っているので、夏を超すことができそうな状況になりました。

使い捨てマスクは、だいたい一度目の使用で、圧着してあった折り返しが外れて広がってしまうことが多い。そこで、シーラー(熱でビニールなどに封をする道具)で止めてみました。不織布は熱で溶けるので、はじっこだけにしないと使えなくなります。

そして、使い捨てのはずのマスクを洗濯してみて、あらためてわかったのは、不織布の硬さがなくなるということ。張りが無くなるので、呼吸で口に吸い付いてくるようになりました。

2度洗濯して、3回目ともなると線維が毛羽立ってきて、もふもふになってくる。3度洗濯すると、毛糸のマスクをしているみたいな感じ。しゃべりにくいし、息も吸いづらいし、感触も暑苦しい感じ。

さすがに、そろそろお役御免でいいかなと思いました。機能的には大きな問題は無いと思いますが、使用感は我慢できるのは洗濯2回までという感じです。

機能性は落ちても、繰り返し使用できるのは布マスク。そういえば、話題のアベノマスクは、横浜市でも配達されたという話が出始めているようですが・・・うちにはまだ来ていません。

2020年5月27日水曜日

バラの時


今の時期、ガーデニングを楽しむ方の主役はバラ。

バラの栽培は手間がかかる。物ぐさな自分には向かいので、育てたことはありません。

でも、家の周りをいろいろなバラでいっぱいにしている人は、心から植物を育てるのが好きな人なんだろうなと想像します。

ただし、日本では、イングリッシュガーデンのような広大な庭を持てる人は数少ないので、家の周囲を利用していることが多い。

ですから、野次馬の自分も楽しめるわけで、有り難いというものです。

自然は、毎年ぶれずに営みを繰り返しています。きっと、人間は何をおたおたしているだと思っているのかもしれません。

2020年5月26日火曜日

緊急事態宣言が解除されました


先週の大阪府などの先行解除に続いて、残されていた首都圏・北海道なども、昨日、緊急事態宣言解除が決定されました。

実効再生産数が全国平均より高めの神奈川県は、やや心配なところがありますが、社会活動の停滞が及ぼす日本経済への影響を考えると、容認せざるをえないことは理解できるところです。

解除されても、不要不急の外出はできるだけ減らし、人と人との距離を保ち接触を減少させ、手洗いなどを励行するなどの対策は継続する必要があります。

クリニックの診療体制も、宣言解除によって変更はありません。これで、急に2月までの状態に戻すことはありません。

診療時間の変更はありませんが、当面、受付の飛沫予防対策、待合室の椅子の配置、スタッフの人数の縮小などの対策は継続します。

原則として採血・点滴などがある方は午前10時以降、午後5時までの範囲で来院されるようにお願いします。

まだまだ先が見えず、様々な困難が予想されるところですが、各自が高い意識を継続して持ち続けるしかありません。

2020年5月25日月曜日

新型コロナウイルス治療薬の動向


新型コロナウイルス感染症の治療薬は、現状では皆無ですが、「期待の星」としていくつかの薬剤が世界中で試されています。

アメリカ大統領は、抗マラリヤ薬(ヒドロキシクロロキン)を服用していると公言しましたが、死亡リスクを高める調査結果があり、少なくとも現時点では治療薬としての選択は誤りと言えます。

エボラ出血熱のための薬であるレムデシビル(ベクルリー)は、アメリカで早々に承認されたことを受けて、日本でもゴールデンウィーク明け早々に特例承認されました。ただし、アメリカの治験では、治癒期間を早めることはできましたが、死亡率には有意な差は出せていません。

日本では、同じRNAウイルスであるところから、早くから新型インフルエンザ治療薬である「アビガン(ファビピラビル)」への期待があり、実際治癒した方の中でアビガンを使用したという話が出ていました。

政府は5月中に特例として使用承認をする方向でしたが、18日に現実的効果があるという科学的根拠が無いという日本医師会有識者会議の見解が出されました。将来的にはまだわかりませんが、重篤な副作用の問題もあるので拙速に結論付けることは難しそうです。

実際、新型インフルエンザに対しても、実は明瞭な効果があるとは云い難かったのですが、他に治療薬が無いことから「無いよりはいいかも」という判断だったことはあまり知られていません。

ワクチンについては、アメリカと中国の覇権争いが熾烈を極めていますが、そんなに簡単に安全で実効性のあるワクチンが大至急用意できるというのは懐疑的です。実際、同じコロナウイルスであるSARSやMARSに対するワクチンは、いまだに完成していません。

新型コロナウイルスでも、再感染例らしきものが認められていますし、感染して抗体(ウイルスを特異的に攻撃する)ができても、個人差がかなりあるようです。できない人、できても比較的早期に消失してしまう人がいるものと考えられます。

また、特に再感染例では、抗体があるとウイルスに過剰な反応を示す場合があることが知られていて、より重症化し致命率が高まると言われています。

これは、抗体依存性感染増強現象(ADE)と呼ばれるもので、 抗体がウイルスと細胞の間をつないで、かえって感染が進行してしまうものと考えられています。実際、いくつもの感染症で、この現象は認められており、ワクチン開発においても安全性上は無視できない事象です。

実際、重症化した新型コロナウイルス肺炎では、肺の中にADEによる免疫細胞の暴走から、炎症を伝達するサイトカインが爆発的に増えるサイトカインストームと呼ばれる現象が起きていると考えられています。

新型コロナウイルス肺炎で注目されているリウマチ治療薬であるアクテムラ(トシリズマブ)は、肺炎でも増えているインターロイキン6と呼ばれるサイトカインを特異的にブロックすることで、リウマチの炎症を起こさせないようにします。

また、さらに新しいリウマチ治療薬であるJAK阻害薬も、いくつかのサイトカインをまとめてターゲットにできるため、新型コロナウイルス肺炎の治療薬として注目され始めているようです。

2020年5月24日日曜日

実効再生産数の推移

https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/ より実効再生産数のグラフのみを編集しました

東洋経済新報社の新型コロナウイルスの特設ページには、新型コロナウイルスの国内の感染状況についてのダッシュボードが掲載されており、これもまた見やすくてわかりやすい情報を収集するツールとして役に立っています。

最近、ここに追加された実効再生産数のグラフは、他には無い大変興味深い物です。実効再生産数については、すでに書いていますので詳しい説明は省きますが、一人の感染者から何人に感染が広がっているかという数字。当然、1を超えれば感染は拡大傾向、1未満になれば縮小に向かいます。

この数字を導き出すのは困難であることは容易に想像できますが、今回のコロナ禍で一躍有名になった北海道大学の西浦博教授が、その計算式を公開しています。式は難しくて、その道の専門家以外にはちんぷんかんぷんなので、ここでは結果だけ利用します。

なお、あくまでも表に見えている数字だけで計算されたものであること、そしてサンプル数が少ないほど変動幅が大きくなりやすいことは注意しておく必要があります。

最新の5月22日時点までのデータによれば、全国的には、4月19日以後は1を切る数字が継続しており、感染の拡大に歯止めがかかったことが見て取れます。ゴールデンウィークの外出自粛効果もありそうですが、その後の気の緩みも否定できない。

最も感染者数の多い東京都についても、また何かと注目をあつめる大阪府も同様の傾向で、社会活動再開を容認できる、つまり緊急事態宣言を解除可能と判断できそうな状況です。

しかし、神奈川県については連休明けから増加し5月16日から5月20日には再び1を超える状況がありました。これは東京近隣の千葉県、埼玉県にも似たような傾向がみられます。

東京に比べて感染者数が少ない事から「気の緩み」が出たのか、もともと東京の感染者の多くが周辺地域からの流入によるものだったのか、いろいろな考え方があるかもしれません。

来週緊急事態宣言は解除されそうな雰囲気になっていますが、神奈川県、おそらく感染者のほとんどを占める横浜市は、まだまだ一定の緊張感を持続させる必要がありそうです。経済活動の再開は、確実に実効再生産数を上昇させますので、6月以降も注目したいと思います。

2020年5月23日土曜日

ニッポン無責任時代 (1962)


昭和を代表するコミックバンドであった、ハナ肇とクレイジーキャッツが登場する映画のシリーズの第1弾。

植木等が演じる平均(たいらひとし)のはちゃめちゃサラリーマンは、高度経済成長期に入って猛烈に働く日本人にとって、夢の代弁であり、どこかで緊張からの緩和の役目をして大ヒットとなったのかなと思います。

その後、時代はかわり、こんな荒唐無稽な「無責任」な人物は存在しなくなりました・・・と思ったら、いた。いました。

平均は無責任に振る舞っていますが、実際は頑張るところはめちゃくちゃ頑張る男。独特の倫理観ではありますが、他人のためでもやる時はやる。

ところが、現代社会の無責任男は、日本の政治のトップに君臨して、悲しいことに自らの保守のためにだけ動いているようにしか見えない。

これまで、自分や周囲のたくさんのスキャンダルがあるたびに、「責任は私にあります」と認める発言を何度もしてきました。

でも、簡単に責任を認めても、責任を取ったことは無い。責任は取って初めてまっとうできるものです。イエローカードの累積は数えきれないのに、いまだにレッドカードにならないのはなんででしょうね。

少なくとも、安定を望む国民の保守的な選択、あげあし取りしかできなくなった弱小野党集団の非力は関係しています。非常事態と言われる「有事」の状況において、指導者の力量ははっきりしてきました。

今が本当の無責任時代で無いことを祈るばかりです。

2020年5月22日金曜日

新型コロナウイルスの横浜市内の状況


横浜市は、あまり大っぴらにしていないようですが、医師会に委託して5月から市内8カ所でドライブスルー方式のPCR検査場を開設しました。

とは言っても、連休後から実働しているのは4か所のようで、まだ残りの4か所は稼働予定はよくわかりません。

原則として、各医療機関が必要と認めた方を検査することになっています。単に希望者を検査するわけではないので、近隣住民の方への影響も考慮して、基本的には場所は公開されていません。

結果は、横浜市健康福祉局を通して、保健センター(保健所)と依頼元の医療機関に知らされます。被検者には医療機関からの連絡し、陽性者は福祉センターの指示に従うという流れになっています。

少なくとも、医療機関で検査をした方が良いと判断されたケースについては、漏れがなくなるといことになりますが、ドライブスルー方式は車が無いと検査を受けれませんので、これで十分とはいえないかもしれません。

5月19日までに248検体を採取し、陽性者は10名だったそうです。陽性者の性別・年齢・住居地などの細かい情報は公開されていません。

国民の「STAY HOME」意識の賜物で、感染の拡大はストップしてきました。このような検査体制は後手に回っている感はありますが、今後第2波、第3波と来る可能性を考えると、今後につなげる意味でも重要であることは言うまでもありません。

横浜市内の感染者は、もちろん東京ほどではありませんが、陽性者は断続的に確認されています。検査体制が拡大されたことも関係あるかもしれませんが、まだ安心とは言えません。

東京などと比べて、神奈川県、及び横浜市の情報公開は少ないですよね。感染者の規模とか、予算の問題とか、いろいろあるとは思いますが、トップの指導力の不足は否めない。溜息しかでませんが、もうしばらく辛抱するしかありません。

ワクチンが完成し流通するようになれば、通常のインフルエンザのような扱いが可能になりますが、このあたりはどうも中国とアメリカの覇権争いの様相を呈してきていて、何とも言えない雰囲気が強まっています。

クルーズ船問題がにわかに浮上してから、気が付けばもう3か月。たったの3か月ですが、世界は、日本は、そして自分の周りの生活も大きく変わってしまいました。

2020年5月21日木曜日

IL DIVINO


パソコン・ゲームを配信するサイトとしては、STEAMが有名。コンテンツの量も多く、日本で人気のあるメジャーなものもあって、PCゲーマーにとっては外せないサイト。

そこに純粋なゲームではない、スペシャルなタイトルが加わりました。しかも無料。

それがシスティーナ礼拝堂の高解像度360゜VR映像です。

システィーナ礼拝堂は、言わずと知れたバチカンの有名な建造物です。建物の中は、16世紀初頭のミケランジェロの壁画・天井画がぐるりと取り囲んでいます。

旧約聖書の世界を視覚化した、その見事な造形は一生に一度は実物を見ておきたい究極の芸術作品です。

過去に、FLASHの技術を利用した全体を見れるバーチャル映像が公開されていました。ただし、FLASHのセキュリティの問題などで使いにくくなりましたし、今回のものは何と4K高解像度で、より精密な画像が楽しめます。


ガイドツアーを選択して、ゆっくり説明(英語)を聞きながらでも、自由にみたいところをじっくり好きなだけ見て回ってもOKです。

できるだけ大きな画面で見ると、迫力もあって、本当にその場で観賞しているような気分になれます。

2020年5月20日水曜日

自粛で運動不足


新型コロナウイルスの感染の蔓延によって、重症化した場合は命に関わる場合があることは無視できません。しかし、おおまかにいえば、感染者の半分は無症状である可能性があり、発症者の大多数は風邪症状で終わります。

一方、3月なかばから感染連鎖を断ち決るために外出自粛が強く求められるようになり、人々の活動がかつて無いほどに減りました。

人の活動が減る、つまり人が動かないということは、端的に運動不足という言葉に集約されます。これは、ほぼすべての人にあてはまる問題です。

例えば、骨折でギプスを巻いて、手足を固定すると筋肉の動きが激減します。2週間後に巻き直す時、ぴったり巻いたギプスも隙間ができています。若い方でも、筋肉量が減っているのです。

使わない筋肉が萎縮するスピードはけっこう速い。今まではこどもたちの歓声で賑わっていた公園にも、人影がありません。食料品の買い出しくらいしか外出しなくなると、もともとの運動量からするとかなり筋肉を使わなくなっていることは間違いありません。

実際、最近の初診で来院する方は、若い方はぎっくり腰が増えた印象です。在宅ワークで、体重が増え、気楽な姿勢で長時間パソコンワークをして、動いた途端に腰を痛める。

高齢者は、もともと体力が落ちていて転倒しやすいのですが、介護施設の利用が制限されたり、散歩などにも制約が増えたことで、さらに転びやすくなっているようです。

外出自粛とは言っても、大事なのは人と人との接触を減らすことですから、人が密集するような状況でなければ、散歩などを大きく制限する必要は無いと思いますし、できれば体操を意識的に行うことが重要でしょう。

2020年5月19日火曜日

皐月の挿し木


盆栽を一から作る・・・というのは、かなりハードルが高い。

何しろ、いっぱしの見た目になるには数年以上かかりますし、本当にらしくなるのは何十年物だったりします。その間、こどもを育てるように手をかけないといけない。

せっかく始めた趣味なので、鉢ごと購入したものだけではなく、ひとつくらいは何とかやってみたい・・・と、以前、挿し木で作る方法に挑戦しました。

使ったのは、ご近所にいくらでもある皐月。躑躅(つつじ)だと、葉が大振りで相当大きく作らないといけないので、葉が小さめのサツキの方がいいかなと思いました。

10本くらい挿して、結局うまく根付いたのは1本だけ。それでも、順調に大きくなっていたのですが、一度自動水遣り機の電池切れに気がつかず、1週間くらいたっていくつかの鉢が枯れた時に、一緒にダメにしてしまいました。

そこで、花が咲き終わったところで、再度挑戦しました。またもや近所からお断りした、ちょっとだけ伸びた枝をいただいてきました。

挿し木用の発根材を付けて10本くらい挿しましたが、まぁ、1本でも根付けば成功というところ。ちょっと、葉の落とし方がたりないかな。


2020年5月18日月曜日

自宅居酒屋 #15 金平ごぼう


金平(きんぴら)は、和食のお惣菜の定番の一つ。

根菜を炒めて、醤油、味醂(または砂糖)で味付けした物。一番多いのは、牛蒡と人参を千切りにしたもので、蓮根もよく使われます。

オプションで、肉を入れたりすることもありますが、今回は油揚げを追加。炒めるにはごま油を使い、鷹の爪を少々、いりごまを振っておきます。

煮詰まって味が濃くなりやすいので、調味料は少なめに味付けしておく方が良い感じです。

昨日の「はやく起きた朝は…」を見ていたら、磯野貴理子さんが金平ごぼうの食材細切りに挑戦したという話題がありました。めちゃくちゃ補足切ったら、かえって美味しくなかったらしい。

たしかに細すぎると、へにゃへにゃになるし、食材の味が消えてしまう感じがします。でも、太いと硬くて食べにくい。

スーパーで売っているものは、かなり細い感じ。太さをどうするかは、個人の好みですから、それぞれの家の味があっていいわけです。

自分の場合はこれくらい。長さは3~4cm、厚みは1~2mmというところが目標。食材の味がのこって、短時間で中まで味も浸みこみます。